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「スピードが速ければ速いほど、入る確率が高まる」というのはなぜ?

ちょうど、昨年の今頃、16年ぶりに卓球を再開し、ルールの改正、用具や技術の進歩に驚きつつ、現代卓球に充分ついて行けない自分を感じております。

ですが、それでも「卓球は面白い!」と再認識し、この一年、卓球にハマッております。貴サイトをたまたま見付け、全頁を楽しく、またいろいろ自分のことと思い合わせながら、読ませて頂きました。ただ、次の点がもう一つ、自分の中で腑に落ちないので、質問させて頂きたく、メールを差し上げた次第です。

『技術論 バックスイング2』の6段落目のところで、「強打とは、直線的に飛ぶので、理論的にはその強打のスピードが速ければ速いほど、相手のコートに入る確率は高まる。」とありますが、これはどういう理論からでしょうか?

経験的には、思い切り打った球、つまりスピードのある球の方が、弱気に繋ぐようにして打った球、つまりスピードのない球(往々にして、手打ちになっていたりして)よりも、コートに入る確率は高いような気はします。しかしながら、それはメンタルの面や他の要因、動きが良く(or 悪く)なってとかによるものですよね。

仰られているように、強打において、入る確率と球のスピードとの相関関係、もっと端的に言うと、[入る確率] = a × [球のスピード] + C (a は係数、C は定数) という単純な比例の関係にはないと思うのですが、如何でしょうか?

「スピードが速ければ速いほど、入る確率が高まる。」と仰っている理論的な根拠を教えて頂けたら、幸いです。

上記、一点以外は、バックスイングが一定でないこと、飛んでくる球の延長戦上にバックスイングをとるべきこと、現代卓球と以前の卓球との違い、サイド攻撃の重要性など、自分なりではあると思いますが、理解させて頂き、是非、今後参考にさせて頂きたいと思っております。

これは、メンタルとしては書いておりません。あくまで、技術的な問題です。「強打は直線的に飛ぶ」と書きましたが、厳密には重力によって、放物線をえがいて落下します。

しかし、その強打が速ければ速いほど、より直線的に飛ぶ距離は延びるわけです。ですから、ネットすれすれのボールが来ても、それがネットより高い位置で打球すれば、その打球が強ければ強いほど、つまりスピードがあればあるほど、直線的に飛んでいき、相手コートに入る確率はアップします。

逆にいえば、その打球が弱いほど、重力によってボールは落下しやすくなり(放物線に早く落ちる)、ネットにあたる確率が高まります。この説明でご理解いただけますでしょうか?

ちなみに、放物線に落下することを利用して、ネットよりも低いボールを「強打」するテクニックがあります。単純な強打よりも、もう少しテクニカルな「強打法」です。それは、ネットより低い分だけ、打球角度を上目にして、少し弱めに「強打」するのです。

強打を上向きに打てば、オーバーしやすくなりますが、その分だけ弱く打って、放物線に落ちることを利用して、相手コートのエンドラインぎりぎりに強打を叩き込むのです。もちろん、これは「弱い強打」ですが、単純につないだボールよりもはるかに効果の高いボールです。
 

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