Q&A121~130 of 卓球技術研究所t3i

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卓球A121~130



130.表ソフトのブロック打法をおしえてください……

Q こんにちは、腱鞘炎で止むを得ずシェークに転向した『まっちゃん』です。最近、バック側を表ソフトにしてがんばっているのですが、書物やDVDでの表ソフトの打法の解説がなかなかありません。インターネットで検索していると御社のHPにたどり着きました。水平打法をHPから学び実践しています。これを知ってから表ソフトの楽しみが倍増しました。
ここで質問です。バック側が裏ソフトの時は、ドライブやスマッシュが来てもショートでブロックが出来たのですが 表ソフトにしたら返球がふらふらとスピードが遅くてオーバーミスをしてしまいます。強打やドライブのかかった打球に対して表ソフトのブロック、攻撃的なブロックの打法を教えて下さい。
特殊粘着性ソフトラバーの表ソフト(ハイソフトバージョン)ツブの高さ1.0mmです。ご指導下さい。

A 「表ソフトにしたら返球がふらふらとスピードが遅くてオーバーミスをしてしまいます」とありますが、実際のスイングを見てみないと、何とも言い様が面があります。
考えられることは、使用されている表ソフトラバーだと、ナックルがかかりやすくなってしまうのではないでしょうか。一度、次のようなスイング(バックハンド)を試してください。
●ラケット面を立てる。
●バックスイングを飛んできたボールの高さと同じにする。できるだけ高い位置のバックスイングにする。
●打球スイングを上に上げないで、できるだけ水平にスイングする。
●右利きなら、飛んできたボールの左側面を打つ。
このスイングではオーバーミスはだめ、ネットミスはオッケーのつもりで、ネットミスを恐れないで、思いきって水平にスイングしてください。オーバーミスが出るのなら、ラケットが下から出ているので、バックスイングを高い位置にして、そのまま水平に振りきってください。


129.水平フリック打法でボールの斜め横を打つのはクロスに打つことになるのでしょうか? またそれはボールの回転に影響されにくいためでしょうか……

Q 秋場様、こんにちは。gohanと申します。何気なく卓球研究所のホームページにたどり着き技術論を読んでいる内に興味津津となった次第です。
当方、卓球歴は以前(30代)会社の卓球部に所属し試合も町民クラスに出場していましたが、重ねる年齢(現在51歳)に伴い会社の昼間に汗を流す為の、いわゆる健康卓球に勤しんでいます。しかし試合中の緊張感が忘れられず最近では卓球部に再入部し年齢別の試合に出場している次第です。
では質問です。水平フリック打法として「ラケット面を台にたいして直角に立てるようにして、ボールの斜め横を水平に振ります。」と言われますがボールの斜め横を水平にインパクトすると言うことはクロスに打つ事になるのでしょうか?
またインパクトは何故、ボールの斜め横なのでしょうか?回転に影響されにくいのでしょうか?

A 「ボールの斜め横を水平にインパクトすると言うことはクロスに打つ事になるのでしょうか?」とありますが、そのとおりです。
ほとんどのプレーヤーは、打球の際、ボールのどの位置(真後ろ、右側面、左側面、上面、下面など)を打つのか、あまり意識していません。多くが、ボールの後を無意識的に打球しているのではないでしょうか。ところが、ボールを打つ位置をはっきりときめて打つと、多くのメリットが発揮できるのです。
その一つが、コースです。コースをねらう場合、そのコースに見合ったボールの位置を意識して打球すべきなのです。たとえばフォアクロスにサイドを切って打つ場合、右利きならボールの右側面を意識して打つと、ねらったコースへの確率は確実に上がります。
そして、とくにフリックのような打球点の低いボールを打つときは、ストレートコースに比べて距離が長くなるクロスコースをねらうことが多くなり、またサイドを切るような鋭い角度をもった打球が要求される場合は、とりわけこのボールの側面をねらうことが必要となってくるのです。
さらに水平打法というのは、ボールを真直ぐ飛ばす打法ですが、クロスコースをねらった場合、そのコースの角度に見合ったボールの位置を打球することで、真直ぐのボールが打ちやすくなるのです。
また水平打法はボールの真芯に当てる打法です。真芯に当たれば、その打球は加速度が付くようにぐんと伸びるような速い打球となり、その打球感というか、打ったときの感触はゴルフでいう「スイートスポット」に当たったときのような非常に滑らかな心地よい感覚が残りますが、この打球感もボールを当てる位置によって決まってくるのです。
「またインパクトは何故、ボールの斜め横なのでしょうか? 回転に影響されにくいのでしょうか?」とありますが、これはとてもすばらしい質問です。
まだ、当サイトではこの点について触れていなかったと思いますが、たとえば下回転の側面を打球すると、その下回転の影響がかなり緩和されるのです。これはツッツキのような短いボールでも、カットマンが打ったカット(下回転)でも同じです。ものすごく切れた下回転でも、ボールの側面をねらえば、低いボールでも強打することができます。
以上のことは、フォアからフォアへのクロスコースに有効ですが、フォアハンドでバックからバックへのクロスコースにも有効となります。右利きの場合、ボールの左側面をねらうのですが、下回転のツッツキやサービスをフォアハンドでバックからバックへサイドにフリックするときは、ラケット面を外側に開いて下回転の回転量に応じてラケットの角度を上向きにします。
このケースのフリックでも、たとえその下回転が強力で、かつ低いボールでも、ボールの側面を確実にヒットさせると面白いように鋭いフリックが打てるようになります。
今回はフリックや強打に関してのボールの位置について述べましたが、ドライブやツッツキ、カット、サービスなどにおいても、インパクト時のボールの位置を意識することで、より正確で鋭いコース、より強力な打球にすることができます。ですから、ボールの位置をいつも意識して打つように心掛けてください。

【レスポンス】秋場様、こんにちは。水平フリックについてにの回答、ありがとうございました。アドバイス後、ボールの側面を叩く意識で練習を行いました。ボールの側面を叩くのは例えば相手がミドルから私のコートのミドルに打ち込んできたボールをクロスに打とうと意識した時、無意識にボールの側面を打っているのに気が付きました。
また水平フリック打法の練習としてフォアに緩めの下回転を出して貰い、クロスにフリックする方法ですがスイングスピードをあげると玉離れが早いのか回転に影響されにくく、相手コートにナックル系のボールで返球できます。ただし、強烈な下回転をフリックするには、かなりのスイングスピードをあげないとネットにかかります。ラケットの面角度を変えて練習してみます。


128.切れ味の良いツブ高のツッツキはどうすればいいのでしょう……

Q 題:ツブ高のツッツキ方法について初めてご質問させていただきます。お時間がございましたら、ご回答のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。私は、高校の時の卓球部同窓会を機会に、再度卓球にチャレンジしております中年カットマンです。
道具:守備用ラケット、粘着性裏ラバー(フォア側)+ツブ高ラバー(バック側)
現状:再開して3度目位の練習で、40mm球にやっと慣れました。カットにつきましては、下手くそなりに、現役中学生や高校生と問題なく練習(試合)ができるようになりました。ただ、ツブ高のツッツキ(の方法及び感覚)が全くわからなくなってしまい困っております。
こちらのサイトを閲覧させていただき、以下の点を勉強(復習)いたしました。
1.ツッツキの瞬間ギュッとグリップを握り、切れやスピード感を出す。
2.ラケットのヘッドが下がっていては、下回転の威力が低下するので注意する。
3.裏ラバー:切った、切らないの両方を自分で意識して練習する。
4.ツブ高ラバー:上回転ぎみと下回転ぎみのナックルを意識して練習する。
5.裏ラバー:守備型でも攻撃力が必要なので、下半身を使い、軸をぶれないようにする。ドライブやスマッシュが必要である。ただし、相手の球の延長線を見極め、柔軟なフォームで球に対応すること(昔のようなガチガチのお決まりフォームはNG)。
6.ツブ高ラバー:水平打ちを向上させ、攻撃力の幅を広げる。
悩み:上記4のツブ高ラバーのツッツキの際、返球が安定せず、浮いたり、ネットに引っ掛かったりします。面を立てて返球するのは問題ない(まだマシ)のですが、ナックルではなく、切れ味の良いツブ高のツッツキを取り戻す技術的ヒントをお教えいただけましたら、幸いに存じます。ちなみに、使用しているツブ高ラバーは、フェイントロングIII(比較的やわらかく、細めで高さのあるもの)です。
ハンドルネーム:もう一度卓球少年

A ツブ高のツッツキですが、相手の下回転やナックルのツッツキやサービスにたいして、基本的に下回転はあまり掛かりません。ツブ高のツッツキでは、上回転気味のナックルと少しだけの下回転の変化を上手く使いましょう。
この変化のつけ方ですが、ナックルはラケットを立てて、ラケットを押しだすようにし、下回転はラケットを寝かして(打球面を上に向ける)、インパクトの瞬間のラケットスピードを速くします。このとき、できるだけボールを長く持つことを意識してください。
速くスイングして、長くボールを持つ……なんていうことは矛盾しているようですが、ツブ高を使っている方には理解していただけるのではないでしょうか。
また、相手ボールがツッツキやサービスでも、長くてロングに近い場合はカットの要領でラケット面を立てて下にガツンと切ってもいいでしょう。これもボールを長く持つという感じです。
ツブ高は相手ボールの回転を利用しやすいラバーで、その回転の変化は相手を幻惑しますが、ツブ高を使うほうもなかなか扱いにくいラバーです。ツブ高を扱うコツは、腰を中心とした身体全体のバランスをしっかりとることです。腰から始動することと、ラケットハンドとは反対のフリーハンドをうまく活用してください。もちろんこれはツブ高に限ってはいませんが、とくにツブ高には重要です。


127.ブロックが上手くできないのですが……

Q 初めまして、ハンドルネーム「レオ」といいます。いつも楽しく拝見さしていただいています。
さて、質問なのですが、練習中はじめからフォア側に待っていても相手のスマッシュやスピードドライブを、上手くブロック出来ません。と、いうよりはラケットにボールがかすりもしません。その原因を自分で考えてみたら、多分ボールが目で追えていないからだと思うのですが…。
また試合中にフォア側にボールが打たれると反応出来ずにノータッチで抜かれてしまいます(自分がバック側にいるとき)。
これらにならないようにするには僕は一体どのようなことに気を付けなければいけませんか? アドバイスよろしくお願いします。  

A 最近ブロックについての質問が多いようですが、ブロックについてまず大前提とすることを述べておきます。
それは、「すべてのプレーヤーはブロックは苦手」ということです。もちろん、レベルによって、あるいは個人差によって程度はありますが、しかし基本的にはみんなブロックは、他の卓球テクニックに比べて見劣りします。
それは試合をしたり、実際に自分で試合をしてみれば明らかでしょう。中学でも高校・大学、あるいは市区村町の地域の大会でももちろんオリンピックでも、どんな大会でも先に攻撃を仕掛けたほうが勝ちます。
あるいはカットマンやツブ高を貼っている守備型をのぞいて、攻撃型のほとんどは先に攻撃をしようとして戦います。おそらく全プレーヤーの90%以上は攻撃型ですが、基本的に「先手必勝」というプレースタイルです。このことは、もちろん例外はありますが、先に攻撃を仕掛けるのが有利であることは普遍的な事実であり、そのことをみんな知っているということのあかしでしょう。
もう、何が言いたいのか理解されたのではないでしょうか。ブロックとは攻撃されたボールを止めるテクニックですが、ブロック対攻撃を、ごく単純に比較すれば攻撃に軍配が上がるのです。よって、自分はブロックができないと悩むより前に、自分の方から先に攻撃を仕掛けられることに意識や練習時間を割いたほうが有益だということです。
これはいずれ「指導者論」で展開する予定ですが、いわゆる強豪校では、自分から先に攻める練習に多くの時間を割きます。それが試合で勝つためには合理的だからです。強豪校の選手というのは、サービスをもったら、サービスからの3球目・五球目攻撃、レシーブなら、2球目・4球目・6球目攻撃を絶えず意識しています。
以上、述べたことは卓球全体を考えた場合のことであり、ごく単純に割りきって考えたときのことです。ですから、かならずしもブロックなんてどうでもいいとか、ブロックの練習などしなくてもいいというわけではありません。
試合する両選手がお互いに攻撃を仕掛けようとしても、かならずどちらかがブロックすることになるわけですから、ブロックの技術レベルが上がれば、それだけ試合を有利に進められることにまちがいありません。
では、ブロック技術を向上させるコツを展開してみましょう。あなたが述べられたように、ブロックするときは可能なかぎり、目でボールを捕まえるようにします。もちろんボールが飛んでくる方向に顔と目は動きますが、このとき顔が優位のはたらきをするものです。
ところが、顔を動かしてボールを見るとブレが生じやすいのです。ここでボールが前方から飛んできたのをイメージして、それを顔を動かしてボールを捕らえてください。つぎに、今度は目というか目玉を動かせてボールを捕らえるようにしてください。はい、このときどちらにボールを見るときのブレを多く感じたでしょうか。微妙ですが、それでもはっきりと顔を動かせたときのほうがブレが大きいですね。それとボールを打ったあとも、目で捕らえたときのほうがブレが少なく、また戻りというか、自分の打ったボールを早く捕らえやすいのです。
ただ、ボールを捕らえるとき、しぜんに顔が動くものです。目玉は意識しないと動いてくれません。ですから、ここは訓練なのです。練習のとき、できるだけボールを目玉を動かして見るように意識してください。もちろん顔(頭)は自然に動きますが、「目を動かしてボールを見るんだ」といつも言い聞かせながら練習するのです。この訓練をやっていると、いつのまにか相手の速い強打やスマッシュ、ドライブも見えるようになってきます。
それとあと2つ、ブロックのコツがあります。まず、フォアサイドに打たれたら、手からではなく足から動くように意識します。あ、強打を打たれると思って、あわててラケットを出さないで、まずボールが飛んでくる方向に近いほうの足(この場合は右足)を出すことが大切です。手が遅れることは絶対にありませんから、足から動くんだということを強く意識してください。
あと1つは、これは本当にブロック技術で大切なことで、とくに前陣での場合はものすごく重要なことです。しかし、意外と知られていないというか、意識されていないことです。
それはバックスイングです。ブロックするときは、絶対にバックスイングを下げずに、高い位置に置くことです。そして後に引かないで身体の真横に持ってくることです。バックスイングが低かったり、大きく後に引いてしまうと、前陣で相手の強打をブロックすることはかなりむずかしくなります。
たとえ、相手のボールをラケットに当てたとしても、オーバーミスが多くなります。バックスイングを高く、短くすると、相手の強打を当てる確率が飛躍的に大きくなり、またオーバーミスが減少します。
以上、目の動き、足から動く、バックスイングを見直して、訓練すると、相手のスマッシュやドライブなど強力な打球をみごとにブロックすることができるようになります。ブロックされた相手はもちろん、それをブロックした自分も驚くことになるでしょう。


126.横回転のバックハンドサービスをドライブするには、またドライブのスイングスピー ドをアップするには……

Q こんにちは。はじめて質問させていただきます。私の卓球歴は中学校3年間と高校の2年間程度です。日本式ペンです。
それから30ウン年経った今年4月から再び地域の協会に所属して週1回程度汗を流しています。中学、高校とも顧問の先生が卓球の経験者でなかったこともあり、練習の内容は先輩にならったり、自分たちで考えた内容のもので、フットワークの練習などしたことがなかったというかそんな練習があるのかもしりませんでしたから、今振り返ってみるとかなり内容のうすいものでした。    
ただ、サーブについては、かなり練習し、回転のかかったものをおもった場所にだせるようになっていましたので、試合では、サーブで得点し、相手のサーブは突っつきで確実に返し、甘いボールがきたら、ドライブなり角度打ちで得点していくという消極的で相手のミスで得点していく戦術でした。     
 30ウン年経った今も昔とかわらない卓球レベルなのですが、ここのQ&Aで書かれていることに注意して威力のあるドライブが打てるように練習したいと思っています。
前置きが長くなりましたが、2つ質問させてください。
1つはレベルの高い選手には、右利きのバックの横回転(下、上をまぜたものも含めて)をだしても、台上からでてしまうと全て強ドライブで打ち抜かれてしまいます。スイングスピードがあるからできるのでしょうか。わたしならバックの横回転をドライブしようとしたら、ラケットをひらきぎみにしてドライブをしていますが、ネットにひっかかることが多くうまく返球できません。ミスの原因としてりきんでうっているのもあると思うのですが、バックの横回転サーブをドライブする場合のコツがあれば教えてもらえればと思います。
2つめは、スイングスピードをあげる練習として有効な練習や訓練にはどんなものがありますか、ラバーとボールの当たる感覚とか指の感覚とか微妙な点で注意することはありますか。以上長くなりましたが、お答えいただければ幸いです。

A まず、相手が右利きの横回転が入ったバックハンドサービスをドライブするコツについてです。
このサービスはレシーブ側からは普通に打つと左方向へ飛びます。したがって、横回転の量にもよりますが、その回転量を考慮して右側に打てば、左サイドを切ってしまうミスは防げます。
ただし、この横の回転は上下の回転よりもむずかしくはありません。というか、横の回転はあまり気にしないで、横回転が入ったサービスはバックハンドでもフォアハンドサービスでも、上下どちらかを的確に見分けることが大切です。上下の回転というのは、ほとんどの場合、バックハンドサービスなら下回転と上回転、フォアハンドサービスなら下回転とナックルですね。
横回転が入ると、この上下の回転の見きわめがむずかしくなります。まあ、サービスを出す側も、この判別を難しくして出すようにするわけですが。
横回転が右回りか左回りかの判別は難しくないですから、横回転が混ざったサービスの場合は、まずこの上下の回転を的確に見きわめて対処します。これは、ツッツキでもフリックでもドライブでも同じです。
当然ですが、ドライブなら下回転なら回転量に合わせて真上方向にスイングし、ラケット角度は台にたいして垂直になります。またナックルや上回転なら、前方方向にスイングし、ラケット角度は被せるようにします。このスイング方向とラケット角度が的確なら、まずミスはないでしょう。
次に、ドライブのスイングスピードを上げるコツです。
ヒザの屈伸力、腰の回転力、肩甲骨・ヒジ・手首をスイングの軸としたスイングの速さを上げれば必然的にスイングスピードは増します。このとき、スピードドライブを重視するなら、屈伸と腰を前方に素早く移動し、スイングは主に肩甲骨を軸にしたほうがいいでしょう。
また、スピンを重視するなら、屈伸と腰は上方向に移動させ、スイングは肩甲骨とともに、ヒジを軸にしたらいいでしょう。スイングにおいてヒジを軸にすると、コンパクトになってスイングスピードは上がりやすくなり、回転量も増やします。
強力なドライブには、バックスイングのときから打撃スイングまではグリップはできるだけ柔らかく握り、インパクトの瞬間にぐっと握るようにして、そのままフィニッシュまで振り抜きます。この握る瞬間にスイングスピードが増すのですが、握るとスイングが途中で止まってしまうので、そのまま振り抜くと、スピンとともにスピードが加味されるのです。
あなたがドライブ攻撃型を指向するなら、台から出るような長いサービスはチャンスボールですから、どんどんレシーブからドライブ攻撃をしてゆくべきです。その場合、少々の横回転など気にしないで、相手のフォアサイドにも怖がらないでドライブしてみてください。しっかりとしたドライブであれば、右サイドを割ってしまうことはありませんから。


125.シェークハンドのバックに表ラバーを使用してますが……

Q 御初です。いつも悩み事相談も参考になり役立ち、愛読してます。ハンドルネーム:タクチャンと申します。
さて、相談です。私は右利きシェイクハンドで、フォア面は裏ラバー(天極)・バック面は表ラバー(LOGO)です。バックが弱点で中々バックのドライブ、スマッシュ、ショートが上手くいきません。
レシーブする時、腕が前でなく横に返えしているのが原因らしいです(丁度、本のページをめくるときのイメージです)。表ラバー使用ということもあり、どんな点に注意すればいいのかアドバイスください。
また、バック面のプッシュはどうすれば、ペン使用のように上手くいきますか。

A バック面に表ソフトラバーを使っておられるのですね。そうなると、ご質問の言葉に気になるところがあります。
バックのドライブ、ショート、それにプッシュとあります。まず、ショートとプッシュですが、この技術は基本的にペンホルダーのものです。シェークハンドならハーフボレーとかフリックという用語を使うものですが、もしかしたら、シェークハンドのバックハンド系技術をペンホルダーと同じように考えておられるのかもしれません。
ペンホルダーとシェークハンドの大きな違いはバックハンド系にあります。基本的にペンホルダーは「押す」、シェークハンドは半円状に「振る」ものです。一般に、ペンホルダーよりシェークハンドのほうがバックハンド系が有利と言われるのは、この点にあります。やはり押すよりも振ったほうが、威力あるボールが出やすく、また台上での処理もやりやすいからです。
ですから、シェークハンドのバックハンド・ハーフボレーは、書いておられるように、押すよりはページをめくるイメージでいいのです。ただし、あまりにも横(右利きですから左方向)に振りすぎてしまうと、威力が半減してしまいます。
もしかしたら、手首を使いすぎているのかもしれません。手首も使っていいのですが、シェークハンドのハーフボレーにおけるスイングの軸はヒジを第1ポイントにするべきです。
ハーフボレーのとき、ヒジの角度が内側に約90度ほど曲げたところから、打撃スイングを開始して、ヒジをスイングの軸にして、インパクトとともに、ヒジを伸ばすようにします。このときヒジを180度まで伸ばしきらないで、150~160度程度の角度でフィニッシュします。
で、このとき注意するのは、押さないということ。また逆に、手首を使いすぎないということです。自然に弧を描くというイメージです。
また、表ソフトラバーを使ってのバックハンドドライブというのは、できなくはないでしょうが、やはり裏ソフトラバーとくらべると、いちじるしく回転量が落ちます。
表ソフトラバーなら、バックハンドフリックを多用したほうが有利でしょう。ラケット面を台にたいして立てて、そのままの角度で水平にスイングするのを基本とされたほうがいいのでは。
この打法は、とくに表ソフトラバーに有効です。ロングボールでも、ツッツキ系やカット系、回転系サービスでも、基本的にはこの打法で有効です。表ソフトラバーは回転に影響を受けにくいラバーですから、少々の下回転でも、ボールの頂点をしっかりとミートすれば入ってしまいます。
表ソフトラバーの特徴を活かして、バックサイドにきたボールはあまりツッツキをしないで、どんどんフリックやハーフボレーで先に攻めていくことを意識したほうがいいでしょう。  


124..肩甲骨打法のコツとは……

Q 最近、中国の馬龍選手に憧れています。馬龍選手は肩甲骨打法を使っている、と実況の人が言っていたのですが、肩甲骨打法のコツなどがあれば教えてください。

A 肩甲骨打法は高島則夫氏が『卓球王国』誌上で提唱した打法だと思います。したがって、その詳細について、当方でどれだけ的確に理解しているか定かではありません。当方で理解している範囲内で、この打法についての「コツ」を若干説明してみます。
肩甲骨打法は、フォアハンドスイングのときに、ヒジをぐっと背中のほうに入れるのが特徴です。肩甲骨を背骨のほうにぐっと寄せるといってもいいかもしれません。こうすることで、パワーが付き、またラケットの面が外に開かないで相手のボールに負けないようになり、したがってオーバーミスが少なくなります。
当方のフォアハンドの基本的な考え方は、肩甲骨をスイングの軸にするというもので、その点においては肩甲骨打法に近いと思います。


123.水平打法のインパクトはなぜ「斜め横」なのでしょうか……

Q こんにちは。gohanと申します。何気なく卓球研究所のホームページにたどり着き技術論を読んでいる内に興味津津となった次第です。
当方、卓球歴は以前(30代)会社の卓球部に所属し試合も町民クラスに出場していましたが、重ねる年齢(現在51歳)に伴い会社の昼間に汗を流す為の、いわゆる健康卓球に勤しんでいます。しかし試合中の緊張感が忘れられず最近では卓球部に再入部し年齢別の試合に出場している次第です。
では質問です。水平フリック打法として「ラケット面を台にたいして直角に立てるようにして、ボールの斜め横を水平に振ります。」と言われますがボールの斜め横を水平にインパクトすると言うことはクロスに打つ事になるのでしょうか?
またインパクトは何故、ボールの斜め横なのでしょうか? 回転に影響されにくいのでしょうか?

A 「ボールの斜め横を水平にインパクトすると言うことはクロスに打つ事になるのでしょうか?」とありますが、そのとおりです。
ほとんどのプレーヤーは、打球の際、ボールのどの位置(真後ろ、右側面、左側面、上面、下面など)を打つのか、あまり意識していません。多くのプレーヤーは、ボールの後を無意識的に打球しているのではないでしょうか。ところが、ボールを打つ位置をはっきりときめて打つと、多くのメリットが発揮できるのです。
その一つが、コースです。コースをねらう場合、そのコースに見合ったボールの位置を意識して打球すべきなのです。たとえばフォアクロスにサイドを切って打つ場合、右利きならボールの右側面を意識して打つと、ねらったコースへの確率は確実に上がります。
そして、とくにフリックのような打球点の低いボールを打つときは、ストレートコースに比べて距離が長くなるクロスコースをねらうことが多くなり、またサイドを切るような鋭い角度をもった打球が要求される場合は、とりわけこのボールの側面をねらうことが必要となってくるのです。
さらに水平打法というのは、ボールを真直ぐ飛ばす打法ですが、クロスコースをねらった場合、そのコースの角度に見合ったボールの位置を打球することで、真直ぐのボールが打ちやすくなるのです。
また水平打法はボールの真芯に当てる打法です。真芯に当たれば、その打球は加速度が付くようにぐんと伸びるような速い打球となり、その打球感というか、打ったときの感触はゴルフでいう「スイートスポット」に当たったときのような非常に滑らかな心地よい感覚が残りますが、この打球感もボールを当てる位置によって決まってくるのです。
「またインパクトは何故、ボールの斜め横なのでしょうか? 回転に影響されにくいのでしょうか?」とありますが、これはとてもすばらしい質問です。
まだ、当サイトではこの点について触れていなかったと思いますが、たとえば下回転の側面を打球すると、その下回転の影響がかなり緩和されるのです。これはツッツキのような短いボールでも、カットマンが打ったカット(下回転)でも同じです。ものすごく切れた下回転でも、ボールの側面をねらえば、低いボールでも強打することができます。
以上のことは、フォアからフォアへのクロスコースに有効ですが、フォアハンドでバックからバックへのクロスコースにも有効となります。
右利きの場合、ボールの左側面をねらうのですが、下回転のツッツキやサービスをフォアハンドでバックからバックへサイドにフリックするときは、ラケット面を外側に開いて下回転の回転量に応じてラケットの角度を上向きにします。
このケースのフリックでも、たとえその下回転が強力で、かつ低いボールでもボールの側面を確実にヒットさせると面白いように鋭いフリックが打てるようになります。
今回はフリックや強打に関してのボールの位置について述べましたが、ドライブやツッツキ、カット、サービスなどにおいても、インパクト時のボールの位置を意識することで、より正確で鋭いコース、より強力な打球にすることができます。
ですから、いつもボールを打球するポイントを意識して打つように心掛けてください。


122.水谷選手らのバック待ちスタイルをやってみようかと思うのですが、これは無謀でしょうか……

Q はじめまして。マコと申します。いつも楽しく拝見させて頂いております。中学時代、卓球を3年間かなり打ち込んで中学卒業以来、まったくやっていなかった24歳男です。右シェークハンド・ウラウラ・典型的な前~中陣スタイルです。
最近の世界卓球・北京五輪に触発されて最近、月に2回、2,3時間ほど卓球をし始めました。筋力の衰えも、感覚の忘れもすべて仕方ないので、筋トレ等もやりながら感覚を戻していっている状態です。
ドライブも何もかもスピード・回転の衰えは仕方ないと受け入れているのですが特に顕著に失ったのが、前でのラリーです。引き合いになってドライブ同士になれば当時とそこまでは変わらない感覚なのですが、前での打ち合いになると、フォアバック切り替えがぜんぜんできません。
例えばこちらのサービスをフリックされてからの、ピッチの早いラリー等です。やはりこれも慣れカナ~と思って気長に気長になのですが、ネットで見る動画、TVでみる男子の試合、たとえば水谷選手をみていると、基本的にはバックハンドで待っているように見えます。
バックは体の前でうちますし、フォアは体の横。であればバック待ちは当然なのかな?なんて素人っぽく考えているのですが。感覚を失ったついでに、中学時代ガムシャラにやっていたスタイルから、恐れ多いのは承知で、五輪選手のスタイルを真似てみたいなと考えております。
そこで、水谷選手らのバック待ちスタイルをやってみようかと思うのですが、私のこの状態から、バック待ちスタイルに挑戦するのは無謀でしょうか? また、そもそも彼らはバックで待ってはいないのでしょうか?
もしよろしければアドバイスをお願いいたします。

A フォアハンド主体で、バックハンドはその補助という程度で待つプレースタイルは、まだまだ日本では多いと思います。まず、その待ち方ですが、前回の技術論「待ちのスタンス」と「時間」をお読みください。
基本的にバックにきたボールをバックハンドで処理するというスタイルをとるのなら、すべてとはいいませんが、そこに展開しているチャン・イニンのようなボールの待ち方を覚えるといいでしょう。
とはいっても、いつもバックに来たボールをバックハンドで打つのではなく、ボールが来るのがバックだと読めたり、甘いボールだと、やはりフォアハンドでの強打や強ドライブしたほうがいいと思います。
水谷のボールを待つスタンスも、バックハンドで待ちながらも、チャンスがあればフォアハンドで攻撃しています。とくに、水谷はサウスポーで右利きと対戦したときは、フォアにクロスへ抜かれる危険性があるので、あまりフォアハンドでは回り込みづらいということがあって、バックサイドのボールはバックハンドで処理するのが必然的に多くなっているのです。
シェークハンドを使うのなら、バックハンドを使わない手はないでしょう。とくに、シェークハンドは、台上の短いボール(ツッツキやサービス)にたいしては、バックハンド・フリックやバックハンド・ドライブが使いやすく、この技術は先手をとりたい攻撃型にとっては、大きな武器になります。
試合ではバックに、バックスピン系のサービスが多くきますから、それを短ければバックハンド・フリック、長ければバックハンド・ドライブでレシーブするようにしましょう。
以上のように、バックハンドで待つのは、まったく無謀ではなく、
現代卓球ではごく常識的なものです。
年齢的なことですが、24歳はまだまだ若いと思ってください。現代の卓球プレーヤーのピークは27歳前後ではないでしょうか。また、ほんとうに体力や反射神経が落ちるのは35歳過ぎでしょう。
【リ・メール】こんばんは。お忙しい中お返事ありがとうございます。
 前回の技術論「待ちのスタンス」と「時間」をもう一度読ませていただきました。確かに張選手の試合を見ると、前へ前へという印象は受けないですね。愛ちゃんと張選手の試合を見ましたがプレイスタイルがぜんぜん違っていて、現段階では張選手が圧倒してる感じでしたが、それでも試合の終盤ではほぼ互角。今後愛ちゃんがさらに上にいけるか、とっても楽しみですね。
水谷選手や王励勤選手らはやはりバックで待っているんですね。岸川選手の試合もいくつか見ましたが、上記二人に比べて、フォアバックの切り替え…というより反応でしょうか、バックで待っていても、フォアに強打がきた場合の切り替えスピードに差を感じました。
いかに切り替えが大事かということなんでしょうね。切り替えを早くする練習法も読ませていただきますね。秋場さんのおっしゃるようにせっかくシェークハンドなのでバックドライブや、台上でのバックフリックをまずはマスターしていきたいと思います。
先日試したところ、特に自分は台上フリックがまだまだと痛感しました。どうも手首の動きが硬いように思います。
過去の記事を読ませていただいた、グリップはインパクトまでは軽く!を意識して、手首を有効に使えるようにしていきますね!
あと私は、前へ前という気持ちが強いことがよくわかりました……。そのせいか?立つ位置が台に近いのでしょうか? 気持ち半歩台から離れるとフォアもバックも反応も自分の理想に近づいた気がします。これも「前」よりは「横」にやや重きを置いたといえるのでしょうか? このまま続けていきたいと思います!
秋場さんの技術論・精神論・ほかの方のQ&A等、参考にさせて頂きながら気長に練習していこうと思います。これからも楽しく読ませていただきますね! 質問に答えていただいてありがとうございました


121.フォアハンド強打のスイングや打球点を教えてください……
Q ドウモこんにちは。僕は高校二年生のFが表 Bが裏の前陣速攻です。僕はバック系の技術は県でも通用するのですがフォアは中学生よりも下手です。フォアは軽くつなげて、バックでしとめる戦術ですが、流石に限界を感じてきました。
フォアで強打するときのラケットの振り方や打点やラケットのどこで打つかを教えて下さい。ちなみにバックサーブが主体です。
A フォアハンドですが、前陣速攻型であれば、基本的に打球ポイントは頂点からライジングまでです。強打する場合は頂点を、つないだり、相手に時間的な余裕を与えない、あるいはタイミングを狂わせたいなら、バウンドしてすぐに打つライジング打法が有効です。ですから、練習ではこの2つの打球ポイントで打てるようにしましょう。
ラケットの面は垂直にして、そのまま水平に振ると、ボールが真直ぐに飛んで速い打球になります。これは水平打法というものですが、本サイトの技術論や『卓球パーフェクトマスター』で解説しています。水平打法は前陣のとくに表ソフトには適した打法なので参考にしてください。

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