
最近、今まで以上に練習に熱心に取り組むようになり、やっと上達してきたかなぁと思っていたのですが、練習のし過ぎで、肩の炎症を起こしてしまいました。
しかし、今やすんでしまったら、また昔のような下手くそな自分に戻ってしまいそうで怖いのです。かといって、練習を続けて、肩を痛めたくもありません。
こういうときはどういった練習をすればよいのでしょうか? ちなみに、自分はシェークの、バリバリのフォア・ドライブマンです。

故障してしまいましたか。せっかく上達してきたのに、さぞ残念なことでしょう。
でも、故障したことをネガティブにとらえず、逆にポジティブにとらえることで、故障したことが、あなたの今後にプラスにはたらくようになります。
卓球で肩を痛める人の多くはドライブマンです。案の定、あなたも「バリバリのフォア・ドライブマン」ですね。ドライブというのは、ほかの打法とくらべて、ものすごくエネルギーをついやす打法です。とりわけ、スピンをかけようとすれば、腕を速く振り上げようとしますから、肩への負担が大きくなります。
ここで、肩の故障を、体からのメッセージと受け取ってみてはいかがでしょうか。肩に負担がかかりすぎた結果、肩を故障したわけですから、あなたの打法、とくにドライブ打法のフォームに問題があったと考えてみることです。つまり、肩に負担をかけすぎる、バランスの悪いフォームだったということです。
この際、もっと下半身をつかうフォームに改造してはいかがでしょうか。肩に負担をかけないように、ひざの上下運動、腰の回転運動を十分につかうようにして、その動きを上半身から腕に伝えるようにするのです。下半身のパワーが乗ったドライブボールは、腕だけに頼ったスイングとは違った、重くて威力あるボールになります。
ただし、炎症があるうちは、肩をあまり動かさないほうがいいでしょう。いまは、下半身の動きだけで、腕をつかわないで、ドライブのスイング練習をしてみることです。シャドートレーニングです。炎症が治ったら、練習前にかならず、ウォーミングアップを十分にやりましょう。からだが暖まると、滑液というものが出て、関節が動きやすくなります。それをやらないで、激しい動きをすると故障する原因になります。
そして、練習が終わったら、クールダウンもかならず実行します。筋肉の回復がよくなります。それから、ランニングはしてますか? 2日に1度、30分間、ゆっくりでいいですから。2週間で動きがよくなり、3か月後にはフットワークが軽快になり、持久力もつき、そしてドライブの威力が増すでしょう。
できれば、アスファルトは避けて、土や陸上競技用のグランドで走りましょう。また、身体的な治療法として、おすすめするのは、「操体法」という整体法です。これはとても安全な治療で、しかも効果があると思います。
◯「操体法」のおすすめの本を紹介します。
『身体マネジメントの極意 最高の操体法』
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