Q&A421~430 of 卓球技術研究所t3i

卓球421~430

430.単板と合板の違い、表ソフトと単板の組み合わせについてアドバイスお願いします……

はじめまして。

ハンドルネームはknollでお願いいたします。

卓技研は身近に指導者がいない中、
自分で考えながら上達を促進するための
情報源として本当に助かっています。

特に「呼吸法」は参考になりました。

呼吸法一つでこんなにも変わるのか、と驚きました。

本日は単板ラケットと表ソフトの組み合わせについて
アドバイスをいただきたくメールいたしました。

中高で卓球をしており、17年のブランクを経て、
約一年前から再度本格的に始めました。

スペクトルの特厚にTSPの単板ラケットを使っています。

再開当初は、マークⅤの中を張り、
パチンパチン打ちまくるスタイルを目指していましたが、
試合になると、ツッツキ打ちなど、
表ソフトの打ち方が自然と出てしまうので、
周りのすすめもあり半年ほどで表ソフトに変えました。

実は、学生の頃、表ソフトと裏ソフトを
行ったり来たりしていた時期がありました。

高校の時、合板ラケットに表ソフトを張っていたところ、
顧問の先生から元裏ソフトなら単板に変えてみたら、
とアドバイスをいただきました。

記憶ですが、単板ラケットの方がしっくりきたので、
以来単板に表ソフトを使った次第です。

今、改めて卓球を本格的に始めてみると、
脳に存在する昔の記憶を呼び起こしながら練習しています。

打球が安定せず、オーバーミスを繰り返すことが多く、
打法やグリップ、振り方など、工夫して試行錯誤の日々です。

しかし、この打球が安定しない原因が
ラケットにあるのかもしれない、という仮説を持っています。

(文字化け)

球離れが速い以外にラバーにボールが食い込むような
柔らかいイメージをもって打っています。

これが安定感につながるものか、
そして、表ソフトとして相手から嫌がられる卓球へとつながるのか、
経験と知識が不足しているため、解決できません。

筆を選ばず、ではありませんが、
フィジカルな問題など、自ら改善できることは
改善していきたいと思っています。

本来であれば、合板ラケットを購入して
試してみるのがよいのかも知れませんが、
道具にだけこだわるのは苦手を克服することを悪い意味で回避し、
人間的成長まで妨げるのではないか、と懸念しており、
できれば今のまま行き、問題を解決することで
自信につなげていきたいと考えています。

 最近は、肘を高くあげるイメー・(文字化け)若干安定感は増した気がします。

元裏ソフトでドライブを打っていたため、
下から手を出してしまう癖が残っている
ことは否めません。

これも一つのヒントだと思いますが、
用具の観点から

1 合板と単板との違い

2 表ソフトと単板ラケットの組み合わせの適否

3 2の組み合わせを継続する場合の留意点

についてアドバイスをお願いいたします。


質問の一部に文字化けがありました。

そのことを返信メールしても戻ってきたので、
その部分をカットしました。

さて、ラケットの単板と合板についてです。

これは一概には答えられません。

なぜなら、単板でも合板でも、その飛距離や硬さ、軟かさは
製品によって、それぞれ異なるからです。

つまり単純に単板・合板で分けて、その特徴を指摘できないのです。

まあ、打った感覚としては、
単板は柔らかく、合板は硬い感じがしますが、
ものすごい多くの種類があるラケットのことですから、
断言はできないのです。

ですから①の答えとしては、
自分が打球したときのフィーリングやプレイスタイルを考え併せて選ぶ、
ということになります。

(単板は落としたとき、真っ二つに割れることがありますので、
これは単板を使うデメリットになります)

②の表ソフトと単板ラケットの組み合わせの適否ですが、
自分で打ってみて、違和感がなければ別になにも問題はないでしょう。

単板の種類によっては、
表と組み合わせると飛びすぎることもあるかもしれませんが、
これはデメリットではありません。

よく飛ぶ用具は技術力によって、十分にカバーすることができますから。

「打球が安定せず、オーバーミスを繰り返すことが多く」とありますが、
これは用具の問題ではありません。

もちろん、そのプレイヤーの力量によっては
「用具の問題」となりますが、
あなたも自覚されているように、
それを用具の問題ではなく、力量の問題だと捉えたほうが、
自分にとってはプラスにはたらくでしょう。

打球が安定しない、オーバーミスが多いというのは、
おそらくラケットが下から出ているためです。

圧倒的に裏ソフト使用者が多く、
指導者も裏と表の打ち方の違いについて
理解していることがすくないものです。

ロング打法で裏のようにトップスピンをかける、
というかボールをこするように
スイングしているのではないでしょうか。

現在のバックスイングの位置を5センチほど高くして打ってみてください。

それでもまだオーバーするなら、もうすこし高く、
ネットするなら、もうすこし下げます。

この調整をしてベストの高さを求めるのです。

フォアハンドのバックスイング
(身体の真横で、ほとんどとらないが)を高くすると、
オーバーミスが確実に減ります。

そして、打球にスピードが出て、球離れがより速くなり、
相手はかなりやりづらいでしょう。

ブロックもカウンターもよくなります。

おっと、スイング軌道はもちろん、水平です。

ネットをおそれず、高い位置から水平に振り抜くのです。

用具に悩むまえに、バックスイングの高さを変えてみることです。

ただし、用具は大切な問題です。

弘法筆を選ばずは、それなりに真理ですが、
書の達人ほど、筆をものすごく選ぶものです。

それはスポーツの世界でも同じ。

トッププレイヤーほど用具を選びぬきます。

用具と技術、この両方を追求してください。

ただし、順序があって、
あなたのケースは、まず技術からではないでしょうか。


429.家庭でできる練習の仕方を教えてください……

こんにちは。

数年前にイップス様の強い緊張感に悩んでいた折に
携帯に懇切丁寧なアドバイスを頂いた者です。

雪柳と改名?して今回の相談をさせてください
(かなり前の事でネームが思いだせなくて)。

お蔭様で10年以上の悩みも次第に解消となり
昨年辺りから練習時初めの数球が妙に飛んだりするような
極度のビビリ状態から解放され現在に至っております。

先ずは脚、そして腰を手の振りよりも意識したり
1.2.3を実践している内にいつの間にか…(^.^)

本当に卓技研は救世主のような存在です。

本当に有り難うございました。

長くなりすみません。

本題です。

アラカン女子、仕事がらみで忙しくやっと週1回の練習です。

裏ペン。

家庭で何か出来る練習の仕方を教えて頂きたくてメールしました。

台は有りません。


イップスが快癒されたようで、それはそれはよかったですね。

卓技研としてもたいへん嬉しいです。

さて、家庭でできる練習ですが、いろいろあります。

ざっと挙げてみましょう。

①素振り

かなり古典的な練習法ですが、これは効果たっぷりです。

できれば、大きな鏡で自分のスイングを見ながらやってみると、
フォームの欠点が客観的に見えて、
スイングの自己修正ができます。

またスイングのチェックのほかに、
スイングスピードをアップするトレーニングも素振りが最適です。

たとえば1セット10回×3セットで、
1セットをできるかぎり速く振るのです。

そして10秒休んでまた1セットを繰り返します。

これをフォアハンド強打・ドライブ、
バックハンド強打(ペンならプッシュも含める)など、
自分が使う打法をメニューに組み込みます。

②フットワーク

これは素振りの応用となりますが、
左右・回り込み・両ハンド切り替えなど、
これも自分のプレースタイルにあった、
試合でよくする動きを定型化してメニューを作るといいでしょう。

できるかぎり敏速に動いて、
たとえば1セット10回を数回やるといいでしょう。

③サービス練習

これはボールを使います。

サービスのとき、
ラケットの面の狙った位置にボールを確実に当てる訓練です。

ご存知でしょうが、たとえばバックスピンサービスをだすとき、
右利きであればラケット面の左面に当てると、
ボールはよく切れます。

この部位に当てる練習をするのです。

そして同じサービスフォームで、
今度はラケットの右面に当てる練習もします。

この部位に当たると同じスイングスピードでもあまり切れません。

ということは、
同じサービスフォームでよく切れたバックスピンとナックルを、
ラケット面の部位の違いで出すことができるわけです。

このサービスをマスターするだけで、
試合(もちろんレベルによって相違しますが)では
ものすごい効果があります。

バックスピンサービスの左面にボールがあたったとき、
グリップに伝わる感触は「硬い」感じがあります。

コツンッっていう感じかな。

とにかく、真ん中面や右面とは違った感触がありますから、
これを感じながらやるのです。

座ってやってもかまいません。

ボールが散らからないように、

絨毯や布団の上でやったほうがいいでしょう。

④壁打ち

自宅のなかでもし壁打ちができるスペースがあれば
やってみる価値はあります。

ノーバウンドでやります。

壁との距離は自分ができる能力に応じてできるだけ接近します。

そしてできるだけ速く、強く、低く、直線上に打ちます。

のんびりポンポンではなく、ビシバシ速く打つんです。

これは意外と激しい訓練です。

壁打ちと舐めてはいけません。

反射神経の練習になります。

⑤応用独り羽つき

ポンポン独りで羽つきのようにボールをあてるのですが、
ラケットのいろんな面や厚みの部分にあてたり、
スピンをかけたりします。

これも大真面目なトレーニングです。

日本卓球協会も「コォーディネーショントレーニング」という
DVDを出しています。

ボールを操る感覚を磨くにはいい訓練法です。

以上、ざっとこんなところですか。

あとはストレッチや筋トレ・瞑想・呼吸法などもいいですね。

これは卓球だけではなく、身心によく効きます。


428.強力なサービスをトスしてくれる練習環境ではありません。効果的なレシーブ練習法を教えてください……

いつも拝見させていただいておりますnaoと申します。

以前「回り込みドライブの得点力をあげたい」の件でお世話になりました。

また質問をさせて下さい。

以前、水谷選手が全日本で勝利したときのインタビューで、
「サーブレシーブが大事だ」とおっしゃっていたとおり、
試合を有利に運ぶためには
サーブレシーブ力を磨くことがとても重要だと感じております。

サーブ練習は一人でもできますが、問題はレシーブ練習です。

特に自分でも相手にこんなサービスをだされるとミスしてしまうとか、
こういうサービスを中心にだされるといつも展開が苦しくなる、
と自覚しているものがあります。

(バックに早くて深い横回転や斜め下回転を混ぜて出される、
フォア前に右横回転系のサービスを出される、など)

そこでその対策の練習をしたいと思っておりますが、
残念ながら普段私と練習している周りのプレーヤーで
私の苦手なサービスを出せる人がいないのです……。

(強いチームの方と練習するチャンスもありますが、
その場合、なかなか自分に都合の
よい練習ができないことが多いです・・・)

多球練習などで課題となっているサービスに対してのレシーブ練習を
とことんできたらどんなにいいだろう、とは思うのですが、
現状残念ながら出して欲しいボールをトスしてくれる人がいないのです。

こんな状況の中でも効果的なレシーブの練習方法はあるのでしょうか?

一人でもできるものがあるならなお良いと思っています。

なんだか無い物ねだりをしているような気持ちにもなりますが、
アドバイスいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。


そうですね、レシーブの練習はなかなか難しいテーマですね。

まあ、練習に参加する仲間が多くて、
しかも各自が多彩なサービスをもっていて、
かつサービスとレシーブ練習に
理解のあるチームであればベストですが、
そういう練習環境があるケースはすくないでしょう。

また、いくらそんな環境でレシーブ練習がたっぷりできたとしても、
試合では初対戦の相手が多く、
それなりにみんな個性的なサービスを出してきますから、
やはりそのサービスに即対応とはなかなかいかないものです。

なので、試合で対戦してとりにくかったサービスを覚えておいて、
そのサービスを仲間に出してもらって練習するか、
それがだめであれば、その対応をイメージでもいいので
やっておくことが大切です。

たとえば、この質問でも述べておられる
「バックに早くて深い横回転や斜め下回転、
フォア前に右横回転系のサービス」などは、
その都度、その対策を具体的にとることです。

自分が負けた相手や弱点を突かれた相手は
自分の「師匠」だと敬意をもち、
そこを練習でしっかりと克服することです。

バックサイドの深い横回転サービスがとれなかったのなら、
自分のレシーブの立つ位置が台に近すぎて
詰まっていることが考えられるので、
台との距離を調整するとか、
深いサービスはレシーブ攻撃できるチャンスでもあるので、
それをバックハンドドライブでリターンするとか、強打するとか、
最低2種類以上のレシーブパターンを
あらかじめ用意しておくといいでしょう。

ふだんそんな練習をしていなくても、
そうイメージしておくだけで、実際の試合では意外とできるものです。

こころの準備というのは、ずいぶん効果があります。

またドライブ攻撃ではなく、無難にレシーブするときも、
横回転をリターンするテクニックとして、
そのサービスの回転の方向の逆にスイングする「逆方向スイング」と、
回転方向にスイングする「順方向スイング」の
両方をマスターしておくといいでしょうね。

それと横回転サービスを打つときのコツですが、
とくに強打とかフリックするときは、
バックスイングをとらないで振り切ってしまうことです。

バックスイングをとって打球すると、
横回転に影響されやすいのですが、
バックスイングをとらずに打つとその影響がほとんど受けないからです。

こんな知識とテクニックを思い出したり、覚えておくだけでも、
試合で役に立つものです。

それと、レシーブは卓球というスポーツのなかで、
もっとも難しいパートだと考えてください。

ということは、これを逆に生かすことも重要ですね。

はい、サービスを徹底的に磨くことです。

サービスを持ったときはすべて得点する戦略をたてることです。

サービスをもったとき圧倒的に有利になれば、
思い切ったレシーブができるものです。

「思い切ったレシーブ」ができるということは、
かなり優位に立てることはいうまでもありませんね。

相手サービスへの具体的な対応を立てておくこと、
それと相手のサービスにやられたら、
自分はそれ以上にサービスでやりかえす
という気概をもってサービス練習に励むことです。

試合に勝ちたければ、
とにかくサービスを徹底的に磨きあげることです。

勝利の女神は、
独りでこつこつとサービス練習に取り組んだものにほほ笑むのです。


427.ラケット選びに苦労してます……

秋場さん今晩は。

やどかりちゃんです。

実は今悩んでいるのです。

今5枚合板のシェイクラケットを使用しています。

以前テニス肘になってしまい
ラバーを中にして重量を軽くしてやっていました。

最近非常に軽量でZLカーボン入りのラケットを買い
今までの重量より10gも軽くなり練習していたのですが
どうもあわないのかボールが軽くなって飛んでいくようで
回転をかけようとしてもうまくコントロールができません。

仲間はそのうちなれるよといいますが手に響かないのです。

一流選手はこのようなラケットを使用しているようですが
わたしのような筋力も弱い一般の女性は
振りも遅いですから無理なのだと思います。
値段が高いラケットだったのですが
もとのラケットに戻しました。

秋場さんはどう思いますか。

結局自分が使いやすい物を選べばいいのですけど。

とてもラッケト選びに苦労します。


ラケット、それにラバーをどうするのか、
多くのプレイヤーを悩ませる問題です。

基本的には……

①自分のフィーリングにあったもの。
(そう、自分が使いやすいものです)

②プレースタイルにあったもの。
(攻撃的か守備的か。スピード重視かスピン重視かなど)

③重くて(軽量のものもあるが)、よく飛び、スピードもスピンもかかるもの。
(トップをめざすなら)

……って、いうことですかね。

ほとんどのプレイヤーは、この①②③を
自分の好みと目標とのバランスをとって選ぶものです。

競技指向なら絶対に③ですし、
試合の勝負はほどほどに楽しくやればいいやという人は
①が90パーセントでいいでしょうね。

まあ、多くのプレイヤーは、
せめて街中や市や県での大会で上位に入りたいと思っているので、
できれば②と③に比重をおいて、
可能なかぎり③を使うことをおすすめします。

なぜなら、③は相手にとって脅威となるボールが打てるからです。

そのかわり、使いづらいのですが。

この兼ね合いですね。

トッププレイヤーは、ほとんどが③指向です。

なぜなら、使いづらさは使っているうちに、
使いこなせるようになるものです。

使っているとそれがふつうになるのです。

それなら、可能なかぎり③を使ったほうがお得、ということです。

たとえば③のよく飛ぶ用具を使ったとき、
相手のドライブや強打に負けてオーバーミスが出やすくなりますが、
これは技術的に解決できるものです。

はい、バックスイングの高さ、大きさと
スイング軌道を調整することで、
③でも相手の強力なドライブを簡単に処理できるようになります。

そして③を使いこなせるようになると、
俄然自分のドライブや強打などの決まる確率が高くなります。

ドライブや強打の威力は用具に負うところが大きいからです。

自分では同じスイングスピードで打っているのに、
用具のちょっとした違いで決定率が大きく変わってくるのです。

質問にある、ラケットの軽い・重いという重量のことですが、
攻撃の決定率をすこしでも高めたいのなら、
重いほうをおすすめします。

軽いのでスイングスピードを速くするのと、
重いのでスイングスピードが遅くなることを比較すると、
後者の重いほうを使ったほうが速くて伸びる打球になります。

(比較的軽量で③もありますが、
重量と打球の質とは相関しています)

まあ、実験で確かめたことはないのですが、
経験上はそうなりますね。

だから、トッププレイヤーのほとんどは③を使うといってもいいでしょう。

また、初心者はラケットもラバーも
中程度の飛びと回転のものを指導者や専門店がすすめますが、
この時代、多くが攻撃型なので
最初から③を使用したほうがいいのではないでしょうか。

もちろん、体格や年齢などを考慮しての話ですが。


426.松平健太選手が伸び悩んでいるようですが、どういうプレースタイルがいいのでしょうか……

秋場さん、こんにちは。

いつもお世話になっております。

坂田正臣です。

毎年恒例の全日本予想や
全日本ウォッチ楽しく読ませていただきました。

僕も全日本選手権最終日、代々木まで観戦してまいりました。

正直丹羽選手のプレーには驚かされました。

打球点の速さ、相手のパワーボールに対しての間合いの取り方、
決して後手に回らないメンタルはとても素晴らしかったです。

それ以上に感動したのは
水谷選手はバックハンドが苦手だと自分でもゆっていましたが、
今回丹羽選手相手に
打球タイミングの早いバックハンドのカウンターで点を重ねるなど、
以前ではありえなかった事です。

バックハンドのカウンターやドライブに
決定力が必要だと考えたのでしょう。

現代卓球は両ハンドで得点を重ねなければ厳しい時代です。

水谷選手は久々の国際大会という事で、
どんなプレーをするのか非常に注目が集まっていました。

苦手だった技術に取り組み、その苦手の技術で得点を取る。

相当の努力を重ねなければそういった事はできないはず。

世間では丹羽君が勝った事により、世代交代とゆわれますが、
そういった水谷選手の努力をもっと皆認めるべきだと思います。

水谷選手はメダルの射程範囲にいると僕は思っています。

ここまでは私なりの全日本を見た感想を述べてしまいましたが、

実は今回質問がありメールしました。

質問の内容なのですが
最近秋場さんの口から松平健太選手の名前が出ません。

もちろん憶測で物事をゆっては行けませんが、
ある程度の理由は僕もわかります。

僕から見ても松平選手は非常に伸び悩んでいるように思えます。

何か以前持っていた柔軟性が無くなってしまったというか……。

今後松平選手がまた以前のように
中国選手と互角に戦えるようになるのには
どういった風なプレースタイルに変化していくべきなのか、
秋場さんなりの意見をお聞かせください。

以上長文になってしまいましたがよろしくお願いします。


今年度の全日本ですが、「予想」でも書いたように、
男子では水谷と丹羽、女子では福原と石川が抜けていて、
あとはちょっと差がありましたね。

水谷は世界トップクラスであることはいうまでもありません。

補助剤未使用の中国トップとガチンコで対戦させてみたいですね。

それでも水谷が中国のトップ3と対戦して
勝ち切れるかというと疑問ですが、
すくなくとも世界選手権や五輪で
中国と対戦したときのような負け方ではなく、
もっと接戦になるでしょうね。

まあ、ほんらい競技用具に不正があってはならず、
補助剤を使った選手は即、失格のはずですから。

いま世界の卓球界は異常ですね。

それはさておき、水谷と丹羽はいい試合でした。

これから当分、このふたりが
日本男子をリードしてゆくことはまちがいないでしょう。

さて、松平健太ですが、そういえばここ数年、
卓技研では彼をとりあげていません。

なぜか? 

2年ほど前か、何かの試合で彼を観戦していたのですが、
すぐに気づいたことがありました。

それは「練習、やっとらんね」ということでした。

彼の練習時間や内容を知っているわけではないのですが、
試合を観ていると、あきらかに
練習量が足りていないプレーだと感じたわけです。

彼のもつ卓球センスと、中高で練習を積んだ遺産で
試合をやっているように映った、と言ってもいいです。

なぜ、見てもいないのにそんなことが言えるのか? 

もちろん推測ですので正確な練習時間なんてわかりませんが、
試合のプレーを観ているとわかってしまうんですよね。

この練習量が足りていないことで、
彼を評価する気がなくなったのでしょう。

これはプレースタイルや技術以前の問題ですから。

こんなことを言っても、筆者は練習時間至上主義ではありません。

惰性が支配し、集中力を欠いた練習なんて、
何時間やっても意味がないと考えています。

ただ、筆者は彼のプレーが好きでした。

とくにあの居合抜きのようなバックハンド強打は、
世界で彼だけしかできない打法です。

それにしゃがみ込みサーブも彼の得意とするところで、
日本の卓球界ではとても個性的な存在でした。

あのオリジナリティたっぷりのプレースタイルをどんどん磨いていけば、
きっと世界的なプレイヤーになると嬉しい希望をもったものです。

2009年の世界選手権(横浜大会)個人戦で、
中国の馬琳に負けたものの、
大接戦を演じたプレーはいまも覚えています。

ゲームオーバーとなって、
勝った馬琳がベンチの劉監督と「やれやれ」と
苦笑いした顔が印象的でした。

松平健太というプレイヤーはかなりやりにくいとタイプだと思います。

天性のやりにくさをもったタイプとでもいいますか。

そんな彼独特の卓球キャラをどんどん伸ばしてもらいたいものです。

なんか過去の人みたいに書いてしまいましたが、彼は21歳。

まだまだその気になれば、強くなれるはずです。

いまから、レベルの高い練習を集中して、
1日8時間、3年間やりこめば、
それはすごいアスリートになっているでしょう。

[A(回答)への返信]

こんばんは、秋場さん。

坂田正臣です。お世話になっております。

松平健太選手についての回答、卓技研のサイトにて観覧しました。

毎回いつも丁寧なご返答ありがとうございます。

いつも選手についてや補助剤など突っ込んだ質問で申し訳ありません。

秋場さんの回答はいつも的を得ているものばかりで
とても参考になります。

自分も鋭い洞察力を身に付けたいものです。

今回秋場さんの回答にもあった通り、
水谷、丹羽については男子選手の中では
一つ抜けていると僕も思います。

特に全日本の決勝については
今まで見た日本選手同士の試合では
近年まれに見るレベルの高さだったと思います。

僕は横浜の世界選手権の決勝戦を見ているのですが、
こういった世界のトップレベルの試合を
僕たち日本人の中からできるような選手が出てきた事を嬉しく思います。

今年の世界選手権がとても楽しみです。

僕が松平選手の事で質問したのは松平選手は練習不足なのが、
全日本やプロツアーなどを見ていても明らかで、
特に彼の武器である居合い抜きバックドライブや
カウンターなど見ていてもフォームが崩れていたり、
カウンターの打点が早すぎたり遅すぎたりと以前と比べても
ボールセンスが見えにくくなってなってしまっているからです。

秋場さんがおっしゃたようにまだ彼も若く
これからなので持ち直してくると思いますが、
彼は何か見ているとスーパープレーを見せてやろうとか、
かっこよくプレーを見せるにはどうしたらいいのかとか
そういった部分が彼の今プレーを見ていると感じます。

個人的に僕も松平選手はとても好きで、
何度か話もした事もあり
ここで終わって欲しくないと思っています。

頑張れケンタ!!


425.スピード系サービスをストレートコースにうまく出せません。また、スピード系ナックルも教えてください……

こんにちは、秋場さん。

以前表ラバーでのサーブについて質問させて頂いたkinokoです。

解答頂いてから短い切れたサーブを目指して練習続けています。

まだ下回転しか出せませんが、
最近では短いサーブで相手がレシーブミスする位
回転がかかってきたみたいです。

そのおかげで、ロングサーブだけの時よりも
攻めるパターンが作れるようになりました。

秋場さんに言われるまでは
短いサーブなんて意識してなかったので、
こんなに試合の組み立てが変わってくるのかとビックリしました。

本当にありがとうございました。

今回質問したいのもサーブについてです。

僕は今ロングサーブは一応全コースに打とうとはしているのですが、
ストレートにサーブを打とうとすると、
どうしても威力・精度共に落ちてしまいます。

どうしたらストレートにも強いサーブが打てるようになりますか?

それと、以前深くて速いナックルサーブが有効と言われていましたが、
僕のナックルサーブは威力が余りありません。

ナックル、と言うよりも少し長い下回転のようになってしまいます。

ナックルのロングサーブについても
出し方を教えて頂けたらと思います。

よろしくお願いします。


スピード系のロングサービス
(まあ、スピード系はすべてロングにきまっていますが……)
をストレートコースに出す場合ですが、
クロスコースとくらべてエンドラインまでの距離が短いので、
どうしてもオーバーミスが出やすく、
またあまりオーバーミスを意識しすぎると
スピードが出なくなります。

ロングサービスのとき、
台を使える距離とサービスの速度は密接に関連しています。

スピードを出そうとすればするほど、台の距離がほしいのですが、
ストレートはクロスとくらべて短いので技術的にむずかしいのです。

でも、次のポイントをしっかり理解して、
練習を積めばかならずできるようになります。

基本的にはクロスに出す場合と同じです。

まずは次の3点をしっかりマスターしてください。

1.自コートのエンドラインぎりぎりにバウンドさせる

2. できるだけ低い位置で打球する

3.ラケット角度を前にかぶせる

まず1ですが、
自コートのエンドラインの白線に第1バウンドさせるくらい
ぎりぎりに落とします。

こうすることで、距離をかせぐことができます。

このサーブ練習をしているとき、
自コートのエッジに当たってミスしてもかまいません。

それくらいぎりぎりにバウンドさせてください。

また、サーブを出すとき手に載せますが、
そのとき指は台のなかに入ってもルール違反ではないので、
ボールをエンドラインぎりぎりの位置にします。

2ですが、可能な限り低い位置で打球することです。

低い位置で打球するほど、低い弾道、速いスピードとなり、
オーバーミスもすくなくなります。

高い位置で打球すると、
その分、ボールが台に当たる入射角度が大きくなり、
バウンドしたとき高いボールとなってしまうからです。

もちろん、サーブのときのラケット軌道も水平になります。

3ですが、これはラケット角度をかぶせることで、
高いバウンドになることをふせぐためです。

また、ボールの上部をこするように打球すればトップスピンがかかり、
いわゆるドライブサービスになり、
相手コートでグンッと弾みます。

スピード系のナックルサービスですが、
これはラケット角度を垂直にして、
ボールの後ろから底部を打球するようにします。

コツは、スピード系を出すのと同じ感覚で、
ただラケット角度と打球ポイントだけを変えるのです。

スピード系ナックルサービスに威力がないというのは、
スピードがないためでしょう。

ラケット角度が垂直より開くと、
スピード系からスピン系になりやすくなります。

もしかしたら、あなたのナックルサーブが
威力がないのはそのためかもしれません。

これも上記の1と2をマスターすれば、威力がでるようになります。

スピード系サービスは、
もちろん打球にスピードがあるほど効果的ですが、
とくにナックルサービスは効果的です。

それとトップスピンとナックルを組み合わせることで、
その効果は飛躍的に増大します。

スピード系はボールが速いので、
サービスの回転がわかったとしても、
レシーブで対応する時間が間に合わないのです。

スピード系ロングサービスの練習方法ですが、
相手コートのエンドラインとサイドラインが交わる隅のポイントに
へこんだボールや下に穴があいた50円硬貨敷いた上にボールを置き、
それをねらうようにします。

それとサービス全般にいえることですが、
サービスは腕や手ではなく、
腰と下半身でバランスをとってスイングをリードするとよいでしょう。

また、腕と身体はできるだけ離さないようにして、
ヒジは体にくっつけるぐらいにして、
小さく鋭く振るようにすると、安定感と威力が増します。


424.バックにロングサービスがくると上手く返せません……

秋場さん、こんにちは。初めてメールを送ります。

卓球少年です。

僕は、バック表の異質攻撃型です。

この前、区の大会でいいところまでいったのですが、
相手がペン表で自分のバックに
ナックルのロングサーブをだされ
ほぼ全部レシーブミスをして負ける
というくやしい負け方をしました 。

それだけでなくとにかく 、
バックにロングサーブがくると上手く返せません。

こういう球が来たとき僕は払っています。

どうすればしっかり返せるか教えてください


ごくごく基本的なことですが、
ロングサービスというのは
レシーバーにとってはチャンスボールとなります。

なぜか。

それはもちろん、長いから
強打やドライブ攻撃がしやすくなるからです。

だから、一般的にはレベルが高くなるほど、
サービスはショートが多くなります。

へたにロングサービスを出すと、
レシーブの強打、強ドライブ一発で
抜かれてしまうからです。

だから、ロングサービスを出すとき、
サーバー心理としてはちょっと勇気が必要となります。

それと相手を試すときにも、ロングサービスを使います。

長いサービスを出しても、
相手がツッツキだけとか、攻撃してこないときは、
短いサービスよりも長いサービスを
多く出すようになるものです。

長いサービスを出すと、レシーブが長く返ってきて、
3球目攻撃がしやすくなるからです。

ショートサービスだと、
強力なレシーブ攻撃をされることは少なくなるかわりに、
短くストップでリターンされることが多く、
そうなると3球目攻撃がしにくくなるからです。

だから、ロングサービスを多用されるということは、
ロングサービスを出しても打ってこないと
安心して出されるというか、
相手にみくびられていることが多いものです。

なので、長いサービスがきたら、
なんとしても攻撃したいものです。

でも、攻撃したくても、あなたのように
ロングサービスを打つのが苦手というプレイヤーもいます。

なぜ、長いサーブが苦手なのかわかりますか。

これはあなたのプレーを実際に見なくても、
その原因がほぼわかります。

あなたはレシーブのとき、
台に近づきすぎてかまえているのです。

だから長いサーブがきたとき、
詰まるようになってしまうのです。

なぜなら、あなたの立つ位置は、
ショートサービスに合った距離だからです。

なのでロングサーブがきたら、
窮屈なフォームであなたが言うように「はらう」のでしょう。

いまレシーブで立っている位置より
10センチほど離れてかまえてください。

そして短いサーブなら右足でも左足でも、
どちらの足でもいいので前に踏み込んで打つのです。

人間の動作は前に踏み出すことは容易です。

でも、後ろに足を引きながら打つのは難しいのです。

もう言わんとしていることはわかりますね。

ロングサービスがきたときに打てる距離、
台との間隔をあけて待つのです。

そして短いときは前に踏み込む。

これをレシーブの立ち位置の標準としましょう。

そして、どんどん「はらう」というかフリック強打してください。

とくに表ソフトラバーをバック面に使っているなら、
ぜひこれをマスターしてください。

少々ミスしてもいいから、
長いサービスがきたら強く打つのです。

そうすると、相手はなかなかロングサービスが出せなくなります。

最初はクロスをねらうだけでかまいません。

右利きなら、サービスの頂点をねらい、
ボールの斜め左側面を水平に叩くのです。

これは水平フリックですが、
ラケット面を垂直にして、水平軌道にスイングします。

コツをつかめば、
おもしろいように鋭い打球がはいるようになります。

そしてこれができるようになれば、
ストレートに打てるように練習します。

これが決まると、ノータッチのレシーブ攻撃となります。

さらに上達すれば、
こんどは頂点を打つだけではなく、
ライジングでボールがバウンドした直後を打つことにも挑戦しましょう。

エンドラインぎりぎりや、
バウンドして伸びるボールでも、
ライジングなら強打できるようになります。

このライジング打法は、
相手がタイミングがとりずらい強力な攻撃となります

まず、台との距離を調整することからはじめてくださいね。


423.「補助剤問題とハイブリット攻撃・間」についてご見解を伺いたいと存じます……

明けましておめでとうございます。日ペン卓球オヤジのS藤です。

いつも丁寧にご回答いただきありがとうございます。

また、年末の「スマッシュ云々」について等、
他の方への回答など興味深く参考にさせていただいております。

さて、落語の三題噺でもないのですが
「補助剤問題とハイブリット攻撃・間」について
ご見解を伺いたいと存じます。

補助剤問題については、早急にルールに基づいた
適切な対応がとられるべきなことは言うまでもありませんが、
別の面から考えると補助剤を使用しても必ずしも
有利にならないようになれば
それも解決に向けた一つのアプローチになるのではないでしょうか。

私の練習仲間に、強打やドライブのスピードや球威は
私の7~8割程度ですが
やたらタイミングを外すのが上手く逆モーションを多用するのが居て、
振り回されておりますが
(最近は1,2,3メソッドを自分なりに応用して
少しずつ対応できるようにはなってきましたが)、
ドライブ攻撃とフラット系のスマッシュ・強打を組み合わせた
ハイブリット攻撃を高めて行くスタイルなら、
補助剤を使ってもドライブ一辺倒の相手なら
優位に立てるのではないでしょうか。

よく野球のピッチャーの事を例えに使われておられますが、
160キロの剛速球でもそれしかないピッチャーより
150キロそこそこの速球しか投げられなくとも
130キロの変化球も使いこなせる
ピッチャーの方が打ち難いのではないでしょうか。

また、こちらの攻撃の間が変化する事により
相手に間を取らせず補助剤使用のドライブを
十分に打たせなければ良いのではないでしょうか。

そして、ハイブリット攻撃には表ソフトに近い感覚の
固めのラバーが向いていると述べられていましたが、
補助剤を使いラバーを軟らかくすれば
どうしてもドライブのみに意識が向きますし
私の若いときの経験からも
固めの裏ソフトの方がスマッシュはやりやすかったので同感です。

そうなれば、補助剤を使う意味も無くなってくるのではないでしょうか。

新年早々、長文で相すみませんが宜しくお願いいたします。


あけましておめでとうございます。

本年も卓技研とQ&Aをよろしくお願いします。

さて、新年初弾の回答です。

まず、質問の方の意見にはほぼ異議はありません。

タイミングを外すということはパワーを上回る得点効果があること、
ドライブ攻撃とフラット強打(つまり水平強打)を組合せた
ハイブリッド・タクティックスはドライブ一辺倒よりも優位であること、
それに速球と変化球を織り交ぜると
より速球と変化球の威力が高まることは、
まったくそのとおりですね。

でも、ここに「ただし」っていう言葉を付け加える必要がありそうです。

それは補助剤の問題です。

これは水谷隼の告発によって、
その問題の深刻さを思い知ったことで、
それまでは補助剤についての認識が甘かったと反省しているところです。

水谷が述べる補助剤の威力は、
そう簡単に技術や戦術で対応できるレベルではない、
ということだろうと考えています。

そしてこの補助剤を使ってのプレーは、
技術レベルが高くなればなるほど
その効果が明確化されてくるはずです。

これまで日本と中国のトップどうしのたたかいで、
なにが違っていたかというと、それは明らかにパワーでした。

中国選手の身体つきはかなりがっしりしていて、
外見からもかなりの筋力トレーニングを積んでいることがわかり、
日本選手とははっきりとした違いがありました。

そしてそのことに気づいた、
たとえば水谷や福原は筋力トレーニングに励み、
その効果はユニフォームの上からもうかがえます。

ところが、いざ中国選手と対戦してみると、
やはりパワーの点では、もうはっきりと差が出てしまうのでした。

それにロンドン五輪では、
とくに日本男子は中国だけではなく、
ヨーロッパの選手とたたかっても、
パワーが見劣りしていました。

それはテレビで観ていていも十分にわかりましたよね。

やはりこれは補助剤が関係しているとみていいのではないでしょうか。

水谷の勇気ある訴えを、
全世界の卓球人はもっと真摯に受け止めるべきだと思います。

このままの状態では、卓球界全体がだめになってしまうでしょう。

ただ、補助剤が完全に禁止になったとき、
日本のトップは相対的にレベルがあがるはずです。

中国と互角以上とは断言できませんが、
互角に近いたたかいができるかもしれません。

とくに、水谷と丹羽は、中国トップと十分互角に渡り合えるでしょう。

それと補助剤の性質のことですが、
補助剤を使うと単にスポンジが柔かくなるのではありません。

そこにテンションがかかるのです。

材質が引っ張り合う緊張状態になって弾力性能が高まるのです。

その性能によって、スピンとパワーが充填されるのです。

ハイブリッド・タクティックスによる攻撃力とタイミング変化の組合せが
有効であることはまちがいのないことです。

この戦術はトップレベルではじまり、数年のタイムラグがあって、
中学・高校レベルに浸透していくことでしょう。

ただ、それと、この補助剤の問題とは
カテゴリーが異なると考えてください。

「後加工」をもっと厳格に取り締まり、
ラケットとラバーに弾力性と回転性の規制値を設ける必要があります。

たとえば水泳競技では水着によってタイムに大きな差が出たように、
競技スポーツ界は、ハイテク競技用具に素早く対応する必要があります。

またドーピングもしかりです。

この問題にビビッドに対応しないと、
競技スポーツは腐敗し没落することはまちがいありません。


422.裏ソフトでフォアハンドスマッシュ主体です。裏スマッシュのポイントを教えてください……

秋場さん、こんにちは。
「試合中のバックハンドの安定性」について、
以前質問させていただきました黄緑です。

最近練習時間が取れたのでアドバイスの実践についての報告と、
もう一つフォアスマッシュについての質問をさせていただきます。

まず報告ですが秋場さんのアドバイスや1,2,3メソッドの通り、
ボールを落ち着いて見て待つことで
ゲームでも安定してバックハンドを打てるようになりました。

どうやら相手の打つ球=速い球という思い込みをしていたようです。

実際はすべての球が速いスピードで飛んでくるのではない、
という認識ができたことが大きかったと思います。

ありがとうございました。

またこの認識に加え、グリップの変更も行いました。

今まで深いグリップは手首の可動範囲が小さくなるイメージがあり
敬遠していました。

しかし僕は手首を巻きすぎる癖があったため
むしろ深くグリップすることで矯正でき、
これがバックハンドの安定性につながったことも
報告させていただきます。

最後にフォアスマッシュについての質問です。

僕は両裏シェークですがフォアはスマッシュ中心、
バックはドライブ、ブロック中心という戦型です。

裏ラバーを使ってスマッシュをする理由としては、

・フォアはドライブよりもスマッシュのほうが感覚がよく、入れやすい

・裏ならば下回転の球もループすれば入れられる

・裏でのスマッシュは意外性があり、得点につながる
という考えを持っているからです。

また、スマッシュを活かすために上回転系サービスを多用しています。

僕自身としてはこのフォアスマッシュを
武器にしたいし強化もしていきたいのですが、
周囲にはあまり参考になる人や教本はありません。

セン健選手の動画をよく参考にしますが、フォア表ですし・・・。

ですから秋場さんにぜひとも

・裏スマッシュの練習方法

・裏スマッシュと表スマッシュの相違点、それぞれの長所短所

・裏スマッシュを活かすための戦術とリスク

などを教えていただきたいです。

どうかよろしくお願いします。


試合で安定してバックハンドが入るようになってよかったですね。

そうなんです、飛んでくる打球というのは、一打一打違うものです。

なのに、惰性というか、思い込んだ感覚で
タイミングをとってしまうのです。

これは卓球にかぎらず、人間という動物は
つい「色眼鏡」や自分一人で創作した「物語」にはまってしまいがちです。

物語の主人公になるのはいいのですが、
その主人公を冷静な眼でみる「演出家」も自分のなかには必要です。

その「演出家」は、卓球の場合では
「コーチ」や「アドバイザー」になるのです。

自分がプレーしているとき、
コーチがいっしょにくっついてアドバイスするとやはり強くなりますよね。

1.2.3.メソッドは、
この主人公と演出家の役割をうまくこなせるための
訓練としても最適です。

さて、質問の裏ソフトでの
フォアハンドスマッシュ(強打・アタック)についてです。

基本的には裏も表も大きな違いはありません。

セン健選手は表ですが、裏のプレイヤーにも十分に参考になります。

裏のスマッシュですが、
基本的には「卓技研式水平打法」でオッケーです。

ただ、裏は表よりもボールが伸びるというか、飛距離が出やすいので、
表よりはラケット角度を多少かぶせる必要があります。

技術的な違いはそれだけです。

あとは飛んできたボールの頂点の高さにバックスイングをとって、
そのラケットの高さから水平に振ります。

もちろん、ファオクロスを狙うなら、ボールの斜め横をヒットします。

練習方法は表も裏も同じで、
やはり多球練習でできるだけ多くボールを打つことです。

それと3球目や4球目での、
実戦に近いかたちでのスマッシュ(強打・アタック)練習も大切です。

裏と表のスマッシュの相違点ですが、
これはやはり表は球離れがはやく、
飛んできたボール回転の影響を受けにくいということです。

なので、表のスマッシュは相手がタイミングがとりづらく、
少々のバックスピンやドライブ回転なら、
ほとんどノーマル回転のボールと同じ
ラケット角度とスイング軌道で強打できることです。

その点、裏はラバーとボールの接触時間が長いので、
相手はタイミングがとりやすく、
また裏ソフトは回転の影響も受けやすく、
回転量に合わせてラケット角度とスイング軌道を
調整する必要があります。

ただ、裏は表にくらべて、初速スピードでは劣るものの、
ボールが伸びて飛距離がでるので、パワーでは表を上回ります。

つぎに「裏スマッシュを活かすための戦術とリスク」ですが、
裏でスマッシュ主戦はまったく問題はないのですが、
せっかく裏を使っているので、ドライブも織り交ぜるといいでしょうね。

スマッシュ主体にドライブが入ることで、
相手はタイミングがとりづらくなりスマッシュ効果が上がります。

それに頂点で打てず、打球点を落としたときでも
ドライブなら十分に攻撃が可能です。

ただし、頂点はスマッシュ、低い打球点はドライブでは、
相手にみえみえなので、
そこは臨機応変にスマッシュとドライブを織り交ぜてみることです。

あと、裏でスマッシュ主体なら、硬めのラバーがいいでしょうね。

表に近いタイプの裏であるほど、スマッシュはやりやすくなります。

恐らく今後、硬い裏ラバーを使用して、ドライブ一辺倒ではなく、
スマッシュ(強打・アタック)の比重を増やしたタイプの
プレイヤーが増えてくると卓技研では考えています。

もちろん、これからもドライブ打法は卓球の有力な武器です。

が、いままでのようなトップスピンだけでは
勝ちにくくなっていることは確かで、
スマッシュが増えるのは明らかです。

ちょうどいまは「ポスト・トップスピン」「ポスト・ドライブ」
といった時代なんでしょう。

これからも時代に先駆けたプレイスタイルを磨いてください。

期待してます。


421.「1.2.3.メソッド」についての質問があります……

こんにちはAAAと申します

いつもHPを見させていただいております

1,2,3メソッドについて質問があります。

このメソッドは、1、2、3と数えるだけとありますが、
1で構えて、2でバックスイングをとり、3で打つ 
ということですか?

数えてるだけでいいのか疑問に思ったので質問させていただきました。

よろしくおねがいします。


1.2.3.メソッドについては何度も解説していますが、
まだ理解されていない人もいるようなので、もう一度繰り返します。

1.相手が打つ瞬間「1」と言う

2.自陣にバウンドした瞬間「2」と言う

3.自分が打つ瞬間「3」と言う

たった、これだけです。

ただし、それぞれの「瞬間」を正確に見て、
確認してから言うことが条件です。

それをしないとこのメソッドの意味はありません。

なにも考えずに、意識を集中して、
その瞬間をしっかりととらえるのです。

そうすることにより、つぎの二つの効果があり、
その効果は卓球にとってもっとも大切なことなのです。

A.自分のタイミングをとる訓練になる

B.集中できる最高のメソッドになる

Aのタイミングについても何度も解説しています。

レベルが上がれば上がるほど、
勝負はどちらがタイミングをつかめるかに集約されます。

極端に述べると、たとえば強打や強ドライブが決まる確率が高いのは
タイミングがとりにくいからです。

高い球や緩い球を強打しやすいのは
タイミングがとりやすいからです。

フェイントのフォームで打つと決まりやすいのは
相手のタイミングがずれてしまうからです。

また、高速ラリーになればなるほど、
自分のタイミングがとりにくくなります。

そんな時間がないときでも、自分のタイミングがとれれば、
それだけミスは減り、また攻撃のチャンスは増えるのです。

Bはメンタルですが、
卓球は精神面がものすごくスイングに影響するスポーツです。

試合の重要な局面で「集中!」なんどと選手がさけんだり、
まわりから声援が飛んだりするのは、
集中できない「雑念」が支配するからです。

その雑念とは、もちろん試合に勝ちたいという気持ちです。

試合に勝ちたいというのは、
それは試合をする者誰もが思っていることですが、
その意識が支配的になるとプレーに集中できなくなります。

なぜなら、試合の結果とは未来のことであり、
プレーとはいま現在のことで、
そこに身心の分裂というか齟齬ができてしまうからです。

これは大会に何度か出場したことのある選手のほとんどが
経験していることでしょう。

では、集中するにはどうすればいいのか? 

それは勢い込んで、「集中!」などとさけぶことではありません。

そんなことをすると余計に身体が硬くなって、
「集中しなければ!」ということに集中心が奪われてしまい、
ほんとうの集中ができなくなってしまうのです。

集中とは、静かなこころで、その対象をとらえることです。

こういうと、飛んでくるボールをにらみつけるように見る人がいますが、
それは身体を硬くして凡ミスを招くことになります。

そうではなく、落ち着いた気持ちで、
ボール柔かい視線で、しっかりととらえるのです。

そして、そうするには、この1.2.3.メソッドが一番なのです。

このメソッドで訓練を重ねるうちに、
ごくしぜんに上記のような集中法が身に着くのです。

これはとても簡単なことですが、
でも持続的にやるのはかなりの忍耐が必要となります。

でも、この練習法は最高の卓球訓練メソッドですから、
ぜひとも毎回取り組んでいただきたいものです。

質問の「このメソッドは、1、2、3と数えるだけとありますが、
1で構えて、2でバックスイングをとり、3で打つ ということですか?」
ですが、ほぼこのようなタイミングになりますが、
これにこだわる必要はありません。

これにこだわらないで、
ただその「瞬間」を正確にとらえることを旨としてください。