Q&A411~420 of 卓球技術研究所t3i

卓球411~420

420.横下回転サービスを出したいのですが、すべて横上になるんです……

こんにちは。

アコスと申します

あることに非常に悩んでおり
いきづまった結果こちらに質問させて頂きました。

僕は高校1年で中学から卓球をしています
今回の僕の悩みというのはサービスです。

基本サービスはハイトスを使っているのですが
どうしても横下回転がかからず全て横上回転になってしまうのです

僕は基本低いトスでのサービスは
あまり横回転がかけられず
低いトスはダブルス時のみで下とナックルを分けるのみです

たまに横下回転になることがあるのですが
どうしてもどうしてそうなるのか改善点がわからないのです

回転量は人一倍多くかかっている自信はあり、
しっかりと横下回転を出せれば
勝負所で有効なサービスとなると思います

試合でも大事な場面で横回転のサービスから攻めて行けず
非常に悩んでいます

前々から真剣に悩んでおり
試合でも思いきって自分のサービスが出せず
最近勝てておらず
今まであまり負けていなかった
部内のライバルにもあまり勝てず
自分を出せず負けてしまうのが非常に悔しいです

どうかお応えいただけると非常に
光栄です、よろしくお願いいたします。


横下回転サービスを出そうとしても、
すべて横上回転になってしまうというわけですね。

まあ質問としては非常に単純で、質問内容を理解しやすく、
また回答も非常に簡単です。

でもその単純な答えを聞いて、これが実際にできるのかといえば、
それがそうもいかないというタイプの質問ですね。

一般的に横上回転は横下より出しやすいのではないでしょうか。

なぜかといえば、
横回転系は手首を軸に半円状にくるっとひねりますが、
横下はラケットを下降するとき、
いっぽう横上は上に跳ね上げるときにボールをあてます。

で、跳ね上げるときのほうが、
手首をひねるときに勢いがついて
回転が多くかかります。

まず、以上の点を前提として、頭に入れておいてください。

それで横下回転にならないというのは、
手首を跳ね上げるときに打球しているということになります。

とうぜん、横下にするには、
ラケットが下降するとき打球しないとなりません。

横下回転を出すときのイメージとしては、
ボールの底を斜めに切って、
ボールを自陣に叩きつけるようにします。

ふつうのバックスピン(下回転)を出す感じで、
ラケット角度を斜めに入れるというイメージでもかまいません。

横下・横上のフェイントは考えず、
とにかくラケットを斜めに入れて、
ボールの底を切る練習を繰り返してください。

横下というより、下回転を出す気持ちで、
ラケット角度を斜めに入れるのです。

この練習をすれば、すぐに横下回転が出せるようになります。

そうなれば、あとは打球したあと、
手首を跳ね上げて
横上のフェイントを入れるようにすればいいのです。


419.ファオ前サービスを徹底的に出すと効果的とあったので、試合で試してみたところ……

秋場さんこんばんは。

いつも楽しみにしています。

秋場さんの本も購入させていただきました。

ヤドカリちゃんです。

先日フォア前にサーブ徹底的に出す
ということがコメントにあったのでさっそくためしてみました。

フォア前に徹底してサーブを出したら
バックに返ってきたボールをバックハンドで振って決まりました。

それで試合に勝つことができました。

しかしほかのひとに出したらツツッキしてきて
それがとても切れていてミスが多くなってしまいました。

相手を見なければだめだと思いました。

また、フォアでのミスがおおいので少なくしたいです。

腰からいくと秋場さんのコメントで
なるべく腰を使おうと意識していますが
振り遅れたりフォアにつかれたコースに対応ができません。

バックよりフォアのほうがミスが多いです。

どうしたらミスを少なくできますか。

1.2.3メソッドをやろうとしますがなかなか続きません。


まず、フォア前サービスについてです。

フォア前に徹底的に出すというか、フォア前に多く出すことは、
かなり有効なサービス戦略であることは間違いのないことです。

ただし、つぎの点に留意してください。

①フォア前サービスのコース精度とスピン量と変化

→ほんの数センチのコースの違いが
相手にとって大きなプレッシャーになります。

スピンは、とくによく切れたバックスピンが効果的です。

「台上でツーバウンドして、バウンドしてネットに戻る」が目標です。

これがマスターできたら、同じフォームでナックルを覚えましょう。

②フォア前サービスを活かすために、
相手バックサイドへのロングサービスを出すこと

→フォア前ばかりだと効果が半減します。
やはり相手にバックサイド深くくるサービスがあること
を意識させることが大切です。

このロングサービスの精度も高めることが必要となります。

それと、もちろん相手バックへのショートサービスや、
フォアへのロングサービスも
いつでも出せるようにしておくようにしましょう。

③フォア前に出したとき、相手がどういうレシーブをするのか検討して、
それをパターン化して、3球目の対処法を持っておく

→これはサービス+3球目戦略です。

フォア前サービスの有効性とは、
相手をフォア前に大きく踏み込ませることです。

この時点で、相手側は体勢的に不利を余儀なくされます。

なぜなら、フォア前を処理した体勢で、
つぎの4球目のリターンができないからです。

4球目への態勢に入るには、
踏み込んだ足をバックさせる必要があります。

通常、バックさせると、強力な攻撃態勢をつくれないものです。

この点をよく考えて、つぎの3球目のリターンを考えることです。

ただし、①で指摘したように、サービスが甘いと
相手攻撃のエジキになる可能性が高いことも事実です。

質問にあった、相手のレシーブがよく切れていたということですが、
でもこれはあくまでツッツキなので、
それほど脅威ではないはずです。

もし、その相手のツッツキが切れていて
強打や強ドライブなどの攻撃ができなくても、
たとえば相手のバックサイドに深くてよく切れたツッツキを
高い打球点で入れれば、かなり攻勢できるのではないでしょうか。

そのボールで得点はできなくても、
つぎの5球目で攻撃できる確率は高まるはずです。

このように、相手がツッツキで
こちらのバックサイドにリターンした場合の対処法を
あらかじめ想定して練習しておくことです。

これ以外にも、相手がリターンするコースや
フリック攻撃なども想定しておきます。

以上、この3点はフォア前だけにかぎりませんが、
サービス権があるときの基本ですので、
ぜひ意識して訓練してください。

つぎの腰始動についてです。

腰から始動しても、ぜったいに振り遅れることはありません。

もし、そう感じたり、実際に遅れるのであるのなら、
それはスイングそのものに問題があるはずです。

フォアハンドにミスが多いということですが、
ォアハンドはスイングするとき、
バックハンドと違って腕が体から離れるために安定性に欠けます。

腰は身体のセンターです。

重心をつくり、身体のバランスをとる部位です。

なので、腰を意識して、腰でバランスをとって不安定性を補正します。

腕とくに、肘を軸に前腕で振るタイプのスイング法がありますが、
これだと、体勢が崩されたときや動いたとき、
どうしてもスイングフォームも一緒に崩れてしまうのです。

これから練習するとき、とくにフォアハンド系のスイングは
腰を意識して、体に「センター」をつくってください。

そうすれば、驚くほどフォアハンドのミスは減ります。

1.2.3.メソッドはやるのはひじょうに簡単です。

相手が打つ瞬間に「1」、ボールが台に当たった瞬間に「2」、
そして自分が打つ瞬間に「3」と言えばいいのですから。

しかし、これを正確に続けてやるのは、
ものすごい集中力の持続性が要求されます。

これはいわば、究極の練習法です。

これを声を出さずに意識しなくても、
この1.2.3.が正確にできるようになると、
ほぼどんなボールにでもタイミングをとることができるようになります。

タイミングがとれることは、それは勝てることを意味するのです。

ある一定以上のレベルになると、
いかにタイミングがとれるかが勝負となります。

それはほとんどの球技、あるいは格闘技でもいえることです。

それと、このメソッドは集中力を鍛え、
しかも緊張した局面でもビビらないメンタルの訓練法でもあります。

とにかく、1.2.3.のポイントを正確に意識してとらえることです。

これを練習でやりつづけてください。

忘れたら、すぐに思い出して、またやるのです。

それを繰り返してください。

いいですか、もう一度確認しましょう。

これは究極の練習法です。

そう簡単にはできません。

というか長くできません。

でも、とてもやりがいのある練習法です。

その成果がまちがいないことを保証しましょう。


418.表ラバーの特徴を活かした効果的なサービスを教えてください……

秋場さんはじめまして。

いつも卓球技術研究所を楽しく見させてもらってます。

今回お尋ねしたいことがあり、初めてメールの方させて頂きました。

僕は日本式ペンに表ラバーを使用しているkinokoと言うものです。

このサイトで水平打法を知り、感激しました。

今までは回転がかかったボールなどに対しては
ドライブでしか攻めれなかったのですが、
水平打法を知ってからは
どんなボールに対しても攻撃をする事が出来るようになりました。

本当に感謝しています。

今までは3球目攻撃を考えてナックルかドライブ、
いずれもロングサービスだけで試合を組み立てて来ました。

しかし、水平打法のお陰で
せっかく回転がかかった玉でも打てるようになってきたので、
これを機に他のサービスについても覚えてみようかなと考えています。

そこで質問なのですが、
表ラバーで一番効果的なサービスは何でしょうか?

回転系のサービスを出しても裏程はかからないし、
かといってロングサービスばかりでは
試合の中盤辺りからは相手に慣れられてしまいます。

表の特徴を活かしたサービスを覚える事が出来れば
戦術にも幅が出る筈だと考えています。

もしお時間があれば返事の方よろしくお願いします。


そうですか、水平打法を試されて本当によかったですね。

はい、水平打法は万能打法です。

基本的にどんな回転であっても、水平強打で打ち抜くことができます。

嘘だと思う人がいるかもしれませんが、ほんとうなんですよね。

やった人だけが、その快感を味わうことができます。

質問の表ラバーで一番効果的なサービスは何かですが、
う~んこれは一概には言えませんね。

表ラバーを使っているといっても、
やはりそのプレイヤー個々でスタイルが異なり、
対戦相手によってもやはり出すサービスは変えないといけないので。

基本的には、スピン系のバック、ミドル、フォアの各コーナーに、
ショート、ハーフバウンド、ロングの長さを出せること、
これにプラス、スピード系のトップスピンとナックルも
各コーナーに出せることです。

まあ、これが基本で、
まずコーナー、長短、スピンがしっかりと想定通りに出せることです。

もちろん、水平打法を身につけると、
ロング戦の打ち合いになれば、ほぼ負けないので、
それをねらってロングサービスを出したいのはわかります。

でもこれはやはり相手のタイプやレベルも考慮する必要があり、
そうは長いサービスばかりで戦えるわけではないでしょう。

もう、それは絶対、短いのやスピン系も必要です。

じゃあ、サービス戦略なんて必要ないのか、
といえばそうではありません。

自分の得意なパターン、プレースタイルを活かすような
サービスの組み立てを指向すればいいのです。

あなたのようにロングサービスをより多く使いたいのであれば、
ロングサービスを活かせるサービス戦略を指向するのです。

ロングサービスが活きるのは、ショートサービスがあってのことです。

レベルの高いショートサービスがあれば、
ロングサービスがより効いてくるのです。

野球の投手でいくら豪速球を投げるといっても、
直球ばかり投げる投手はいません。

そこはやはり変化球が必要なんですよね。

直球と変化球を投げる回数の比率が5対1であっても、
この変化球を投げてこそ、直球が活きてくるんですね。

しかも直球が速いから変化球も活きるわけです。

どちらの球種も、異なる球種があるおかげで、
よりその球種の威力が高まるというわけです。

シナジー効果です。

それと多くの球種のサービスを持つことは
それなりに武器となりますが、
球種は少なくてもいいので、
まずは精度の高いサービスをしっかりとマスターすることです。

たとえば、本当にバックスピンのよくかかったフォア前サービスは、
試合になるとよく効きます。

通常のよく回転のかかったバックスピンが
仮に1秒間に100回転だとします。

これが105回転かけられるとすると、もう効果抜群なんです。

これは相手にものすごいプレッシャーをかけることができます。

トッププレイヤーというのは必ずこういうサービスを持っているものです。

どんなに緊張した局面でも、
自分の狙ったコースとスピンを出せる
「持ち球」ならぬ「持ちサーブ」をぜひマスターしてください。

それと、表ラバーは裏より回転がかからないとありますが、
いえそんなことはありません。

ドライブ打法は表は回転が掛かりにくいですが、
サービスに関しては、十分に回転をかけることができます。

裏よりも表のほうが回転がかかる
というサービスの名手もいます。

たしかにボールとラバーの接触時間は表は裏にはかないませんが、
一瞬の切れ味というものは表のほうがまさります。

もちろん、表ソフトラバーの種類にもよりますが、
表だからといって、回転がかからないわけではないのです。

テクニックで十分、回転は出せるのです。

それと「表の特徴を活かしたサービス」ですが、
これはスピード系ナックルでしょうね。

速くて深いナックルサービスは、
レシーバーにとってはやっかいなものです。

スピード系トップスピンと組み合わせて使えば効果は2倍以上です。


417.自分がやりたいものと勝ちやすいもの、どちらのプレースタイルを選択したら……。また公式戦のフォアサービスの時だけ、手が奇天烈な動きをします……

秋場様

こんばんは。

数年前にこのサイトに出会って、
毎日のように拝見させていただいております

ハンドルネーム 下手野横月と申します。

卓球歴は、高校1年から始めて15年近くになります。

いくつかアドバイスを賜りたいと思うことがあり、
非常に長文でまとまりのない文章になるのですがお許しください。

早速質問なのですが、
自分がやりたいプレースタイルと
勝てる(現在より勝ち易いと思われる)プレースタイルが
違うと思われる場合、
プレーヤーとしてどちらを取るべきでしょうか?

今現在は、片面のペンドラで、
理想としてはオールフォアに近いくらいに動き回って、
とにかくフォアドライブで押し切るという卓球を志向しています。

なぜそうなのかというと、
第1に、スポーツとしてやるからには動き回ってナンボというか、
一所懸命動き回るのが単純に好きと言うポジティブな理由と、
第2に、ボールセンスというものが欠片もないので、
相手の回転や球質に繊細に合わせることがどうしてもできず、
それならばドライブをかけて
こちらのボールに変えてしまうしか勝負できない
というネガティブな理由からです。

ただ、加齢と練習不足(週1で3時間程度)と才能不足は否めず、
実際にはバックサイドを切るボールや
バック深くに早いボールが来ると回り込みが間に合わず、
無理な体勢で甘いループを上げるか、
苦手なバックでの甘い返球となるので、
試合が進むにつれそこを徹底的に突かれて崩されて叩かれ負けます。

ですので、試合のことだけ考えると、フォア偏重のスタイルを諦め、
裏面を貼ってバックハンドでもドライブを打てるように習得し、
台の中心に構えて両ハンドで攻撃するスタイルに変更した方が
勝てるのかなと思います。

(片面でのバックスマッシュやバックドライブは、
私のボールセンスの無さから言って裏面打法の方が
早く習得できる可能性が高いと思っております)

どちらをやりたいかと言われると、
フォアドライブ一本で縦横無尽に動き回り、
体力で押し切る方が好きです。

このプレースタイルで強くなれれば問題ないのですが、
これから年を経るごとに体力や筋力を維持したり向上したりするのは、
時間的な制約等からなかなか難しくなっていく気もします。

(いまは卓球以外に、週3で仕事帰りに3kmのジョギングと
毎日腕立て・腹筋・背筋・スクワットを30回程度やって、
許す限り維持向上に努めていますが)

けれども、競技者としてより強くなりたい、
少しでも多く試合で勝てるようになりたい
という気持ちは非常に非常に非常に強いです。

他人から変えろと言われたわけでもなく
自分の中で2つの意見を持っているという、
とても答えようのない質問かと思いますが、
卓球愛好者として好きなプレーをしつつ強くなることを目指す場合、
道は険しいと思われるのをあえて貫くのか、
それとも、競技者として勝つことを至上命題に、
今現在好きなプレースタイルを変更してでも、
勝てる可能性が高いと思ったものを目指すのか、
どちらの気持ちも甲乙つけがたいと悩んでいる場合、
指導者としての秋場様ならどのようにお考えになられるでしょうか?

長文になってしまい申し訳ないのですが、
もう一つアドバイスを頂きたい事柄があります。

私はどうやらイップスの様で、どうしても治らずに困り果てています。

ハッキリと自覚したのは2~3年前からですが、
思い返すと子供時代からその傾向がありました。

卓球以外でも出る事があるのですが、
卓球では「公式戦のフォアサービスの時だけ」
手が奇天烈な動きをします。

もちろん秋場様が
このサイトに再三書かれていることも何度も読みましたし、
イップスに関する書籍も何冊か読んで実践しましたが、
どうしても治りません。

出るのは公式戦のフォアサービスの時だけで、
レシーブやドライブはもとよりバックサービスの時には出ませんし、
そもそも練習や気心の知れた仲間内での試合の時は出ません。

もともと上がり症で、
試合の間は全ての動作で緊張から硬い動きにはなるのですが、
少なくとも異常と言えるほど意思に反した動きをするのは
「公式戦での」「フォアサービス」の時だけです。

今まで、「緊張していることを自覚し、俯瞰で見ようとしたり、
そんな自分を認める」や
「サービスの時に1・2・3と数える」や
「なるべくポジティブに考えようとする」や
「勝敗を気にせずプレーそのものに集中して1球1球卓球を楽しむ」、
「意識的に声を出して自らを鼓舞して緊張を解す」
等々いろいろやっていますが、
フォアサービス以外には効果があるものの
(緊張がほぐれてドライブの調子は上がったりとかはしますが)
フォアサービスイップスだけは強固で崩せません。

具体的には、普段はトスを上げて、
任意の落下点まで待ってインパクトすると思うのですが、
第1に、落下点までどうしても待てません。

気持ちが早やって普段より相当早い落下点でラケットを当てに行き、
バウンドが未経験者並みに高くなります。

(場合によっては相手選手の頭の向こうまでストレートに飛んでいきます)

「なら意識的に待つようにすればいいだけだろ」
と仲間には言われますが、それがどうしてもできないのです。

第2に、ラケットが「逃げます」

自分でも理解できませんし、
仲間内には説明しても全く理解されませんが、
落下してくるボールをインパクトしようとすると、
まるで突っ込んでくる車を身を翻して避けるかのように、
ラケットがボールを避けるのです。
当然、自分の意志ではありません。

私なりにイップスと真剣に向き合い、
精神的・技術的な対処法を数年間も探してはいるのですが、
「これをすれば大丈夫」という特効薬がいまだ見出せません・・・。

対処法には全くたどり着けないのですが、
身体的には、原因はやっぱり
「人差し指と中指に関係する筋肉(神経?)」にあるようです。

ペンホルダーなので、
フォアサービスの時に人差し指と中指でラケットを支えるのですが、
その中指が強張ってしまい、
その延長の中指に関係する前腕と二の腕、
肩の筋肉も異常と思われるほどに緊張しているのが認識できます。

ですので、フォアサービスの構えにはいる時は、
意識的にリラックスして力を抜くのですが、
ボールをトスした瞬間、意思に反してどうしても強張ってしまい、
言うことをききません。

バックサービスの時は、
腕・手首・指が強張っていても腰の回転で何とかしてます。

ドライブ等の時には、腰の回転とシフトウエイトを使って
なるべく腕から先を使わないように打っているので出来ます。

ただ試合後には二の腕が上がらないぐらい筋肉痛になるので
やっぱり始終強張っているのだと思います

(練習の日はなりません)

また、仲間内からは「試合の時に、(私は)トスワークが悪くなるから、
それが原因であって、イップスなんかじゃない」とも言われますが、
自身の感覚としては、トスが乱れているようにも感じませんし
(というか乱れないように普段より意識的に気を使っています)
仮にトスが乱れているとしても
「トスが乱れているだけ=イップスじゃない」ではなく、
「イップスだからこそ=トスが乱れる」と思っているのですが・・・・。

精神的なものとして考えられるのは、
フォアサービスしかイップスが出ないということから、
私がサービスが下手で、まったく自信がないことから
「相手にレシーブエースで先手を取られたくない」
という心理が働いているのではないかと思い、
だったらサービスを徹底的に磨いて自信を持てれば治るかも
と思って練習しているのですが、
週3時間の練習の中でサービス練習が出来るのが、
せいぜい30分~1時間程度だという時間的なものと、
そもそもサービスというものがいまいち理解できていないので、
どう練習していいか分からないというので、
ただ何となくやっているだけで向上の役に立っているのか疑問があり、
自信とは程遠いです。

フォアサービスだけでなく
バックサービスや全てのサービスに共通するのですが、
前記した通りボールタッチの感覚が非常に悪いらしく、
秋場様の記述や技術指導書や動画サイトを見たり、
仲間内のサービスの上手な人にレクチャーを受けたりするのですが、
会得できません。

兎に角、しっかりと回転をかけられれば
(その感覚を身に着けられれば)よほど実力者じゃない限り、
強烈なサービスエースを取られることはなく、
自信と余裕が持てると思い、
まずは台上でバウンドして戻ってくるぐらいの下回転を出したくて
練習していますが、3か月以上経ってもできません。

ラケットを水平にスイングして、脚のシフトウエイトや腰の回転、
手首のスナップなどを使い、ラバーの表面で薄く擦って、
インパクトの瞬間にギュッとすると教えられているのですが・・・

今のところ、一番安定するフォアサービス(下回転の場合)は、
手首を固定し、腰はインパクトするまでは一切使わず、
ラバー面を後ろに向けて(相手には裏面が見えるくらい)
下から上にすくい上げるようにスイングし、
インパクトの瞬間、人差し指と親指をギュッと握って、
右足の太ももに体重を乗せるようにして(左利きです)
ボールの5時~4時を瞬間的に擦ります。

ある程度は回転がかかりますが、戻ってくるほどではありませんし、
下から上へのスイングなのでバウンドが山なりになりやすく
表ソフトなどには格好のレシーブエースの餌食にされます。

バックサービスの時はもっと小さく、腕から先は使わず、
腰の一瞬の回転と下から上のスイングと
インパクトの瞬間握るだけですので、弱下回転しかかかりません。

かといって、言われた通りラケットを水平に振ると、
前へのベクトルが強い分、
長くなってしまってどうしても台から出てしまいますし、
脚・腰・手首を使うと動作が大きい分、薄く当てるはおろか、
ラバーの狙った位置(先端近く)に当てる事すら至難の業です。

また、インパクトの瞬間ギュッと握るというのも、心許無いです。

人間、筋肉に力を入れると、多少はブレが生じますから、
ラバーの表面に薄く当てつつ・・となると、非常に難しいです。

ボールがラバー表面に接着した瞬間、
直前、直後のどれが一番切れるのかなど、
コンマ何秒の世界でしょうがいまいち体感として理解できません。

練習はしているのですが、上記の動作を全てやって、
ラバーの任意のポイントで薄く擦りつつ、高さとコースを調整して、
しかもより高度になるとフォロースルーでフェイントを混ぜつつ、
相手のレシーブ動作を目の端でとらえて、
攻撃する態勢まで持っていくとなると一生出来そうもない気がします・・・

(しかも、サービスのインパクトは目で見ないで、出したいコースと相手を見ながら出せとか・・・人間業と思えません)

ちなみに、サービス練習をしだして30分もすると、
二の腕と腰と首が痛み出します。

なにか変に力が入った間違ったフォームで
出している気がしてなりません。

見ている人には
「なんでそんなに肩を怒らせて、首をかしげながら出してるんだ?」
と言われます・・・

(なるべく低く出そうとして、
視線を下げようと首をかしげているらしいです)

もう、初心者に返ったつもりで一から練習したいのですが、
どういう順序段階で、何をどの程度こなしていけば、
まともなサービスを出せるようになるのでしょうか?

話がどんどん流れてしまっているのですが、
私としては最初のプレースタイルから
イップスとサービスの問題に至るまで、
全てリンクした切り離せない一連の問題のような気がするのです。

今のところフォア重視のペンドラなので、
バックサイドに回り込むスピードも
フォアでサービスを出せた方が早いですし、
バックサービスはあくまで仕方なく出しているだけで、
まともな回転のかけ方もわかりません。

イップスもフォアサービスを自信を持って出せるようになれば、
消える可能性が出てくる気がします。

本当に長くなってしまいましたが、もしよろしければ、
時間のある時にアドバイスをお願い致します。


その1

本当に長い質問ですね。

卓技研Q&A史上最長ですね。

いくら長くても構わないのですが、それにしても長い。

まあ、その長さに比して、悩みは大きいのでしょうね。

さて、まず最初の質問です。

「自分がやりたいプレースタイルと
勝てる(現在より勝ち易いと思われる)プレースタイルが
違うと思われる場合、
プレーヤーとしてどちらを取るべきでしょうか?」

ペンドラでできればオールフォアで動きまわりたい。

でも、それはあまりにも弱点が露呈しすぎて勝ちきれない。

そして、勝ちたい気持ちは「非常に強い」わけですね。

この答えはつぎの質問の答えにもリンクしていますが、
自分の思いというか、こだわりが強すぎるのではないでしょうか。

そう、プレースタイルのこだわりや、勝ち負けのこだわりです。

それよりも、もっとも大切なことを忘れてはいませんか? 

それはプレーそのものを「楽しむ」ということです。

卓球を「楽しむ」ということです。

まず、この楽しむことを前提とすべきです。

この「楽しむ」は、まずボールを打ち合うというとても素朴な楽しみです。

それが楽しいことを思い出してください。

それから、つぎに「大人の楽しみ」として、知的な楽しみがあります。

「俺はフォアハンド一本で打つことが好きだし、
自分の卓球センスに合っている。
だけど、このスタイルは限界がある。
本当に上位をめざすなら、バックハンド系技術も磨かなくてはならない。
どんなバックハンドが自分に合ってるか、ちょっと試してみよう」

こんな感じで、自分の可能性を探っていく楽しみを持ちませんか。

人は自分のパターンにはまってしまう傾向が多分にあります。

でも、自分が思っているより、
もっと可能性のある自分がねむっているのです。

それを楽しみながらやっていくのです。

現実問題として、オールフォアというのは
プレースタイルとして無理があります。

いくらフットワークがよくても、
かなり偏向したスタイルであることに変わりありません。

上位をめざすのなら、非常に試合に勝ちたいのなら、
このプレースタイルでは限界があります。

そして、そのことをあなたは認めています。

でも、自分が好むプレースタイルを捨ててまで
卓球をやる意味はあるのか、とも考えてしまいます。

いや、自分が好きで、得意と思っている
プレースタイルでやるのはぜんぜん構わないのです。

どんどん、それを磨いていけばいいのです。

ただ、それで上位をめざすのは、
ちょっと虫がよすぎるとは思いませんか。

はっきり言うと、オールフォアは「ラク」なんです。

ちょっとたとえが違うかもしれませんが、
ビギナーが片手でピアノを弾くと楽でしょ。

簡単ですよね。

でもそれでは、ピアノのよさと醍醐味を味わうことはできません。

それと似ているような気がします。

オールフォアなら、いつもフォアで待っていればいいのですから、
スイングするにはとてもスムーズに始動します。

しかもフォアハンドは強い打球を打てるし、
ぎくしゃくする切り替えも必要ではない。

これは日本のプレイヤーの多くは、実感としてわかるはずです。

でも、最近の若いプレイヤーはごく当たり前に、
バックハンドを振っています。

バックハンドドライブなんて、25年から30年ほど前は、
日本のトッププレイヤーの誰も振っていませんでしたから。

チキータも10年程まえに開発され、
これだけ使われるようになったのは、ここ数年のことでしょう。

いまでは、小学生も平気でチキータをやってますよね。

それに、いまちょっと上位をめざそうとすれば、
シェークはバックハンドドライブ、ペンは裏面ドライブができないと、
かなり不利を強いられることは明らかです。

それに丹羽孝希というフォアとバックを関係なく、
構えのときからリバーシブル態勢で
軽快に切り替える天才も出現しています。

彼はまちがいなく世界的な「天才」ですが、
これからはこの「天才性」が当たり前になってくるでしょう。

世界的な卓球技術の地平が丹羽によって高まったのです。

丹羽のプレーを観て、
筆者は卓球というものにたいする視野がぱあーとひろがりました。

筆者のミラーニューロンが反応して、
頭の中で彼のプレーの感覚を味わうことができます。

実際にはなかなかできませんが、
丹羽のようなプレーが自分にも可能なんだという
イメージができるのです。

このイメージできることがとても楽しく、
そうなれば実際にやれば曲がりなりにもできるようになるものです。

これは筆者だけではなく、
きっと多くのプレイヤーが味わっていることでしょう。

だって、あの丹羽のボールの待ち方、タイミングの取り方、
それに始動からスイング、ボールの捉え方など、楽しそうだもの。

体操競技では、筆者が小学生あたりのころ、
もっとも難度が高いのを「ウルトラC」と呼んでました。

ところがいまでは、G難度まであります。

A難度からはじまったものが、いまではGまでレベルアップしたのです。

丹羽は卓球界のレベルをF難度からG難度に上げた
最初のプレイヤーです。

すべてのスポーツ技術は進化しています。

それを試してみるなんて、実に楽しいことでしょう。

さて、筆者が言わんとしていることは、もうお分かりですね。

もしかしたら、食わず嫌いならぬ、試さず嫌いではないでしょうか? 

きっと、裏面もやればできるようになります。

それを楽しくね、ちょっと遊びごころでやってみるんですよ。

もちろん、得意なフォアハンドを活かしながら。

でも、最終的には、どこまでもあなた次第です。

ここまで述べて、こういうのもなんですが、
オールフォアでもそれが自分とって一番いいと思えば、
それをやり抜けばいいんです。

ただし、新しいことに挑戦することも大切で、
試してみれば、案外自分に合っていて、
自分がこれまで知らなかった
新しい可能性を秘めた自分と出会えるかもしません、
といいたのです。

そして、そういうプレイヤーがけっこう多いのです。

試してみるまでできるなんておもわなかったけど、
試してみれば意外とできちゃったよ、っていう。


答えも長くなりました。

二番目の質問の回答は次回に。


その2

さて二つ目の質問への回答です。

相当な「イップス」ですね。

最初に指摘しておきます。

あなたは「才能」がある、ということです。

だれにも大なり小なりイップス的なものはあります。

イップスは緊張を呼び水として、
それが身体的動作として顕著になります。

緊張にたいして、その反応は人さまざまです。

この緊張を楽しむというプレイヤーもいます。

緊張を楽しめるというのも才能です。

また、試合を楽しめば、パフォーマンスもよくなります。

緊張するほどのことは、それだけ自分にとって大切なことを意味します。

とうぜん、それは失敗を避け、成功を強く望みます。

こういったことは人にとって、心底楽しいことなのです。

緊張して苦しいけど、実は楽しいのですね。

でないと、休みの日の朝早くから、
おカネを出してまで大会に出場して、試合になんか出ません。

そうでしょ。

ほんとに嫌なら、そんなことは人間しないものです。

ところが、緊張し、イップスになることがわかっていても、
試合に出たい自分がいるわけですね。

まずそこを理解することです。

それと冒頭で指摘したように、
あなたのように強度なイップスになる人は、
恵まれた才能をもっています。

なぜなら、それだけ「自己実現」に向かう力が強いからです。

おそらくあなたの身体
(あなたが意識できない、あなたの知らない身体とでもいいますか)は、
あなたの意志に逆らってまでも、
あなたのなかに秘める潜在能力を発揮したいのです。

だから、身体はイップスになっても、あなたの意志に背くのです。

あるいは「身体」を「無意識」と呼んでもいいでしょう。

無意識とは心理学用語で、自分が意識しない、もう一人の自分です。

どんな人にも、自分が知らない自分が住んでいます。

自分が知っている自分や、
自分が思っている自分がすべてではない、
ということです。

自己実現とは、実はこういう自分が知らない自分をふくめた
自分の潜在能力を活かして生きるプロセスのことです。

ユングは「個性化の過程」と呼んでいます。

俗にいわれる自己実現は、
「自我実現」「願望成就」「野望達成」の類義で使われています。

あなたへのアドバイスとして、
一般的な卓球コーチなら、
メンタルを重視すれば
「勝ちを意識しすぎているので、リラックスして思い切ってやれ」
というでしょう。

また技術面を重視すれば
いくつかのテクニック・メソッドを教示するでしょう。

しかし、これらのことは、
あなたが述べておられるように、もう試されているし、
このようなアドバイスであなたのイップスが改善されることは
見込みにくいでしょうね。

ではどうすればいいのか?

あなたはこんなことを述べています。

「非常に非常に非常に試合に勝ちたい」という表現。

また卓球以外でもイップスになること。

子供時代からなっていたこと。

中指に関係する前腕と二の腕、
肩の筋肉も異常と思われるほど緊張すること。

以上から推測されることは、
あなたは子供時代に、
何かうまくやることを求められたことがトラウマになり、
それが運動神経の不調を招いていると考えられます。

ただし、これは「推測」の域をでません。

トラウマというのは、
その本人がトラウマになった要因を
自覚していないことが多いようです。

そう、意識できず無意識となって潜んでいるのです。

でも、身体は知っています。

体が覚えているのです。

それがあなたのように、自分の意志とはちがう動きをするのです。

ではどうすれば改善するのか。

じつは、この世には、ものすごく多くのメソッドがあります。

著名なところでは、
ドイツの精神科医シュルツが開発した「自律訓練法」、
インドで生まれた修行法の「ヨーガ」、
それに「バイオフィードバック」といったところですか。

以上のメソッドはスポーツにも取り入れられています。

これらはネットや本、動画でいくらでも観ることができますが、
一人でやるよりも、
やはり信頼できる専門家の直接指導を受けたほうがいいでしょう。

それでも改善されなければ、
トラウマそのものの治癒というか、
心理療法を受けたほうがいいでしょうね。

アーノルド・ミンデルというプロセス指向心理学の創始者がいます。

彼の有名なことばに「ドリーム・ボディ」があります。

夢見る身体。

その個人の身体的動作の特徴というか癖などに、
睡眠中の夢で示されるようなメッセージが表現されている、
というのがドリーム・ボディです。

で、この身体の癖を本人は自覚していないのですが、
それを指摘され、さらにその動きを増長するような動きをすると、
自分のトラウマというか問題点が浮上して治癒される、
というメソッドです。

まあ、この解説は筆者の理解で、
専門家は違う見解や表現をするかもしれません。

ミンデルの本は多く翻訳されていますので、
質問者が読まれると興味深いでしょうね。

筆者はほとんど読んでますが、たいへんおもしろいです。

また、有り体にいうと、友人知人なら、
ユング心理学の分析心理療法を薦めますね。

主に自分が見た夢をもとに、
ユング派のカウンセラーとともに心理的な悩みを解いていくわけです。

夢には無意識からのメッセージが込められていて、
その夢を解くことで、より深い自分を知ることができます。

無意識というか夢は、より大きな自己に成長してほしいのです。

それは自己実現へのメッセージと呼んでもいいでしょうね。

あとはトランスパーソナル心理学系のワークも効果があるでしょうね。

これららのメソッドは、不調の改善というより、
より高い次元にみちびくものです。

人によって違いますが、かなり時間を要することがあります。

でも、ほんとうの自己実現に興味があるなら
「ぜひ」とお薦めしたいですね。

以上のメソッドは、その専門家を慎重に選んでください。

秋場龍一




416.表ソフト最大の弱点である、打球点を落とした下回転はどのように打てばいいのでしょう……

秋場さんお久し振りです。

シェークフォア表バック裏ソフトのabcです。

水平打法に慣れてから、楽に試合に勝てるようになりましたし、
卓球の技術に対する考え方がだいぶ変わりました。

卓球を始めたときに教えられた打ち方が、非効率的なものであり、
上達の弊害になる可能性のあるものであると思います。

最近、本当に水平打法を知ることがてきて良かったと
心から思っています。

今回の質問は、台上からギリギリ出るくらいで、
かつネットより低い下回転に対して
どのように打てばいいかなのですが、
私自身これが表ソフト最大の弱点であると思っています。

表ソフトの場合、球を持つためには
裏ソフトのようにラバーにひっかけるのではなく、
弾くという動作が必要だと思っています。
(イメージ的には裏ソフトはラバーでボールを持ち、
表ソフトはラケットのブレードかブレード付近で
ボールを持つイメージだと思います。)

そのため弾きながら前に振ることができるときは、
低い下回転のロングボールでもある程度の強打は可能なのですが
、短くて低いボールなどの、
前に振れない条件の時にどうしようか困っています。

この条件は裏ソフトならばしっかりとラバーで持って、
簡単に威力のあるドライブが可能なのですが、
表ソフトがこの打ち方をするとボールが持てないので
威力のないドライブしか打てません。

方法として考えているのは、

1.かなり打点を落として、ドライブでしっかり回転をかけて低くいれる

2.打点をライジングにして、フリックするくらいのイメージで打つ

3. ひっかけながら弾く角度打ち(ドライブと角度打ちの中間)で、回転を重視していれにいく

4.角度打ちで、完全にナックルに近いボールでいれるだけにする

5.打点を落としてサイドスピンをいれながら、低くいれるだけにする

これのどれを重視して練習すればいいと思いますか、
もしくは何か他の打法があったら教えて下さいお願いします。


そうですか、水平打法をマスターして
試合に楽に勝てるようになったのですね。

うれしいですね。

水平打法からの強打は
強ドライブよりはるかに決定率が高いことは確かですから。

それと水平打法がきまると気持ちがいいんですよね。

まあ、豪快なパワードライブできめるというのも卓球の醍醐味ですが、
スイートスポットでヒットしたときのカーンという打球音、
グリップから伝わる手の感触、
それにサイドを鋭く切り裂くボールの軌跡など、
水平打法にはたまらない魅力があります。

攻撃的な面だけではなく、水平打法をマスターするにつれ、
ブロックやカウンターのテクニックもぐんと上がります。

水平打法は攻撃力と同時に守備力もアップするのです。

さて、質問の「台上からギリギリ出るくらいで、
かつネットより低い下回転に対して
どのように打てばいいかなのですが、
私自身これが表ソフト最大の弱点であると思っています」
ですが、まったくそのとおりです。

はい、ここが表ソフトの致命傷になりやすいウィークポイントです。

表ソフトが多数派にならないのも、ここに要因があるからです。

裏ソフトなら、打球点を落としても
強力なドライブでいくらでも攻撃できますからね。

とくにフォアサイドへきた台上から出る下回転やナックルボールで、
打球点を落として打たなければならないケースです。

バックサイドならシェークなら
バック面の裏(ペンでは裏面)を使ってのバックハンドドライブで
対応できますが、フォア面に表の場合はそういかないからです。

では、この質問に答えましょうか。

まず、考えておられる打ち方を検討してみましょう。

1.かなり打点を落として、ドライブでしっかり回転をかけて低くいれる

→ドライブで対応するケースもありますが、
なかなか「しっかり回転」をかけることができません。
そこで「低く」いれて相手の反撃を防ぎたいわけですね。

元世界トップで現・中国ナショナルチームの総監督である劉国梁も、
ドライブというかトップスピンでリターンすることが多かったです。

ただし、回転はあまりなく、それをカバーするため、
低い弾道、厳しいコース取り、スピードがありました。

中ペンですが、表ソフトをファオ面に貼るシェークのプレイヤーは
参考になるでしょう。

ネットで探せば現役時代の実戦映像が見つかるはずです。

2.打点をライジングにして、フリックするくらいのイメージで打つ

→これは打球点が落ちているわけですから、
「攻める」打球にはなりにくいですね。

でも持っておきたいテクニックです。

3.ひっかけながら弾く角度打ち(ドライブと角度打ちの中間)で、
回転を重視していれにいく

→これもありで、スピードを求めたいですね。

4.角度打ちで、完全にナックルに近いボールでいれるだけにする

→この打ち方は、
日ペン(といっても角丸)表ソフトで世界チャンピオンになった
河野満が得意としていたものです。

低い弾道でスピードを求めたいですね。

5.打点を落としてサイドスピンをいれながら、低くいれるだけにする

→これは相手にフォアサイドを切られて、
しかも出足がおくれているという劣勢のときの
窮余の策としてはいいですね。

表は回転はかからないものの、
バウンドしてから、かなり曲げることはできます。

以上のなかで、どれがいいのかといえば、
どれも有していたいテクニックではあります。

まあ、甲乙つけがたいですね。

このどれも決定的なものではなく、これらの打法でつないで、
つぎへの攻撃につなげるという感じでしょう。

では卓技研としての、
この表ソフト最大の弱点をカバーする方策を展開してみます。

これは戦術面・戦略面もふくめての回答です。

[戦術として]

①基本的に打球点は頂点で叩くことを前提とする。
相手にこちらへのファオサイドにボールを送れば
強打されることを警戒させる

②フォアサイドにきたボールをクロスに強打するとき、
相手のサイドラインを切ること

③上記②のクロスに打つ始動で、ストレートにも打つことができること

以上をしっかりと意識してマスターすることです。

そうすれば相手はフォアサイドへの送球が確実に減少し、
よって、相対的にウィークポイントが消えるわけです。

[打法として]

④ドライブ(トップスピン)をかけてリターンする

⑤角度打ちの要領で放物線上に「半強打」する

これは、トップスピン系とノントップスピン系の打ち方で、
質問された方の打法に入るものです。

ドライブを多用するなら
とうぜん回転のかかるタイプの表ソフトを使うべきでしょうね。

最近は回転がかかりやすい表も販売されていますが、
それでもやはり裏には劣ります。

ですから、現状としてドライブを使う場合は、
回転の威力できめるというよりも、
トップスピンによってボールをもってつなぐということになります。

⑤はスピードは水平打法のようにないものの、
意外ときまるんですね。

なぜなら、相手のエンドラインぎりぎりに入る
(というか、必然的にぎりぎりに入れすことしかできない)のと、
打球スイングと実際に飛んでくるボールスピードが遅く、
そこにギャップがあって、
それが相手のタイミングをくるわせるのです。

打撃の強さ(スイングスピード)と
放物線を描くライン(重力によって落ちる距離)の計算をして
打つ打法ですが、
オーバーしない程度に「強く打つ」ことがコツです。

[戦略として]

⑥反転させて裏ソフトでフォアハンドドライブ攻撃する。
シェークならバック面の裏ソフトでドライブをかける。

ペンなら反転させて裏面に貼った裏ソフトを使う。

質問者のabcさんは、シェークの「フォア表バック裏ソフト」ですが、
このいわゆる「異質タイプ」をうまく活かせる戦略です。

卓技研としては、この⑥をもっとも推奨します。

ここ数年のうちに「異質反転タイプ」が、
ジュニア世代で世界トップクラスに登場するでしょう。

卓球の進化からみれば、
かならずこのプレースタイルが求められることでしょう。


415.試合になるとバックハンド系のネットミスがよく出てしまいます……

こんにちは。

今日はじめてこのHPを拝見しました。

ハンドルネーム 黄緑と申します。

戦型はシェーク裏裏です。

卓球は大学生になってから開始して、3年経ちました。

最近になってようやく、両ハンドのドライブブロックや、
サービス、レシーブが形になってきました。

しかしそれと同時に試合の負けパターンも
かなり明確になってきたのです。

それは、凡ミスです。

特に多いのがバックハンドでの打球ミスです。

普段の基礎練、フットワーク、多球では
安定してショートやドライブは打てています。

しかし試合になるとどうしても
満足の行くような打球感を得られないと言いますか、
自分の普段の打球が出来ないのです。

やはり試合の独特のテンポや、
緊張感に体がついて行かない感じがします。

そのためバックスイングが十分に取れず
打球が威力のないものになってしまい、
ネットにかかってミスをすることがほとんどです。

バックショート、バックドライブ共に同じような状況です。

同じクラブの友人には、経験の少なさだとか、
打球時に余裕を持つだとか、
力を抜くといったアドバイスをもらい
それを意識して試合に臨むのですが、
それでもうまくいきません。

今は練習時間は週に1~2回、2時間程しか取れませんが
なんとかこの状態を克服したいと思っています。

この文章だけでは伝わりにくい部分もあるかと思いますが、
何かポイントや練習方法を教えていただきたいです。

また、これからも質問をさせていただくこともあると思いますが
その時もよろしくお願い致します。


試合になるとバックハンド系スイングにミスが多くなる。

その多くがネットミスというわけですね。

この原因は、ものすごくわかりやすいですよ。

あなたも述べておられるように、試合になると凡ミスが多く出て、
ふだんの打球ができないとありますね。

なぜ、試合になると「ふだんの打球ができない」のでしょうか? 

これは二つの要因が考えられます。

一つはもちろん、
ふだんとはちがう「試合」という場がもたらす緊張感です。

はいメンタルの問題ですね。

もう一つは打球技術の基本に問題があるからです。

そう、緊張した場でも正確にスイングできる技術力です。

では、メンタルから解いていきましょう。

試合になると、ふだんの練習とは異なるミスが出るときがあります。

それは二種類。

一つはオーバーミス、もう一つはあなたのようなネットミスです。

オーバーミスが出るのは、
ボールを大事に入れたいという意識が強すぎるときです。

打球のときいつもより、ボールを持とうとしすぎるんですね。

ふだんより「手先」でコントロールしている、といってもいいでしょう。

そうなると、安全に入れようとするあまり、
ネットにかかるのを恐がって、
ふだんよりも大きな放物線の打球になります。

このとき、ラケットはふだんより下から出ているものです。

ふだんよりラケットの位置が下から出ると、
相手打球の威力や深いコースのボールにたいして
オーバーミスが出やすくなるのです。

試合でオーバーミスが多いときは、
勝とうという意識が強すぎるというか、
過度にびびっていて、
ふだんよりラケットが下から出ているわけです。

野球の投手でいうと、「球を置きに行く」という状態です。

それと打球点もいつもより引きすぎ、遅くなっています。

なので、オーバーミスが多いときは、
まずそんな自分のメンタルを見つめ直します。

オーバーミスは弱気なときが多いので、
強いこころで自分を信じるようにするのです。

つぎに技術的なポイントを意識します。

ラケットが出る高さと打球点の是正です。

意識してラケットを高くたもち、高い打球点で打つようにするのです。

これでほぼ確実にオーバーミスはなくなります。

こんどはあなたのようなネットミスが出るケースです。

ネットミスというのは、メンタルからみると、
打ち気にはやりすぎているとき、強引にいきすぎているときです。

まあ、焦りからくるものですね。

このような精神状態になると、打球ポイントが早くなります。

ふだんより前になるわけです。

打球点が前すぎると、とうぜんネットにかかることが多くなります。

こういうときは、まず焦っていることを自覚して、
ゆっくりとお腹から息を吐いて吸う深呼吸をして、
気分を落ち着かせるのです。

そして、もっとボールを引きつけて、
ふだんどおりの打球点で打つようにしよう、
と自分に言い聞かせます。

たったこれだけで、ネットミスは出なくなります。

以上は試合にかぎらず、
自分の技術的なポイントをチェックするときに応用できます。

オーバーミスが多いのは
打球点が遅れる、
下からラケットが出ている、
相手の威力に負けている
……というわけです。

またネットミスが多いのは、
打球点が早すぎる、
ボールをよく見ていない、
フットワークが遅れている
……わけですね。

これを意識してふだんの練習に取り入れてください。

それと技術的にもっとも大切なポイントは、
スイングのとき、
腰から始動して、
腰でリズムをとり、
腰でボールをコントロールすること
を心がけることです。

そうすれば、試合の緊張した場でも、
打球点がいつもとちがうということにはなりません。

ふだんから「腰で打つ」ということを徹底することです。

どうしても試合になると、
脳というか自我と直結した「手」が優先してしまうのです。

身体というのは、脳や自我よりも賢いのです。

意外でしょ? でも、ほんとうなんです。

そう身体の要は、読んで字のとおり「腰」にありますから。


414.なぜ、後加工(補助剤使用)したラケットの使用を取り締まれないのでしょうか……

日ペンのことで何度かお便りさせていただいた佐藤です。

今月の卓球王国でも取り上げられていますが、
何故、後加工したラケットの使用を取り締まれないのでしょうか?

要は、後加工した不正な用具で試合をすることが
できなければよいのですからいくらでもやり様があるように思われます。

例えば、重要な国際大会のシード選手には、
試合毎に審判の注視の上で未開封の新品のラバーを貼って
プレイしてもらうとかでは駄目なのでしょうか?

私どもはグルーにも馴染みのない年代です。

確かに昔のラバーと今のテンション系のラバーでは、
持ち上げるしかできなかった球を
水平スイングでぶち抜くようなプレイができる違いがあるので、
補助剤でラバーを柔かくさせることの意味とかは実感できますが、
ルールはルールだと思います。

補助剤を使用しているトッププレイヤーは
忸怩たる思いを持っていないのでしょうか?

草の根愛好家の一卓球オヤジとして愚考しております。


補助剤問題について、
水谷隼選手が『卓球王国』12月号のインタビューで語っています。

また、同誌の質問状に
ITTF(国際卓球連盟)会長のアダム・シャララが回答を寄せています。

卓技研は今回の水谷の抗議を支持しています。

彼は選手生命をかけて、ほんとうに勇気ある行動をしているのです。

水谷の今回の発言を読むにつれ、彼を孤立させてはならない、
と強く思いました。

もしこのまま、この問題が解決されなければ、
日本と世界は傑出したプレイヤーをうしない、
同時に卓球という競技の世界的な信頼性を失墜させてしまう
ことにもなりかねません。

今回のインタビュー記事を読んで、さらにそう感じました。

そして、筆者の認識の甘さも反省しているところです。

また、この水谷の抗議にたいして、
ITTF会長の回答はまったく的を得ていません。

カテゴリーエラーというか、問題をすり替えています。

シャララは「ITTFはこの問題の解決に全力を尽くしている」
といいつつも、実はこの問題を軽視しているのでは
とも思えるほどです。

スポーツ界にとって、用具は悩ましき問題です。

卑近では、水泳の水着、日本プロ野球の使用球などがあります。

とくに卓球は軽量ボールという性質状、
用具が競技に著しい影響を与えます。

これまでも、ラバーのスポンジの厚さ、粒高、スピードグルーなどが
大きな問題になりました。

その用具を開発した国が、いわば秘密兵器を独占使用することになり、
フェアプレーとは程遠いことになったこともあります。

しかし、裏ソフトラバーの開発がなければ、
おそらくドライブ打法は開発されなかったというか、
これほど全盛にはならなかったことを想像すると、
一概に用具進化のネガティブな面だけを指摘することができません。

ドライブから生み出されるトップスピンによって、
卓球のスポーツとしての醍醐味が
飛躍したことはまちがいのないことですから。

でも、この補助剤問題は一刻も早く是正しなければなりません。

このままずるずるとうやむやにしておくと、
卓球界にとって取り返しのつかない事態をまねくことになります。

水谷の発言は、補助剤を使ったプレイヤーとの対戦から述べられた
現役トッププレイヤーの肉声であり、
シャララの回答はその実情を鑑みないものです。

「……通常考えられないような回転や軌道で
ボールが入ってきたりするのが補助剤です。
塗っている選手の場合、
物理的にあり得ないボールが飛んできたりする」

この水谷のことばは、卓球をそれなりにやったことのある人なら
「なるほど」と理解できるものです。

またつぎの発言は、
先のロンドン五輪での水谷や日本の選手が
他国の選手とのプレーをテレビで観たとき、
なぜ日本選手はスピードやパワーがなく、
外国選手はあんなにすごいボールが打てるのか、
の回答になっています。

「ぼくらは一生懸命打っているボールが、
補助剤を塗っている選手には
軽く打つだけで同じようなボールの球質になるし、
どれだけ自分が攻め込んでも攻めている気がしないし、
相手が苦し紛れに打ってきたボールに
ものすごい回転がかかっている」

――どうでしょう。

ああ、そうだったのか、と合点がいきますよね。

いまにして思えば、あんなにボールに差がでるのも変ですよね。

筆者が反省しているのは、以前Q&Aで
「補助剤使用関係なく日本と中国のレベル差は大きい」
と述べたことです。

おそらく、補助剤使用の選手との対戦では、
その威力のすごさを見せつけられるのでしょうね。

補助剤を使ってない中国及び世界のトップと
水谷や岸川、丹羽との正々堂々のフェアな試合が観てみたいものです。

オリンピックなど世界的大会ではドーピングは厳しくチェックされます。

これは、このドーピングのルールは徹底的にチェックして厳守させないと、
たちまち多くの選手に反故にされてしまうからです。

そして、ルールを甘く適用すれば、ずるずるとドーピングはひろがり、
すぐにドーピングをしないと優位に立てなくなり、
ドーピングすることが当たり前になります。

それはプレイヤーの健康を著しく損ない、
競技の平等性をうしなわせ、
観戦する興味をもてなくさせてしまうのです。

スポーツ競技ではなく、
薬物や用具のドーピング開発競争に堕してしまうでしょう。

日本卓球協会は、卓球の未来のためにも、
ITTFに断固たる抗議をしてほしいものです。

このまま是正されなければ、
協会として日本選手の国際大会への参加を見送ることも
必要ではないでしょうか。

卓技研は一日も早い、この問題の解決を望むものです。

(参考資料『卓球王国』12月号)


413.粒高+裏の異質・反転タイプですが……

こんにちは。以前に粒高の質問の件でお世話になったものです。
その節はありがとうございました。
お礼も述べず申し訳ありません。

ハンドルネームは「ヤス」です。

私は30歳代の卓球愛好者で、
地方の大会や県の大会に参加したりしています。

強さは小さな大会なら上位に食い込みますが、
県レベルでは全く通用しないレベルです。

私はペン粒高(裏ソフト+粒高)ですが、ほとんど反転は使わず、
粒高メインの戦い方です。
(サービス、チャンスの時に裏ソフトを使用。80%近く粒高使用)

当然のことながら、相手のレベルが上がるにつれ、
通用しないことを痛感し、反転プレーを心がけようと思っていますが、
今までの戦い方が崩れてしまい、なかなかうまくいきません。

そこで現在、私が参考にしている選手がいるのですが、
チャイ・ポワ選手(香港)、
レイ・ジャンファン(オーストラリア)選手などです。

彼女らのプレーを見てみると、スムースにラケットを反転させて、
無理なく粒高から裏ソフト、裏ソフトから粒高に切り替えしています。

そこで質問なのですが、

1.彼女らのようにスムースに打法を切り替えするには、
どのような練習すればよいのでしょうか。

2.粒高ショート後の裏ソフトでのドライブ、強打など、
反転する際の注意点など(ボールの待ち方など)

3.反転プレーをする選手が持つべきサービスは
どのような種類がいいのか

4.今後、世界レベルで男女問わず、
このようなプレースタイルの選手は出てくる可能性はあるでしょうか。
(これは個人的な願いとして、出てほしいですが。)

ご回答いただけると幸いです。よろしくお願いします。


粒高をメインに裏をときどき使用という感じですね。

大会のレベルが上がると勝てなくなる要因を認識しておられるので、
もっと裏ラバーをうまく使いたいのでしょうね。

やはり、レベルが上がると、
単に粒高の回転の変化だけでは通用しなくなりますからね。

粒高のトリッキーな回転の変化は、
その特徴を知っていれば比較的容易に対応できますから。

粒高は回転の変化を得る半面、
スピードが出ないという弱点をもっています。

なので、粒高プレイヤーは、コースを突いて相手を振り回さないと、
回転の変化だけでは狙い撃ちされてしまうわけですね。

粒高はオールフォアで動くタイプには比較的有効に戦えますが、
バックハンド系が強いプレイヤーだと、
振り回すこともできないので苦戦を余儀なくされます。

それに相手を追い詰めても、
ここで決めるというとき粒高ではどうしても決めきれないし、
粒高強打も安定感に欠けます。

そこで、反転して裏を使いたい、というところでしょうか。

ところで、裏面打法は試されたことがありますか。

裏面は意外と多くの打法が使えます。

裏面ドライブだけではなく、
ショート、ツッツキ、チキータだってできるのです。

この裏面を使わない手はないですね。

反転はいらないというのではなく、
「裏面+反転」があれば、試合ではかなり有利になります。

これまでの試合ではおそらく、
バックサイドやフォアミドルを深く突かれたのではないでしょうか? 

通常、粒高プレイヤーには、このコースに入れておけば攻撃はないし、
厳しいコースにリターンされる確率もすくなくなるものです。

いわば、粒高のアナですね。

で、ここにきたら、裏面の裏ラバーで
ドライブやチキータで攻撃できたら、
相手はどんなに困ることでしょう。

ぜひ、裏面打法をマスターしてください。

それでは、質問に答えていきます。

まず1ですが、これはラリー練習するとき、
たとえば1球ずつ反転させて打つことです。

それと反転させた裏ラバー面で、
ロング、ツッツキ、カットなど多種の球質を打ち、
打法もロング、ドライブ、ツッツキ、強打などを打つことです。

単に、反転をスムーズにするという訓練だけではなく、
粒高で打ったあとに、
裏ラバーで打つということに慣れる必要があるからです。

粒高と裏では、ラケット角度、スイング軌道、
打撃の飛距離も違いますからね。

これは2の質問とも関連します。

粒高ショート後に裏を使うときというのは、
攻撃に転じたり、決定打を打ちたいときが多いと思います。

待ち方としては、台との距離、ラケットの高さ、ラケット角度、
スイング軌道を「裏仕様」にすることですが、
これをしかりと意識して待つことですね。

3の反転プレイヤーのサービスですが、
これは特段、特別なものはありません。

4の世界的な粒高を使った反転プレイヤーの出現ですが、
プレースタイルとして絶対にあり得ないとはいえません。

ただし、前述したように粒高面でのスピードの問題、
それと反転面の攻撃力が課題となってくるでしょう。

ペンではありませんが、シェークで福岡春菜が
粒高と裏の異質前陣攻守型として活躍しています。

彼女は強力なサービスが武器ですが、
初めて対戦する相手や試合の前半では強みを発揮するものの、
相手に慣れられるとなかなか勝ちきれません。

これは明確に攻撃力の脆弱性にあります。

福岡のようなシェークの異質タイプも、
フォアサイドのボールは反転させて
裏ラバーで攻撃することが必要でしょう。

また、福原愛もバック面に粒高に近い表ソフトを使ってますが、
そのラバーから繰り出すナックルで
相手をフォア前に寄せる「ストップ・ナックル・ロング」
のようなボールを打ちますが、
この打法の有効性は認めるとして、これだけではなく、
スピードナックルが打ちたいところですね。

ナックルにスピードがあると、それはものすごく強力な武器となります。

なので、世界トップに出る条件としては、
このスピードナックルが使えることと、
裏ラバーを貼った面も
裏ラバー専門プレイヤーに負けないくらいの攻撃力を持つことです。


412.決定力がない自分は、何を武器にすればいいのでしょうか……

ハンドルネーム:ワルドナルド

はじめまして。
いつも興味深く拝見しております。
数年間に渡って悩み続けている課題です。
よろしくお願い致します。

質問
 自分の卓球に武器(決定力)がありません。

私は30代半ばの男です。

身長は160cmほどで体重55キロ、パワーがありません。

学生時代は台から少し下がって、
粘り強くフォアドライブで攻める卓球でした。

社会人になってから、練習量が減り、
体力も落ちたため前陣に張り付いて速攻気味の卓球で
コースを付いて両ハンドで攻めるようになりました。

特別苦手な技術もないのですが、平均的な卓球すぎて、
同じ以上の選手へのプレシャーをかけることがでず、
逆に自分が常に劣勢な気がしてしまいます。

両ハンド卓球でも最後の決定打はフォアでないとと思い、
攻撃力アップに取り組んでいます(筋トレ等々)が、
いまいちこの体格でのプレースタイルが見えません。

武器を身に付けたくて、跳ねるラケットに変えると台上が甘くなり、
特に初めて対戦する相手の場合レシーブが厳しくなります。

現在は5枚合板で柔らかめの板に
フォア面テナジー05バック面テナジー64ですが、
台から離れるとはやり威力に欠ける気がします。

かといって前陣に張り付いて相手を後陣に追いやったあと、
相手に盛り返されてしまうことが多々あります。

変化を使えた方が良いのかと思いバック面を表にもしてみましたが、
自分でもしっくりきているのかわかりません
(うまい選手になると表の変化にもはまってくれない気がします)。

私のような場合、何を武器にし磨いていくことがよいのでしょうか。


なるほど。

ご質問のような悩みは、それなりに卓球を真摯に取り組んできた
プレイヤーのだれもがぶつかる壁です。

みんなその人独自の運動的な癖というか個性があって、
それに考え方や指導を受けた環境と影響などが加わり、
それなりのプレースタイルとなります。

で、その壁にだれもがぶつかるわけです。

そして、いまあなたは「この体格でのプレースタイルが見え」なくて、
「何を武器に」していいのかわからないわけですね。

まず、あなたのように自己分析できることが、
自己成長の大きな要素となります。

だから、あなたはまだまだ「伸びしろ」をもっています。

自分に大いに期待していいでしょう。

で、回答なんですが、
質問内容からいえば、どうとでも答えられるわけです。

それなりのアドバイスはできます。

でも、それをこの質問でやると無責任になるんですね。

なぜなら、あなたはどんな卓球がしたいのか、がわからないからです。

その人にはその人なりの、「好みの卓球」というものがあります。

強力なドライブを武器に攻めまくる人から、
台のセンターに着いて自分から攻撃を仕掛けずに
相手を振りまわす人まで、
それはさまざまです。

えてして、「自分が好きな卓球」と「勝ちにいく卓球」とは
齟齬がでるものです。

あまりに好きにいくと勝つのがむずかしくなるし、
勝ちにいきすぎると、
好きな卓球がいつのまにか楽しくなくなってきます。

かといって、いつも負けてばかりも、おもしろくないし。

このバランスで「自分の武器」がきまってくるのです。

まず、以下の指向性にそって、自分の卓球を振り返ってみてください。

①どんなプレーが自分は楽しいか

②自分の長所は何か

③自分の短所は何か

④どれくらい「上」をめざすのか

この①から④を筆記するといいでしょう。

まず、①を考えることが大切です。

「考える」というより、「体感」みたいなもので、
こんなプレーが自分は好きだというものがあるはずです。

それを自覚することです。

「好きこそものの上手なれ」という格言は、
こういうときこそ活かすべきです。

つぎに好きとは別に、自分の得意・不得意を、
これはしっかりと考えることです。

これは体感ではなく、純技術的な理路として分析します。

さらに、自分だけではなく、クラブや仲間にたずねてみることです。

意外と自分の知らない自分が発見できることがあります。

そして④のどれくらいのレベルというか
ランクのプレイヤーをめざすかです。

どの程度の試合で勝ちたいのか、といってもいいでしょう。

それによって、自分の武器はもちろん、
プレイスタイルからすべてがきまってくるはずです。

ただし、あくまで①を大切にしたうえです。

①を前提として、①から④を総合的に鑑みるのです。

以上ここまでは、だれにも普遍的にいえる一般論です。

で、パワーに期待できないあなたの武器をどうするのか。

それも挙げてみました。

あなたは「平均的な卓球すぎて」と述べていますが、
この平均的卓球の底上げをはかってはいかがでしょうか。

現在より、各セクションのプレーを10%でいいので
レベルアップするのです。そのポイントは以下です。

①ミスを10%減少

②動きを10%速く

③スイングを10%鋭く

以上の3点だけではなく、
とにかくすべてにおいて10%アップ
(たとえば下回転サービスのスピン量の10%アップ)するのです。

さらにプラス「正確にプレーする」こと。

これを意識してやってください。

このように意識して3か月やってみると、
はっきりと3か月前とのちがいがわかります。

そして、試合でより勝ちたいのなら
つぎの練習をしっかり積んでください。

④サービスのコースをいままでよりきびしくする

⑤レシーブミスをしない

⑥相手の3球目攻撃を受けないレシーブを増やす

この3点です。

平均的な卓球をレベルアップして、
「武器は総合力」をめざしてはいかがでしょうか。

「決定力」がなくても、これが武器となるでしょう。

これは試合では、かなり勝てるタイプのプレイヤーとなります。


411.先日の技術論の『よく効くサービス』についての質問です……

はじめまして。
にゃこうじと申します。

前陣ぎみの裏裏右シェークドライブマンです。
現在高校生で卓球歴は4年半です。

先日の技術論の『よく効くサービス』についての質問です。

僕も基本的には縦回転の効果が高いという意見には賛成です。
デュースの時などはよく切れた下回転を出すことも多いです。

しかし、ラケット角度・スイング軌道に『斜め』をいれるとなると
回転量がかなり減ってしまうのではないでしょうか?

もちろん、自分が未熟なだけだったり
解釈の仕方が違うだけかもしれませんが…

真下回転で十分な回転量を出すためには、
出来るだけ地面と垂直な
ラケット角度・スイング軌道にするべきだと思います。

また、自分の考えでは、
横回転のほうが縦回転よりわかりにくい理由として
『正反対の回転である上回転と下回転が弱まることにより、
ボールの軌道が似たものになって判断しづらくなる』
というものもあると思います。

真上回転では真下回転とかなり軌道が違ってくると思いますが
横上回転と横下回転ならば似た軌道で出せると思います。
(これはまだ自分には出来ず練習中ですが…。)

つまり、真下回転には『回転を読ませないこと』よりも
『十分な回転量を持たせること』のほうが
より必要なのではないでしょうか?

縦回転を見分けられないようにするには
回転量をかなり犠牲にすることは避けられないと思うのです。

もちろん、『回転を読ませないこと』は重要なので、
ナックルサービスを出したり
インパクトの直前でラケットを垂直にして
上回転(スピード重視)を出したりもします。

ですが、あくまでも真下回転の回転量を落とさないことが
一番重要だと思います。

『回転をわからなくしてレシーブしづらくする』のが横回転サービス。

『読まれても回転量の多さからレシーブしづらい』のが
真下回転サービスという考え方がいいのではないでしょうか?

生意気な意見になってしまいましたが、反論等よろしくおねがいします。
長文失礼いたしました。


なるほど。ちょっと誤解されていますね。

誤解を受けるような文章を書いた筆者がわるいのですが。

その問題となるのは、以下の節ですね。

では実戦的にどうすれば
より効果的な縦回転(垂直・下切れ・上切れ)サービスに
なるのだろうか?

それは下か上か見分けにくい
サービススイング・フォームをすることだろう。

それには述べたように、
ラケット角度とスイング軌道に「斜め」を入れるといい。

つまり、横回転サービスのスイングを装って、
インパクトで、真下、真上になる
ラケット角度とスイング軌道になればいいのだ。

もちろん、難しいテクニックだけど、これができれば
すごく大きな効果が期待できるだろう。

以上のなかの、
「ラケット角度とスイング軌道に「斜め」を入れるといい」
というこのセンテンスに誤解されたのかもしれません。

いや、「誤解」とも言い切れないかもしれませんね。
以下のように書いておられるのですから。

つまり、真下回転には『回転を読ませないこと』よりも
『十分な回転量を持たせること』のほうが
より必要なのではないでしょうか?

縦回転を見分けられないようにするには
回転量をかなり犠牲にすることは避けられないと思うのです。

筆者が言いたかったのは、回転を読ませないことよりも
十分な回転量を持たせることのほうが大切だということで、
そのように書いたつもりです。

で、そのうえで、つぎのレベルをめざすなら、
斜めに入ったようにフェイントして、
まっすぐ切ったらより効果的です、と言いたいわけです。

そう、この「斜め」というのは、あくまでフェイントです。

実際にインパクトでは斜めではなく、
ラケット面がまっすぐ水平
(あなたは「垂直」という表現ですが、
たぶん同じことを言ってるはずです)
に入れるのです。

筆者はつぎのセンテンスで
「つまり、横回転サービスのスイングを装って、
インパクトで、真下、真上になる
ラケット角度とスイング軌道になればいいのだ」
と書いた通りです。

また、
「『回転をわからなくしてレシーブしづらくする』のが横回転サービス。
『読まれても回転量の多さからレシーブしづらい』
のが真下回転サービスという考え方がいいのではないでしょうか?」
とありますが、筆者が技術論で書いたのはそのことなんです。

以上のことを承知したうえで、
より効果的なサービスを指向したとき、
フェイントでサービスのラケット角度とスイング軌道のとき
「斜め」を入れたように見せかけるとより効果的である、
と言いたいわけです。

たとえば下回転サービスを出すときです。

ボールを投げ上げ、バックスイングに入るときに
ラケット角度を斜めにし、
インパクトに向かうスイング軌道も斜めにし、
実際のインパクトでは
ラケット角度とスイング入角は水平にまっすぐ入れ
そしてインパクト後のフォロースルーで
また斜めに返すして、
レシーバーの残像的印象効果をねらうのです。

もし、このインパクトまでの斜めがむずかしのであれば、
インパクト後のラケットを返すことだけでも
大きな効果があると思います。

レシーバーはどうしても
インパクト後のフォロースルーの印象が残りますから。

ほら、野球で解説者がよく
「投手に腕を振って変化球を投げられたら
打者は直球と感じてしまう」
と言ってますよね。

あれと同じ効果があります。

これでいいでしょうか? 

それと、「生意気な意見になってしまいました」とありますが、
まったく「生意気」ではありませんよ。

意気に感じました。(ちょっとシャレが入ってますが)

この意見というか質問のおかげで、
筆者は誤解を生んだことを知ったわけですから。

それから、筋の通った生意気な意見ならどんどん聞きたいものです。

異論、反論どんどんお寄せください。

卓球論戦も、いつでも受けて立ちます。

当方が知らないこと、わからないことは、
率直にそういいます。

当方が誤っていたら詫びます。

でも、勝つ気満々ですが……。

まあ、勝ち負けなんて、どうでもいいです。

論戦を楽しみたいですね。

手ぐすね引いて、お待ちしております。