MENU

小中学生に裏面ドライブは必要でしょうか

ペンホルダーのバックハンド・ドライブについての質問です。私自身、学生時代(30年以上前)には本書のように裏にラバーを張ってドライブする技術は知りませんでした。

ダブルスのラリー中、ミドルにロングボールがきた時、台から離れた位置より表面で左から右にこすり上げ、カーブドライブを掛けることは今でもありますが……。

『卓球パーフェクトマスター』には、ペンの裏面に表ラバーを貼り、バックハンドドライブが出来るようにしたほうが良いとのことが書かれていますが、やはり小学生、中学生レベルでも必要な技術でしょうか、御教え願います。

私が見本を見せられませんが……。当団のメンバーはペン自体が少数派でしかも裏面ラバーはいないかもしれません。上級レベルのことですので、現実的にはそこまで行かず問題にならないと思いますが、指導の中に入れたほうが良いでしょうか?

ペンホルダーの裏面打法についてですね。これは、従来のペンホルダーのように、片面だけで打球する場合と比較すると、プラスとマイナスがあります。

裏面を使うプラス面は、裏面に裏ラバーを貼ってシェークハンドのように、バックハンド・ドライブができるということと、同じくバックハンド・ハーフボレー、バックハンド・フリック、バックハンド・強打がやりやすいことです。

とくに、バックハンド・強打は下回転のボールに対してラケット角度がきまりやすく、威力ある打球が打てます。ただし、対ロングボールにはシェークハンドのバックハンドのようにはいきません。

また、ブロックは裏面では難しく、表面でショートのように返球するほうがやりやすいでしょう。これは裏面のなきどころです。ラリー中に、表面と裏面の両方を切り替えて使い分けるのは難しいですね。また、中国式ラケットのほうが、裏面打法をつかいやすいと思います。
 
一方、従来の表面は、前記した裏面のプラス面が、そのまま弱点になるということです。バックハンド・ドライブはちょっと無理ですし、バックハンド・強打やバックハンド・フリックも、裏面にはかないません。

しかし、表面だけで打球することは、間の取り方がシンプルで、アジア的リズム感にはふさわしいと思います。とくに、40?ボールになって、球速が遅くなることで、いわゆるペンドラのオールフォアという日本の伝統的スタイルも復権するチャンスがあると思います。

事実、韓国の柳はペンドラと抜群のフットーワークを活かして、オリンピックで金メダルを獲りました。脚力に自信があるとか、フットワークがいい子はこちらのほうがいいでしょう。

従来の片面だけのスタイルと、裏面も使うスタイルとでは、プレースタイルが大きくちがいます。卓技研の考えは、プレースタイルは本人の好みにまかせるべきだということです。

前記したプラス、マイナスの面を子どもに説明して、子どもに判断させればいいのではないでしょうか。小中学生でも、裏面を使って、バックハンド・ドライブをやっても何ら問題はないと思いますし、シェークハンドではバックハンド・ドライブを使う子は少なくありません。

個々の子どもを見ながら、裏面打法ができる子や、興味を示す子であれば、指導に入れていかれたらいかがでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次