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右利きですが、卓球は左ラケットハンドですが……

僕は、卓球をするときは左で打つのですが、普段の生活(字を書くときなど)は右で行っています。そのせいか、細かい技(ツッツキなど)をするとき、手が震えてしまってなかなかうまくいきません。どうすればよいのでしょうか。

お答えします。と、言いたいところですが、今回の質問がいままでで一番むずかしいですね。

では、まずは夢のある話しからしましょう。プロ野球で活躍した松井秀喜選手は、もともとは右利きです。でも、ご存じのように、打つときは左です。

なぜ、左打者になったかといえば、彼の幼少のころのあることがきっかけです。松井家はふたり兄弟で、秀喜には兄がいます。秀喜は、野球が大好きな子で、兄や兄の同級生といっしょに草野球をよくしていました。

年下なのにかかわらず、秀喜は幼少からその才能を発揮していたのか、ものすごくでっかい打球を飛ばしていました。そんな秀喜に、手を焼いた兄たちは、秀喜に右打ち禁止、左で打つことを命じたのです。

それから秀喜は、ずっと左打ちです。もし、あのまま右打者でいたら、秀喜はいまのような活躍ができたでしょうか? すくなくとも、野球というスポーツにとっては、左は有利です。

何よりファーストベースに右のバッターボックスより左のほうが近いこと、それに、左打者に有利とされる右投手のほうが、左投手より多いことです。

さて、あなたも左ラケットハンドです。左の選手は卓球でも、右よりも断然すくないので、それだけ有利ということになります。右利きの選手は、右利きと対戦することが多く、左利きと対戦するのはそれよりはるかにすくなく慣れていません。

ところが、左利きの選手は、右利きの選手と対戦することが多く、慣れています。この対戦慣れの差というものは、けっこう大きいと思います。

では、どうすれば左ラケットハンドをうまく使いこなせるでしょうか。まずは、日常生活でできるだけ左手を使ってみることです。病気や事故で手が動かなくなった人が、リハビリをしてその機能を回復させるように、小さいものを指でつまんで置き換えることを何回も繰り返したり、あるいは歯を磨いたり、ボタンを止めたり、はずしたりするときは左でするなど、左の神経機能をきたえてみることです。

 また、ツッツキなど台上の処理は、手ではなく腰のリードで、ボールを打つというより、運ぶようにして打球してみてください。これは、特別なことではなく、卓球フォームの基本中の基本です。

さらに、「両手打ち」にチャレンジしてみるのもおもしろいかもしれません。もちろん、ラケットを両手に2本持つのは違反です。でも、左から右に、右から左に、ラリーをはじめるまえでも、はじめてからでも、持ち替えるのは違反ではありません。

実際の公式大会で、ラリー中に、右利きの人が左に持ち替えて打つのを見たことがあります。この持ち替えをきたえて、あなただけの特技にしてみてはいかがでしょうか? 

これはけっして冗談ではありません。本気で練習すれば、かなり実戦で使える技術になると思います。ぜひ、がんばってください。

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