
内容を拝見さしていただき、大変参考になるところがありありがとうございます。
集中力の中にでてくる”眼球の動きでボールを観察するように観る”とは具体的にどのようにするのかが不明です。また、静かにボールを見るとは? よろしくお願いします。

「眼球の動きでボールを観察するように観る」ことと、「静かにボールを見る」こととは、精神を集中することにおいてつながっています。
まず、「集中する」ということは、どういうことかを考えてみるとき、雑念や思考、感情など一切なく、ただただボールを「無我の状態」で打っているときであり、それはじつに「静かな」精神状態であることがわかります。
集中力というと、がんばって気合いを入れようとして、ボールをにらみつける人が多いのですが、そのようにすることで、逆に不必要に力んでしまい、思わぬ凡ミスが出てしまうのです。
これは「ざわついた」精神状態であり、「無我の状態」とはまったく逆です。つまり、勝ちたいという「自我の状態」であり、こういう精神状態が、純粋にプレーをするということを妨げるのです。
接戦のゲームの終盤、思わぬ凡ミスがでるときは、こういう精神状態になっていることが多いものです。そこで、こういう自我の指向を排除して、静かな精神状態になるメソッドがボールを眼球で観るようにすることです。
具体的には、頭を動かしてボールをとらえるよりも、ただ眼球の動きでボールをとらえるようにすればいいのです。ボールをにらみつけるのではなく、観察でもするように。ただそれだけです。
レシーブでは、サーバーがサービスをだすときにボールを手にのせますが、そのとき、ボールに目の焦点を合わせるようにします。そして、このとき、手からではなく、足から動いて打ちにいくという意識をもつと、よりいっそう「静かに」、「眼球の動きで」ボールをとらえることができるようになります。
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