Q&A21~30 of 卓球技術研究所t3i

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卓球A21~30



30.バックハンド・ハーフボレーのスタンス……

Q バックハンド・ハーフボレーの練習方法で、『パーフェクトマスター』では、両肩のラインを台のエンドラインと平行にするのはどうなのでしょうか?

A 『パーフェクトマスター』では、クロスに打つ場合を想定して、両肩のラインといいますか、身体(足)はクロスの方向に向いています。これはフォアハンドとの切り替えをスムーズにするためのものです。
考え方によりますが、卓技研ではフォアハンドの足のスタンス(右ラケットハンドでは左足前)で、バックハンドのスタンスも兼ねることを基本にしています。これは、スタンスを変えないでおこなうことで、両ハンドの切り替えを素早くしようというものです。
ただし、これは前陣でのケースであり、中陣・後陣でのバックハンド・パワースイングでは、右ラケットハンドでは右足前のスタンスにします。前陣ではピッチの速いラリーが多く、スタンスを変える時間がすくない場合が多く、また、中陣・後陣では下がっているので、スタンスを変える時間があるのでこのような理論になっています。


29.裏面で打つと、ラケットの角に当たるのですが……

Q 卓球パーフェクトマスターでは使用するラバーは特厚を薦められております。私はラージボールで卓球をやっておりますがパワーアップのためカーボンラケットを使ってみようと思います。その場合カーボンは高反発な性能をもっているので特厚でいいのか厚に迷っております。
又、現在左ききペンドライブ主戦型と自分では思っておりこれを進めております。パーフェクトマスターで見た裏面打法を試験的に習っておりますが裏面で打つとラケットの角に当たったりしてしまいなかなうまくいきません。角度が悪いのかラケットの使い方が悪いのかよくわかりません。合わせて適切なアドバイスをお願いいたします。

A 「カーボンは高反発な性能をもっているので特厚でいいのか厚に迷っております。」
とありますが、これは個人差の問題と思います。あくまでパワーをアップしようとすれば特厚でしょうし、飛びすぎるのであれば、もうすこし低反発のラバーを使う、という程度しかおこたえできません。
 「裏面で打つとラケットの角に当たったり」とありますが、ラケット角度をかぶせすぎたり、スイングが下から上に上げすぎるとラケットの角に当たりやすくなります。ラケットは台にたいして垂直に立てて、バックスイングはあまり低くとらないで、ボールと同じかすこし低い位置でインパクトするようにしましょう。


28.ロングサービスのスピードを出すには……

Q 今ループドライブとツッツキで切る練習しているのですが、今一よく分からないんです。あと、サーブでツッツキを出すと見せかけてロングサーブというのを毎日練習しているのですが、あまりスピードがでません。

A 「今ループドライブとツッツキで切る練習しているのですが、今一よく分からないんです。」
質問内容がよくわかりません。ループドライブとツッツキの回転量を高めるにはどうするのかということでしょうか? もし、そうでしたら、ループドライブの回転は、通常のドライブスイングよりも、スイングの方向を床にたいして直角方向、つまり真上に振り上げます。このとき、とくに肘を軸にして、手首も使うようにします。また、下半身の動きも下から上に向かうように使ってください。
また、ツッツキの回転量を高めるには、ボールの底を切るようにします。このときラケットは台にたいしてできるだけ寝かすよう(水平)にします。また、インパクトの瞬間に、グリップをぎゅっと握るとよく切れるようになります。


27.ヤングジェネレーションサービスの回転を上げるコツ……

Q ヤングジェネレーションサービスを練習しているのですが、上手く回転がかからずに無回転になってしまいます。どうすればできるようになるのでしょうか?

A ヤングジェネレーションサービス(YGサービス)とは、フォアハンド・サービスから時計回り(順横回転)とは逆の回転をかける、いわゆる逆横回転サービスです。主にヨーロッパの選手が得意で、日本では岸川聖也選手がよく使っています。ヤングジェネレーションといっても、このサービスが開発されて、もう10年はたちますから、ミドルジェネレーションサービスと名称を変更したほうがいいかもしれません。
さて、YGサービスの回転をかけるにはどうすればいいのでしょうか? このサービスの出し方のコツは、手首を柔らかくして、ラケットヘッドの重みを感じながら遠心力を利用することです。
まず、シェークハンドならば、手首がよく使えるように、グリップは親指と人差し指だけでもって、あとの指は外します。そして、手首を内側にひねって、ラケットヘッドを効かすようにしながら、ひねった手首を前にはじくように返します。YGサービスも、横上回転と横下回転の二種類をマスターすると、実戦ではより効果的です。横上はボールの斜め上を、横下は斜め下を切ります。
YGサービスは順横回転サービスとくらべると、腕・肘・手首の可動範囲がせまく、強い回転はかかりにくいものです。ただし、順横回転サービスと同じフォームから、手首を返してYGサービスを出すと、レシーバーを幻惑することができます。そのためには、順横回転サービスを出すときも、インパクトしたあと、手首を返して、YGサービスかわからないように、フェイントをまぜるとより効果的です。
また、通常、YGサービスはシェークハンド特有とされがちですが、ペンホルダーでも出すことができます。手首の使い方によっては、ペンホルダーのほうが出しやすいかもしれませんので、ペンホルダーの選手もYGサービスを練習することをおすすめします。


26.三歩動フットワークは練習したほうがいいでしょうか……

Q フットワークに三歩動と二歩動があり、三歩動は二歩動に比べて時間がかかり試合で使わないと思うのですが、試合で三歩動は使うのでしょうか? また、使わない場合三歩動の練習はしたほうがいいのですか?

A 三歩動は大きく動くのに適したフットワークです。ですから、台から下がって後陣でプレーするときには有効なフットワークになります。後陣でほとんどプレーしないのであれば、三歩動のフットワーク練習はあまり必要はなく、自分のプレー領域で多く使うフットワーク練習に費やしたほうが合理的でしょう。
また、二歩動だけではなく、ラケットハンドと同じ側の足を同時に出す、一歩動のフットワークもマスターされるといいと思います。サービスを出して三球目に、フォア前にすこし高く浮いたボールを強打するときなどは、ニ歩動よりも俊敏に動ける一歩動のほうが適しています。また、相手の強打などを止めるときにも、フォア・バックともボールに近いほうの足を一歩出してブロックするときも一歩動フットワークが有効です。


25.スピード系表ソフトラバーのバックハンド・スイングとは……

Q 自分はバックにスピード系の表ソフトを使っているのですが、どのようなスイングをすれば良いのですか? またどのような練習をすればよいのでしょうか?

A スピード系の表ソフトを使用している理由は、とうぜん打球にスピードを求めているわけですね。あるいは、このラバー独特の打球感が好きなことも理由かもしれません。
スピードを求めるのであれば、スイングはフォアハンドでもバックハンドでも「水平」に近いほど、スピードは増します。
バックハンドのハーフボレーでは、相手の打球がバウンドして、ネットの高さよりすこし高いポイントで打球します。そして、ラケットの角度は台にたいしてほぼ直角に立てて、そのまま水平にスイングします。また、クロスに打つ場合は、右ラケットハンドでは、ボールの左の側面約45°を打つようにします。
このような水平スイングでは、打球がほぼ直線に飛びますので、ネットに当たりやすくなりますが、ネットするのを怖がらないで思いきって振ってください。このスイングでジャストミートしたときは、「カーン」という高い打球音がして、速くて威力のある
打球が出ますが、これはまたスイートスポット打法にもなり、じつにここちよい打球感を味わえます。
また、この打法は表ソフトだとナックルが出やすく、しかもスピードのあるナックルは強力な武器になり、相手を翻弄するでしょう。
練習は上記のことをふまえて、最初は1球ずつ球だしをしてもらって、慣れてくればラリー練習に入り、その後、ドライブボールのブロックやツッツキからのフリックを練習メニューに入れていけばいいでしょう。
基本的には、『卓球パーフェクトマスター』のバックハンド・ハーフボレーのページやDVDで解説していますので、ごらんください。


24.フォアハンドドライブのバックスイングのラケット角度について……

Q フォアハンドドライブのバックスイングをするときに、ラケットの角度を地面に垂直にしてバックスイングをする人と、ラケットの角度を地面に平行にしてバックスイングをする人がいるのですがどう違うのですか?

A 「ラケットの角度を地面に垂直にしてバックスイングをする人」は、手首が使いやすくなるので、その分ドライブにパワーが付加します。また、ラケットを下げることで、ラケットの重みを感じやすくなり、遠心力を使ったスイングがしやすくなります。さらに、ボールを曲げるカーブドライブも打ちやすくなります。ただし、いったんラケットを下に向けるので、強打とドライブの切り替えが遅れがちになります。また、手首が下がったまま強打するとトップスピン気味に引っ掛かりやすく、打球スピードがロスします。どちらかというと、中陣から下がってプレーする人に向いています。
一方、「ラケットの角度を地面に平行にしてバックスイングする人」は、ボールの上面をこすりやすくなるので、ドライブボールにスピードが出やすくなります。また、上面を真直ぐこすることで、純トップスピンになって、ドライブの打球が相手コートではねあがりやすくなります。さらに、相手サービスやツッツキの、ハーフロング気味の短いボールでも、ドライブが打ちやすくなります。ですから、前陣でプレーする人に向いています。理想的には、両方のバックスイングができれば、オールラウンドでプレーができ、またドライブの種類(スピン、変化)も増え、有利になるでしょう。


23.眼球の動きでボールを観察するとは……

Q 内容を拝見さしていただき、大変参考になるところがありありがとうございます。1点お尋ねいたします。集中力の中にでてくる"眼球の動きでボールを観察するように観る"とは具体的にどのようにするのかが不明です。また、静かにボールを見るとは? よろしくお願いします。

A 「眼球の動きでボールを観察するように観る」ことと、「静かにボールを見る」こととは、精神を集中することにおいてつながっています。まず、「集中する」ということは、どういうことかを考えてみるとき、雑念や思考、感情など一切なく、ただただボールを「無我の状態」で打っているときであり、それはじつに「静かな」精神状態であることがわかります。
集中力というと、がんばって気合いを入れようとして、ボールをにらみつける人が多いのですが、そのようにすることで、逆に不必要に力んでしまい、思わぬ凡ミスが出てしまうのです。これは「ざわついた」精神状態であり、「無我の状態」とはまったく逆です。つまり、勝ちたいという「自我の状態」であり、こういう精神状態が、純粋にプレーをするということを妨げるのです。接戦のゲームの終盤、思わぬ凡ミスがでるときは、こういう精神状態になっていることが多いものです。
そこで、こういう自我の指向を排除して、静かな精神状態になるメソッドがボールを眼球で観るようにすることです。具体的には、頭を動かしてボールをとらえるよりも、ただ眼球の動きでボールをとらえるようにすればいいのです。ボールをにらみつけるのではなく、観察でもするように。ただそれだけです。レシーブでは、サーバーがサービスをだすときにボールを手にのせますが、そのとき、ボールに目の焦点を合わせるようにします。そして、このとき、手からではなく、足から動いて打ちにいくという意識をもつと、よりいっそう「静かに」、「眼球の動きで」ボールをとらえることができるようになります。


22.フォアハンド・トップスイングの楕円スイング、水平スイングの使い分け……

Q 秋場さんは、卓球パーフェクトマスターで、前陣でのフォアハンドは水平打方を薦められてますが、モデルの岩崎、吉田両氏とも楕円打法をとっているように見えます。これは、遅いラリーでは楕円打法をとり、実戦の早いラリーではこの楕円のラケット軌道が潰れて水平になるという理解でよろしいでしょうか?

A 確かに、岩崎さん、吉田さんとも、楕円スイングです(ただし、岩崎さんは楕円と三角の中間か?)。吉田さんに直接、中国ではどのように、フォアハンド・トップスイングのフォームを教えているのか質問したところ、「楕円に振る」ように指導されると答えました。やはり、中国の指導者は楕円スイングを基本としているようです。中国のように、ほぼすべてのボールをトップスピンをかけてリターンする方針であれば、楕円スイングが適していると思います。
ただし、現在の中国卓球をマスターしようとすれば、超粘着ラバーを使いこなす必要があります。中国卓球は理論と実戦に基づいて、卓球スタイル、スイングフォーム、フットワーク、用具など、かなり緻密に研究されたものです。確かめたわけではありませんが、中国の国技は卓球であり、威信をかけた国家プロジェクトとして、「勝てる卓球」を研究していると思います。その点、日本は「個人レベル」の研究に近いようです。中国が楕円スイングだから、フォアハンドは楕円がいい、という程度で教える日本の指導者が多いことも確かです。フォームというのは、卓球スタイルによってきまるものであって、短絡的に「楕円がいい」「水平スイング」がいいというわけではありません。
水平スイングと楕円スイングの使い分けですが、前陣から前中陣では水平スイングが、
中陣から後塵では楕円スイングが適しています。ただし、前陣にいるとき、楕円スイングしか出来ない場合、振り遅れによるオーバーミスが出やすくなります。この点、水平スイングでバックスイングが高い位置にあると、相手の速い打球や伸びてくるドライブボールにも振り遅れることがすくなくなります。
『卓球パーフェクトマスター』のフォアハンド・トップスイングで水平スイングを薦めているのは、まずビギナー向けの本であることから、ビギナーはラリーのほとんどを前陣でプレーすること、それと水平スイングによるボールのスピードアップとサイドラインを切るボールを打てることによるものです。
水平スイングは理論だけではなく、実際にそれを試して、そのボールの速さと威力、サイドをするどく切る打球を打ってみて、その効果のほどが実感することができます。
そして、その水平スイングが正しくできているかどうかは、打球音によって確認することができます。正しくできたときは、「かーん」という高い音が出ます。スピードグルーを塗っていなくても、正しい水平スイングのときは、高い音が出ます。これが、『卓球パーフェクトマスター』で述べているスイートスポットの感触です。前陣や前中陣でプレーする、スピードを武器とした卓球をスタイルとするなら、ぜひ、この水平スイングをマスターしていただきたいものです。


21.ドライブの空振り防止法は……

Q 卓球パーフェクトマスターについて質問です。フォアハンドドライブを打とうとしても、空振りが多く、当たっても、ボールにうまく力が伝わりません。うまく打てるポイント、練習法はありますか?

A ゴルフをやらない人には信じられないでしょうが、ゴルフのビギナーはよく空振りをします。ゴルフのように、ボールが止まっているのを打つことでさえ空振りするのですから、卓球でのドライブなど、空振りしてあたりまえといえるかもしれません。とくに、ドライブは空振りしやすいものです。
その原因は、大きく2点あります。まず、ラケットのフェイスとボールのあたる面が小さいという点です。そして、ドライブはロング打法とくらべて、スイング時の身体の軸がぶれやすいためです。ですから、この2点を修正すれば、空振りは減少しますが、とくに後者のぶれのすくないフォームをめざすべきでしょう。
ゴルフで空振りする最大の原因は、下半身が動くことにあります。ゴルフクラブをもつ、手は下半身にのっているわけですから、下半身がぶれれば、とうぜん手もぶれて、空振りするのです。もう一点、ボールを打つ前にヘッドアップして、ボールを最後まで見ないことも空振りの原因です。
ドライブは、このゴルフのことと同じです。ドライブは下半身を上下、左右に動かしますが、このとき、身体の中心軸をぶれさせないように意識します。とくに左右の動きは注意を要します。中心軸がぶれなくなれば、まず空振りはなくなります。
また、ボールは最後まで、よく見るようにします。卓技研では、ボールを見るとき、頭を動かしすぎると、速いボールについていけなくなったり、スイングしてたあとの頭のもどりが遅くなってしまうので、ボールを眼球の動きでとらえることをお勧めしています。眼球でボールを見ると(「見る」というより、目撃するように「観る」)、集中しやすくなります。
それでも、空振りが多いのなら、こんどはラケットのフェイス面を修正しましょう。
ドライブのスイングを直線的に振り上げていたのを、ボールを巻き込むようにして、ラケットフェイスとボールがあたる面を大きくするのです。ドライブスイングとロングスイングの中間のようなラケットフェイスを作るのです。これは安全なドライブ打法で、スピン量は減りますが、スピードが出て、ボールが曲がりやすくなるでしょう。
ドライブでボールに威力を伝えるには、下半身のパワーをスイングに伝える必要があります。そのためには、あなたが右ラケットハンドであれば、バックスイングで右腕を下げたら同時に右足を縮めて、打球スイングで右腕を振り上げるのと同時に右足も伸ばします。これだけで、下半身のパワーが伝わり、かつ空振りも少なくなるでしょう。
それと、ラケットは軽く握り、打球する瞬間にぐっと握って、そのまま振り抜くと、凡ミスが減って、威力は倍増します。

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