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古武術を応用したフットワークについて……

いつもご指導ありがとうございます。フットワークについてはDVD及びパーフェクトマスターには、特にどのようにすればよいか記入されておりませんでした。

先日、TV10チャンネル、ニユースステーションで元プロテニスプレーヤーの松岡氏が、古武術のスポーツへの応用で、卓球の平野早矢香選手がつま先で蹴るのでなく移動する側の方へ重心移動によりフツトワークを行うことを実演で説明されておりました。

この方法についてどのようにお考えでしょうか。また、それよりもベターなフットワークを研究されているようでしたら教えていただけますでしょうか。よろしくご指導願います。

最近ではフットワークに関して、多くの考え方や方法がでてきています。この一つの原因は、やはり日本において、いろいろなプレースタイルが輩出していることです。プレースタイルが異なれば、とうぜんフットワークも違ってきます。

たとえば、おおよそ30年以前でしたら、攻撃型のフットワークはいわゆる3歩動が基本でした。この時代に全盛だった、主に中陣から後陣でプレーする、ペンドラタイプに適したフットワークだったからです。いま、日本では、ペンドラもすくなくなり、また3歩動のフットワークもすくなくなりました。しかし、韓国では、いまだにペンドラでトッププレーヤーが多く活躍し、キム・タクスやオリンピック金メダリストのユ・スンミンは、典型的なペンドラ、3歩動フットワークです。

また、主に前陣、しかも両ハンドを振るタイプになると、2歩道や1歩動が有効になってきます。ボールの待ちかたというか、間のとりかたも、前者と後者では、かなり違ってきます。ですから、つま先で蹴って動くフットワークがいいとか、わるいとか、一概には言えないのではないでしょうか。

実地指導では、つま先でフットワークをするようには言っていません。なぜなら、ほとんどの選手たちが両ハンドで打つので、つま先で蹴るフットワークが適していないからです。また、レシーブでの待ちかたや基本姿勢においても、かかとを浮かして、つま先に重心をかけるようにとは指導していません。(このことは『卓球パーフェクトマスター』の基本姿勢を参照ください)軽くかかとを着けて構えるとしています。

ただし、フォアハンドで動く、左右や回り込みのフットワーク練習はおこないます。やはり、動いてボールをとらえるということは非常に大切な練習ですから。実際のゲームでは、ほとんど動きのなかでスイングをしています。それに、速く動けることで、強打やドライブのチャンスがひろがります。動きの速さが、チャンスボールになるかどうかな大きなポイントですから。

甲野善紀氏が紹介した、いわゆる古武術の動き、ナンバ歩きなどが注目されています。私も何冊も古武術の本を読みました。それが本質的な合理的な動きに通じるということはわかります。しかし、まだ、それを実感といいますか、体感といいますか、しておりません。したがって、それを指導したり、論じたりすることはできません。

私が卓球技術研究所のサイトで、紹介する技術や考え方は、すべて自分が実感、体感できたものです。自分が納得いくものでないと、みなさんに推薦することはできません。
ということですので、古武術のフットワークについては、ここでは控えさせていただきます。

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