卓球Q&A471~480 of 卓球技術研究所t3i



卓球&A471~480


480.カットマンですが、フォア前の横回転サービスを満足にレシーブできません……

いつもお世話になっております。

ハンドルネーム、タウです。

自分はカットマンなのですが
相手の三球目攻撃をとることが出来ません。

自分は左利きなので
よくフォア前に短い横回転系のサーブを出されます。

これを出されると
レシーブすることも三球目をとることも満足に出来ません。

どうすればよいでしょうか?

ご返答お待ちしております。


攻撃タイプが対カットマンのサービス戦略として、
まず考えるのは「クロス長短」での崩しです。

具体的には、相手カットマンのバックにロングサービス、
フォア前にショートサービスということになります。

このバックサイドとフォア前のクロスコースは距離が長いので、
カットマンを大きく動かせるメリットがあります。

このサービスは、もうほとんどの攻撃タイプがまずは考え付く、
ごく基本的な戦略です。

であるなら、当のカットマンは、カットマンでやっていくなら、
そのことを頭に入れておくのはもちろん、
しっかりと対策をする必要があります。

で、とくにカットマンは
相手サービスで崩されるのは非常にまずいことです。

攻撃型はレシーブから攻め込み、
レシーブで得点するかわりにミスもするというわけで、
それなりのリスクをおかしているのですから、
ミスをすることもある面仕方のないことです。

しかし、カットマンがレシーブミスや3球目でやられる、
というのは致命的です。

なぜなら、カットマンはレシーブから得点をねらう
というよりも(もちろんねらってもいいんですよ)、
まずはレシーブミスをしない、
そして相手の強力な3球目攻撃を受けない、
という態勢で構えているのですから。

それではなぜ、
あなたはフォア前の横回転サービスを取れなかったり、
3球目攻撃を受けるのでしょうか。

それはおそらく、
バックサイドへのロングサービスが頭にあるからでしょう。

そうでなければ、フォア前のサービスなんて、
別に脅威でもなんでもないはずです。

サービスを出すほうは、
フォア前、とくに横回転は、
それなりの勇気がいるものです。

フォアハンドフリック一発で
抜かれてしまう危険性があるからです。

バックサイドへ長いサービスが来ることの意識があるので、
フォア前サービスを取れなかったり、
甘いレシーブになるのではありませんか? 

また、おそらく対戦相手は、
あなたがレシーブから攻撃してこない、
ということをわかっているはずです。

対戦相手の身になって考えると、
たとえば対戦する相手が左利きでフォア前に横回転を出すとき、
それがもし相手が攻撃タイプであれば、
レシーブから強力な攻撃を受けるという
それなりのリスクを覚悟するはずです。

ここまで述べれば、
おおよそどういう態勢でレシーブに臨めばいいのか
察しはつくでしょう。

まあ、苦手は誰でもあります。

フォア前サービスのレシーブが苦手であるなら、
そのサービスを取ることを優先することです。

具体的には、
いままでよりもフォア前に近いポジションで構えること。

それだけで、相手はフォア前サービスを出すことに
ためらいが出るものです。

そして、思い切ってレシーブから攻撃することです。

あるいは、そういう姿勢を見せることです。

別にレシーブ一発できめろ、というわけではありません。

そこはやはりカットマンですから、
おおきなリスクをおかして攻撃するわけではないのです。

たとえば、ラケット面を垂直に立てて、
肘を軸にして、水平に小さく、
ちょっと鋭く振り抜くだけでいいんです。

はいフリックです。

これを最初のフォア前がきたときにやれば、
相手はそう簡単にこのサービスを出すことができなくなります。

で、どうしてもフリックができなければ、
相手が右利きであれば、
ストレートコースへ深く、
速いスピードの攻撃的なツッツキするのも一つの手です。

要は相手に、フォア前なんかに迂闊にサービスを出すと、
攻撃されて痛い目に遭うよという意識を植え付けさせるのです。

でここで、疑問がわきます。

フォア前近くに構えるのはいい。

じゃあ、バックサイドに
長いスピード系ロングサービスを出されたらどうするのか、
という疑問ですね。

カットマンならロングサービスが来てもあわてる必要はなく、
「十分ボールをひきつけてカットする」
という意識で対応すれば大丈夫です。

フットワークとスイングの動きの連関において、
カットマンの場合は、
フォア前サービスで前に出るよりも、
バックサイドに下がるほうがスムーズにいくからです。

で、頂点カットというのも、練習するといいでしょうね。

まあ、強力なドライブとか強打を
バウンドした頂点でカットするのは難しいですが、
いくら強力なサービスといっても、
所詮サービスですから、それほど威力はなく、
頂点でカットすることも容易にできるものです。

そう、上からガツンと切る、攻撃カットです。

ここでカットマンのみなさんへのアドバイスです。

それは「相手に余裕をもって攻撃(ドライブ)させない」ということです。

ここではそれ以上述べませんが、
カットマンは対攻撃型と対戦するとき、
以上のことを念頭に入れてやってみてください。

「余裕」をもつ、もたないの差は、もうめちゃくちゃ大きいのです。

どうすれば相手から「余裕」を剥奪できるのか?

いろいろ考えてみるのも、
卓球のおもしろさですよ。


479.水谷隼を目指していますが、用具をどうするかで悩んでます……

こんにちわ!ゆうとぅけです!

三回目の投稿です!

僕は水谷隼を目指しています!

そこで用具について悩んでいます。

自分にあっていて使いやすい用具か、
自分がしたいプレイができる用具か
どちらがモチベーション的にも成長できますか?

具体的にあげると、水谷隼かアコースティックです!

水谷隼にするなら、ラバーも揃えたいです!

卓球プレイヤーにとって用具は永遠のテーマですし、
ものすごく悩んでいます。


なるほど。

トッププレイヤーの誰かをモデルに目指すのは
けっして悪いことではありません。

どんな技術や言動、行為も、
そのほとんどは誰かのコピーをしています。

脳機能がそういう構造になっているからです。

むかしの伝統的な習い事は、弟子が師匠を真似、
師匠が教える「型」を真似ていくことから始まりました。

これは脳科学的にもとても合理的な学習法だといえるでしょう。

そう「守破離」(しゅはり)の「守」ですね。

まずは師匠が教える型を「守る」ところから始まるのです。

ただ、その後に、「破」と「離」があります。

「破」とは既成の「型」を破り、自分の型をつくるということです。

そして、師匠の型を学び、自分自身の型をつくり、
さらにはその自分がつくった型からも「離れて」
自由自在になることをいうのです。

卓球ならきまったスイングフォーム、プレースタイル、
戦術や戦略にもとらわれないで、
飛んできたボールにあるがままに対応する、
ということになります。

そんなことは不可能と思われるかもしれませんが、
実際の試合や練習で、
ものすごく集中したときや
ゾーンと呼ばれる精神状態に入ったときは、
このようなことが可能になることがあります。

その打球に的確に符合した
最高のパフォーマンスができるようになるのです。

そして、さらにピークエクスペリエンス(至高体験)を
得ることさえあります。

卓球技術研究所のキャッチフレーズは
「40ミリの球体とのピークエクスペリエンス」ですが、
この体験はどんな勝利もよりも得がたい体験となるでしょう。

さて、質問の水谷隼をめざすには用具も同じにするか、
それとも自分にあって使いやすいプレーができる用具にするかですが、
これは他人がどうこういえる問題ではないのです。

いいですか、モチベーションは
他人から聴き出すものではないのです。

それは自分のこころに訊ねてみるしかないのです。

たしかに卓球にとって用具はとても重要なテーマですが、
「永遠のテーマ」ではありません。

目指すべきはあなただけしかなれないプレイヤーなのです。

それが「永遠のテーマ」ではないでしょうか。

脳機能はミラーニューロンなどによって
他人から学習する能力が備わっているのですが、
人間は単に他人のコピーだけで満足できない構造ともなっています。

なぜなら、DNAはすべての個体が異なっているからです。

ほとんど同じなのですが、必ず異なっているのです。

これがなにを意味しているのか、
「守破離」の教えと考え併せると答えが見つけ出せそうですね。


478.カットマンです。カットとツッツキのタイミングの取り方に課題があるようです……

こんにちは。

中学から社会人になった今でも卓球を続けています、
go2468と言います。

中学からバック粒高のカットマンを続けています。

今回お伺したいのは、
カットとツッツキの打球タイミングについてです。

判断や、打球点の問題と言えるかもしれません。

私は、台から下がり過ぎる傾向にあるのか、
カットやツッツキの打球点を不必要に下げてしまい、
山なりで浅めのボールを送りがちです。

原因をあげて見ます。

1 相手の動きがみえておらず、
相手打球が自分コートにバウンドしたあたりくらいから
バックスイングを開始しているので
結果的に打球点を下げざるをえなくなる。

短いストップに対しても同様で、
余裕が無いため、足が追いつかず、手を伸ばして、
手のスイングで調節するため、
角度・スイングが安定せずミスしやすくなる。

2 カットでもツッツキでも、
上から下への体重移動ができていないため、
手でスイングを調節するので、打球が安定しない。

球持ちも悪くなる。

3 そもそも台から下がり過ぎる。

1から3まで、人から指摘されたことで、
正しい指摘だとは思うのですが、
特に1の相手を見て、
バックスイングの取りはじめを早くする
という感覚が納得できていません。

相手のスイングと自分のバックスイングを
引くタイミングを同じにすればいいんだよ。

と言われたのですが、
相手を見てから自分のスイングを始めるんで、
結局遅れてしまう気がします。

この辺、何かご意見いただけないでしょうか。

レシーブについても、
速いロングサーブと短いサーブを混ぜられると、
打球タイミングが狂い、どうして良いかわからなくなります。

相手のボールがどの辺りに来た時に
バックスイングを取り始めるのが良いのか、
相手の動作がどうなったら、
バックスイングを取り始めるのがいいのか、
そもそもバックスイングはどうとるのか、
自分の中で混乱してきています。

また、バック粒高のツッツキについては、
打球点を落とすと、
粒高の性質からオーバーミスが増えると思います。

打球点を落とさずとるために前にいて打点したいですが、
高い打球点で打球するとこれまた、
粒高の性質から直線的な打球になり早いボールが行ってしまい、
前にいるのに早いタイミングで強打されて、
カットする余裕がありません。

ふわりとしたボールで深いボールを送るのが理想と思いますが、
特にカットした後のストップ処理は、
前にダッシュする力も加わるし、
切れたカットをストップされるためボールも変化し、
粒高で処理をすると制御できずオーバーミスが多くなります。

かなり長くなりましたが、
まずは判断の早さと打球タイミングの取り方に
課題があると思っていますが、
なにかご意見いただけたらと思います。

字では伝わらないこともあるとは思いますが、
どうかよろしくお願いいたします。


「カットとツッツキの打球タイミングについてです。
判断や、打球点の問題と言えるかもしれません」
とあります。

こういった点が
ご自分のなかでクローズアップされるのでしょうが、
もうちょっと根本的な問題があるように
質問を読んでいると感じます。

バックスイングを引くタイミングは、
まあごく一般的にはそれほど問題とはならず、
多くのプレイヤーはごくしぜんに、
ちょうどいいタイミングでバックスイングをとるものです。

また打球点も落とし過ぎるのなら、
高いポイントで打つようにすればいいだけのことですから。

あるいは下がりすぎるのなら、
そうしないようにするしかありませんね。

とはいっても、それができないので、
こうやって質問メールされているわけです。

その気持ちもよくわかります。

実は(何度も述べてますが)卓球は、
相手のタイミングをはずす
ことがポイントのスポーツでもあるのです。

まあ、多くのほとんどのスポーツも同じで、
ある程度のレベルに達すると、
要はタイミングの外し合いということに集約されてくるのです。

タイミングが合えば、ミスはしなくなるし、
強打、ドライブ、カット、ブロック……など、
おおよそどんなストロークでも、
思うように打てるのです。

ですから、タイミングは非常に重要な問題となります。

で、質問を読んでいたら、
ふっと、プレー中のリズム感はどうなっているのかな、
という疑問がわきました。

もしかしたら、
自分のリズムでプレーをしていないのでは、と。

試合というのは、
対戦者どうしの「ペースの取りあい」でもありますよね。

試合をしていると、「自分のペース、相手のペース」ということを、
ひしひしと感じるものです。

自分のペースで試合ができないと、
不全感みたいなものがつきまとって、
ポイントでリードしていても何か落ち着かないもので、
結局最後は逆転されて負ける、
というパターンがままあるものです。

またたとえ勝っても、
大きな満足感がないものです。

この「ペース」と「リズム感」は不可分なので、
このリズム感が欠けると、
試合の流れとともに、
自分がプレーするすべての動作にも
大きな影響を与えます。

まず、ラリー練習中、
相手が打つ→ボールが飛んでくる→自分が打つ、
というこの流れに、
自分のリズムを見つけてみませんか? 

自分がラリーしているとき必ず身体の内に起きている
リズムを意識して感じるようにするのです。

最初は違和感を覚えるかもしれませんが、
かならずその人ならではのリズムがあるものです。

またそのリズムがないと、
人は誰もボールを打つことなんてできないでしょう。

そのリズム感をよりよく得るには、
ヘソの5センチほど下にある臍下丹田を意識することです。

また動くときも、この丹田をセンターとして、
ここから動き出すことを意識してください。

そして、手からではなく、
足からすべての動作が始まることも意識するのです。

おそらく、このようにすると、
ごくしぜんにバクスイングのタイミングや
打球点のことも解消するでしょう。


477.硬式は裏でラージと両方やっています。今後ラージを主にしたいのですが、硬式では裏と表どちらのラバーで練習したほうがいいでしょうか……

いつもご指導ありがとうございます。

この4月より30年ぶりに卓球を始めたジュンといいます。

今は、硬式とラージボールの両方を練習しています。

硬式は裏ソフトのペンです。

学生のころはペンの表ソフトでした。

今後は、特にラージボールを
しっかり練習していきたいと思っていますが、
そのためには、
今硬式で裏ソフトをする必要があるのかどうか。

表ソフトで練習した方が
ラージボールの練習に役立つのかどうか。

それは特に関係ないのかどうか。

自分でもよくわかりません。

こちらの勝手な都合で申し訳ありませんが、
アドヴァイスをいただければと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。


「表ソフトで練習した方がラージボールの練習に役立つのかどうか」
ですが、そうですね、
ご自分で、もうラージ一本でいくのか、
それとも硬式もすこしはやりたいのか、
この辺が決めてではないでしょうか。

硬式をやるのであれば、
現在の裏ペンでやられたほうがいいでしょうし、
もうまったくラージだけなら
裏でやる必要はないでしょうね。

ラージだけに絞るなら、硬式の練習をする必要はなく、
もうきっぱりと硬式は切って、
ラージに自分のエネルギーを注力すべきです。

硬式とラージは、技術力や練度向上に
共通することは多分にありますが、
やはりすこしでも上達したい、極めたいと望むなら、
この二つはまったく別のスポーツと
考えたほうがいいでしょう。
また両方やるなら、両方をしっかりとやればいいでしょうし、
ラバーも表と裏を使い分けてやればいいと思います。

ただ、ラージ一本でいくなら、繰り返しますが、
硬式の練習に参加するのではなく、
ラージだけに集中すべきです。

ラージはラージで、上には上の選手がいて、
けっして甘い競技ではないと思います。

この辺り、ご自分の考え、決意しだい、というところです。


476.ペンの表ソフトです。高弾性かテンション系か、ラバー選択で迷っています……

はじめまして。

HN@ホリコマンダーと申します。

戦型はペン表ソフトです。

悩みは表ソフトラバーの選択についてです。

現在、私はスピード系表ソフトの高弾性ラバーを使用しています。

周囲からはテンション系のラバーを勧められ
何度か試した事があるのですが
うまくコントロールができず、
結局は高弾性ラバーに戻してしまいます。

特に勝手に飛んでいく感覚が馴染めません。

コントロールできるように練習を詰めばよい
という結論になりそうですが、
社会人のためまとまった練習はできず
週1~2回程度の練習では
現状のままの用具での練習を選択してしまいます。

また、補助剤が禁止になったタイミングで
全日本ランカーの表ソフト使用選手の
テンション系への移行が予想より進まなかった事もあり
高弾性ラバーを使用し続けている理由となっています。

ノングルー時代のテンション系、
高弾性ラバーの選択について
秋場様はどのように思われますでしょうか。

ご意見をお聞かせいただけますようお願いいたします。


表ソフトの場合、そのプレイヤーによって、
プレースタイルが微妙に異なってきます。

①スピード速攻

②スピード+ドライブ

③スピード+ナックル

④以上の①②③を混合する

などですね。

これらのタイプによって、
とうぜん選択する表ラバーのタイプも異なってきます。

そして、ラバー選択のもう一つの大きな要因となるのが、
各個人の感覚、フィーリングですね。

いくらメーカーによるプレースタイル別のラバータイプに
自分のスタイルが合致していても、
実際に打って、どうしても馴染めない、しっくりこない、合わない
というラバーがありますから。

ここをどう判断すべきなのか、ですね。

「勝手に飛んでいく感覚」というのも、そういうことでしょう。

ただ、技術的なちょっとした工夫と、
それなりの訓練で自分でコントロールできるようになることも、
もちろんあります。

「よく飛ぶ」というのは、それは大きな武器となりますから、
それをコントロールすることができれば、
もう一段のレベルアップを期待できるわけです。

基本的によく飛ぶラバー、それにラケットを使う場合、
技術的課題はつぎの4点に集約されます。

①ラケット角度

②スイング軌道

③バックスイングの高さ

④打球点の高さ

以上は、当たり前のことです。

よく飛ぶのをコントロールするには、
角度を前に被せ、軌道を水平に、
バックスイングと打球点を高くすればいいのです。

ただ、表の場合、ラケットを角度を前に被せると、
ネットにかかりやすく、またトップスピンがかかりにくく、
かつせっかくのスピードも減少するので、
角度はほぼ垂直で②③④を実行したほうがいいでしょうね。

もし、この調整がうまくマスターできれば、
よく飛ぶラバーを使うメリットが活かされます。

自分の現状を打破したいなら、チャレンジしてみるのもいいでしょう。

②③④は技術力の高さを意味するといってもいいかもしれません。

これはあなたをちょっと挑発する意味もあります。

やはり強力な武器を使いこなすには、
それなりのトレーニングを必要としますから。

ただし、こればっかりは、個人が有する感覚がありますから、
誰も強くは言えないのです。

試行錯誤を楽しむことです。

それと自分の可能性も試してみるのも、おもしろいですよ。

自分のプレーをよく観察すること。

そして自分の卓球イメージをひろげることです。

475.フォアハンドの練習ばかりしていたためか、切り替えがうまくいきません。どういう練習をすればいいでしょう……

はじめまして。ミーというものです。

自分は中学2年生でつい最近このサイトを知りました!

いろいろな事についてとても詳しく説明されているのを見て、
アドバイスをいただきたいと思い、
このメールを送らせてもらっています。

早速ですが、自分はシェークのラケットを使っているのですが、
フォアとバックの切り替えがしきれません。

中学1年生の時にフォアばかり練習をしていたせいか、
バック側にきたボールでも、
無理矢理でも回り込んで打ってしまおう
という癖がついてしまっています。

バックは、球出しをしてもらったりしたら、
ドライブなどの技術はする事ができます。

しかし、オールになると、
バック側のボールでも自然と足が動いてしまい、
結局ミスをしてしまいます。

なので、このような癖を治すとき、
どのような事に注意して練習をすればいいか、
方法があるなら、アドバイスして頂くと嬉しいです。

長文失礼します。


フォアとバックの切り替えがうまくいかないのですね。

おそらく、フォアで構えるというか、
フォアが利き腕のようになってしまっていると思います。

ほら、たとえば右利きなら、
ほとんどのことを、無意識に右手でやってしまうでしょ。

これと同じように、
フォアハンドで無意識にプレーをしてしまうわけです。

ただ、ある面、フォアハンド主体でプレーしたほうが、
楽なわけです。

どういうのか、フォアハンド主体でやると、
フォアハンド系だけを意識するので
運動神経系が単戦でシンプルなので、
動きに迷いがないわけですね。

まあ、そのぶん、バックサイドからフォアサイドに大きく動いたり、
バックサイドに回り込むという、
現代卓球では非常に不利な面も余儀なくされるわけですね。

で、このフォアハンド主体の癖を修正するには
どういう練習がいいかということですが、
つぎの二点を同時に鍛える必要があります。

①バックハンド系技術のレベルを上げる

→まあ、当たり前のことですが、
バックハンド系技術のレベルが低いと、
試合になるとどうしてもフォアハンドにたよることになります。

バックハンドのブロック技術をまずしっかりとマスターします。

同時に、バックハンドから攻撃ができるようにします。

ロング系ボールなら、バックハンド強打(ハーフボレー)、
ツッツキ系とかスピン系サービスなら、
バックハンドドライブ、バックハンドフリック、チキータ
といったところです。

②運動神経系を目覚めさせる練習

→バックハンド系を使うという運動意識の目覚め(A)と
フォアとバックの切り替えを意識する運動神経の目覚め(B)
させるためのものです。

A まずは単純な切り替え練習です。

フォアとバックに一本ずつボールを打ってもらいます。

多球練習でも、ラリーでもかまいません。

このとき、注意するのは、
フォアでもバックでも、
打った後にラケットを下げ過ぎないことです。

ラケットが下にいくほど、切り替える時間がかかり、
スムーズにいきません。

構え→バックスイング→インパクト→フィニッシュを
できるだけ高いラケットポジションを保つようにします。

そして、しっかりと動いて、
腰のリードで打つことを心がけてください。

B 多球練習で行います。

あなたはセンターからややバックサイドの位置で構えます。

要するにゲームで主として位置する、ニュートラルのポジションです。

で、送球者にバックサイド、フォアサイド、ミドルへ、
ランダムにノック(球出し)してもらいます。

このノックされたボールをあなたは
フォアハンドとバックハンド、
両ハンドを使ってリターンします。

ランダムですから、
つぎにどこにノックされるかあらかじめわかりません。

これはフォアとバックの切り替えの運動神経を
目覚めさせるのに最適な練習法です。

まずはロングボールからはじめて、
何週間かやって慣れてきたら、
こんどはロングボールのほかに、
カット系やツッツキ系、ドライブ系など、
球種に変化を付けてノックしてもらうようにします。

そして、そのノックされた球種にふさわしい打法を
使ってリターンします。
たとえばツッツキ系のボールがきたらドライブするとか。

しかもバックサイドではバックハンドドライブで、という具合に。

この練習をやると、
卓球にとっても最も大切な「間」「タイミング」の取り方を
鍛えることができます。

それは凡ミスを減少させ、ブロックとカウンターが上達し、
攻撃への始動もスムーズとなるのです。

また、この練習をやると、最初は違和感を覚えますが、
やっているうちに
卓球プレーへの新たな楽しさを感じるようになります。

そして、自分のプレーの幅といいますか、
プレー領域が拡大する喜びも生まれます。

具体的には30本~50本連続を1セットとして、
これを送球者と交替しながら5セット以上行うといいでしょう。


474.水平スイングを実践して、とてもよかったのですが、バッククロスのボールを打つ位置とイメージがよくつかまめません……

初めまして、ハンドルネームゆうたかと申します。

バッククロスからクロスへの水平スイングについての質問です。

本、DVD、HPを拝見し、水平スイングを実践したところ、
とてもしっくりきて良かったです。

しかし、バッククロスからクロスへ水平スイングで打球する時に
左側を打つようにすると拝見しましたが、
スイングのイメージがうまく掴めません。

左側を打つということはボールの内側を打つということなので
シュートしてしまうのですが
シュートして良いのでしょうか?

バッククロスからクロスへの打ち方を具体的に教えてください。


ご質問は、水平スイングにおけるバッククロスへの、
これはフォアハンド(右利き)のことについてですよね? 

フォアハンドならば、飛んできたボールの正面を打てば
シュート回転にはなりません。

確かに内(左)側を打つと、シュートしやすくなります。

ただし、高い打球点でボールの内側を打つと、
相手バックサイドを切ることができ、シュート回転にもなりません。

このへん、ちょっと微妙ですが、わかって頂けると思います。

これがファオクロスならボールの外側になります。

ただし、バックハンドの水平スイングでは、
バッククロスはボールの外側になります。

今回こういう「ボールを打つ位置」についての質問がありましたので、
これに関連することを述べてみます。

これはレベルアップに欠かせないテーマです。

多くのプレイヤーは飛んできたボールを漫然というか、
ただボールの正面を打ってしまいます。

しかし、ボールを打つ位置を意識すると、
さまざまなメリットが期待できます。

①ねらったコースにうちやすくなる
→たとえばフォアサイドやバックサイドを切ること

②速いスピードの打球になる
→たとえば水平スイング(卓技研式水平打法)で、
フォアハンドのクロス強打でボールの外側を打つと、
打球スピードが確実にアップする

③スピンが臨機応変に編み出せる
→たとえばカーブやシュートなどの曲げるドライブ、
スピン量の多い(ループ)ドライブ、沈むドライブなど

主なメリットは以上ですが、
まだまだいっぱいあります。

たとえば、右利きの人がバックサイドに来た
スピン系ショートサービスを
フォアハンドフリックでバックサイドへ打つとき、
ボールの外・底側をラケット面を上向きに開きながら打つと、
その相手サービスが低くて、
強力なバックスピンでも
強フリックすることが可能となります。

しかも相手バックサイドを深く切るのです。

もちろん、頂点を逃さないことが最大のポイントです。

このスイングのとき、ボールの真正面を打つとネットしますが、
左・外側を確実にヒットすると、
これがみごとに入るのです。

また、ドライブでスピン量をアップさせるなら、
ボールの底をねらいます。

沈むドライブなら、ボールの上側をねらうのです。

このように、自分が打ちたいコース、スピン、曲げる……などなど、
すべての目的ある打球にたいして、
その目的に応じた
ボールをヒットさせる位置を変えるのです。

きょうの練習から、
その打つ位置を意識してやってください。

そうして訓練していくと、こういう打球をうちたいときは、
ボールのこの位置をねらうのだということがわかります。

そして、それがものすごく大きなメリットになる
ことを確認することになるでしょう。


473.ドライブ、フットワークに、足の指を使うことはあるでしょうか……

こんにちは。

ハンドルネーム、そうです。

卓球のドライブ時、
フットワークなど足の指を使うことはあるでしょうか。

他の方のシューズをみてみると、
かなり擦れてるのが発見しました。

宜しくお願いします。


足や脚全体の動きは意識しますが、
これまでほとんど足の指については
関心がもたれていませんでした。

卓技研も、それは同じで、
今回の質問を読んで、ハッとしました。

そういえば、足の指のこと、ぜんぜん考えたことなかった、と。

ただ、武術家の甲野善紀さんが、
いつも下駄を履いていたことは、
気にかかってはいました。

下駄というのは、鼻緒に足指を挟みますが、
これは武術家にとって必要であるから、
甲野さんはいつも下駄を履いているのに違いないのです。

靴のほうが動きやすいと考えるのですが、
武術家にとってはそうではないようです。

甲野さんの足指は可動範囲がすごく広いのですが、
武術家にとって足指が
重要なポイントであることは間違いないのでしょうね。

武術からスポーツが学ぶことはかなり多いのです。

とくに古武術は殺し合いの世界、
なんといってもリアルな殺陣(たて)ですから、
その教えはまさに真剣そのものなのです。

いいかげんな理論や技術では、
実際に殺られてしまうわけです。

で、そのリアル武術にとって、
足の動き、そうフットワークは
生死を賭けた重要なパートというわけですね。

また、大相撲の世界では
足指で土俵を噛むことが大切だといわれています。

まあ、相撲は裸足で、卓球はシューズを履きますから、
どうかなという疑問は残りますが……。

せっかく、いい質問をいただいたのですから、
卓技研は、この足指の使いかたについて
研究してみようと思います。

みなさんも、これから
足指を意識して練習されてはいかがでしょうか。

ちなみに、きょうの練習でドライブするとき、
床を足指でぎゅっとつかんでやってみてください。

なんか、パワーが倍増しそうな気がしてきました……。

また、足指について、
何かお考えやご経験がありましたら、
ぜひメールしてください。

足指について参考意見を求めたら、
さっそくメールを頂戴しました。
「かとう」さんありがとう。



以前もメールさせて頂きました「かとう」と申します。

参考になればと思いメールさせて頂きます。

他のスポーツでゴルフ・スキーでは
足指に言及している指導書を見たことがあります。

どちらも地面を足指で掴む感覚で行うというものでした。

特にゴルフでは、
故中村寅吉プロは弟子(具体的には丸山智弘プロ他)に
シューズを脱いでコースを回らせたことなどが言われています。

 自分で試してみた経験でいいますと、
下半身と言いますか土台がガッシリとする感じになります。

> パワーが倍増しそうな気がしてきました……。

経験的に分かります!

ゴルフでもスキーでも実際に地面を掴んでいる訳ではないので、
足指で掴むという行動によって、
・重心バランスの安定
・他の筋肉連動によるパワー増
・上半身の脱力
などが起こるのではないでしょうか
(確証はありませんが)。

動く時は?打つ時は?
分からない事がまだまだありますので
研究が進むことを切望します。

余談ですが昔、
田崎選手のフットワーク練習のビデオを見たときに、
足裏全体で床を掴むような動きをしているな
と感じたことがありました。


472.ラージボールでツッツキが浮いたり、オーバーミスが多いのですが……

いつもご指導していただきありがとうございます。

30年振りに卓球を始めたジュンです。

何度か質問をさせていただいて
ご丁寧にご返事いただきありがとうございます。

私は今硬式とともにラージボールも始めています。

ラージボールではツッツキがとても大事だと聞いていますが、
硬式とは違いバックのツッツキが浮いたり、
オーバーミスすることが多いです。

どのようにすれば低くて深いツッツキや
短いツッツキができるでしょうか。


硬式ボールの直径は40mmで重さは2.7g。

一方、ラージボールは10%増の44mmで、重さは2.2〜2.4g。

ネットの高さは通常15.25cmが、17.25cmと2cm増。

さらにラバーは表ソフトのみ使用可。

これが、データ上の硬式とラージとの違いです。

実際に打ってみると、データ上とは大きく違って感じるものです。

ボールが飛ばない、スピードが出ない、
回転がかからない、
ボールのつなぎ目でバウンドすれば跳ね上がる、
半球状の頂点がぺこぺこして、
ここでバウンドすれば沈むなど……。

ラージは初心者向きとかレディス、
あるいは高齢者向きというイメージもありますが、
実際には硬式より難しい面が多々あります。

まずボールが飛ばないということは、
しっかりと打つ必要があります。

そしてしっかりと打てるにはそれなりの技術が要求されます。

とくに強打するとき、しっかりとしたスイングができないと、
威力もなく、ミスも硬式より多く出やすくなります。

またラージはラリーがつづくので、体力も必要となります。

ラージでは、まずはしっかりと打てることを心がけてください。

打球するとき、きっちり自分のスイングをする、ということです。

以上を踏まえた上で、ラージのツッツキについて解説します。

ラージでツッツキが浮いたり、
オーバーミスが多くでるということですが、
その要因を挙げてみましょう。

①ボールが硬式と比べて軽い

②飛んでくる相手のツッツキボールがふわっとしたナックルが多い

③ツッツキをするとき、しっかりとボールの底を切っていない

おおよそ、以上のことが考えられます。

この3点をよく分析すれば、おのずと答えは出ます。

硬式でするツッツキよりも、
「しっかりとボールを切る」ということです。

飛んできたツッツキやスピン系サービスにたいして、
よく引きつけて、ボールの底をしっかりとカットします。

もちろん、腰をつかって。

①のボールの軽さ、②のナックルにたいして、
通常のツッツキで対応するには、
飛んできたボールに、
自分のしっかりとしたスイングと、
自分でしっかりとスピンをかけること、が大切です。

以上をマスターすれば、
深いツッツキは鋭く、長いストローク(肘から先の前腕を伸ばす)を、
短いツッツキは短いストローク(前腕を短く)することです。

さらにより攻撃的にするなら、
ラケット打球面を垂直気味にたてて、
高い打球点で上から下にプッシュ気味にツッツくこともできます。

もっと攻撃的にいくなら、
バウンドした頂点をバックハンドフリックで振り抜くことです。

ラージの指導で、
ラージは決めにいくよりラリーをしっかりすることが大切
といわれることがありますが、
卓技研はこの考えに疑問をもっています。

逆に硬式より攻撃的なほうがいいのではないか、と。

ラージは、飛んでくるボールが遅い、滞空時間が長いので、
それだけチャンスボールのくる機会が多いということです。

またラージは、強打しても入る確率がたかいのです。

もちろん、しっかりと打つことです。

腰を入れてね。

ラージは打ちまくれ! 

これがラージ必勝法です。


471.私には大きな弱点があります。それは筋力がないことです……

この間はありがとうございました。

ハンドルネーム、タウです。

今、私には大きな弱点があります。

それは筋力がないことです。

スイングスピードを上げるトレーニング方法、
私はカットマンなので
前後のフットワークを鍛えるトレーニング方法を教えてください。

また私より筋力がないのに
私よりスイングスピードが速い選手がいます。

筋力以外にスイングスピードに影響を与える要因があったら
教えてください。

ご返答お待ちしております。


その1
まず、多くのプレイヤーが恐らく誤解しておられることについて、
明らかにしておきましょう。

自分はスイングスピードがない、
それは筋力が足りないからだ。

これは半分正解で、半分不正解です。

たとえば4歳5歳から卓球を始めた
小学5年生の子と大人が試合をしたとします。

小学生といっても、もう卓球キャリアは6年ほどあり、
卓球のテクニックは一通りできて、
優秀な指導を受けているので
基本的な技術力は
街中のクラブでやっている大人よりずっと上です。

でも、試合をすると、
そんな大人がいつも簡単に勝ってしまうのです。

なぜか? 

それは小学生の打つボールにスピードがなく、
ボールも軽く、大人が打つボールより威力がないからです。

小学生はドライブも、強打も、ばんばん打ち込むのですが、
大人に軽く拾われてしまうのです。

だから、いつも大人が勝ちます。

この小学生の敗因はわかりますよね。

はい、テクニックは大人級でも、
体格と筋力はまだ小人級なのです。

だから、いくらマスターしたテクニックを駆使しても、
ボールにスピードとパワーがないから、
簡単にリターンされるわけです。

この小学生の場合の筋力は絶対量が不足しています。

ただ、この小学生がやがて中学になり、
たぶん中二あたりになって体格が大きくなり、筋力がついてくると、
それまで簡単に勝てていた大人は、
その中学生にはまったく歯が立たなくなります。

こうなると、この二人の力量の関係性はほぼ不可逆となり、
その差は離れていくばかりとなります。

これは、この子にある一定以上の筋力が付いたためです。

筋力が絶対量に達すると、
それまでにマスターした技術力によって真価を発揮し始めたのです。

ただ、そうはいっても、まだ中二であり、
しかもこの子はそれまでまったく
筋力増強のトレーニングを積んでいないので、
ふつうの大人とくらべると、その筋力はかなり劣ります。

だけど、技術力が豊富な小学生は、
ある必要最低限の筋力(絶対量)がついたら、
それは筋力の差を超えてしまうということを証明したのです。

そして、この子はこれから大人の体格に成長し、
また高二あたりから開始したフィジカルトレーニングによって、
ますますその技術が有効に威力を発揮することになるのです。

で、質問にもどると、あなたはたぶん中二以上筋力があるでしょう。

それは卓球における必要絶対筋量に達しているということです。

ということは、まずこれからスイングスピードや
前後のフットワークを速くするには、
筋力のアップよりもテクニックを磨くことを
優先したほうが合理的である、ということになります。

事実、あなたは自分よりも筋力が劣るのにかかわらず、
スイングスピードが速いプレイヤーの存在を認めています。

ではスイングスピードを上げるテクニックのコツとは……。

長くなりました、その解説は次回ということで。

ヒントは「コツ」です。

コツとは「骨」から由来しています。

そう「筋肉」じゃなく。

その2
きょうはスイングスピードを速くするメソッドを解説します。

そうです。コツです。はい骨。

これはたぶん、本邦初公開というやつです。

もちろん、筋力ではなく、テクニックとしてです。

ごく大雑把にいうと、
筋力は自分のフィジカル的自我みたいなもので打つ、
いわば近代打法です。

コツつまり、ここでいうテクニックとは
宇宙の法則を利用するものです。

もちろん、オカルトではありません。

まずはいますぐにでもできる、
スイングスピードを上げるコツです。

①スイングを小さくする

なんだ、そんなことか、ですね。

スイングするとき、
その円周が小さいほどスピードは上がります。

スイングのとき、遠心力と求心力がはたらきますが、
遠心力はパワー、求心力はスピードに比例します。

もちろん、これは大雑把な言い方ですが。

だから、フォアハンド系のスイングスピードを速くしようとするなら、
振りを小さく身体の内側へ鋭く振り抜くことです。

バックハンド系も
できるだけ小さいスイングで振り抜くことは同じです。

以上は、ロング打法だけではなく、カット打法も同様です。

②打球点を高く、水平にスイングする

水平スイングになるほど、
スイングスピードは速くなります。

そして水平に打球すればするほど
打球スピードも速くなります。

まず以上のことをしっかり確認しましょう。

①と②ができると、打球は速くなると同時に、
ふつうのブロックをしても、その打球は速くなり、
カウンターのような攻撃的反発スピードとなります。

③インパクトのとき、フリーハンド側の腰を入れる

これが本邦初公開です。

たとえばフォアハンドドライブのとき、
右利きなら、インパクトのとき、
左の腰をスイング方向とは逆のほうに、
一瞬ぐっと力を入れます。

インパクトの瞬間、ラケットを持つ右の重心は左に移動し、
ラケットを持たない左側身は
それとは反対の方向へぐっと力を入れるのです。

そうすると、スピードとともにパワーも増すことになります。

これは初級・中級のプレイヤーには
ちょっと難しいかもしれません。

でも、意識してやっていると、できるときがあります。

一度その感覚をつかめば、すぐにマスターできるものです。

骨盤があって、お腹の両側に出っぱっている大きな骨があります。

その左側の出っ張りを
インパクトの瞬間に右側にぐっと入れるのです。

あるいは右に重心が移動する動きを
左の出っ張りで支えるイメージ
といったらわかってもらえるでしょうか。

ほんの一瞬で、ぐっと左腰を入れたら、
すぐに力を抜きます。

いま思ったのですが、
野球のバッティングで「壁をつくる」といいますが、
これに似ているかもしれません。

バッティングのスイングのとき、
左側が開くのを一瞬ぐっと我慢しろといいます。

それを「壁」というのでしょうが、
卓球も、インパクトの瞬間に壁を作るのです。

身体がスイング方向へ移動するのを
一瞬だけ我慢するのです。

そうすると、そこに身体のパワーが集中するのです。

以上がコツです。

それとそのトレーニング法ですが、
以上をラケットを持ったシャドートレーニングで
やってみることです。

たとえばフォアハンド強打なら、
全力で連続10回を10秒のインターバルをおいて5セットするとか。

これなら、コツの訓練と
それに必要な筋力のアップの一石二鳥となります。

もうひとつ、質問がありましたね。

動きを速くする。フットワークを良くするにはですね。

これは次回で解説します。

その3
きょうはカットマンの前後のフットワークについてです。

カットマンにとって、
いかに前後にスムーズに動けるのかは、
とっても重要なことですよね。

前後と左右では、そのフットワークに大きな違いがあります。

前後の動きは微妙に難しいんです。

とくに、前への動きです。

なぜかといえば、速く動けることはいいのですが、
あまりに勢いこんでいくと、
台があってぶつかり、
また打つための態勢を作れなくなるからです。

左右ならその点はあまり心配ないのですが、
前後は「ちょうどいい速さ」というものを求められるのです。

すっと前へ動き→いったん止まって→打球する態勢に入る→後ろへ動く準備 

この一連の動きをスムーズにするには、
単に速く動いてもうまくはいかないのです。

それと、この前後のフットワークにともなう筋力ですが、
もちろん筋力はないよりあったほうがいいのですが
(ただし、卓球の動きにとって余計な筋力は逆に動きを遅くする)、
それよりも動くということにたいする技術のほうがずっと重要です。

では、どうすればスムーズに前後に動けるのか? 

とくに前への動きです。

台から下がって、
相手のドライブや角度打ちされたボールをカットします。

そして相手はストップをして、そのとき前に動くわけです。

実は前への動きをよくする、あるいは効率的に動くには、
自分がカットしたボールを
しっかり見極めることが必要なのです。

どういうことかというと、
カットしたボールが相手コートに深く入ったとき、
相手はストップがしにくくなり、
またストップしてもネット際に落とすことは難しくなります。

それはストップといってもツーバウンドにならず、
台から出る長いツッツキみたいなものですから、
少々前への動きが遅れても余裕で処理できますよね。

ところが、カットが浅く入ると、
相手は踏み込んで、強力なドライブや強打、
そしてストップもやりやすく、
さらにネット際にポトッと
ツーバウンドになるような打球も簡単にできるようになります。

だから、まず第一は浅いカットにならないようにする、ということです。

これがカットマンとして強くなれるかどうかの、
最重要のポイントです。

練習のときから、できるだけ深いカットを心がけてください。

低いカットも大切ですが、それよりも深く入れることです。

少々、高いカットでも深ければ、
相手は強ドライブも強打も、ストップもやりにくいのです。

その点を押さえておいて、仮に浅いカットになったとします。

こうなると、相手は強ドライブ、強打、ストップと
なんでもできる状態になります。

これは試合中に相手の傾向をつかんでおくことです。

一般的には、浅くて、高ければ、相手は攻撃します。

浅くても低ければ、ストップすることが増えます。

こういうことも踏まえて、相手がどう出るかいち早く判断して、
備えることです。

これが動きをよくするための「序章」といったところです。

つぎにフィジカルとして、テクニカルとして、
どうすれば前への動きがよくなるかです。

たとえば右利きでフォアハンドカットをします。

そのとき、右足が軸になりますが、
カットしてスイングしたあとのフィニッシュのとき、
重心を右足に残さないことです。

右足に重心がのったままだと、
前へ動くとき、
その右足で床を蹴って前へ出るようになります。

そうすると、動きが遅れるのです。

いいですか。

こういう動作をするのです。

いったん右足に重心がのるのはいいのですが、、
カットスイングした腕の前への動きに合わせて
重心を前へ軽く移動させ、
両足に重心をおくのです。

スイングの腕の動きとフットワークを連動させるのです。

こうすると、前へ動くとき、蹴らないでスムーズに移動できます。

バックハンドカットも同じです。

左足の重心から前へ移し、
両足で重心のバランスをとるのです。

この動きは、自分のカットスイングを
フットワークをよくするために活かしたものです。

前への動きもそうですが、
右利きの場合の右(フォアサイド)への動きも、
後方の足で蹴らないことです。

片足に重心をのせ、
つま先で床を蹴るというフットワーク法がありますが、
これは確実に遅れます。

蹴らないで、自分の重心というか、
体重を動く方向へ預ける力を利用すると、
遅れないでスムーズに、
しかも体力の無駄な消費をセーブします。

自分で動く方向へ身体を傾け、
足を踏み出すことを何回も繰り返します。

そう、一日に百回でも、千回でもやってください。

そうすると、どうすればロスなくスムーズに動けるか
コツがつかむときがあるでしょう。

以上のフットワークは、指導者のみなさんも、
ぜひご考慮いただければと思います。