Q&A91~100 of 卓球技術研究所t3i

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卓球A91~100


100.フォアを突かれたとき、威力あるドライブを打ちたいのですが…

Q こんにちは。私は趣味で週1回程練習している者です。いつもこのサイトで勉強させて頂いてます。
 さて、早速質問なのですが、バック対バックのラリーからフォアにまわされた球をドライブするとき、弧を描かずにネットに落とすことがままあります。上手い人などはこの状況で、ちゃんと弧を描いて伸びのあるドライブを放ちます。どこを注意すればよいでしょうか。

A 質問内容から察すると、フォアへつかれたときのフットワークに問題があるように思われます。これは、想像ですが、フォアにボールを送られたとき、台に対して身体が正対するのではなく、あなたが右利きなら、右の方に向いて打っているのではないでしょうか。もし、そうだとすると、そういう体勢から打つと、当然威力が落ちるのです。
 そして、もしかしたら、フォアにまわされたとき、頭を下げてドライブしていませんか。理想的には、フォアにまわされたら、素早くフットワークをつかってボールより先に右に移動(右利きの場合)して、そこから、台に正対して、前に重心移動するようにスイングをすればいいのです。そうすれば、威力あるドライブが打てます。
 それともう一点、フォアにまわされたとき、ラケット角度ですが、ラバー面が下に向きすぎていませんか。ちょっとでも、フットワークが遅れると、先ほど述べましたように威力が落ちるので、遅れたときは、ラケット面を垂直の角度に調整することも必要です。ループドライブになりやすいですが、その分、相手コートに深く入れるようにすれば、そう簡単に相手からカウンターをくらうこともないでしょう。


99.ツッツキやフリックをすると攻撃されるのですが…

Q ただのツッツキや、ただのフリックをすると、単調となり、攻撃されます。そこでチキータをしたんですが、手首や前腕の使い方が分かりません。教えて下さい! 

A ご質問の内容を読むと、何か根本的な間違いがあるように思います。
「ただのツッツキやただのフリック」をするから、書かれているように「単調」となって、相手に攻撃をゆるしてしまうのです。では、「ただ」ではないツッツキやフリックをすればどうなるのでしょうか。チキータをマスターするなとは言いませんが、それより以前に単調でないツッツキやフリックをマスターすべきです。
 ツッツキというと、いかにも安易なテクニックと受け取られることがありますが、ツッツキも極めればかなり有効で攻撃的な打法となります。統計をとっていないので正確なところではありませんが、トッププレーヤーのゲームでも使用頻度ではいちばん多用するのがツッツキではないでしょうか。
 実はツッツキというのは意外と難しい技術なのです。まず、ネットすれすれの低くて深い、基本のツッツキができる人は少ないものです。クロスにツッツキをする場合、ほとんどの初級・中級のプレーヤーはラケットヘッドを下げてツッツキをします。このためボールに横回転が入ってボールが浮きやすくなるのです。
 クロスにツッツキをする場合はフォアハンドやバックハンドにかぎらず、あるいはシェークハンドやペンホルダーにかぎらず、ラケットヘッドを少しタテてカットすると、低くて深く、しかも高速のツッツキになります。さらに、相手コートのサイドを切ることも容易となり、これだけでかなり攻撃的なツッツキになります。ドライブマンならよくわかると思いますが、高速のツッツキをされると、押されて詰まりながらドライブすることがよくあります。
 この「低い・深い・高速・サイドを切る」という基本のツッツキをマスターしたなら、つぎに同じクロスへのツッツキのバックスイングからストレートコースへのツッツキ、さらにツーバウンドとなる短いツッツキを覚えましょう(A)。この技術のポイントは、クロスコースへのバックスイングから、ストレートや短いツッツキをすることです。この技術をマスターすれば、相手はどんなボールが来るのか予測がしづらくなります。
 さらに、同じツッツキのスイングフォームから、切る・切らない技術を覚えましょう(B)。強いバックスピンをかけるとき、手首を使うのは一般的ですが、インパクトの瞬間にラケットをぎゅっと握るようにしてカットすればラケットスイングが速くなって、切れ味のよいツッツキになります。
 そして、以上のことができるようになれば、こんどはAとBを融合して使えるようにします。たとえば、ストレートコースに短くて切れたツッツキやクロスのサイドを切るコースに切れていないツッツキなどです。これをできるだけ、同じバックスイングとおなじフォームでやるようにします。
 さらに、相手のツッツキ(サービス)ボールもバックスピンやナックル、またサイドスピンが入っているものなどさまざまですから、どんな種類のボールが来ても以上のような技術が発揮できるようにしなければなりません。
 普通、切れたツッツキを送れば、切れたツッツキとなって返球されてくることが多いもので、それを予測してまっていますので、たとえばバックスピンのよく切れたツッツキが来たら、それをナックルにして返したり、逆にナックル性のツッツキはよく切って返すなどの技術も必要です。
 これらのテクニック以外に、ツッツキにサイドスピンを入れる技術などもあります。ざっとツッツキのテクニックを見たように、これらの技術は「ただのツッツキ」ではありませんし、これらの技術をマスターすることはそう簡単ではありません。ツッツキといっても、なかなか奥が深いのです。ちなみに、トッププレーヤーとは、正確な技術とそれを基本とした応用技術を会得しており、逆に言えばだからこそトッププレーヤーになれたのでしょう。
 尚、フリックとチキータについては、『卓球パーフェクトマスター』に本とDVDで詳しく解説していますから、そちらをご参照ください。


98.「ナックル・ふわふわボール」とは「極弱回転ボール」では…

Q 初めまして。記事にコメントしたくてメール差し上げました。
 「表ソフトやツブ高のナックル、ふわふわボールに対する打ち方や攻略 法を教えて……」の「ふわふわボール」のことを、秋場さんは「上ナックル」と推察され ていますが、私は「微弱上回転ボール」でも「微弱下回転ボール」でもなく「極弱回 転ボール」のことだと思います。
 極限まで回転数が少ないボールは十分な速度で空気中を進むと、回転の 向きがどうであれ、ボールの空気抵抗の偏在が一定せず、結果的に揺れながら前進します。野球で言う「ナックル」は揺れ球であり、「極弱回転ボール」を指すと 思います。質問者の方の仰る「ふわふわ」は極弱回転ボールが揺れる様を指してる ものと私は推察します。
 また、質問者の方は「表ソフト・ツブ高ラバー」「ナックル、ふわふわ ボール」という順に書いておられますので、それぞれのラバーの象徴的なボールであるところの「微弱上回転ボール」と「極弱回転ボール」を指して「ナックル、ふわ ふわボール」とされたという推測もできます。
 「ふわふわボール」は回転が無いだけではなく、揺れる為に軌道が見極 めにくく、また、相手のスイングの割には球が遅いので、打ちにくいです。
 周りのみんなは「ふわふわボール」に対して、十分に引きつけてドライ ブで強く返す人が多いです。前陣が好きな私は、ラケット面をフラットないし少し上向きにし、ライジングを横振りします。
 元々「ナックル」とは「曲げた指の関節(Knuckle)で突き出すよ うに投じるボール」
ですが、卓球では野球用語を借用して弱い回転のボール全般を表してい るようですね。
おかげで、「微弱上回転ボール」「微弱下回転ボール」「極弱回転ボー ル」を言い分ける用語が無く、「本当のナックル」とか「ナックル気味の下回転」とか、 工夫しなくてはなりません。

A メールありがとうございました。このように、リアクションをいただくと、本コーナーもたいへん有意義になります。今後もどんどんコメントしてくださるようお願いいたします。
 さて、たしかに、ふわふわボールは「極弱回転ボール」です。ナックルといっても、ケースバイケースで、いろんな性質のボールになりますが、ツブ高が押しだすようにしてツッツキすると、打ってバウンドするまでは下回転で、そしてバウンドすると上回転に変化することがよくあります。
 もちろん、どちらも極弱回転ですが、このツブ高独特のボールを説明を分かりやすくするために「上ナックル」としました。ですから、「極弱回転ボール」と「上ナックル」は、ほぼ同じ性質のボールです。とはいっても、あくまで「ほぼ」で、厳密には性質は異なるでしょうが。この2種のボールの打ち方は、ドライブ、水平強打とも、ほぼ同じでいいと思います。


97.低い弾道のドライブ、またサイドラインを切るスピードドライブはどうすれば打てるようになりますか……

Q ものすごくかかった下回転を低い弾道のドライブで攻められず、ループでしか打てず相手にカウンターされ得点できません。どうすれば、ものすごくかかった下回転を低い弾道できれいに攻められますか?
 また、試合の要所でサイドラインを切るようなドライブを打って決めたいと思います。バックコースから打つときにはシュート回転をかけるようにしていますが、どうしても安定しません。どうすればサイドラインが切れる安定したスピードドライブが打てるようになりますか?

A 基本的に、ドライブを打つうえで、スピードとスピンは相反した関係にあります。つまり、スピードを求めればスピンを犠牲に、スピンを求めればスピードが犠牲になるということです。しかし、パワードライブはこのスピードとスピンの両方を合わせもっています。では、どうすればスピードとスピンのあるドライブを打てるようになるのでしょうか。
 スピードを求めるとラケットの角度は台に対して垂直にして、スイングは前方へまっすぐに、押しだすようにしながらこすりあげます。いっぽう、スピンを求めるとラケットの角度はスピードと同じく台に対して垂直にして、スイングを真上の方向へ、こすりあげます。
 あなたの場合のラケット角度も、このように台に対して垂直ぎみなのではないでしょうか。もちろん、基本的にはこのラケット角度でいいのです。
 しかし、これではご質問の「どうすればものすごくかかった下回転を低い弾道」のドライブボールは打てません。こういうドライブは、ラケット角度をかぶせぎみにして、しかも前方へスイングする必要があります。理論的には、こうすれば回転のかかった低い弾道の、しかもスピードがあるドライブが打てます。
 でも、これではラケットをかぶせ、しかも前方にスイングしているのですから、下に落っこちてしまいます。
 で、ここで逆に質問します。どうすればラケットをかぶせ、しかも前方にスイングしてもボールは落っこちないようにできるでしょうか?しばらく、ご自分で考えてから、下の答えを読んでください。
 このようなラケット角度、スイング方向で、ボールが落ちない方法は、スイングスピードをあげればいいのです。スイングスピードが速ければ、その摩擦によってボールは落っこちないのです。
 中国のマ・リンなどは、ラケット面がほぼ真下に向いて、そのまま前方(30~45度程度)へスイングするときがありますが、これはスイングスピードが速いから有効なのです。もちろん、中国製の粘着性ラバーを使用していることもありますが、あんなにラケットがかぶせているのに、しかも下回転のボールでも下に落っこちないのは、このスイングスピードの速さにあります。
 バックサイドからのシュートドライブが安定しないとありますが、これは実際に見ないと判断できませんが、よくあるケースは、しっかりとバックサイドに回り込んでいないことです。
 腰をしっかりとまわして、右利きなら時計回りに十分にまわすことです。こうすれば安定して、しかもシュートドライブもバックサイドを切ることもできるようになるでしょう。一度ためしてみてください。


96.相手のレシーブコースや回転を早く見きわめて、3球目ドライブ攻撃の成功率を高めるにはどうすれば…

Q ハスハスといいます。サイトはよく見させていただいています。とても参考になる話ばかりで活用させていただいています。
 さて、今回はドライブについて質問があってメールさせていただきました。一言で言うと下回転サーブからの3球目ドライブの成功率が低くて困っているんです。原因を考えてみると、相手のレシーブのコースや回転の見極めが遅かったり、できていなかったりすることと、相手のボールのボールに対して一球一球スイングを調整できていないことだと思います。
 中学から卓球を始めて今高校一年です。中学校の時から前に書いたことを意識しながらドライブを中心に練習してきたつもりなのですが、なかなか上達が見えません。
 相手のボールに対してのスイングの変え方や、効果的な練習などありましたら教えていただけるとうれしいです。よろしくお願いします

A このあなたの問題は、多くの人がぶつかる問題でもあります。高校ぐらいになると相手のレシーブ技術も高くなり、甘いサービスではなかなか十分な体勢でドライブを打つことはできにくくなります。この問題をクリアする3つのポイントを挙げてみます。
1. まず、サービスです。いいサービスだと、3球目攻撃がやりやすくなります。相手にレシーブ攻撃をさせないためには、短いサービスを出す必要がありますが、相手レシーバーは3球目攻撃をされるのを避けるために、短いサービスは短くレシーブされたり、またコースの角度をつけられたり、速いツッツキなどで対応してきます。そうなると、3球目に十分な体勢でドライブすることはむずかしくなります。
 そこでマスターしたいサービスが、ハーフ・2バウンド・サービスです。これはエンドラインのぎりぎりの長さに出すサービスで、相手はドライブ攻撃もまた短い返球もむずかしくなります。またツッツキで返球すると長くなって、3球目攻撃がしやすいボールがかえってくる確率が多くなります。
 とくに、よく掛かった下回転のハーフ・2バウンド・サービスは短くツッツキしようとしても、その下回転のために長くリターンしやすくなります。このサービスは上級者でもうまくリターンするのが難しいので、ぜひマスターしてください。
2. 「相手のレシーブのコースや回転の見極めが遅かったり、できていなかったりする」ことの原因の一つは、サービスのインパクトのときに、自分の出したサービスボールに目線がいってしまいすぎることです。
 サービスのボールをインパクトするときは、レシーバーの相手を見るようにします。そうすれば、いままでとは見違えるように、レシーブされたボールの見きわめがよくなります。サービス練習のときに、最後までボールを見ないで、インパクトするときには相手を見るようにするのです。
 これをマスターすると、3球目攻撃への始動が驚くほど早くなります。中国のトップクラスはマスターしていますが、日本のトップクラスではかなり少ないのではないでしょうか。そういうと、とっても難しいテクニックのように思われてしまうかもしれませんが、サービスのときに意識してこれを続けていると、意外に簡単にマスターできるものです。
3. ドライブそのものの始動時間を短くしましょう。それにはバックスイングを短くして、ドライブするようにします。そして、できるだけ足から動くようにして、素早くフットワークで動いて、腰を十分に使ってドライブ・スイングするようにします。腰を十分に使うことで、小さなバックスイングでも、強力なドライブボールを打つことが可能です。
 この1、2、3は、すこし高度な技術ですが、マスターすればかなりレベルアップできます。


95.相手の打球に素早く反応するにはどうすればいいのでしょうか…………

Q アドバイスの通り練習したら以前より良くなったと感じています。
 次の質問です。僕は練習でのフットワークは普通に動けているのですが試合になると前後、左右などの様々なボールに対して、どこにボールが来るのか、どのように動けばいいのか分からず、他の人より反応や動きが遅くなってしまいます。ボールの動きを早く判断するにはどこを見ればよいのでしょうか? よろしくお願いします。

A ボールがどこにくるのか、いち早く判断することができれば、それだけでかなり優位に立つことができます。そのメソッドは2点あります。
 まず1点は、自分の打つボールのスピード、スピン、コースが相手にとって厳しければ、相手は打つコースが限定され、おのずとどこに相手が打ってくるのか判断がつきます。たとえば、簡単なケースでは、相手のバックに深くて速い打球を打てば、相手の返球はクロスか、あるいは高く浮いてくる確率が高くなります。もちろん、これはあくまで「確率」であって、ストレートへ強烈なカウンターをくらうこともなくはありませんが。しかし、このようなバックに深くて速い打球をストレートコースにスピードボールで返球するには、それなりの高い技術レベルが要求されます。
 2点目は、自分がボールを打つとき、ボールを「見すぎない」ことです。もちろんボールを見ることは重要です。しかし、見すぎてしまうと、相手の動きを見ることへの反応が遅れ、したがって飛んでくるボールへの判断が遅れることになってしまうのです。
 ボールはよく見なければならないが、見すぎてはいけない??。この矛盾するようなテーマを解くには、頭を動かしてボールを見るのではなく、眼球の動きでボールを見るようにすればいいのです。頭を動かして、ボールを打つインパクト近くまでボールを見てしまうと、また頭を動かして戻さなくてはならず、頭を戻しているあいだに、自分が打ったボールはもうすでに相手が打つ瞬間のところまで飛んでいっています。
 それとくらべて、眼球の動きは頭の動きよりも数倍も速く自分が打球したら、すぐに相手の動きも目でとらえられるのです。
 このボールをインパクトまで見ないということは、女子の世界選手権やオリンピックで優勝している、現在世界ランク1位の中国女子の張(チャン・イニン)も実践しています。普段の練習から、眼球の動きでボールをとらえるようにして、できるだけ頭というか顔を動かさないで、しっかりボールを見つつ、打ったらすぐに相手を見るというように習慣づけるように訓練してください。このメソッドは非常に高度ですが、できないことはありません。
 またこのメソッドは、レシーブにおいても、かなりの効果がでます。本ウエブ、「技術論・レシーブ」を参照してください。もしこれができるようになると、冒頭に書いたように、試合ではかなり優位に立てることはまちがいありません。そう、ワンランクは確実にレベルアップするでしょう。


94.監督からドライブは「溜めて打て」と言われたのですが、意味がわかりません…………

Q 僕は岸川選手のように両ハンドで攻めるプレースタイルです。そこで最近、監督にドライブを打つときはしっかり溜めてから打つと言われました。しかし、僕はその溜めるの意味がよくわかりません。体をどのように使ったら溜めることができますか? また、その溜めた力をどのようにボールに伝えて威力を出せばよいのでしょうか? 具 体的に体の使い方やイメージを教えてください。

A 「溜めて打つ」というのは、ボールをよく引きつけて打球する、そして打球するときに腰をつかってボールに下半身のパワーをのせる、というようなことだと思います。要するに下半身の使い方でしょう。
 威力あるボールを打つには、スイングスピードを速くすればいいわけですが、それは単に肩や腕などの上半身だけではなく、下半身を生かすことが大切となります。なぜなら、肩や腕は下半身に乗っかっているわけですから。
 その下半身の使い方ですが、次の3点の動きがあります。
 1. 腰の回転運動
 2. ヒザを支点とした上下運動
 3. 重心移動
 この3点の動きをうまく融合させることでパワーが生まれます。結局、「溜める」ということは、以上の3点の動きにつながるのです。
この3点の体の使い方ですが、まずそれぞれの動きをやってみてください。
1はそのとおり、腰を打球方向へ回転させます。右利きでフォアハンド系のスイングなら逆時計回り、バックハンンドは時計回りです。
2はスクワットトレーニングの要領です。(とくにドライブはスクワットの筋力が重要ですから、スクワット・トレーニンングは十分に積みましょう)
3は打球方向への体重移動です。通常は前方への動きになります。とくにフォアハンド系のスイングに必要です。フォアハンド強打やドライブは通常は前に踏み込みますが、
 その動きです。ちなみに、前陣にいて、前に踏み込むスペースがないときは、横に踏み込むことでカバーしま す。右利きなら左方向です。

 そして、以上の3点の動きを融合させてやってみてください。一見、複雑で難しそうですが、それほど難しいものではありません。
 また、溜めるといっても、打球点を落とすこととは違うと考えてください。ボールを引きつけるというと、どうしても打球点を落としてしまいがちですが、できるだけ打球点を落とさずにボールを引きつけるようにしましょう。
 それには、スイング動作に速く入ることです。次のスイング動作に速く移った時間だけ、ボールを引きつける余裕が生まれます。そのためには、フィニッシュのあと素早くニュートラルにもどることや、フットワークをよくして素早く打球地点に入れることが大切になってきます。


93.水平打法とはドライブのことですか………

Q 僕はシェークドライブでフォア面にキョウヒョウ(中国ラバー)を使っているものです 。質問がいくつかあります。

1)水平打法とはラケットをたててフラットであてるドライブのことですよね?
2)上記の戦型でも水平打法は有効でしょうか?
3)結局水平打法とは粘着ラバーのための打法なのですか?
4)あと上回転に対しても水平打法は使うのですか? トップシートでこすらないのですか?

A 水平打法の基本をふくめて、質問番号に準じてお答えします。
1)卓技研での水平打法とは、ドライブではなく、ロング打法および強打法のことです。ただし、もちろんドライブでも水平打法は有効です。
2)3)有効です。水平打法によるドライブは粘着ラバーのほうがやりやすいですが、日本製のラバーでも可能です。
4)上回転のボールにも水平打法のドライブを使うことができます。「トップシートでこすらないのですか?」という、質問の意味がよくわかりません。
 御質問に単刀直入にこたえると、以上のようになります。
 水平ドライブについては、本ウエブの次回技術論「台上ドライブ」(近日公開予定)で展開します。その趣旨は、水平ドライブをマスターすると、ツーバウンドのボールでもドライブすることが可能になる、ということです。


92.ペンからシェークに転向したものの、今後どうしようか悩んでいます………

Q 私は学生時代に卓球をやっていなくて、25歳くらいからはじめました。現在55歳なので、かれこれ30年の卓球歴になります。周りからは学生時代にやっていないなんて信じられないといいます。
 始めた頃はペンが多かったので自然とペンを使いました。左ききで、練習は週2回でラリーの後は試合です。1度途中でシェークで遊び程度でやりましたが、やはりペンがやりやすいので元に戻りました。
 また、馬淋に憧れて 、ペンの裏にソフトを貼り裏面ドライブも試しましたが、どうせ裏でドライブするならシェークが威力あるし、ペンは重くなるしと思いました。裏面ドライブも増えてはきました。
 しかし、最近は若い人はシェークばかりでシェークの優位性が目立ちます。もちろんペンでもすごく強い人もいます。年齢的にも足がだんだん動きにくくなるので、バックハンドを振れたら有利だと思い、本格的にシェークにかえて3ヶ月ほどなります。練習はフォア、バックともいい感じなのですが試合になると思うようにバックが入りませんし、フォアも凡ミスしたりします。勝てそうな相手でも負けて悔しい思いをします。ペンでは威力あるプッシュで得点を挙げたりもできますが……。
 人に聞いてみると、いまさら変えないほうがいいでは、せっかくいいプッシュを持っているのに……。シェークなら裏に粒高を貼ってバックをカットで粘って甘いボールがきたらフォアでたたくスタイルにしたほうが、裏ソフトで攻撃してミスするよりもそれがいいよと……。今は11点ゲームだし。若いひとみたいに徹底して練習することももできないし……。
 今度は簡単に元に戻らないように高いラケットを購入しましたが……。1年使用してダメだったらペンに戻そうかと試行錯誤です。よいアドバイスをお願いします。

A あなたの悩みというか、問題となっているポイントは、多くのペンやベテランプレーヤーに共通したものですね。
 まず、ペンホルダーの最大の問題点はやはりバックハンドです。これは前に書きましたが、ペンは前陣では基本的に押すバックハンド、つまりショートやプッシュになります。一方、シェークハンドのバックハンド(ハーフボレー、フリック)は振るスイングです。このバックハンドの「押す」と「振る」のちがいがペンとシェークハンドの決定的な差です。
 とくにバックハンド・フリックは、ペンでやろうと思えばできなくはありませんが、かなりむずかしく、やはりシェークハンドにはかなわないでしょう。ですから、ペンからシェークハンドにかわったのなら、このバックハンドを徹底的に利用しなければシェークハンドを使っている意味が薄れてしまいます。レシーブや短いツッツキのボールにたいして、シェークハンドはバックハンド・フリックでどんどん払って先手をとるようにすべきです。
 ですから、もし今後、シェークハンドでやり抜くつもりであれば、このバックハンドのフリックとハーフボレーを完全にマスターしたほうがいいでしょう。
 ただし、長い期間、ペンホルダーに馴染んだあと、シェークハンドに転向するとフォアハンドはそれほどでもないと思いますが、バックハンドはペンのショート系とシェークハンドのバックハンド系とでは基本的なスイングが異なりますので、かなり違和感が残るものです。卓球をはじめたときからシェークハンドを使っていれば、この違和感はありませんが、一度ペンを使いこなしていると、シェークハンドをつかいながら、「ペンなら、もっとスムーズに打てるのに……」という意識がどうしても浮上してしまうものです。
 質問内容はプレースタイルにも及んでいますが、戦型というのは、各個人の好みというかフィーリングがとても大切で、試合に勝ちやすいからこのスタイルといっても、そのスタイルが合わなければ、卓球が楽しくならないので、卓球をやる意味すらわからなくなってきます。
 バック面にツブ高を貼って、カットするのも、自分の好みやフィーリングで判断したほうがいいでしょう。そういうプレースタイルがやっていて、楽しいかどうかですね。かといって、自分の好きなスタイルでは、明らかに問題があるのがわかっているのに……。おそらく、この葛藤に、意識あるというか、センスのよいベテラン・プレーヤーは悩んでいるはずです。
 結論は、シェークハンドをやるなら徹底的にバックハンドを磨くこと。それに自信がなければ、ペンに戻す。もし、ペンに戻すなら、振るバックハンドを覚えるといいでしょう。腕を畳んで、ヒジをスイングの軸にして、シェークハンドのハーフボレーのように「振る」のです。あるいは、裏面を使うか、どちらかをマスターされればいいと思います。


91.低い打球点で水平打法のフリックはできるでしょうか………

Q 私は左ペンドライブ型です。Q&Aの中でフォアハンドフリック(水平スイング打法による)についての説明がありましたが、もし、レシーブの反応がおくれてボールを頂点でとらえることができなかった場合、どのようにフリックすればよろしいのでしょうか。(ボールが頂点よりさがってしまえば当然水平スイング打法は難しくなると思います。)


A 頂点を逃した場合のフリックですが、水平打法を使うなら、ラケット面の角度を上向きに調整します。そのとき、フォアクロスに打つ場合は、右利きならラケット面をフォアクロスの角度に合うように内向きに、またバッククロスに打つ場合は、ラケット面を外に開くようにします。ストレートに打つ場合も、ラケット面を外に開きます。
 この場合、頂点をとらえることができないのですから、水平フリックといっても、水平打法で頂点を打ったときのような直線的で鋭い打球ではなく、打球スピードは遅くなり、打球は少し放物線の打球となります。スイングのイメージとして、ラケット面を上向きに開いて「軽くはらう」という感じです。
 ただし、打球点が相当低くなったり、相手の打球がバックスピンがよくかかっていたときは、スイングの角度を上向きにして調整することが必要です。
 以上の点から、打球点、ボールの回転量などを総合的にふまえて、ラケット角度、スイング方向、打球スピードを調整しなくてはなりません。

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