Q&A111~120 of 卓球技術研究所t3i

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卓球A111~120



120.ペンドラですが、バックサイドへのナックルサービスに
手こずってます……

Q いつも大変参考になります。ありがとうございます。

私は、左のペンドライブマンなんですが、上のレベルになるとよく相手にナックルサーブを出されます。特にバック側とミドルにです。バック側に出されると、ツッツキのような、ショートのような中途半端な甘いレシーブになってしまい、相手の強打の餌食になります。
また、ミドルへのナックルサーブは回り込んでドライブできるんですが、速いナックルサーブだと中途半端になってしまい、ネットへボトッと落ちるような
打球になります。どうすればいいレシーブが打てるでしょうか?
ナックルサーブに対するレシーブは水平に押すようなスイングが必要かなと自分なりに考えたりしていますが・・・(ハンドルネーム:タマちゃん)

A このナックルサービスというのは、スピード系でしょうね? スピード系のナックルサービスはとっさにラケットをだせばポトッと落ちるし、安全にリターンしようとすれば、あなたのようにツッツキかショートかわからないような中途半端なものになりがちです。とくに、ペンのバックサイドにこのサービスを使われると泣き所といってもいいかもしれません。

このサービスの対処法を考えてみましょう。まず、頂点をプッシュする方法です。この場合は、左利きのあなたならボールの右側面を打球します。ボールの側面を速いスイングで打球するとナックルの影響を受けにくくなります。

そのほかに、ペンのバックハンド系技術でいちばんいいのは、シェークのハーフボレースイングのように、振るスイングを覚えることです。ショートやプッシュのときより、すこし台から離れ、ヒジを軸にしてコンパクトに鋭く振り抜くのです。もちろん、左利きならボールの右側面を水平にスイングしてください。
この技術が、ペンのこれからの生きる道でしょう。もしこれができないなら、裏面打法を覚えるしかありません。


119.粘着性ラバーでドライブするコツを教えてください……
Q 前回のメールでも述べたように回転に負けてしまうことが多いので、自分が回転を掛けられるようになればいいのではないかと考えました。そこで中国製の粘着性ラバー(テンキョク3)に変えてみました。このラバーに変えてから一ヶ月経ち、だいぶ使い慣れてきたように思います。しかし、やはり普通のラバーではないの でうまくドライブすることができません。
このラバーでドライブを打つコツやポイントがありましたら教えてください。
また、ラケット面をかぶせて打つのと、立て気味にして打つのではどのような違いがありますか? よろしくお願いします。
A 粘着性ラバーの特徴は、何と言っても「ボールを長い時間持てる」ということです。この点が、最高のメリットとなり、またデメリットにもなります。長い時間ボールを持てるとき、その時間にボールの回転やパワーが充填され、相手コートには伸びて、重いボールとなってリターンされます。
また、ボールに回転がよく掛かるというのは、ボールを長く持てるからです。
それだけ摩擦に要する時間が増えるということですから。逆に、相手ボールの回転にも、それだけ影響を受けるわけです。極端な粘着性や、また極端なスピード系のラバーは、このメリットとデメリットの差が激しいことを自覚すべきです。
トップクラスのプレーヤーは、このような一般のプレーヤーからみて極端なラバーを使いますが、やはりレベルがあがると、必然的に回転やスピードが要求され、このようなラバーを使いこなさないとなかなか勝負ができなくなってくるのです。
短剣と長剣とが戦ったとき、長剣の扱いは短剣よりも難しいけれど、単純に考えれば、それを使いこなせば長剣のほうが有利だということと同じです。
さて、粘着性ラバーを使いこなすには、打球のときに、「しっかりボールをつかまえる」ことが必要となります。しっかりと「自分のボール」にしてリターンすることが大切です。なぜなら、中途半端にリターンすると、その強い粘着性のために回転やコースをコントロールできないからです。
ですから、よりしっかりとしたスイングフォームが要求されます。とりわけ注意したいのは、スイングのときにフォアハンド、バックハンドにかぎらず、ラケット面が外に開かないようにすることです。開くと、ボールの回転やスピードに負けて、オーバーミスが多くなります。
また、スイングのときに、腰から始動するのと同時に、やはり肩甲骨を支点にしてスイングするようにしたほうがいいでしょう。
粘着性ラバーでドライブをするときは、基本的にはスイングスピードを速くしないと逆に回転やパワーが出ません。スイングスピードを出すためのフォーム、またフィジカルの強化が必要でしょう。
ラケットの角度は、かぶせるほうが、粘着性ラバーには合っています。かぶせても、粘着性なら、ボールを持ち上げることができやすいからです。しかも、かぶせるだけ、ボールを長い時間持てることにもつながります。ただし、かぶせだけ、スイングスピードを速くすることが必要となります。


118.ドライブがオーバーミスするのですが……

Q いつもDVDを見て練習しています。おかげさまで、Aチームに入れました。ありがとうございました。
 今はドライブを必死に練習しています。そのとき困ったんですが、フォアハンドドライブのとき、どうしてもオーバーしてしまいます。たまたま入っても前進回転が弱く泣きたい気分です。どうしたらコートにズバッと決まるようになりますますか?
 それとコーチに、ラケットを振り上げろ!と言われたんですが、どこから、どこめがけて振り上げればいいのか分かりません。そこはどうなっているのですか?
 以上の二点の返答、待っています。念のためですがが全てフォアハンドドライブです。本当に返答待っています。本当にお願いします。(ハンドルネーム 卓球少年)

A ドライブでオーバーミスが出るということは、次のような原因が考えられます。
1.スイング角度が上すぎる。
2.ラケット角度が上すぎる。
3.ドライブするボールの回転と、スイングやラケットの角度が合っていない。
4.打球するポイントが後すぎる。
つまり、この4点に問題があるとき、オーバーミスが出やすくなるので、この4点をチェックしてみてください。また、次のような練習をしてみるのもいいでしょう。いつもより、スイング角度を前方にして、ラケット角度を前にかぶせ、打球ポイントを前にします。ねらうのはネット上部の白いラインです。とうぜん、ネットミスが多くなると思いますが、それでもかまわないので、このようにしてドライブ練習を続けます。そして、続けているうちに、何本かネットを越えて入るボールが出るかもしれません。もしかしたら、このとき回転がかかり、スピードがあり、ねらったコースにずばりと決まるドライブのコツがつかめるかもしれません。
 もし、何度やってもネットを越えないのなら、次のヒントを参考にしてください。
1.スイングを速くするとボールはもちあがる。
2.そのためには、足腰の動きを利用する。ドライブにパワーのある選手の腰の動きをチェックしてみる。
3.グリップを軽くにぎって、インパクト(打球)の瞬間にぐっと握って、そのまま振り抜く。
4.振り抜くとき、ヒジを巻き込むとパワーが出て、とくに回転がアップする。『卓球パーフェクトマスター』の岩崎氏のドライブのフィニッシュを参考に。
5.そして、スクワットをやる。


117.「楕円打法」とはどういう打法ですか……

Q 最近30年ぶりに卓球の練習を再開しました。まぼろし探偵といいます。早速でもうしわけありませんが、「楕円打法」とは、どういう打法なのか教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
A 楕円打法というのは、中国で開発されたフォアハンド打法です。打球→フィニッシュ→バックスイングという一連のスイング・フォームが楕円状になることです。
 打球して身体の中心でフィニッシュして、そこから斜め下にバックスイングを始め、打球スイングに移るのですが、このときのスイングの動きが直線的ではなく、楕円状に回転するようにします。打球→フィニッシュ→バックスイング→打球というポイントでスイングを止めないで円状に滑らかにスイングします。こうすることで、次の打球へスムーズに速く移れるのです。
 この楕円打法は、かつて日本で開発された「三角打法」よりも進化したスイング・フォームです。三画打法とは、オデコでフィニッシュして、そこから下にラケットを下ろし、そこから横にラケットを伸ばして打球するというものです。この打法は、中・後陣でドライブ主戦のプレースタイルには合っていましたが、前陣でのピッチの速い卓球には、振り遅れて不適当になりました。
 三画打法では、フィニッシュやバックスイングから打撃スイングに入るときにいったんスイングが止まることになりスイングの動きが遅れてしまうからです。また、ラケットを下に下げすぎると、前陣ではそのピッチに対応できなくなります。
 いま、卓技研では、フォアハンドとバックハンドの新しいスイング・フォームを開発中です。それは楕円打法よりも、さらに速いピッチで対応でき、しかもパワーが増し、サイドコーナーも鋭くつくことができるものです。


116.水谷選手のようにバック待ちスタイルに変更したいのですが、無謀でしょうか……

Q はじめまして。マコと申します。いつも楽しく拝見させて頂いております。中学時代、卓球を3年間かなり打ち込んで、中学卒業以来まったくやっていなかった24歳男です。右シェークハンド・ウラウラ・典型的な前~中陣スタイルです。
 最近の世界卓球・北京五輪に触発されて最近、月に2回、2、3時間ほど卓球をし始めました。筋力の衰えも、感覚の忘れもすべて仕方ないので、筋トレ等もやりながら感覚を戻していっている状態です。
 ドライブも何もかもスピード・回転の衰えは仕方ないと受け入れているのですが特に顕著に失ったのが、前でのラリーです。引き合いになって、ドライブ同士になれば当時とそこまでは変わらない感覚なのですが、前での打ち合いになると、フォアバック切り替えがぜんぜんできません。例えばこちらのサービスをフリックされてからの、ピッチの早いラリー等です。
 やはりこれも慣れカナ~と思って気長に気長になのですが、ネットで見る動画、TVでみる男子の試合、たとえば水谷選手をみていると、基本的にはバックハンドで待っているように見えます。バックは体の前でうちますし、フォアは体の横。であればバック待ちは当然なのかな? なんて素人っぽく考えているのですが感覚を失ったついでに、中学時代ガムシャラにやっていたスタイルから恐れ多いのは承知で、五輪選手のスタイルを真似てみたいなと考えております。
 そこで、水谷選手らのバック待ちスタイルをやってみようかと思うのですが私のこの状態から、バック待ちスタイルに挑戦するのは無謀でしょうか?また、そもそも彼らはバックで待ってはいないのでしょうか? もしよろしければアドバイスをお願いいたします。

A フォアハンド主体で、バックハンドはその補助という程度で待つプレースタイルは、
まだまだ日本では多いと思います。まず、その待ち方ですが、前回の技術論「待ちのスタンス」と「時間」をお読みください。基本的にバックにきたボールをバックハンドで処理するというスタイルをとるのなら、すべてとはいいませんが、そこに展開しているチャン・イニンのようなボールを待ち方を覚えるといいでしょう。
 とはいっても、いつもバックに来たボールをバックハンドで打つのではなく、ボールが来るのがバックだと読めたり、甘いボールだと、やはりフォアハンドでの強打や強ドライブしたほうがいいと思います。水谷のボールを待つスタンスも、バックハンドで待ちながらも、チャンスがあればフォアハンドで攻撃しています。とくに、水谷はサウスポーで右利きと対戦したときは、フォアにクロスへ抜かれる危険性があるので、あまりフォアハンドでは回り込みづらいということがあって、バックサイドのボールはバックハンドで処理するのが必然的に多くなっているのです。
 シェークハンドを使うのなら、バックハンドを使わない手はないでしょう。とくに、シェークハンドは、台上の短いボール(ツッツキやサービス)にたいしては、バックハンド・フリックやチキータ、バックハンド・ドライブが使いやすく、この技術は先手をとりたい攻撃型にとっては、大きな武器になります。試合ではバックに、バックスピン系のサービスが多くきますから、それを短ければバックハンド・フリック、長ければバックハンド・ドライブでレシーブするようにしましょう。
 以上のように、バックハンドで待つのは、まったく無謀ではなく、現代卓球ではごく常識的なものです。年齢的なことですが、24歳はまだまだ若いと思ってください。現代の卓球プレーヤーのピークは27歳前後ではないでしょうか。ほんとうに体力や反射神経が落ちるのは35歳過ぎでしょう。


115.自分の球にして返球するのは……
Q 私は最近若手の上級者に稽古をつけてもらえる機会が増え、とても喜んでいる43歳の卓球愛好家です。高校時代は河野満選手にあこがれて表ソフト・ペンスタイル。35歳から卓球を再開した際は、両面高弾性裏ソフト・シェイクスタイルに変えました。
 師匠の彼が、私と練習する中で、
・フォアうちができてない。羽子板状態。当てているだけで自分の球になってない。
・相手の球種・スピードに関わらず自分の球にして打つことが大切。球も安定する。バックも同様。
・単にドライブで返球する、というのとは少し違う(私のドライブはそもそも弾く感じのドライブ)。
・球打ちをしましょう。ラケットで球を上に跳ね上げ、球をラケットですっと掴むように取る練習を。と指摘・指導してくれました。
 薄々は感じてました。この壁を越えないと中級レベル以上にはいけないなと。上級者が確かに自分の球にして返球していることは実感しています。球をラケットで一瞬掴む感じ。サービスひとつとってもこれが肝かと思われます。ボールタッチのセンスとでも言うのでしょうか。これを磨く効果的な練習方法を教授頂ければ幸いです。自分ではできていたと思っていた水平打法も不安定なのはこの感覚の欠如ではないかと思ってます。秋場様も水平打法では球の外側を打て、と指摘されていたと思いますが、球を掴む感覚と通じるところはないでしょうか。
 難解ですみません。何卒ご指導の程宜しく御願いします。また、水平打法の新展開、楽しみに待っています。

A 「自分の球にして返球する」というのは、まあ、卓球技術の基本ですね。野球でいうと、真芯にあたったライナーがそうであり、凡ゴロや凡フライはそうでないということでしょう。このご質問は、実際にあなたのスイングを観てみないと、なんともいえないこともありますが、かなり厳しい目で観れば、ほとんどのプレーヤーは自分の球にして返球していません。これは日本のトッププレーヤーもふくまれます。
 ただ、自分の球にして返球するということでも、プレースタイルによって、その返球するボールの質は違ってきます。たとえば多くの中国選手のように、ほぼすべてのロングボールにトップスピンをかけてリターンする場合は、打球するときに「しっかりとボールをつかむ」ということが大切になり、また水平打法(ロング)の場合であれば「どれだけ真芯に当てる」のかということが大切になります。
 そして、前者はバウンドして伸びると同時に、その球を打つと非常に重くてパワーのあるボールとなり、後者はスイングの速さ以上に速い打球となり、しかも加速するように飛び、サイドを切るボールが打ちやすくなります。
 自分の球にして返球するには、前者・後者いずれにしても、スイングのときに腰から始動して、しっかりと振りきるということです。もし、振りきって入らなければフォームに問題があります。フォアハンド、バックハンドにかぎらず、これからは振りきるようにして、練習してください。最初は入らなくていいですから、思いきって振り抜いてください。これは強打することではありません。すっと、ゆっくりでもいいから振りきるのです。その振りきって、いいボールが打てたとき、「自分の球になった」一つの目安となります。ボールのコントロールは腰でする感じで、腕や手で手加減しないでください。


114.ハイトスサービスで短くて、回転をよく掛けるには……
Q こんにちは。ボクは右シェーク両面裏の高校2年です。この頃、サービス練習をするときに、台の左端からトスを手の上から2メートルくらいボールを高く上げてから、フォアで下回転のショートサービスの練習をしています。このように打てば回転がよく掛かると思うからです。
 けれども、ハイトスのサービスをすると、ボールが長くなったり高くなったりして飛び出してしまうし、回転も自分の打ちやすい高さでトスしたほうが掛かっています。トスは大体真上にまっすぐ上げれるようになりましたが、ハイトスのサービスで短くて、回転がよく掛かったボールの出し方を教えて下さい。

A ハイトスサービスですが、これをマスターすると、たしかにスピンがかかりやすくなります。また、レシーバーにもタイミングの狂いや集中力を減少させるなどの効果も期待できます。
 ハイトスサービスにスピンがかかりやすいのは、高く上げたボールが落下するときに
それだけスピードがついて、サービス時の打球の際に摩擦が大きくなるからです。しかし、ハイトスサービスを完全にマスターするには、かなりの訓練が必要です。とくにハイトスでショートサービスを出すのは、かなり難しいものです。
 まず、まっすぐ上に投げ上げることですが、これはだいたいできるようですね。最初はあまり高く上げないで、50センチ位の高さくらいからはじめていけばどうでしょうか。このとき、自分がサービスをするときに打球しやすい位置というかポイントを見つけることです。
 あまり打球ポイントが身体から離れたり、また前すぎると、安定感に欠け、スピンの切れ味も悪くなります。サービスは個性が大きいので一概には言えませんが、右利きであれば自分の右腰に近くで打球するほど、安定し回転もかけやすくなります。
 そして、打球するときは、足腰を十分に意識してください。打球する瞬間に、右の太股にぐっと力を入れるといいでしょう。また、バックスピンはラケット面を上に向けて、台に対して水平に近くなるほど、スピンはよくかかります。それだけボールがラバーにあたっている時間が長くなり、回転に必要な摩擦力が増えるからです。
 また、ショートサービスは第1バウンドをネットに近いほど出しやすくなります。
 以上のことを踏まえて、最初は50センチ、次は75センチ、1メートルと徐々に高くしてマスターすればいいでしょう。なお、サービスのもっと詳しいテクニックは『卓球パーフェクトマスター』で解説していますから、参考にしてください。(卓球技術研究所・秋場龍一)


113.ドライブするとカンッという音がして、回転が掛かりません……
Q こんにちは。いつも参考にさせてもらっています。右日本式ペンドライブ型の高2生です。僕は少し前まで表ソフトを使って速攻をしていて最近裏ソフトに変えたのですが、ドライブをするとカンッというスマッシュの時の様な音がして回転が掛からずに安定しません。どのようにすれば回転が掛かり安定するでしょうか、ご教授お願いしますm(__)m(大根大好き より)

A ドライブのときに、「カン」という音と回転がかからないというのは、まだ表ソフトラバーのときのクセが残っているのかもしれません。
 ツッツキなど下回転系のボールを打つとき、通常、表ソフトは角度を調整して、弾くように打ちます。いっぽう、ドライブはボールをこすりあげながら回転(トップスピン)をかけます。この2つの打法のスイングのベクトル(方向)はまったく異なっています。
カンという音が鳴るのは、ラケットのブレード(板)にボールが当たったときのものです。通常のドライブでは、この音は出ないものです。なぜかといえば、ドライブはブレードに当てるのではなく、ラバーでこすりあげるからです。
 ですから、ドライブの基本は、「ラケットでボールを打つ」のではなく、「ラバーでこする」ことを意識することです。練習では、空振りしてもいいですから、ボールをこすりあげてください。
 次に、ドライブの回転を増し、安定させるには、足腰を意識することが大切です。ボールをこすりあげるというと、どうしても腕や手に気持ちがいきすぎてしまいますが、回転をつけるにはヒザの屈伸と腰の回転を、また安定させるには「腰でボールを持ち上げる」というイメージをもつことです。
 その方法ですが、ボールが飛んできたら、バックスイングをとりながら、同時にヒザを曲げて腰を落とします。そして打球スイングのときも同時にヒザを伸ばすようにします。スクワットしながら、ドライブスイングをする要領です。


112.強打に素早く対応するには……

Q こんにちは。卓球暦2年の両ハンドドライブ方を目指している者です。僕は、三球目攻撃をするのは得意な方です。しかし逆に三球目攻撃をされた時や、ラリー中にいいコースに打たれた時反応できません。相手の打った球を見ているつもりですが、動く前に抜かれてしまいます。

1)どうすれば、相手の打った速くいいコースの球への反応を速くできますか? それと、少し高く浮いてしまった球を相手に打たれるとき、体が動かなくて、全く反応できません。特にいいコースに打たれたわけではないのに、返せません。情けないですが、頭の中で「危ない」と思っているのだと思います。

2)相手の打ったスマッシュや、速い球を怖がらないで返せますか?

A さて、まず(1)ですが、自分のボールが高く浮いた場合、そのボールへの反応が遅くなるのは、どんなプレーヤーであってもほぼ同じだろうと思います。これは「技術論」のフェイントでも述べましたので参照していただきたいと思いますが、浮いたボールは相手に余裕があるので、どのコースに打つのか考えられる時間があるため、とうぜん相手は空いているコースやサイドを切るとかミドルを狙うとかかなり自由に選択できるので、それに素早く反応するのはかなり難しいと思います。ですから、こういう浮いたボールにならないようにリターンすることが先決でしょう。
 そして、もし浮いてしまったら、(2)の点にも関連しますが、相手の強打やスマッシュ、強ドライブをブロックするには……
1.まず飛んでくるボールを可能なかぎり、眼球の動きでとらえるようにします。もちろん、頭は動きますが、意識として、ボールに顔を向けてとらえるというより、眼球でボールをキャッチするようにします。そして、もし相手の強打など速いボールが見えたら、半分以上ブロックに成功したようなものです。
2.飛んでくるボールに手からではなく、足から動くように意識します。あまりにも遠くに打たれた場合は腕が伸びて打つようになりますが、できるだけ腰でボールを受け止めるようにします。このとき、フリーハンドで身体全体のバランスをとってください。
3.強打を怖がるのを防止するには、1のように眼球でボールをキャッチする意識をもつこと、さらに2のように腰でブロックする意識が大切です。強打されたとき、足を後に引いたり、腰が逃げたりしがちですが、飛んでくるボールに腰をぶつけるという気持ちをもつといいでしょう。


111.ボールは目で追って、顔で追うのではないですね……

Q こんばんは、卓球技術研究所を利用させてもらっているものです。集中論で述べてあった、「ボールを観る」という記事を見てから、ボールにすばやく反応できるようになりました。
 一応確認したいのは、ボールは目で追うのであって、顔で追うのではないですよね?ってことです。

A ボールを観るについてですが、そうです、ボールは頭(顔)を動かさずに、できるだけ目というか、眼球の動きでとらえるようにします。このことを意識してやっていると、相手の動きがよくわかり、次のプレーが早くなります。とはいっても、ボールが飛んできた方向にすこしくらい顔が動いてもまったく問題ありません。
 また、眼球でボールをとらえるとき、ボールに集中はしつつも、あまり眼光するどく凝視するのではなく、注意深く眺めるという感じがいいのです。ちょっと、微妙な表現ですが、冷静な気持ちでボールを観察するというイメージってわかりますか? 頭はクールで、心はヒートしている、というのがベストですね。
 このようにできると、競った試合でも、ほとんど緊張しないで、しかも闘争心にあふれて集中できるようになります。こういうことも、大切な訓練だと思って、練習のときに意識してやってください。

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