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試合に競ったとき、土壇場で負けてしまうことが?

もうすぐ大会があります。試合になると緊張してしまい、特に相手と競ったとき、土壇場で負けてしまうことが多いので、イメージトレーニング(メンタルトレーニング)など、何かいい方法があれば教えてください。

メンタルの問題は、メンタルそのものだけではなく、技術の問題にも関係しています。ゲーム展開で、一見、競っているようでも、対戦者どうしの技術の差が明らな場合、最終的には技術的な力量の高いほうが勝つことが圧倒的に多いものです。

それを、ビギナーや技術力が不足している人は、競っていたのに、メンタルが弱いから負けたのだと思ってしまうのです。

もちろん、技術力が互角の場合は、最後はメンタルの強さが物を言うでしょう。では、「メンタル」の強さとは何でしょうか?

このテーマを論じるには、ぶ厚い本を一冊書かなくてはなりません。結論的に言うと、ゲームの勝ち負けにこだわる自我的傾向に支配されないで、ゲームそのものに全力を注ぐということです。

なぜ、土壇場になれば、緊張してびびるのか? 勝ちたい気持ち、勝負にこだわる気持ちが強まるからです。そうなると、卓球そのものよりも、勝負に意識が向いてしまうのです。

そして、サービスのリズムが速くなってサービスミスが出たり、早くボールに当てようと、打球ポイントが前にずれたり、またミスを恐がってボールを持ち上げるようにスイングしたり、ドライブなら、より回転をかけたいことや安全性を重視して、いつものスイングより真上方向にして、山なりのループドライブやオーバーミスが出たり…など、身体の動きに変化があらわれ、思わぬミスが出てしまうのです。

競ったゲームは、とても苦しいものですが、でも見方を変えれば、白熱した面白いゲームとも言えるわけで、それに自分が参加して作りだしているわけでもあります。

それなら、そのゲームに参加できていることによろこんで、思いっきり楽しんでしまえばいいのです。もちろんゲラゲラ笑うような楽しさではありません。

でも、どんなスポーツでも、白熱したゲームのなかで、ファインプレーが多く生まれます。真剣勝負の土壇場、その現場に自分が居合わせることのよろこびを味わい尽くすことほど、楽しいことはありません。

相手も勝ちたいと考えています。どちらかが勝ち、どちらかが負けるのです。勝つにせよ、負けるにせよ、土壇場に乗じて、卓球そのものを楽しんだものが「勝ち」だと思いませんか? そして、土壇場で楽しめる力をもった者こそ、「強いメンタル」の持ち主と言うことができるでしょう。

『卓球パーフェクトマスター』の別冊に、「土壇場のメンタル調整法」を掲載していますので参考にしてください。また、このメンタルについても、「集中論」で展開する予定です。

 

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