Q&A451~460 of 卓球技術研究所t3i

卓球451~460

456.秋場さんがベンチに入った場合のアドバイスのポイントを教えてください……

こんばんは、ボルボルと言います。

高校に娘がいてコーチをしているものです。

質問は、試合でのベンチのアドバイスのコツです。

自分は学校から認定を持っておらず、アドバイザーになれません。

他に先生や古いコーチの方がいるのですが、
あまり経験がなく思うような
アドバイスをしてくれてません。
また個人戦となれば生徒も入るので
アドバイザーにアドバイスをしようかと思っております。

自分でチェックシートみたいなものを作ろうかとも思ったのですが、
うまくまとまらず教えて欲しいです。


1.点数はどうやって取れているか。
2.失点は何でしているか。
3.相手はどんなタイプか。
4.レシーブは出来ているか。
5.普段通りプレイ出来ているか。


秋場さんがベンチに入った場合のアドバイスのポイントを教えてください。


おお、なかなかいい質問ですね。

こういう質問、たぶん初めてだと思います。

アドバイスのチェックシートということですが、
発想として悪くないのですが、
実際の試合中にチェックシートで確認しながら、
アドバイスのポイントをつかむのは、
まったく無理ではないものの、ちょっと難しい感じがします。

というのは、アドバイザーはものすごい集中力が必要です。

当然ですが、アドバイザーも選手と一緒に戦っており、
アドバイザーは選手よりも深い集中力が要求されます。

とくに試合をしている両者の実力が拮抗し、
かつ対戦相手が強豪校となると、
アドバイザーの力量で試合を左右することもあります。

しかも、深く集中するといっても、
単に試合にどっぷり集中してもいけないのです。

この辺のニュアンスは微妙ですが、
集中しつつ、客観力と分析力が要求されます。

鋭く焦点を当てつつ、引いて観るというか。

その子と一緒にプレーするという気持ちと、
客観的に冷静に試合を分析することが要求されます。

世界で一番の応援団員でありつつ、
世界でもっとも冷徹な分析官になるのです。

冷徹な分析官というのは、チェックする要素がすごく多く、
その要素の性格も多様なんですね。

しかも、試合ごとに千差万別、臨機応変のアドバイスが求められます。

定型もあるのですが、それに頼ると、
あまり質の良いアドバイザーにはなれないのでは。

定型は踏まえつつ、自由自在、奔放にやったほうが
迫力と説得力をもつでしょう。

音楽でいうと即興演奏です。ジャズです。

一定の約束事はあるものの、演奏者は自由にやるでしょ。

卓球のアドバイザーも同じで、
楽譜通り決められたように従順にやるわけではないから、
チェックシートはなじみにくいし、
試合を観つつ、チェックシートも見るというのは、
時間的にも、集中度的にも、かなり難しさを感じますね。

とはいっても、
アドバイザーは多種多様なアドバイスにおける
チェックポイントをもっていることは大切です。

それが広く、多く、そして深ければ、
より的確なアドバイスにつながりますから。

それと、アドバイスって、けっこうしんどいんですよね。

自分がプレーしないので、
ある種とらえどころのないいらだちを覚えるものです。

でも、それを差し引いても、アドバイスならではの妙味というか、
楽しさや面白さ、興奮というのはあります。

大人のまじめな最高の遊びというか、
エキサイティングな頭のスポーツってところですね。

とくに自分の教え子というか、
初心者から指導した子をアドバイスするときは尚更です。

まあ、それでも卓球は個人スポーツなので、
アドバイザーが試合に及ぼす影響は限定されますが、
これが野球やサッカー、バスケット、バレーボールなどになると、
監督の力量がかなり試合を左右するので、
これはかなり面白いでしょうね。

少年野球や甲子園の高校野球を観ていると、
監督のほうが楽しんでいるのでは、と思うことがあります。

もちろんそのぶん、作戦の一つで勝負がきまったり、
多人数の集団を率いるわけで、
それは胃が痛くなるほど大変でしょうが。

それでは、ベンチコーチでアドバイスするときの
ポイントを挙げてみましょう。

その前に、これだけは
アドバイザーの大前提として踏まえておいてください。

アドバイザーの言葉や態度、表情ひとつで、
その子のプレーに決定的な影響を及ぼすことがあります。

試合中のプレイヤーは、
味方のベンチや応援席、観客など背後の空気とも戦っています。

「背後」が味方になったり、敵ともなります。

選手は敵と味方、正面と背後の両方と戦っているのです。

①なにがなんでもその子に味方するという「母親力」と、
冷静に決断する「父親力」が必要。

アドバイスする選手への深い愛情と、
客観的な分析力ということです。

②まず、アドバイスするプレイヤーの
実力・性格・プレースタイルなどを踏まえておく。

おのれを知ることが大事です。

③試合中は味方と相手、双方のプレーを広い視野で観ること。

そして相手を知り、味方の選手と比較検討します。

とくに相手の長所・弱点・特徴をつかまえることです。

④双方の実力の差を見る。

この程度によって、アドバイスの内容は大きく変わってきます。

⑤実力が伯仲して接戦の場合は、
際立った得点・失点ポイントをつかむこと。

たとえば、相手のある特定のサーブに
2本も3本もレシーブミスしているとき、
このレシーブミスがなくなれば、
明らかに試合は有利になると判断した場合は、
そのサーブへの対応の仕方を
具体的(ラケットの角度とか、スイング軌道など)に教える。

この⑤がチェックシートに対応するところです。

技術・戦術・得点や失点パターンなど、
多種多様、無数にありますが、
絶対に見落としてはいけないのが
「際立った得点・失点ポイント」です。

⑥作戦について。

1ゲームが終わって、選手がアドバイスを受けますが、
相手選手やアドバイザーの力量によって、
次ゲームから対策を練ってきますから、
1ゲーム目を楽勝で獲っても油断しないで、
その相手の対策も考慮したアドバイスをこころがけます。

ただし、作戦というのは、
下手にアドバイスすると墓穴を掘ることになります。

選手のプレーを窮屈にしないことです。

「窮屈と作戦」このバランスです。

選手にいまやったゲーム(セット)を分析させてみることです。

自分のどこがよく、どこが悪かったか。

相手のどこかよく、どこに弱点があったのか、
ベンチに戻ってきた選手にたずねてみてください。

実際にプレーする選手に、
そのゲーム中に選手自身が解決策を見いだす
意識をもたせることです。

自分で自分をしっかりと1ゲーム(セット)中に分析、
実行できる選手に育てることが最大の目標です。

⑦一番安易なのは、フォアを攻めろとかバックとか、
コースの選択を指図することです。

このコースのアドバイスが、一番言いやすいんです。

まあ、どんな人でも、とりあえず「あのコースを攻めろ」って、
すぐに言えるもんです。

もちろん、コースを指図することが
すべていけないのではないのですが、
下手なコーチほどコースしか言わないものです。

コースは重要ですが、
コースを限定すると相手もそれがよくわかりますから、
すぐに対応してきます。

なので、そのことも踏まえて、
一の矢だけではなく、二の矢、三の矢もアドバイスしておくことです。

⑧メンタルはものすごく試合を左右します。

「メンタルの強い子はいない」と思っていて間違いありません。

比較的強い子でも、時と場合によっては、
弱気になったり、慢心したり、焦るものです。

トッププレイヤーでも、
大切な試合の局面では焦ったり、ビビったりします。

なので、「弱いメンタル」ということを前提に、
メンタルのアドバイスをします。

⑨メンタルの状態とミスのパターンを選手が知っておくこと。

端的にオーバーミスは消極的、得点をほしがっているとき、
失点を恐がっているときに出やすく、
ネットミスは焦りすぎ、打ち急ぎのときに出やすい。

ということを選手にあらかじめ教えておくといいでしょう。

たとえば、ネットミスが連続することがありますが、
そのことに選手が気がつくと、
アドバイスを受けなくても、
「ああ、自分は焦っているので、いつもより打球ポイントが前なんだ」
と修整することができるからです。

⑩試合前、緊張している選手にアドバイスする。

緊張して当然であることをまずはっきり伝える。

つぎに自分が望んでやることに緊張するということは、
とっても幸せなことである、ということを気づかせる。

緊張するほどその行為は自分にとって大切なことであり、
そんなことに巡り合えたことはラッキーなんだ、ということ。

世の中には「幸福な緊張」と「不幸な緊張」があること。

そして自分が好きでやることで緊張することは、
幸福であるということに気づかせるのです。

⑪試合の場で技術力をアップさせる。

もちろん、ふだんできないことを、
試合でいきなりやれと言っても無理です。

でも、選手の実力や潜在能力、試合状況を判断して、
具体的なスキルアップを指示することも必要です。

いまこんなアドバイスのことを思いだしました。

得点は拮抗しており、味方の選手がドライブをして、
相手がブロックする、というラリーが多い試合です。

その子は野球チームと掛け持ちで
卓球の練習は多くしていなかったのですが、
運動センスがありました。

その子がドライブするとき、
右利きで左足の膝が割れるというか開いてしまい、
それがドライブの回転量を減少させていました。

そこで、「ドライブするとき左足を開くな」とアドバイスしました。

ふつうこんなアドバイスはしません。

そう簡単には、試合の現場で技術的な修整はできないからです。

でも、この子の潜在能力ならできると判断して、
そうアドバイスしたのです。

そして次ゲームからは、その子のドライブに
相手のブロックはことごとくオーバーするようになり、
試合はワンサイドになりました。

左足を開かなくなったのです。

この子はそれが試合の現場でできたのです。

こういうのはアドバイス冥利につきますね。

これは勝ったことはもちろん、
ドライブのスキルアップにつながったことが大きな収穫です。

それとアドバイザーへの信頼が高まったということです。

選手は一応アドバイザーに
「はいはい」と従った態度を見せるものですが、
胸中ではアドバイザーを試しています。

とくに、中二の夏休みあたりから、
しっかりと大人を見るようになります。

成人の自我が芽生えるのでしょうね。

ちゃんと接しないと、子供から信頼を受けることはできません。

アドバイザー、指導者は
子供や選手から試されていることを忘れないことです。

子供だと思ってなめると、逆に子供から見下されるでしょう。

⑫アドバイスの時間は1分と短いので、
もっとも大切なポイントだけにしぼる。

できれば、1つだけ。多くても3つが限度です。

⑬勝負にこだわりすぎない。

試合ですから、勝ち負けを争うのですから、
それなりの大いなるファイティングスピリットは絶対に必要です。

でも、あまりに勝負にこだわると、
成長する選手のスケールに悪影響を与えます。

⑭選手に誇りをもたすこと。

これが実はもっとも大切なことです。

初めて試合に出る選手には必ずこう言います。

「わがチームはフェアプレーをモットーにする。正々堂々と戦え」と。

この言葉で、選手はチームを誇りに思うことができ、
また実際のプレーも堂々としたものになります。

中学では指導が行き届かない選手が試合に出てきて、
たとえば、サービスのオープンハンドをしない、できない、
そのルールさえ知らない子もいます。

そんな相手がいることを試合の前に説明して、
「たとえ相手が不正サーブでも、
ぼくたちはルールを守ったサーブをだすぞ」と確認します。

そして「県大会や都大会、地方大会、全国大会になると、
かならず不正サーブはフォルトにとられる。
ぼくたちの目標は高いから、サーブもしっかりとルールを順守する」
とも言います。

その子の選手としての、あるいは帰属するチームの誇りは
潜在能力の開花と密接にリンクしています。

それと、挨拶、マナー、ユニフォームの着こなし、シューズの履き方、
応援の仕方など、すぐにできることは必ず実行します。

技術の実力以外はすべて強豪校並みにするのです。

強豪校・名門伝統校は実力以外にもちゃんとしているものですが、
実は技術的なこと以外のことをちゃんとやることが、
スキルアップになることをよく知っているのです。

それと相手校の名前に負けないということです。

強豪校という名前と試合をするのではなく、
一人の生身の選手(小学生、中学生、高校生であること)と
試合をするんだという気持ちが大切です。

こういう場合も、日頃から「誇り」が植えつけられていると、
「名前負け」することはなくなり、
逆に強豪校との対戦ほど闘志がわくものです。

長くなりました。

ちょっとまとまりが欠けていますね。

でも、まだまだありそうです。

このテーマで本を1冊は書けますね。

まあ、今回はこれくらいで。

もうすこし、アドバイスのポイントを限定した質問がありましたら、
またお寄せください。


455.馬龍選手のように高い弾道で「低く弾む(沈む)ドライブ」を打つコツ教えてください……

お久しぶりです。

Q411で質問させていただいたにゃこうじです。

世界卓球を見ていて疑問ができたのでよろしくお願いします。

今回の世界卓球はあまりよく見れなくて、
まだ松平健太・馬琳の試合と
丹羽・馬龍の試合しか見ていないのですが、
丹羽・馬龍の試合を見ていて、
馬龍選手のドライブが気になりました。

やはりドライブにとても回転がかかっていて、
ネットを超えるときはかなり高いのに、
バウンドするとかなり低くなっていました。

(低くなったのは回転の影響だと思っているのですが
あっているでしょうか?)

でも自分がドライブをすると、絶対にそんなことにはなりません。

ネットを超えたときと同じくらい跳ねてしまうと思います。

卓球王国で「ループドライブは相手にとってチャンスボール」
だという記事を見たこともあり
自分は出来るだけ低い弾道で打つように練習していたのですが…

低い弾道で打つと、前に打つ感じになるので
どうしてもオーバーミスが増えてしまいます。

ダブルスをしていると「もっとつなぐドライブを打て」と言われるし、
調子の悪いときには、大崩れしやすいというデメリットもあります。

だから馬龍選手のドライブを参考にしたいと思いました。

そこで質問なのですが、

・ドライブがバウンドした後低くなるようなうち方のコツはあるか
ということと、

・低い弾道のドライブを中心に使っていっても
安定する戦い方はできるか
ということについて、教えていただけますか?

ちなみに、部内にドライブがよく沈む友達がいるのですが
その人はとにかく速く大きく振るドライブといった感じです。

馬龍選手のドライブも
見た感じフォロースルーがかなり大きい気がします。

でも沈むボールを打つことよりは
連打することを優先したいので
両立できるかどうかも教えていただけると幸いです。

よろしくお願いします。


先日メールで質問させていただいたにゃこうじです。

追記があります。

Q455を読ませていただき、
水平ドライブが沈むドライブを打つコツだとわかりました。

自分もラケットをかなりかぶせて打って
いい手ごたえを感じた経験があります。

でも自分がかぶせて打ったとき、

対上の場合はボールの上をこすって
回転もスピードもいい感じだったのですが、
対下の場合、打点が少し落ちると打てませんでした。

弾道がかなり低くなるので、
対ツッツキの3球目などではネットにかかることが多く、

ラケット角度を立てると
普段の自分のドライブとあまり変わりなくなってしまいます。

そこで馬龍選手のドライブを見て、
沈む上に安定してはいることにかなり魅力を感じました。

対上は水平ドライブ、
対下は馬龍選手のドライブを目指して打てば
上手くいく気がしているのですがいかがでしょうか。

・水平ドライブでも対下は安定して返せるのかどうか

・馬龍選手のように高い弾道で低く弾むドライブを打つコツ

・自分の考えの間違っている点

・その他秋場さんのお考え

などを教えていただきたいです。

よろしくお願いします。vv


ドライブしたボールが沈むときって、
飛行機がエアポケットに突っ込んだときのように、
すっと落下します。

たとえが飛行機と卓球ボールでは、
あまりにもスケールが違いすぎるのですが、
どちらも落下する要因は「空気の流れ」にあります。

沈むドライブはそのトップスピンによって、
ある種のエアポケット状態が生まれるわけです。

このあたり、物理の専門家ではないので、うまく説明できないし、
もしかしたら間違っているかもしれないのですが、
筆者はこのように考えています。

それと蛇足ですが、
ドライブがぴょんと通常よりも鋭く弾むときもありますよね。

この原因は、ボールの構造にあるのではと考えたことがあります。

その根拠は薄く、弾んだり、沈んだりする
頻度や度合いもすくないのですが。

ほら、ラージボールは、
ボールのつなぎ目の部分に当たるとぴょんと弾むでしょ。

これと同様に、40ミリボールも、
つなぎ目に接触したとき弾むのでは、と考えたわけです。

つなぎ目とボールの回転軸の方向で、
ぴょんと弾んでしまうのでは、と。

また、そのラージボールの特徴として、
半球状の(つなぎ目を底辺とした)頂点に当たって
バウンドすると沈みますが、
40ミリでももしかしたら、
この部分で接触するとトップスピンと関連して、
沈む要因になるのでは、とも考えています。

さて、沈むドライブは、どのドライブが沈むか、
ほとんど予測できないし、
打とうとした瞬間、視界から消えて、よく空振りするものです。

また、「あっ沈ん」だと思って、とっさにラケットに当てても、、
面が上を向いてることが多く、
オーバーミスになるんですよね。

だから、こんな絶大な得点効力がある
沈むドライブを自由自在に打てるようになりたいものです。

さて、どうやったらそんなドライブを打てるのか? 

そのポイントを挙げてみましょう。

①回転量が多い

②低い弾道

以上の①と②の条件を満たすドライブを打つためには、

③速いスイングスピード

④水平に近いスイング軌道

⑤ラケット角度は前傾にかぶせる

⑥ボール上部をねらう

ということになります。

そして、こんなドライブが打てるようになるには、
強靭なフィジカルが必要となります。

ところで、意図的に「沈むドライブ」を打てるプレイヤーって
はたして存在するのでしょうかね。

馬龍のドライブがよく沈むということですが、
彼は意識的に沈むドライブをかけているのでしょうか? 

「沈む」「沈まない」というように、
ドライブを自由にコントロールできるプレイヤーって
存在するのでしょうか?

もし、自分はできる、というプレイヤーがおられましたら、
ぜひ卓技研までメールください。

で、馬龍のドライブを目指したいが、どう思うかという質問ですが、
まったく問題はなく、
彼を徹底的に分析して踏襲すればいいでしょう。

「ワザは教えてもらうのではなく、盗むものだ」なんて
プロの世界ではよく聞くことです。

つぎに下回転のボールを水平ドライブすると
ボールが上がらずネットミスするが、
これを安定して入れる方法とは……です。

理論的にはその下回転量にまさる
トップスピンが出せるスイングスピードがあれば、
打球はネットを越えます。

ぜひ、どうすればスイングスピードが増すのか、
ご自分で研究し訓練していただきたい。

ただ、ドライブはものすごくエネルギーを消費する打法です。

強打やスマッシュよりも使うでしょう。

なので、かなりフィジカルを、とくに体幹を鍛える必要があります。

技術的には、ラケット角度はできるだけ前傾にかぶせ、
飛んできたボールの回転量に合わせて
スイング軌道の方向を調整します。

これである程度は打球は上がります。

そしてもちろんラバーは粘着性のほうがいいでしょうね。

あとドライブのフォロースルーですが、
現代卓球はテンポが早いので、
大きくバックスイングをとる余裕がありません。

ただバックスイングが小さいと
パワーに欠けるということになりやすいのですが、
そのパワーはフォロースルーでつくるのです。

もちろんフォロースルーが大きいと
つぎの態勢が遅れがちになります。

そこでつぎの態勢に早く入るには、
フォロースルーで伸ばした腕をすぐに肘で折りたたむのです。

そうすると、すばやくつぎの動作に備えることができます。

打って、伸ばして、たたむというわけですね。

フォロースルーを大きく取って遠心力でパワーを生み、
腕を折りたたむことで求心力に転換してロスするのです。
また、腕をたたむことで、全身のバランスがよくなり
つぎの打球への動きがスムーズになります。

さてさて、もういっそのこと「沈むドライブのスペシャリスト」を
目指しませんか。

自由自在に「沈む」「沈まない」を使い分けて、
「あいつにドライブをかけさせたら絶対にかなわない」となったら、
卓球の楽しさが倍増しますよね。

たぶん、そういうプレイヤーが近いうちに輩出するような気がします。

ぜひ、あなたがその先陣をきって、
パイオニアになってください。


にゃこうじです。回答ありがとうございました。

とりあえず今日意識して打ってみたのですが、

やはり1日くらいじゃ全然できませんでした(笑)

でも意識して打っていると集中力が増していい練習になった気がします。

スイングスピードを上げることを意識していたことで
少しはドライブの威力も上がっていたように思います。

だからこれからも意識して打っていきたいと思いました。

どうもありがとうございました。またよろしくお願いします。

*すごくレベルの高いテーマですから、そうは簡単にはいきませんね。
「沈むドライブの魔術師」を目指して、ぜひマスターしてください。
秋場龍一


454.試合で緊張すると手首が固まってネットに突き刺さってしまいます……

初めまして。

ハンドルネーム ゆうとぅけです。

シェークの裏裏、卓球歴6年です!

僕の悩みは、大事な試合で、
極度の緊張でサービスのコントロールが出来なくなることです!

僕はサービスからの三球目を得意とするので、
サービスのコントロールが効かないと勝つのは厳しいです。

僕のサービスは、すべて水谷隼さんを参考にしているので、
手首を使います。

極度に緊張すると手首が固まってネットにつきささってしまいます。

大事な試合の時、緊張をして自分の力が発揮出来ないとき、
どのような心、戦いかたをすればいいのでしょうか…

またその大会が終わっても、
しばらく、ロングサービスや、ショートサービスが
出来なくなってしまいます。

練習でもボールをトスして、
打つ瞬間に手首が緊張して、コントロールがききません。

なにか改善方法を教えてください!


試合で緊張すると、手首が固まってコントロールできなくなり、
ネットに突き刺さる……。

緊張→手首と、その影響が即、モロに表れる。

そう、いつも言ってることですね。

手は脳(自我)の一部であると。

緊張すると、多くの人が手に汗を握りますよね。

この身心の現象は、人間普遍のことです。

はい、誰にでもあることです。

その程度はさまざまでも、
どんな人でも、こうなるんです。

でも、なかにはどんなときでも、
まったく緊張しない人もいます。

これ、テレビで聴いたのですが、
本番で緊張しないお笑い芸人は出世しないそうです。

こう言ったのは、さんまです。

(ということは、あのさんまも、
緊張するんですよね)

この意見も、うなずけますね。

緊張感があるからこそ、
芸にリアル感というか、
人の感性に訴えるものが発露するんでしょう。

卓球の試合でも、もうまったく緊張感がなければ、
面白さというか、やりがいみたいなものは半減するはずです。

緊張すること、というのは、
それだけ自分にとって大切なものなんでしょう。

また、緊張するというのは苦しいものですが、
その苦しさは楽しさや喜びも同伴してもいます。

芸術家のほとんどは、
こんな「苦しさと楽しさ」が混成したなかで
作品を生み出しているのです。

そういえば、そんな状態を
「苦楽しい(くるたのしい)」と呼んだ画家がいましたね。

作家なんて職業もそうです。

文章を書くのは、辛い仕事なのですが、
そこに喜びもまた含んでいます。

スポーツマンも、もちろんそうで、大事な試合では、
ほとんどすべてのプレイヤーが緊張のなかでたたかい、
そのなかで、すばらしいパフォーマンスが生まれます。

ただし、その緊張感に押しつぶされて、
自分の実力を発揮できないときもあります。

要は、緊張感といかに付き合うのか、ということです。

で、試合で緊張して手首が固まるので、
その改善方法を教えろということですが、
深呼吸するとか、
臍下丹田を意識するとか、
これまで述べてきたのですが、
今回はちょっと違ったメソッドをやってみましょう。

二つほど披露します。

まずその一つ目です。

サービスの練習のとき、
自分がおこなうサービス動作を一つひとつ、
つぎのように声を出して、実況報告してください。

①サービスの態勢にはいります

②サービスのスタンスをきめました

③手のひらにボールをのせました

④トスしました

⑤バックスイングします

⑥ボールが落ちてきます

⑦打ちます

⑧当たりました

⑨3球目の態勢に入ります

一回サービスを出すたびに、
こういうように声を実際に出してください。

試合でサービスを出すときは、
声を出さずに、このように心の中で言ってください。

手首が固まるとか、どうか気にしないで、
とにかく自分の動作を言ってみるのです。

これを根気よく繰り返しつづけてください。

二つ目です。

あなたのサービスは、
水谷ばりの手首を使うやりかたですよね。

とうぜん、手首は柔かくないと出せません。

で、あなたは手首が固まるのを知っているので、
サービスするとき手首が硬くならないように、
と思ってトスをするはずです。

だけど、実はそうならないようにという思いが、
逆に手首を硬くしているんです。

そのことを頭に入れて、
つぎのようなサービス練習をしてください。

サービスを出すとき、グリップをがちがちに硬く握るのです。

最初から、硬く握ってください。

その硬い状態で、いつものサービスを出す練習をするのです。

そんなことはできないと思うかもしれませんが、
できなくても、
手首を固めた状態でサービスを出します。

これを繰り返し何週間、何か月と練習してください。

そうすると、あるとき、
あなたは手首を硬くしていたのは「誰か」ということに
「はっ」と気づくでしょう。

その気づきが、
手首の緊張をゆるめることにつながり、
徐々に固まらないようになります。

そして、それは卓球だけではなく、
自己成長というあかしともなるのです。


453.フォアハンドのスマッシュやドライブが当てるだけになってしまいます……

空ともうします。

いつも拝見させていただいて勉強させてもらってます。

早速質問なのですが自分は前陣のシェーク裏裏です。

相手のドライブの力を利用してタイミング早く
相手のコートへ返球するような試合運びをしてるのですが
いつしか、サーブを出して浮いたボールを
スマッシまたはドライブが打てなくなってしまいました。

ドライブもしくはスマッシュを打とうすると
ボールを包むように打つ形になってしまい
最終的には打ち終わりに肘が上がってしまうんです。

それが頻繁におおくなって
浮いたボールが怖くなって当てるだけになってしまい、
チャンスボールにならない状態です。

知り合いに言わせるとスイングの軌跡が上手な人は
打ち終わりがちゃんとおでこでフィニィッシュすると言います。

それにに比べて、
自分は顎の下あたりを通過して左耳下あたりでフィニィッシュします。

おでこにもってくるように練習しますが
うまく力が入らないうえに肘があがりまくってしまいます。

それと高いボールに対して
どうやらバックスイングがドライブみたいに下からとっているようです。

無意識で全然気づかないのに、
言われてもすぐ実行できるものではないので
フォアをねらわれて肘が上がったり
押さえようと手を固定して当てるだけです。

下回転にたいしてドライブがガチガチになってしまい空振りばかりです。

ドライブが打ててもまるでカット打ちのように高いループになり
まるで攻撃になりません。

バックスイングの矯正、おでこまでのスイングなどの
何か良い練習方法ありますでしょうか。

それともう一つ言われたことなのですが
フォア側にきた遅いドライブに対して
すでにブロック構えになっており
そこからバックスイングがほぼない状態から
強く打とうとして肘上がっているともいれました。

確かにバックスイングがなくて
力が入らない打ち方になってると感じます。

ブロックにすればいいのかドライブで応戦すればいいか、
判断できなくなっているようです。

伝わりにくい文章ですみませんが、
なにか良いアドバイスをお願い致します。


あなたの問題は、
プレースタイルとメンタルとが関連しているように考えられます。

まず、相手のドライブの力を利用して、
早いタイミングでリターンするとありますが、
このスタイルが3球目に浮いたボールにたいして
ドライブやスマッシュできないように
つながっているのではないでしょうか。

相手のボールを利用する、
という「待つ」意識、あるいは姿勢が強すぎて、
自分からきめにいくところで、
思い切って打てない要因になっているのでしょう。

それとメンタルでは、
ミスを恐れるという気持ちが強すぎるのではありませんか? 

あるいは、試合に勝ちたいという、勝負を意識しすぎるのでしょう。

そのメンタルが、プレースタイルに現れていると思います。

ブロックやカウンター主戦を一概に否定するのではありませんが、
自分から仕掛けることによるミスを恐れて、
このスタイルにつながっているように見えるのです。

そのメンタルの問題は、
「ドライブもしくはスマッシュを打とうすると
ボールを包むように打つ形になってしまい
最終的には打ち終わりに肘が上がってしまうんです」
と述べられているところで明確にわかります。

ミスを恐がる、
あるいは相手コートに入れようとする意識が強すぎると、
こういうフォームになります。

自分のプレーを自分が信用していない、典型といってもいいでしょう。

頭で入れにいこうとしすぎると、
手や腕がスイングをリードしてしまい、
ぎこちないフォームになるのです。

何回も述べていますが、手は脳の手先です。

自我の手先と言ってもいいでしょう。

自我は勝負に勝ちたいのです。

卓球というプレーではなく、ただ「勝ち」だけを求めるのです。

でも卓球というのは、あくまで全身を伴った運動であり、
勝負を意識しすぎる、頭で考えすぎると、
身体と脳(頭・意識)とに乖離ができてしまうのです。

その結果、ボールを包むようになり、肘が上がってしまう、
ぎこちないバランスのフォームになるわけです。

で、ここで「おでこフィニッシュ」が登場します。

しかも「良き見本」として。

お、でたか、ってところです。

いまだに、フォアハンドのフィニッシュは
「おでこにもってくるんだよ」なんて、
町中の卓球場でコーチしているオジサン、オバサンいますよね。

こんな光景を見ると、ノスタルジーを誘うとともに、
ちょっと勘弁してよね、とも思います。

この「おでこ打法」はもう、半世紀以上前に発祥したスタイルです。

当時の日本の卓球スタイルは
中陣でドライブを打つというのが主流で、
このスタイルで日本は世界を制覇したわけです。

そして、この当時、フォアハンドスイングのフォームを教えるとき、
真っ先に言われたのが、
おでこにフィニッシュをもってくる、というものでした。

たしかに、おでこの真ん中でフィニッシュすれば、
フォームはかたまります。

スイングの収まりがいいというか。

すくなくとも、日本の50代(40代?)より上の世代は、
ほぼすべての人が「おでこ打法」の洗礼を受けたはずです。

その後、徐々に廃れるわけですが、
でもこの伝統打法はしぶとく、
現在の日本の卓球界に生き残っているのです。

そして、日本のトップでも、
たとえば福原愛のフォアハンドはおでこにフィニッシュがきます。

おでこ打法が全然ダメだと言うわけでもないのですが、
あまり合理的な打法ではないことは確かです。

たとえば身長との関係。

背の高い人が、前陣で高く浮いたボールを強打しようとするとき、
おでこでフィニッシュしたら、どういうことになるでしょうか? 

もうこの例だけで、その不合理性がはっきりしますよね。

「フィニッシュはおでこだ!」なんて怒鳴ってる人いたら、
自分の眼でものを見れない、頭で考えられない人だ、
と思ってしまいます。

「おでこだ」と言う人は、
自分が受けた何十年も前の教えを
そのまま後の世代にオウム返ししているだけです。

言うまでもなく、打つボールの長さ、高さ、
自分がプレーするポジション(前陣~後陣)、スイングの強弱、
打法の相違(ドライブなら水平ドライブとループとか)などで、
フィニッシュの位置は変わってくるはずですね。

さて、肘が上がること、バックスイングのことなど
技術的な問題でもありますが、
あなたのは場合、
まずはプレーそのものを楽しむということです。

勝負はそのつぎのこと。

浮いたボールがきたら、
スマッシュか強打か強ドライブするしかないときめて、
ミスなど気にしないで思い切って打つことです。

いいですか「思いきる」ということは、
そんな「思い」を「切る」ことなんですよ。

ミスとか、勝ち負けとか、
そんな「思い」を「切る」ことを
「思い切る」というのです。

そして、そんな「思い」がなく、
身体がおもむくままにプレーすると、
ほんとうに卓球が楽しくなります。

そして、こんなふうに楽しくなると、
いいプレーが生まれるのです。

だから、多くのアスリートは「楽しくプレーしたい」と言うのです。

経験上、楽しくプレーしたほうが、
良好なパフォーマンスができることを知っているからです。

それは自分を信じるということにつながります。

自分を信じることが、人間のすべての行為の大前提です。

実はどんなトップアスリートでも、
大なり小なり、あなたと同じ課題を抱えているんですよ。

あなたの課題はすべての人の普遍的な課題です。

すべての人間にある「サガ」と言ってもいいでしょう。

そんなことを十分承知しているので、
ほとんどのスポーツ、武術、舞踊、能などは、
身体の始動を「腰」としたのです。

そう身体の要である腰は、動き始めの要でもあるのです。

卓球では、スイングのとき、
「腰」から始まり、「腰」でバランスをとります。

まずは、この「思い切り」と「腰」から始めてください。

そうすれば、あなたのプレーもフォームも、みちがえることでしょう。


空ともうします。

453の質問者です、お早い回答ありがとうございます。

先生のおっしゃる通り
完全に受け身の状態で試合に臨んでいる状況でした、
もちろん根底にあるのは
フォアドライブがうまく入らないという自信なさからくるものであり、
卓球の試合、また練習に対してもミスが怖くなっていて、
卓球自体が楽しくできておりません。

文章のみで先生にこうまで言い当てられた事に驚いており、
また気持ちを分かって下さったことに感謝しております。

本当にありがとうございます。

現在、練習の内容で今の肘のあがってしまうクセというか
自我の抑制といいましょうか、
その克服する多球を取り入れております。

フォア側に早い球がきたらブロック、
ゆるいボールがきたらスマッシュか、
水平ドライブという内容です、
今まですべてバックスイングが下から出ていたレシーブを
今度はボールの高さを判断してから
バックスイングをとるという内容です。

バックスイングはもちろん判断したら早く取らなければいけません、
なるだけ腰を使ってバックスイングを意識しております。

おでこにもってくるというより、スマッシュ以外は
なるだけ体の半分くらいで止めているよう心がけています。

詳しくお話しますと、
いつもより少し高め(普段は胸の下)の顎より
少し下くらいかまえております。

ブロックするような早い球がきたときは
あまり肘をおらず腰のリードで角度で合わせ
ボールの力を利用して返球。

チャンスボールが来たときはなるだけ早い判断で
バックスイング(普段より早く)を高めにとりスマッシュ。

ドライブするときは
腰のリードが終わるか終らないくらいの時に前腕の腕力で折り曲げ、
なるだけフィニッシュは体正面、
次球がくる過程としてコンパクトに心がけています。

この練習にて普段の練習にもどるときは
なるだけ返球される球の高さを意識して、
バックスイングをとるようにしています、
自然と肘も上がらないようになり、
自分では良い練習かと感じています。

一番大きいのは多球練習の時に
うまくフォアが振り抜けることに
卓球の楽しさが帰ってきたかに思えます。

最近の世界大会で女子決勝の
リ・ギョウカ-リュウ・シブンの試合を何度もみました。

特にリュウ・シブンを研究しております。

あれだけ小柄な方でも連打で
あのような返球ができると理想的だと思ったからです。

バックに対してはコンパクトな腕の振りと
全身運動が特にすごいと思いました。

またあの早いラリーでフォアバックの切り返し、
まさに自分のできない、
理想的なフォームが実演してくれているのが非常に嬉しい限りです。

すみません、少し余談でしたが、
上記の多球練習、理想の形を模倣するには
リュウ・シブンのスイングで良いか
是非先生の見解をお聞かせ願えればと思いメール致しました。

最後に思い切るといったレシーブの言葉に大変、
感動させて頂きました。

メンタルが弱い自分には少しでも自信がつく気持ちになりました。

今まではただの気休めの言葉なのでしたが、
言葉自身を思念に連動させると
こうも違って聞こえるのですね。

自分も指導する場合には
ぜひこの言葉を先生と同じように伝えて行きたいと思います。

長い文章ですみませんがよろしくお願い致します。失礼致します。

*「上記の多球練習、理想の形を模倣するには
リュウ・シブンのスイングで良いか」
というご質問ですが、
良いと思います。

というか、すべての技術の習得は
まずは「真似る」ことから始まります。

これは世阿弥の「守破離」という教えに通じるものですが、
どんな偉大な師であっても
その師が初心者のとき
かならず師がいたはずです。

徹底的に真似て、コピーして、
それが尽くされたとき
そこから師とはちがった
自分独自のオリジナリティが誕生するのです。

秋場龍一


452.フォアハンドドライブを薄くこすって威力がなく、直そうとしてもできません……

こんにちは。

いつも楽しく拝見しています。

卓球歴18年、シェイク裏表、女性のひまわりです。

フォアドライブについて相談です。

私は、ドライブを打つとき、どうしても薄くこするドライブになってしまい、
あまり威力がありません。

スピード、重みのある食い込ませて打つドライブを打ちたいのですが、
なかなかできません。

どういうことを意識すればよいでしょうか。

よろしくお願いします。


ドライブを薄くこするので、威力がない。

スピードと重みのあるドライブを打ちたい。

この感覚というか悩み、よくわかります。

18年も卓球キャリアがあれば、
テクニックというか理屈は、理解されていると思います。

簡単ですよね。

薄くではなく、厚く。

そう、ラバーにボールをもうすこし
食い込ませるようにすればいいわけですね。

でも、実際にはこれがなかなかできないんですよね。

まあ、こう言っちゃあ、身も蓋もないのですが、
野球のホームランバッターのように、
ドライブの威力は天性が多分に影響しているような気がします。

ほんのちょっと、ラケット角度、スイング軌道、下半身の使い方で、
かなり大きくドライブの威力に差が出るものです。

でも、この「ほんのちょっと」がなかなかできないんですね。

でもでも、パワードライブを打てるように、
してみせようじゃありませんか。

はい、まずざっと基本的なところから、おさらいです。

①ドライブスイングは真上方向に近いのではありませんか?
そうだとしたら、前方に45度の角度
(というか、真上と水平方向の中ほどあたり)にしてください。

②下半身の動きは真上になっていませんか? 
そうだとしたら、前方に45度の角度
(というか、真上と水平方向の中ほどあたり)にしてください。

③インパクトでのラケット角度は45度にします。

④インパクトの瞬間、
こすりあげるスイングの軌道を1センチだけ、
前に押すようにします。
こするのと同時に、
ほんのちょっとラケットにボールを
「ぶつける」という感覚です。

以上のポイント、どうでしょうか。

身体、スイング、ラケット角度は
いずれも「真上から前へ」指向していますね。

まず、これをひとつずつ確認してください。

で、これで「薄くから厚く」になればいいのですが、
なかなかそうは簡単にはいかないはずです。

そこでつぎに、これを意識してください。

これが本当のコツっていうものです。

それは、ボールの底を打つということです。

もちろん、ツッツキやカットではないので、
ドライブでボールの底を打つなんて、不可能ですよね。

ボールの底を打つ気持ち、ということです。

インパクトでボールを見るとき、
ボール全体を漠然と見るのではなく、
ボールの底部にねらいを定めて打つのです。

こういうような目つけをすると、
あらふしぎ、ボールを厚く当てることができるのです。

そして、もちろん上記の①から④はしっかりやってくださいね。

最初は違和感があって、
むずかしいかもしれませんが、
意識して練習を積むとできるようになります。

このメソッドを試した結果をぜひ報告してください。


451.バックハンド・スマッシュがシュート回転します。直したほうがいいですか……

こんにちは。

初めての質問です。

ラージボールを初めて3年になります。

パーフェクトマスターを参考にして
ようやくハーフボレーが出来るようになりました。

シェークの両面表です。

バックハンドの強打は
前陣中陣ともパチンと弾くタイプの強打はなんとか出来ますが、
スマッシュが安定しません。

高く浮いたボールはかなり威力で入りますが、
肘が外側に流れてシュート回転になります。

これはシュートするので
相手は取りにくいようにも思いますが
直したほうがいいでしょうか?

また高く浮いてないチャンスボールを
パチンと弾くより強くスマッシュを打つとき
台をオーバーしてしまいます。

自分の分析では、
フォームが崩れ手首の返しが出来てないため
ボールが浮いてしまう。

少し上回転をかけて打つと
上手く入るのではとも思います。

フォアではこんな事はないので
もっとフォームをかためないと無理なのですか?

秋場さんよろしくお願いします。

(ぶーちゃん)より


バックハンドでスマッシュするときシュート回転するが、
これは直した方がいいのか、
という質問ですね。

結論から先に言いますと、「直した方がいい」となります。

いや、もっと強調して、「絶対に直すべきです」と言いたいですね。

なぜか。

その理由を、あなたがいみじくもみずから述べておられます。

「高く浮いてないチャンスボールをパチンと弾くより
強くスマッシュを打つとき台をオーバーしてしまいます」と。

そう、シュート回転してしまう打ち方は、
オーバーミスの出る確率が増えるのです。

シュート回転するということは、
ボールに横回転がかかるわけで、
その回転が生みだす浮力でボールを浮き上がらせ、
オーバーミスにつながるのです。

またシュート系の横回転は
空気抵抗に負けやすい「弱い回転」ですので、
相手のボールのちょっとした威力
(トップスピン、バウンドして伸びるボール、深いボールなど)に
影響されるので、
これもオーバーミスになりやすいのです。

シュート回転しているのだから、
相手も受けにくいのでは、
という面はなくはありませんが、
自分でコントロールしてシュート回転させるのはまだしも、
自分で意図しないシュート回転は思わぬ凡ミスを招きやすいので、
デメリットのほうがはるかに多いのです。

ほら、野球で投手が直球を投げたとき、
外角をねらったはずがナチュラルシュートして、
真ん中に入って打たれた
という解説者のコメントをよく聞きますよね。

あれと同じで、
自分で意図しないでナチュラルシュートするのは
コントロールをミスが多くなり、
思わぬ失投になるのです。

でも、自分で意図してシュートを投げるのは、
自分でコントロールするわけですから、
失投もすくなくなるばかりか、
強力な武器となるのです。

それとシュート回転にならないまでも、
ラケット面が外を向きやすいスイングは、
相手のトップスピンや伸びるボール、深いボールにたいして、
当たり負けしてオーバーミスになりやすいものです。

試合中に思わぬオーバーミスが出るのは、
こんなふうに面が外を向くときです。

試合で肩や腕、グリップなど、上半身に力が入りすぎると、
上体が前に突っ込んで(人によってはアゴがあがる)、
ラケット面が開いてオーバーミスにつながることもよくあります。

ですから、バックハンドでもフォアハンドでも、
強打やスマッシュするときは、
日頃の練習からラケット面が外を向かないように注意し、
またそのようなスイングフォームを身に着けるようにしましょう。

バックハンドがシュート回転になる原因として、
「肘が外に流れる」「手首の返しができない」からと
自己分析されておられます。

まず、基本的なスイング軌道をマスターすべきです。

このスイングを身に着ければ、シュート回転にならず、
また相手の強力なスピンや深いコースにも、
十分に対応ができるようになります。

それは右利きの場合の
バックハンド(ハーフボレー・クロス打ち)ですが、
構え→バックスイング→打撃スイング→フォロースルー→フィニッシュを
水平の時計回転のスイング軌道にすることです。

時計回りの円環運動ですので、
実は「フィニッシュ」というパートはありません。

打撃方向に長い楕円形ですが、
この時計回転軌道であれば、
まずどんな強力なボールでも力負けすることはありません。

もちろん、シュート回転は絶対にしません。

さらに正確に、かつ強力なバックハンドをマスターするには、
つぎのポイントを修正してください。(右利き対象)

①飛んできたボールの左側面を打つ

②両足のスタンスは左足前、右足後ろのフォアハンドと同じ

③身体は台の内側に向く

④最初はある程度肘を固定して、肘を軸に打つ。
慣れたら、肘を柔かくして、肘に連動して肩も動かし、威力を増す

⑤できるだけ台にたいして水平にスイングする

これはハーフボレーの基本ですが、
これがバックハンドの強打やスマッシュの
スイングフォーム原型となります。

また、相手のバックサイドを切ることも
このスイング軌道では簡単にできるようになります。

それと手首の返しですが、
手首を使う場合、あまり後ろに引かず、
前に振るときに手首を利かすと、
面が外を向かなくなるので、
オーバーミスが減少するでしょう。

また、上回転をかけてバックハンドを振ってもいいのですが、
ラージで表ソフトを使っておられるので、
ラケット面を垂直に立てて、水平に振ったほうがスピードが出て、
逆に安定感も増します。