
現在卓球に燃えている者です。最近の試合でインターハイに出ている者と当たりまして、ボコボコにやられてしまいました。
僕の戦型はペンのフォア中心型です。相手(インターハイ県1位)とやって、今までにやってきた者とは全くスピードが桁外れに速くて、なにもする事が出来ず負けてしまいました。そこで、今、フォア中心をやめてショートを使った攻 め方に変更しようと思っているのです。
今はその事でとても悩んでいます。ショートを使うと今までやってきたリズムや攻め方などが変わって崩れてしまうのでは?と思ったりします。強い相手とやって思ったのは絶対にフォア中心で戦うのは無理だと感じたのですが、この事に関して、解説&アドバイスの方をよろしくお願いします。

あなたの悩みは、ペンのフォアハンド攻撃型なら、だれでも一度はぶつかる悩みでしょう。ペンで、フォアハンドで待っていたのを、両ハンドで待つというように戦型を変えるのは、確かにリズムや攻め方が根本的に変わるといっていいでしょう。
ごく大まかですが、ヨーロッパのプレーヤーはフォアを6~7、バックを4~3程度の比率で、中国のプレーヤーは同じくフォアを7~8、バックを2~3程度の比率で待ってます。これはペンでもシェークでも同じです。
なぜ、バックに比重が多くおいて待てるのかといえば、「振れる」バックハンドを使えるからです。シェークでは前陣でのハーフボレー、ペンは裏面でのシェークと同じようなハーフボレーが使えるという意味です。
ところが、ペンで裏面を使わないとすると、前陣ではショート系の「押す」打法に限定されます。ショート系打法には、プッシュという攻撃的な打法がありますが、やはり上記のバックハンド・ハーフボレーの攻撃性には劣ります。
もし、あなたが、フォア中心ではなく、バックも意識して待つのであれば、前陣で「振る」バックハンドを使う必要があるでしょう。ペンなら、裏面打法か、表面でのバックハンドです。表面でのバックハンドを使う場合は、腕を畳んで小さく鋭く振るようにします。
ただし、ヨーロッパや中国の両ハンドを振るトッププレーヤーであっても、フォアハンドで打てるときはフォアハンドで回り込みます。これはやはり、フォアハンドとバックハンドを比較したとき、その威力は圧倒的にフォアハンドのほうが勝るからです。
ですから、いくらバックハンドを使うからといってもフォアハンドの重要性が薄らぎはしないのです。オリンピック金メダリストの韓国の柳(ユ・スンミン)は、ほぼオールフォアです。吉田海偉選手もオールフォアです。彼らに共通するのは、そのフットワークで、全面をカバーします。それと同時に、ショートもバックハンドも使えるということです。
フットワークをまず鍛え、ショートとバックハンドをマスターし、両ハンドの切り替えをスムーズにするように訓練してください。そうすれば、あなたの戦型の悩みは解消するかもしれません。
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