Q&A81~90 of 卓球技術研究所t3i

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卓球A81~90


90.フェイントのコツを教えてください………

Q はじめまして。僕は小学生のころから現在、高校生になるまで卓球を続けています。いつも拝見していてとても多くの点で参考になります。
 そこで現在、世界で活躍されている水谷選手のレシーブについて質問です。水谷選手はときどき相手のフォアに流すと見せてバックにフリックしたり、バック前にストップすると見せてフォアに払ったり、フェイントを混ぜています。突然ラケット角度を変えるので相手も逆を突かれてノータッチで抜かれることがよくありま す。
 その水谷選手のようなフェイントを大げさにして効果的にするためにはどのような点に気をつければいいでしょうか?コツを教えてください。

A これからの卓球において、このフェイント、逆モーション技術はかなり重要なポイントになることは間違いありません。技術論で展開していますので、ここではごく基本的なことを挙げておきます。
 フェイントを覚える前に、すべての技術を正確にマスターしていることが大切です。
なぜならフェイントというのは、相手の予測とは逆のコースをつくわけで、それは通常のスイングフォームとは異なった動作が必要であり、正確なスイングができていないと、フェイント技術はうまく使えないのです。ですから、フェイントは通常のフォームの応用と考えてください。
 フェイントに多いのが、クロスに打つと見せかけて反対のコースへ流すことですが、これも正確にクロスに打てる技術がなく流すと、身体が開いて、オーバーミスや高く浮いたりします。
 野球の投手でいうと、直球を投げるとよくナチュラルシュートしてしまう選手が、シュートを投げるとコントロールがつきにくいのものです。その点をふまえて、ずばりフェイントを効果よくするには、フリーハンド側の「肩」、それにラケット面をうまく「見せる」ことです。
 水谷選手が自分のバックサイドに回り込んでドライブをするとき、ほとんどフェイントが入っています。これは左利きである水谷選手が、ドライブをするとき右肩をぐっと内側に入れることによってフェイントになるのです。
 左利きの選手が右肩をぐっと入れると、対戦相手は瞬間的にクロスへくることを条件反射のように予測してしまいます。ですから、右利きの選手でも、ドライブや強打するとき、一瞬左肩をぐっと内に入れるだけで、フェイントになります。
 また、フリックのときは、ラケット面をいったん開いてクロスに打つ、あるいは開かないで打つ瞬間に流すことでフェイント効果になります。


89.回り込みを速くするにはどうすればいいのでしょうか…

Q こんばんは。僕は日ペンの裏ソフトドライブ型です。回り込みについての質問何ですが、僕は回り込みが遅くて、いつも詰まって打球してしまい、回転がかけれずスピードも出ないために相手に簡単にとられてしまいます。なので、日々フットワークの練習をがんばっているのですがなかなかうまくできません。これは自分的にはフットワークが遅く、相手が良く見れていないのかな~?と思っています。
 どうすれば、回り込みが早くなるのか教えてください!お願いします!

A 回り込みが遅く、詰まってしまうということですが、まあこれは実際にあなたのプレーを観ないと正確なことは分からないのですが、回り込みの基本について説明してみます。
 まず、「詰まる」というのは、バックサイドに回り込むとき、台との距離が近すぎるのではないでしょうか? 回り込みを速くしようとすれば、回り込むための半径を小さくしようとして、台の近くで回り込むという意識がはたらき、また実際にそういうプレーヤーをよく見かけます。
これは回り込みの基本ですが、台からの間隔を十分にとるようにして回り込むようにします。台との間隔が十分にあれば、ドライブをかけるとき、前に重心移動ができて、詰まることなく、威力あるドライブを打つことができます。そのとき、腰からまわる、という意識が大切です。もしあなたが右利きなら、時計回りに腰を大きく回して回り込みます。とくに、相手のクロスへ、バックサイドに打つ場合は十分に腰を回すことが大切です。腰から半円を描くように大きく回り込むことを意識してください。


88.ドライブをブロックするときの体重移動は………

Q 私は左のペンドライブです。相手のドライブをバックハンドショートでブロックするとき、足の体重移動はどうすればいいのでしょうか。

A 対ドライブのブロックについて、要点をまとめてみました。
●腰や足を引いたり、上半身をのけぞらさないで、ボールに向かっていく気持ちをもつこと。
●腰を身体のセンターに置くことを意識して、身体全体でバランスをとること。
●ラケットハンドとは反対のフリーハンドを有効に使うこと(これはすこし詳しい解説が必要なので、また機会があればやります)。ごく簡単に説明すれば、フリーハンドを十分に使うことで、身体バランスをよくするのです。
●相手の打球にたいして、頭を動かしてボールを見ようとするよりも、眼球の動きでとらえること。
 そして、左利きであるあなたがバックハンドショートでブロックするときの体重移動ですが、左足から右足に軽く移動するのが基本ですが、ミドルにきたボールにたいしては逆の動きになります。ですから、体重移動は臨機応変に考えてください。


87.バックハンドサービスを出す選手が、最近少ないのはなぜですか…

Q 質問です。私は左のペンドライブ型です。最近の選手を見るとあまりバックハンドサービスを出す選手がいないようですが。昔は斉藤清選手などバックハンドサービスを多用していましたが……。何か理由があるのでしょうか。バックハンドサービスは不利なのでしょうか。

A バックハンドサービスは、たしかにここ、もう20年来減少しています。これはバックハンドサービスが不利だから、というよりも、やはりシェークハンドが多いこと、中国、ヨーロッパのトッププレーヤーの多くがフォアハンドサービスを多用することの影響ではないでしょうか。
 このバックハンドサービスは、どちらかといえばシェークハンドよりもペンホルダーのほうが出しやすく、シェークハンドが多くなることで、バックハンドサービスがしぜんに減ったことにあると思われます。
 ですから、一概にバックハンドサービスは不利とは断定できません。それはたとえば、つぎのような理由からです。
 バックハンドサービスの特徴は同じサービスフォームから、スピン系とスピード系のサービスを出しやすい点です。また、スピン系は、横下と横上回転のサービスの判別がむずかしく、スピード系は速いボールが出しやすく、さらにトップスピンとナックルもスピードをともなって出せます。
 ただし、ペンホルダーはシェークハンドにくらべて手首が利きやすく、とくに横回転サービスはシェークハンドより有利ですから、ペンホルダーはフォアハンドからも、変化サービスを出せるようにしたほうがいいでしょう。
 ちなみに、若いプレーヤーはほとんどフォアハンドサービスでバックハンドサービスに慣れていないので、バックハンドサービスに戸惑う若いプレーヤーも多く、試合でバックハンドがサービスが有効なことがあります。理想的には、フォアハンドとバックハンド両方からサービスを出せるのがいいのではないでしょうか。


86.ラケットの硬さはどうやって調べればいいのでしょうか………

Q 用具のことで一つ気になったのですが、粘着性ラバーはわかるのですが、柔かいラケットとは、何を参考にして柔かいのか硬いのかを判断すればいいのでしょうか? カタログなどにラケットの硬さは載っていますか?

A ラケットのブレードの硬さや感触、ボールが当たったときの飛距離などは多種多様で、じつに多数です。いちばんいいのは、実際のラケットで打つのがいいので、同じようなタイプの人のラケットを借りてみて、試打することでしょう。
 また、卓球専門店で店員の人に聞いてみるのも手です。店が暇な時間帯をねらって、しつこく質問してみてください。ていねいに応対してくれる店員さん(現役の選手が多い)を見つけるのも練習だと思って何店かまわってみましょう。
 「特注」ができるラケットメーカーもあります。極めるなら、これが最良かもしれません。さらに、自分がモデルとしているトッププレーヤーが使っているラケットを使う人もいます。
 ラケットも高価で、そう何個も買うわけにはいかないでしょうが、こればっかりはその使う人の好みが大きいので、これくらいしかアドバイスできません。


85.重いドライブボールを打つにはどうすればいいのですか…

Q 質問です! 試合ではドライヴを多用して試合をしていますが、相手に球が軽くてとめやすいとよく言われます。球が軽いのはフォームが悪いからなのでしょうか? 
 強い選手はよく重いボールを打つといわれますが、重いボールとはどういうボールなんでしょうか? またどうすればそういうボールが打てるのでしょうか? 回答をお願いしま す。

A 基本的にラケットとボールの当たる時間が長ければ長いほど「重いボール」になります。ですから、柔らかいラケットと粘着性のラバーを使って、「ボールを長く持つ」ように打てば重いボールになります。
 長くボールを持つということは、その時間分だけ、ボールにパワーが充填されるわけです。ドライブボールに「軽い」とか「重い」とか、というように考えるのではなく、そうしたら威力が出せる、というように考えたほうがいいと思います。
 今回は威力あるドライブボールが出せる方法を1つアドバイスしますから、試してみてください。
1.下半身をリラックスさせてかまえる
2.グリップはできるだけ軽く、ぐらぐらに握る
3.ボールがきたコースへできるだけ速く動く。そのとき、手からではなく、足から先に 動く
4.下半身からスイングの始動をしようと意識する
5.肩甲骨をぐっと背中の内側に入れるように、さらに肩甲骨を軸にしてスイングをはじめる(バックスイングは小さく)
6.インパクトまでは下半身、肩、腕、手など、可能なかぎりリラックスして、インパクトの瞬間に息を吐きながら、ぎゅっとグリップをにぎる
7.インパクトしたら、そのままぐっと力強く振り抜く
8.フィニッシュしたら、へそのあたりに戻す。このとき余りラケットを下に下げないこと(次の始動が遅れる)
 この打法は、現代卓球の速いラリーやピッチにたいして有効に対応でき、かつ威力あるボールが生み出せます。この打法を試してみればわかりますが、かなりフィジカルの強さを要求されます。そのことを踏まえたうえで訓練してください。


84.お薦めのラバーはありますか……………

Q 前回は教えていただきありがとうございました。考えた末、持ちやすさなども試してみて、日ペンの裏面を使うことにしました。
 人には、柔らかいラバーが良いと言われたのですが、いまいちよくわかりません。
お薦めのラバーはありますか?

A ラケットやラバーの選択というのは、その人の好みやプレースタイルによってきまりますので、一概にこれがいいということはできないのです。
 基本的にスピードを重視したプレーをしたいのであれば、ラケット、ラバーとも硬いもの、またスピンを重視するなら柔らかいものになります。
 しかし、実際には硬いラケットならラバーは柔らかいものとか、柔らかいラケットに硬いラバー、というように組み合わせることが多いようです。さらにラバーもスポンジの硬さなどもあり、その組み合わせはものすごく多様です。
 卓球専門誌『卓球王国』では毎号、ラバーやラケットについて比較検討していますから、これを参考にするのもいいでしょう。


83.厳しくツッツキされたとき………

Q 僕は左シェークのドライブマンですが、厳しくツッツキされたときに、いつもフォアでループドライブをするのですが、相手に待ち伏せされてカウンターされ、ラリーの主導権を握れない場合が多いのですが、どのようにすれば厳しくツッツキされたときにスピードのあるドライブが打てるのでしょうか?

A 「厳しくツッツキされたときにスピードのあるドライブが打てるのでしょうか」とありますが、まず厳しくツッツキをされないようにすべきでしょう。あなたのサービス、レシーブ、ツッツキが甘いのではないでしょうか。どうすれば、攻撃的なツッツキをされないか、まず検討してください。
 つぎにそれでも厳しいツッツキの対処法です。ほとんどのケースでは、厳しいツッツキがくることが予測されるはずですから、そのコースへ素早く動くことが大切です。このとき重要なのは「足から先に動く」という意識です。手からというか、どうしてもラケットを伸ばしてボールを打とうとしますが、それでは相手のボールに押されて威力あるドライブを打つことができません。ボールが来るコースへ先にフットワークを使って動いて、そして前方へ重心移動するようにしてスイングすれば、威力あるドライブが打てます。
 また、それでも、威力あるドライブを打つために、十分な時間がない場合があります。
そういうことも踏まえて、ドライブのフォームをできるだけコンパクトにして、しかもパワーのあるものにしておく必要があります。それには、バックスイングをできるだけ小さくして、インパクトしてからのフォロースルーで威力をアップするようにすることです。
 バックスイングを小さくすることは現代の速い卓球には大切なことで、ドライブに限らず、強打、バックハンドなど、どんな種類のスイングでもバックスイングを小さくすることをおすすめします。
 バックスイングを小さくすればとうぜんパワーが落ちますが、インパクト後、強力に振り抜くとバックスイングをとること以上のパワーが出ます。ドライブでは、できるだけラケットを軽くにぎって、インパクトの瞬間にぎゅっとにぎり、その勢いでぐっと振り抜くのです。このような打法をマスターすれば、厳しいツッツキがきても、威力あるドライブを打てるようになります。
 この打法をより有効にするには、下半身や腹筋、背筋などの強さが必要ですので、フィジカルの強化にも努めてください。


82.ループドライブ回転量をアップするには………

Q カーブドライブの回転量を増す方法を教えてください。


A ドライブに限らず、カットやツッツキでも、回転量は基本的にラバーとボールの接触時間が長ければ長いほど増えます。このことを理解すれば、おのずと答えは出てくると思います。
 さて、カーブドライブの回転量を増やす方法です。ループドライブはラケット面を台にたいして垂直に立て、スイングも垂直方向(上向き)にして回転量を確保します。こうすることでラバーとボールの接触時間を長くしているわけです。
 カーブドライブはトップスピンだけではなく、サイドスピンも混じるのす。右利きなら、ボールの右側面をとらえ、ラケットを台にたいして垂直に立て、ラケットの先端を開かないでできるだけ内向き(中に入る)ような、面と角度をつくります。そして、垂直方向(上向き)にスイングします。
 このとき、垂直方向(上向き)にスイングすればするほど回転量はアップしますが、その分、スピードはダウンしますので調整が必要ですが、実際には巻き込むようにスイングするプレーヤーが多いようです。


81.カットでストレートコースに打つには、どこに注意すればいいのですか………

Q フォア・バック両方なんですが、ストレートにカットをうまく送れません。ストレートにカットを送るときの体の使い方やポイント・注意点などを教えて下さい。

A カットをストレートに送球するには、体勢をストレートの方向へ向ける必要があります。それはクロスよりも、身体の向きが「開く」ようになります。右利きでフォアハンドカットをストレートに送るなら、クロスよりも約15度右に向きます。バックハンドカットなら、左に向くわけです。
 実際の打球ポイントはクロスと変わらないのですが、感覚としてはボールをクロスに送るよりも引きつけてカットするようにします。
 また、ストレートへの送球は、とうぜんクロスよりも短くなり、オーバーミスしやすくなりますので、そのぶんカットのミートポイントは、上から押さえ気味にしたほうがいいでしょう。このように打球点が高い位置からのストレートへのカットは、カットでありながら非常に攻撃的なボールとなり、相手にとっては打ちにくいものとなります。
 ストレートコースに低くて速いカットを送ったとき、フォアサイドのコースなら相手のドライブが甘くなったり、バックサイドならツッツキで返球してくることが多くなりますので、そのボールを攻撃するようにしっかりと準備しましょう。
 クロスのボールをストレートへコースチェンジすることは、カットだけでなく、どんなボールでも難しいものです。しかし、その難しい分だけ、攻撃的な打球になり、得点に結びつくことが多くなるので、クロスのボールをストレートコースへ打つ練習を十分積むことが大切です。いつも、クロス対クロスだけではなく、クロスからストレートへ、またストレート対ストレートなど、いろいろなコースに送る練習をしましょう。

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