Q&A41~50 of 卓球技術研究所t3i

ENTER




卓球A41~50



50.どうすれば安定したカットができますか……

Q 僕は高校からカットマンをはじめたものなんですが、自分のカットで気になることがあります。それは一応相手のドライヴをカットで返すことが出来るのですが、カットしたボールが相手のコートに飛んでいくまでがとても速いことです。
 あまりうまくは言えませんが大会などで勝ち上がってくるカットマンのボールはとてもゆっくりしていて、ふわーっと相手のコートに入っていきます。見ていてとても安定してる感じがします。
 どうすればそういうカットが出来るのでしょうか? 僕が使っている用具は両面裏ソフトでラケットもラバーもかなり弾まないものを使っています。多分スイングがおかしいかと思うんですが何かわかることがあればぜひ教えてほしいです!!

A まず、ラバーが考えられます。あなたは、カットマンで両面裏ですね。最近のカットマンではめずらしいでしょう。現在のカットマンのほとんどは、裏+ツブ高ですから。ツブ高でカットすれば、弾まないので、とうぜんボールはゆっくり飛んでいきます。
 そして、もっとも考えられるのが、あなたはボールを呼び込んで、しっかり自分のボールとしてカットしていないのかもしれません。あなたのカットが速いというのは、相手のドライブボールを受け止めて、その勢いを殺して、自分のボールとしてリターンできていないのです。
 技術的にいうと、いまのラケットの角度をもう少し水平に開いて、相手のドライブなり角度打ちなり強打なりをできるだけ引きつけて打つようにします。そうすれば、とうぜんボールは前に飛びにくくなり、自分のボールとなって安定します。それは必然的にゆっくりとしたボールとなってリターンするのです。また、こういうようにラケットを開いて、引きつけることで、よく切れたバックスピンもできるようになります。
 以上のことを踏まえて、練習してみてください。


49.裏面打法に適したグリップとは……

Q わたしは、ペン裏裏ドライブで、バックは全て裏面打法で処理しているのですが、フォアとバックを両立するにはどのようなグリップが理想的ですか?

A ペン裏面打法で全部バックをカバーするのであれば、これまでのペンのグリップの常識とは考え方を変えたほうがいいでしょう。
 問題は裏面にかかる中指、薬指、小指の位置です。通常、ペンでバックを表面でカバーする(裏面打法を使わない)のであれば、この3本の指は、裏面の中心ラインよりも右側(右利きの場合)に位置したほうがいいとされてきました。なぜなら、表面でバックをカバーするには、このようにしないとバック面の角度が十分に出せないからです。
 ところが、バックハンド(ショート、バックハンド)をすべて裏面でカバーするとなると、話しは変わってきます。まず、裏面にかかる3本の指を伸ばすグリップだと、打球するとき、ボールに指があたりやすくなります。よって、指を伸ばすグリップはふさわしくありません。
 では指を丸めるといいのですが、この3本の指を丸めるとき、中心のラインよりも右側にすると、裏面打法のときに、打球する支えが弱くなります。打球の威力に圧されやすいのです。
 このようなことから、バックをすべて裏面打法で処理する場合は、この中指、薬指、小指の3本の指は、ラケットの中心ラインよりも左側にもってくるようにします。こうすると、3本の指がラケットを十分に支えることができるとともに、裏面でのバックハンドの角度がスムーズに出て、しかもこの3本の指の支えが打球をカバーするのでパワーが増すのです。しかも、フォアハンドも同時にこの3本の指がカバーするので、フォアハンドもパワーが増強します。
 ですから、裏面で全部バックをカバーするのであれば。裏面の3本の指は丸めて、中心のラインよりも左側にもってくるとよい、ということになります。


48.バックへ回り込むと、空いたフォアに逆を突かれてしまうのですが……

Q 今回質問させていただきたいのはバックへの回り込みのタイミングについてです。よくコーチから「タイミングが早すぎる」と言われます。その分、簡単に逆をついてフォア側にツッツキができてしまうと言われます。そういえば試合でも必ず2、3本はフォアヘツッツキを出されてそれがドライブできず得点を与えてしまうということがあります。
 自分ではできるだけ大きく回りこみたいので早く動きたいという気持ちは当然ありますが、タイミングについてあまり考えたことがありません。あとバックの技術に不安があるので、できる限りフォアで対応したいという気持ちもあります。そのため単に私が相手の動きを見ていないことが原因なのでしょうか。相手がバックにつっついてくるのを確認して回り込むと時間的に遅くなりつまってしまう気がしています。
 何か練習、試合の際、気をつけておくことがございましたらアドバイスいただけないでしょうか。以上ご回答頂ければ幸いです。

A バックへ回り込んで、相手にフォアを突かれるというのは、ペンドラやフォアハンドドライブ主戦型にはよくあることです。ちなみに、韓国のユ・スンミン(柳)も、フォアを突かれることがよく見受けます。しかし、彼はフォアへの飛びつきのフットワークがいいのでクリアしています。
 では、まず、ツッツキで相手にフォアにツッツキされないように工夫してみましょう。
あなたのツッツキが短いと、相手はストップ気味や逆に深いツッツキをフォアに入れやすくなります。そこで、相手のバック側にできるだけ深く、バックスピンのかかったツッツキを入れるようにします。こういうツッツキを送ると、相手は容易にフォアにツッツキができにくくなります。また、逆に相手がバックに回り込んで、ドライブや強打をしようとしても、こういう深いツッツキにはつまりがちになるので、カウンターがしやすくなるのです。できるだけフォアハンドで攻撃したいタイプは、このようにツッツキを工夫することで、このタイプを生かすことができるでしょう。
 ツッツキという技術は、試合で多く使う技術です。しかも、ツッツキは単に守備的な技術ではなく、錬磨することで攻撃的な武器になる技術です。
 次に、バック対バックのツッツキから、あなたが回り込んでドライブする練習をしましょう。このとき、何球目にあなたが回り込むか相手とは決めないでおきます。アトランダムに2回目とか3回目といったように回り込むのです。そして、相手はあなたが回り込むと予想できたら、あなたのフォアにツッツキするようにします。この練習をやりこなすことで、相手にバックへ回り込むタイミングをさとられないようにするとともに、たとえフォアにツッツキされても、飛びついてとれるようになります。
 この練習に慣れてきたら、こんどは相手がフォアに突くことを逆に利用することもできるようになるでしょう。バックに回り込むと見せかけて、フォアへのツッツキを予測して、待ち受けて攻撃するのです。つまり、バックに回るぞというフェイントをかけて、フォアで待つように網を張るわけです。
 もちろん、なおいっそうドライブの威力を高めること、フットワークを俊敏にすることは大前提です。

【経過・追加質問】
Q 早速の丁寧な回答ありがとうございます。下記の件で2点質問があります。
1.深く切れたツッツキのコツを教えていただけないでしょうか。現在コーチからはラケットは高い位置で留め、基本的に上から下に向かって使うよう指示を受けています。あとこの中に「切れた」要素を入れるには技術論のなかにあった「ぎゅっと握る」ことで解消するのでしょうか。

2.私は今まで「下回転のロングサーブ」をほとんど出したことがありません。深く切れたツッツキが有効であるならば、サーバーの時、深く切れたサーブを出すことは私のような戦型にとっては有効なサーブになりうるのでしょうか。私は基本的に短いサーブで相手に強打されない下回転サーブを中心にゲームを組み立てて来ました。学生時代から短い下回転サーブは比較的得意でほぼ台上でボールが戻ってきます。もし「下回転のロングサーブ」が有効であるならば練習したいと思います。それに対するターゲットがあれば教えてください。
 以上お手数をおかけいたしますが宜しくお願いいたします。

A まず、1.の「切れたツッツキ」についてです。コーチが指導される「上から下に向かって使う」というのは、攻撃的なツッツキになるのでこれを修得すれば武器になると思います。
 もっと攻撃的にするには、ラケットのヘッドをクロス方向に上げてツッツキをしてください。そうすると、ボールが低くなり、相手のバックサイドを切ることができます。バックサイドを深く切るボールは、相手にとってフォアへツッツキしにくくなると同時に、回り込んでのドライブや強打もますますやりにくくなります。
 切るツッツキですが、インパクトの瞬間にそれまで軽く握っていたグリップをぎゅっと握るとよく切れます。このときのコツですが、ボールの底を切るということと、ボールを打った瞬間にスイングを止めることです。通常のツッツキではインパクトしたあと、そのままラケットスイングは前に出ますが、これをインパクトしたら、すぐに止めるのです。そうすると、ラケットスピードが倍増してよく切れるのです。
 さらにもっと攻撃的にするには、ライジングでツッツキすることです。打球点を落とさないで、また頂点までまたないで、バウンドしたらすぐに打球するのです。ツッツキのハーフボレーとでもいいますか。これをやると相手はそう簡単に回り込むことができなくなり、ツッツキからの先手攻撃をしやすくなります。

 次は2.です。短いサービスばかりでは、相手は前に行くことだけを意識すればよくて、とっても楽です。やはり長いサービスを出さないと、相手に読まれてしまって、せっかくのよく切れるショートサービスの効きも悪くなります。得意のショートサービスを生かすためにも、ロングサービスを出すべきです。相手にもよりますが、現代卓球では、バックへの深いサービスに対して、フォアハンドで回り込んでドライブや強打する選手が減っています。ほとんどの選手がバックハンドで対応します。バックハンドドライブを使う選手もいますが、フォアハンドドライブとくらべると、その威力は半減している
選手がほとんどでしょう。
 また、よく切れたロングサービスは、かなりの技術力をもった選手でないと、強力なバックハンドドライブはできません。バックへ深い切れたサービスは「穴」です。どんどん使うべきだと思います。
 それと並行して、切れたショートサービスを使えるのであれば、相手のフォア前に出すと効くはずです。相手のバックへのロングサービスとフォア前のサービス。この2つのサービスがよければ、実際の試合ではかなり相手にプレッシャーを与えることでしょう。この2つのサービスのコンビネーションを武器とされてはいかがでしょうか。
 そして、このコンビネーションが完成すれば、もう1つ、今度は相手フォアへのスピード系のロングサービスとバックへのショートサービスというコンビネーションに挑戦してください。
 この2系統のコンビネーションがあれば、かなり有効な武器となります。サービスは野球でいう、配球、コンビネーションを考えるといいでしょう。いい投手というのは、かならず速い直球と鋭い変化球をもっています。たとえば、巨人の上原なら直球とフォーク、松坂なら直球とスライダーというように。


47.卓球部に卓球が分かる指導者がいません。どうしたら、上達するのでしょうか……

Q こんにちは。私は今、中学二年の卓球部のものです。卓球は、小学二年の時から始めています。ラバーは両方とも裏ソフトです。小学校のときから、前陣速攻タイプです。学校が終わってから、2時間~3時間ほど練習しています。
 小学校のときの顧問の先生は、卓球を教えることができる卓球経験者でした。私が今入っている部活の顧問の先生は、卓球初心者で、卓球の無経験の人です。私は、もっとうまくなりたいのですが、なかなか上達しません。うまくなる練習法がわからないのです。卓球ノートを書いてみたりしましたが、どんなふうに書けばいいかわかりません。自分より上手い人がいない中で、どう練習したらよいのでしょうか?

A まずは指導者がいなくても、自分一人ででも学ぶことや、一人の練習を充実させることです。それには、卓球の技術解説書やDVDを見たり、サービスの練習を徹底的にやってみることです。また、多球練習を多くやるといいでしょう。いくら、相手が上手くなくても、球出しはできるでしょうから、お互いに送者と打者に交替しながら、フォアハンド、バックハンド、フットワーク、切り替え、ブロック、飛びつき、ドライブ、ドライブ&スマッシュとか、いろいろやってみることです。だいたい1種目30~50球を連続でやります。
 つぎに考えてみることは、他校の練習に参加させてもらうことです。地域のブロック大会でいつも優勝やいい成績を挙げている学校の練習に参加させてもらうのです。自分の学校の練習が休みの日とか、あるいはあなたの部員みんなで練習に参加させてもらってもいいかもしれません。顧問の先生に相談してみてください。
 また、あなたの住んでいる近くに、卓球の地域クラブがあるはずです。そこには社会人の人が多く練習しているはずですから、上手そうな人を見つけて教えてくださいと頼んでみてはどうでしょう。ほとんどのおとなの人がよろこんで教えてくれるはずです。もちろん、しっかりとしたあいさつと礼儀が必要です。
 また、少々、お金がかかりますが、卓球スクール(クラブチーム)に入るのも手です。
いま小中学生で強い子はほとんどが、こういったところに所属しているか、かつて所属しています。


46.1人でできる練習方法を教えてください……

Q 私は高校1年で両面裏のドライブ型です。朝練によく行くのですが、1人で練習してるときが多くて、サービス練習しか出来ません。 何か一人で出来る練習方法はないでしょうか? よろしくおねがいします。

A 近一人でやる練習法について解説します。ちょっと、自分で考えてみてもいくらでもあります。まずサービス練習を一人でやっても楽しいように、いろいろと工夫してみることです。たとえば、スピード系ロングサービスなら、ねらったポイントに半円をチョークで書いて、そこに100本中何本入ったか毎日記録をつけるとか、凹んだボールをねらったポイントにおいてそれに当ててみるとか。かつて、世界選手権で合計12個のメダルを獲得した荻村伊知朗さんは、万年筆のキャップをコーナー隅において、それを100本連続で倒すことを目標にして、たとえ99本目にミスをしてももう一度、最初からやりなおして、100本連続が達成するまでやったといいます。
 あと、壁打ちです。これもワンバウンドした球を打つのではなく、直接ダイレクトで壁から1.5~2メートル離れたところから打つ方法で、慣れてくるにしたがって、どんどん速くしていきます。これはコントロールと反射神経のトレーニングとしては最高の練習法です。フォアハンドだけではなく、バックハンド、ドライブ、切り替え、フットワークの壁打ちや、壁に接近してツッツキの壁打ちもできます。これも100本連続だとか、200本、300本と目標を上げていくとモチベーションが上がります。あるいは、卓球台の半面を立て掛けて、それを壁にして、台にワンバウンドさせてやる、台を使った壁打ちもできます。
 あとシャドープレーも良い練習法です。台について、たとえば自分の得意パターンのサービス→3球目ドライブ攻撃→5球目スマッシュとか、フリックレシーブ→4球目バックハンド→6球目パワードライブとか、それをコーナーを設定してやるのです。
 また、こういったラケットを持った練習ばかりではなく、フィジカルトレーニングとか集中力をきたえる瞑想も、一人でできるトレーニングです。
 『卓球パーフェクトマスター』には「卓球ステップ・アップ・チャレンジ」という企画があります。基本的には2人でやるものですが、工夫すれば自分一人でも可能です。ビギナーからスペシャルクラスまで11級のクラスがあり、上のクラスに挑戦してゆくことができます。
 これまで、世界のトップにたったプレーヤーたちは、一人の練習を重要視し、また時間をかけてやりました。一人でも、工夫すればいくらでも練習できます。また、朝練をやっている他校の練習に参加させてもらうことも考えてはどうでしょうか?熱意があれば、ほとんどの指導者は受け入れてくれるはずです。以上、がんばってください。


45.古武術を応用したフットワークについて……

Q いつもご指導ありがとうございます。フットワークについてはDVD及びパーフェクトマスターには、特にどのようにすればよいか記入されておりませんでした。先日、TV10チャンネル、ニユースステーションで元プロテニスプレーヤーの松岡氏が、古武術のスポーツへの応用で、卓球の平野早矢香選手がつま先で蹴るのでなく移動する側の方へ重心移動によりフツトワークを行うことを実演で説明されておりました。
 秋場先生はこの方法についてどのようにお考えでしょうか。また、先生がそれよりもベターなフットワークを研究されているようでしたら教えていただけますでしょうか。よろしくご指導願います。

A 最近ではフットワークに関して、多くの考え方や方法がでてきています。この一つの原因は、やはり日本において、いろいろなプレースタイルが輩出していることです。プレースタイルが異なれば、とうぜんフットワークも違ってきます。
 たとえば、おおよそ30年以前でしたら、攻撃型のフットワークはいわゆる3歩動が基本でした。この時代に全盛だった、主に中陣から後陣でプレーする、ペンドラタイプに適したフットワークだったからです。いま、日本では、ペンドラもすくなくなり、また3歩動のフットワークもすくなくなりました。しかし、韓国では、いまだにペンドラでトッププレーヤーが多く活躍し、キム・タクスやオリンピック金メダリストのユ・スンミンは、典型的なペンドラ、3歩動フットワークです。
 また、主に前陣、しかも両ハンドを振るタイプになると、2歩道や1歩動が有効になってきます。ボールの待ちかたというか、間のとりかたも、前者と後者では、かなり違ってきます。ですから、つま先で蹴って動くフットワークがいいとか、わるいとか、一概には言えないのではないでしょうか。
 実地指導では、つま先でフットワークをするようには言っていません。なぜなら、ほとんどの選手たちが両ハンドで打つので、つま先で蹴るフットワークが適していないからです。また、レシーブでの待ちかたや基本姿勢においても、かかとを浮かして、つま先に重心をかけるようにとは指導していません。(このことは『卓球パーフェクトマスター』の基本姿勢を参照ください)軽くかかとを着けて構えるとしています。
 ただし、フォアハンドで動く、左右や回り込みのフットワーク練習はおこないます。やはり、動いてボールをとらえるということは非常に大切な練習ですから。実際のゲームでは、ほとんど動きのなかでスイングをしています。それに、速く動けることで、強打やドライブのチャンスがひろがります。動きの速さが、チャンスボールになるかどうかな大きなポイントですから。
 ここ数年、甲野善紀氏人気などがあって、いわゆる古武術の動き、ナンバ歩きなどが注目されています。私も何冊も古武術の本を読みました。それが本質的な合理的な動きに通じるということはわかります。しかし、まだ、それを実感といいますか、体感といいますか、しておりません。したがって、それを指導したり、論じたりすることはできません。
 私が卓球技術研究所のサイトで、紹介する技術や考え方は、すべて自分が実感、体感できたものです。自分が納得いくものでないと、みなさんに推薦することはできません。
平野選手は実際に甲野氏の指導を受けています。また、ミキハウス卓球部もかなり古武術の動きを研究しているようです。機会があったら、ぜひ平野選手やミキハウスを取材してみたいと思っています。ということですので、古武術のフットワークについては、ここでは控えさせていただきます。


44.強くなるための練習方法を教えてください……

Q 僕は高校一年でフォアに表 バックに裏という戦型です。しかし、一向に強くなる気がしません。なにか良い練習方法を教えてくれませんか? ヨロシクお願いします。

A 気持ちはよくわかりますが、あまりにも質問内容が漠然としすぎています。もし、あなたが、心の底から強くなりたいのなら、メールでですが徹底的に指導しましょう。
 では、こちらから質問します。
1.卓球を好きですか。
2.練習時間はどれくらいですか。
3.どういうプレースタイルをめざしますか。
4.あなたは自分で、どこが弱いと思いますか。
 以上をできるだけ具体的に書いてメールしてください。この4つを考えることが、まず卓球にかぎらず、すべてのものごとが上達する最低の条件です。お待ちしています。
Q 漠然としたメールすいませんでした。質問に答えると僕は卓球が好きです。練習時間は日常は2~3時間で土日は4~7時間です。僕が目指しているプレイスタイルは前陣速攻型ですが、とにかくストップや相手が嫌がるコースにボールをやったりして自分が打って入るボールをキッチリ入れていくプレースタイルを目指しています。
 自分の弱い所はたくさんありますが(笑)、技術面ではフットワークや打ちミスが多い、サーブが弱い等です。あと大会や練習試合になると、とても緊張して打つフォームが変ったり、サーブが入らなくなったり、動かなくなります。弱点だらけの僕ですが、どうかアドバイス等をお願いします

A 質問の1.2.が重要でした。その点において合格です。なにより、卓球が好きなことが必要です。そして、本当に好きなら、その好きなことを大切にしてください。人生において、何ごとにつけ、心底好きなことは、そう多くありません。好きなことを徹底的に掘ってゆくと、いつかきっと黄金の鉱脈にあたるでしょう。
 練習時間は、問題ありません。好きで、そのことに時間がかけられる、ということは、あなたは強くなる条件を満たしています。
 問題は3の「プレースタイル」と「目指している」ということに矛盾があることです。
前陣速攻を目指ししながら、「ストップや相手が嫌がるコースにボールをやったり」というのは、変だと思いませんか。速攻というのは、自分から攻撃を仕掛けていくことです。というか、現代の卓球はほとんどすべてのプレースタイル(カットマンも含む)は、
基本的に前陣速攻なのです。サービスをもったら3球目攻撃、レシーブなら、2球目、4球目攻撃をまず念頭に入れてスタンバイします。これは、ドライブマンであろうと、カットマンでさえ、そうなのです。
 試合では、ほとんど初めて対戦する相手です。そんな相手が嫌がるコースなんて、そう簡単にはわかりません。もちろん、相手の決定的な弱点があれば、そこを突くというのは当然ですが、そんなことよりも、まず自分から攻撃を仕掛けて、決めるということを第1に考えるべきです。
 まず、つぎの点を強化してください。
 1.自信のあるサービスを最低2種類マスターする。
 たとえば、思いっきり切れているバックスピンサービスとか、サイドスピンサービスで、横上か横下かわかりづらいサービスとか。とにかく、2種類の強力なサービスを持つことです。サービスの練習は、正直、あまり面白いものではありません。一人でこつこつとやるので、ラリーをする楽しさがありません。しかし、だからこそ、サービスは大切なのです。練習が始まる前に一人でサービスの練習をしてみませんか。一日30分は、サービスの練習に充ててください。

 2.ツッツキ打ちの練習を多くやる。
 レシーブにしろ、3・4球目攻撃にしろ、そのほとんどがツッツキ打ちです。先に攻撃を仕掛けることが、現代卓球では圧倒的に有利なのです。強い選手というのは、上記のサービスとツッツキ打ちが得意です。実際の試合では、これでほとんどが決まります。

 3.ロングボールを強打できる。
 ラリー練習、たとえばフォアハンドロングやバックハンドロングの練習で、そのボールをいつでも強打できることが大切です。フォアロングを打っているとき、強打してみてください。ほぼ、100%入りますか? もし、入らなければ、それはあなたのフォアハンドに問題があるのです。強打の成功率がよくないというのは、フォアハンドに問題がある証拠です。もちろん、バックハンド(ショート)も同じです。
 以上、この3点を徹底的に練習してください。これは、試合で勝てるための練習です。
その上、また疑問点をメールしてください。
 3年生になったら、インターハイに出場しましょう。それが、あなたとぼくの目標です!
【追伸メール】分かりやすくて、正確なアドバイスをありがとうございます。これを元に一生懸命頑張ります。


43.フォアハンドフリックのやりかたを教えてください……

Q 自分は右中ペン両面裏ソフトドライブ攻撃型ですが、フォアフリックが全く出来ません。どうすれば出来るのでしょうか?

A フリックができないとありますが、どうできないのかが分からないので解説がむずかしいのですが、一般的なフリックについて展開します。
 当方のフリックの考え方は、基本的には「フォアハンド・トップスイング」をコンパクトにする、というものです。つまり、打球点の頂点(トップ)を水平スイングで振りきってしまうのです。このとき、フォアハンドトップスイングでは、肩甲骨をスイングの軸にするのにたいして、フリックではひじを軸にコンパクトに振ります。
 このとき、手首はあまり使いません。この水平スイング打法で、ナックルはもちろん、よく切れたバックスピンでも、フリック強打することができます。この打法のポイントは、飛んでくるボールの頂点を逃さず、ラケットを台にたいして直角に立てて、斜め横を思いきって鋭く振り抜いてしまうことです。ただし、特厚の粘着性の強いラバーは、回転の影響を受けやすいので、よく切れたバックスピンのボールには、ラケットの角度を多少上向きにして、スイングも水平よりも若干、上向きするなどの微調整が必要となります。
 従来から、手首を柔軟に使うフリックが推奨され、またそういうプレーヤーが多いのですが、スイングのシンプル化、安定度、打球の威力などの面から、ひじを軸にした「水平フリック打法」をお薦めいたします。
 この打法は、『卓球パーフェクトマスター』でも、詳しく解説していますので、ご参照ください。


42.肩甲骨打法とは……

Q 肩甲骨打法とはどのような打法なんですか?

A 肩甲骨打法とは、スイングのときに肩甲骨の可動範囲を利用して、スイングの可動範囲をひろげるとともに、パワーもアップさせる打法です。具体的には、フォアハンドスイングのときに、バックスイングもひじを引きますが、そのとき肩甲骨を支点にして、ひじを背中の中央部の方にぐっと入れるようにします。そうすることで、ミドルにきたボールにも対応しやすくなるとともに、ミートポイントが長く(深く)なり、野球のバッティングでいうところの、「懐が深く」なって、直球・変化球などを見極める時間がとりやすくなるのです。
 また、スイングの軸(支点)を肩甲骨にすることで、ひじを軸にするよりも、腕が長く使えてその分パワーが増量します。さらに、肩甲骨という身体の中心部に近いところをスイングの軸にすることで、ひじを軸にするスイングよりもバランスをとりやすくなります。


41.鋭いツッツキにドライブが詰まるのですが……?

Q 下回転の球に対する攻撃についての質問です。3球目攻撃などのとき、特にバックでの攻撃のときなのですが、鋭いツッツキに対するドライブでは詰まってしまい、また、中途半端な長さの球に対しては空振りなどが生じてしまいます。何か、距離感のとりかたなどのアドバイス等ありましたらご指導をお願いいたします。

A 「バックでの攻撃」とありますが、自陣のバックサイドにきたボールに対して、バックハンドドライブあるいは、フォアハンドドライブでリターンするのか、文面からは判断しずらいのですが、上記の条件をすべてふくめて説明することにします。
 「ドライブを詰まる」ということは、台とあなたとの距離の取り方が狭すぎることが
考えられます。サービスを出したあと、台にくっつきすぎているのではありありませんか? バックハンドドライブでもフォアハンドドライブでも、深いツッツキがきたときに対応できる台との距離を確保しましょう。
 また、フォアハンドドライブのときに、バックサイドに回り込むとき、回り込みの半径が小さい選手をよく見かけます。バックに回り込むときは、腰をしっかり回して、いつもより大きく回り込むようにしてください。
 「中途半端な長さの球に対しては空振りなどが生じてしまいます」とありますが、これは、ツーバウンドするか、ぎりぎりのボールのために、ラケットが台にぶつかることを無意識的に警戒して、スイング軌道がずれることで空振りすることがあります。怖がらないで、思いきってスイングして、そのとき、ボールをよく見るようにすると、空振りが少なくなります。台から出るかどうかのボールをドライブするには、ラケット面を被せ気味にして、台に対して水平近くにスイングすることをお勧めします。速いスイングと、前への踏み込みを鋭くすれば、ツーバウンドのボールでもドライブで、相手のコートにもっていけます。

ページトップへ

▶卓球Q&A 51~60

▶卓球Q&A…コンテンツ