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サービスの技術
[ストップ対策とハーフロングサービス]
相手レシーブのストップにたいして、
いかに対策すべきか
レベルが上がるにつれ、長いサービスはドライブや強打を食らい、短いサービスはストップされて先手をとれない……。
このストップに、いかに対応すべきなのか、について展開してみました。
Q いつも技術論を読んで勉強させてもらっています。中学から卓球を始め、現在大学1年生です。ストップのことで質問があります。
大学に入って自分より実力が上の人と試合をするようになってから、サービスを完璧にストップされると、どうしようもなくなってしまいます。今になって良く考えてみると、高校までのレベルでは、試合という緊張した中でも確実にストップできるような選手は、県外大会に勝ち進むレベルの人ぐらいだったように思います。だから高校までは、出たレシーブを確実に3球目攻撃していれば、ある程度のところまでは勝ち上がれたんです。
ですが大学では強い選手は皆ストップをしてくるので、歯が立ちません。試合中にサーブを読まれ始めてストップされるようになってから常に先手をとられ、2-0から逆転負けするような試合も経験してきました。で、そういった選手に勝てるようになるために僕なりに考えてみたのですが、
1、ストップされてからの展開を練習する
2、ストップされないようなサービスの球種、配球を考える
3、自分もストップレシーブを練習して、先手を取れるようにする
の3つを考えました。
そこでまず、今の自分の実力に一番近い人に勝てるようになるためには、2を実践するべきなのではないかと考えています(もちろんいずれは1も練習しなければいけないのですが、今は、サービスを工夫してもきっちりストップしてくる選手より、それでレシーブが崩れてツッツいてくれる選手に勝てるようになった方が良い と考えたからです)。
ここで質問なのですが、相手のストップを崩すのに有効なサービスの戦略などを教えていただきたいのです。今、思いついているのは、
・試合後半でストップされ始めたらナックルや上回転系サーブメインに切り替える
・同じ球種のロングサービスを見せ球として使う
・前半は順横メイン、後半は逆横メイン、などのように途中でギアチェンジする
くらいしか思いつきません。全体的な考え方が間違っていたりした場合も指摘していただきたいです。ハンドルネーム:ダイヤ
A こちらのサービスにたいする相手レシーブのストップ対策についてですが、あなたが分析されておられる、
1、ストップされてからの展開を練習する
2、ストップされないようなサービスの球種、配球を考える
3、自分もストップレシーブを練習して、先手を取れるようにする
以上はかなり的を得たものだと思います。
そして、まずは2からマスターしたいとのことですが、ストップ対策のサービスの基本である「ハーフロングサービス」はご存知でしょうか?
このハーフロングサービスとは、サービスの2バウンド目を相手コートのエンドラインぎりぎりに落とすサービスのことです。台上で2バウンドするものの、ショートサービスよりも長いサービスです。つまり、ショートサービスよりは長く、ロングサービスよりは短いという、「第3の長さ」のサービスです。
このサービスの利点は、2バウンドするのでドライブ攻撃を受けにくく、またエンドライン近くでバウンドするのでストップしようとしても短くリターンしにくいのです。これは『卓球パーフェクトマスター』でも紹介しているので参考にしてください。
攻撃型対攻撃型では、先に攻撃をしたほうが有利になることが多いので、どちらもそうしようとするのですが、レベルが上がるほど、先に攻撃させないテクニックも上がってきます。とくに3球目攻撃を防ぐためにストップはごく常識的に使われており、そのストップを崩すための、この「ハーフロングサービス」は攻撃型の必須といってもいいくらいの、何としても獲得したい技術です。
また、よりいっそうストップを崩すには、「強バックスピン・ハーフロングサービス」、つまりハーフロングサービスのよく回転の掛かったバックスピンサービスが有効です。なぜなら、短くリターンしようとしても、そのバックスピンの回転の威力の反発で、短くストップするのがむずかしいからです。
この「強バックスピン・ハーフロングサービス」はほとんどのトッププレーヤーが獲得していますが、一度このサービスを受ければ、いかに相手コートに2バウンドで短くリターンするのがむずかしいことか実感されるでしょう。このサービスを自分のものにするにはそれなりに時間をかけて練習をやりこむ必要がありますが、その威力は絶大なものです。
また、3球目攻撃が強力であると、なおいっそうこのサービスの効果が高まり、
相手は無理に短くリターンしようとして、ネットにかけることが多くなります。
まだこれ以外にもストップ対策はあります。それを明かしてしまえば「何だ、そんなことか」と思われるサービスなのですが、意外と盲点というか、現代卓球の「穴」になっているポイントがあるのです。それはご自分で一度考えてみて、答えが見つかったら連絡してください。しばらく待って、お答えがなければ、本サイトで種明かしすることにします。
卓技研・秋場
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