Q&A401~410 of 卓球技術研究所t3i

卓球401~410

410.バックハンド技術を高める良い練習方法はありますか……

秋場さん、こんにちは。HNてんと申します。

いつもこのサイトを参考にさせて頂いております。

戦型は、シェークハンド裏裏の前型ドライブマンです。

試合で自分と同じくらいの実力だと思う相手にも
負けてしまうことが多いのですが、
分析してみるとレシーブからフィニッシュまでの展開で
バックハンド技術に弱点があって
(ブロックだけは感覚があるので大丈夫)
どうしても先手をとられてしまう傾向があります。

そこで質問です。

バックハンド技術を高める良い練習方法はありますか?

高めたい技術は主にバックハンドレシーブを安定させること、
またハーフボレーやバックハンドドライブの強化です。

ちなみによく練習している方法は、
①相手側からバック側に苦手の長いサーブを出してもらって
(たまにフォアにも出してもらう)レシーブをしそこからフリー

②下切れサーブをバック側につっついてもらって、
バックハンドドライブやフリックをしてそこからフリー・・・などです。

試合でも自信を持ってバックハンドを使いたいのでご教授ください。
よろしくお願いします。


試合になると、まずは相手のバックサイドに送球し、
そこから攻撃の突破口とするのが定石です。

ですから、いかにバックハンド技術を向上させるかが、
試合を有利に進めるうえで重要なポイントとなってきます。

とくに現代卓球はバックサイドにきたボールにたいして、
フォアハンドで回り込むことがすくなくなり、
多くはバックハンド系技術で対応するのでとくに重要となっています。

さて、バックハンド技術を高めるよい練習方法はありますか、
ということですが、バックハンド技術はいくつかあり、
それぞれスイングフォームが異なっていますので、
別々に取り組んだほうがいいでしょう。

以下にいちおうの前陣でのバックハンド技術の種類を列挙しました。

これ以外にも、中陣や後陣での
パワー系のバックハンドロングやドライブ技術もありますが、
まあ実際の試合ではそれほど多用する技術ではないので、
ここでは省略します。

①ハーフボレー……ロングボールへの対応

②強打

③ブロック(カウンター)……相手の強打やドライブへの対応

④フリック……主に短いバックスピンやナックルなどスピン系ボールへの対応

⑤チキータ……主に短いバックスピンやナックルなどスピン系ボールへの対応

⑥ドライブ……主に長いバックスピンやナックルなどスピン系ボールへの対応

ざっと、以上の6種類です。

この6つの技術を
それぞれ別個の技術としてマスターする必要があります。

とはいっても、やはり基本となるのは①のハーフボレーですね。

まずはこの技術をしっかりと身に着けることです。

その練習法はやはり多球練習でしょう。

この練習法はミスしても相手に迷惑をかけることなく、
思い切って自分のフォームをチェックできるところにあります。

少々のミスは気にしないで、
しっかりと振り切ることを身に着けることです。

そして①がある程度マスターしたなら、
そのハーフボレー技術の派生系技術である
強打とブロックの練習に取り組みます。

まずは強打ですが、
これはフォアハンドロングと強打の関係でもいえることですが、
強打がしっかりときまってはじめて、
そのロング打法技術は正確に身に着いているということができます。

いくら、フォアハンドロングや
バックハンドハーフボレーができたとしても、
そのストロークから強くアタックする強打をしっかりと打てなければ、
まだまだ満足にマスターできたとはいえません。

それに実際の試合では、
タイミングがとれるときのロングボールへの対応は、
そのほとんどを強打するわけです。

フォアハンドでもバックハンドでも、
ロングラリーの練習をみんな熱心にしていますが、
そのラリーしている程度のボールは
いつでも強打できなければならないのです。

そうでないと実戦では役に立ちません。

練習法の最初は多球練習から入ります。

それにプラス、ロングラリーからの強打です。

ハーフボレーを3球、4球と打ってから、
つぎのボールを強打するのです。

卓技研が推奨する水平打法では
ロング打法も強打もフォアハンド、バックハンドとも
スイングフォームはかわりません。

ロング打法のフォームをそのまま強くアタックすればいいのです。

そして、これが正確によくきまるようだと、
①と②、そしてつぎに紹介する③のブロックやカウンター技術も、
ほぼマスターできているはずです。

なぜなら、③もほぼ同じスイングフォームですから。

①②③ともバックスイングはとらず、
ラケットを始動する高さもスイング軌道もまったく同じです。

ただちがうのは、スイングの強弱とフォロースルーの長さだけです。

ブロックは相手の強打や強ドライブにたいして、
ラケットをほとんど動かさないで止める程度で、
カウンターはそれをもうすこし前に押し出すか振るものです。

この練習法もまずは多球練習で強めのボールを打ってもらいます。

つぎにやる練習法は、
前述の②の相手がロングラリーから強打したボールを打つ
(ブロックやカウンター)練習がいいでしょう。

以上のように①②③はバックハンド技術のロング打法系技術として、
1つのカテゴリーでくくることができるでしょう。

またつぎの④フリックも上記のグループに入ります。

最近、バックハンドフリックは
⑤のチキータにとってかわられることが多くなりました。

短いボールも、チキータでトップスピンをかけてリターンすれば、
ぱちんと弾くフリックは覚える必要はないということです。

まあこれは個々のプレイヤーのスタイルや考え方ですが、
理想的にはフリックとチキータの2つの攻め手をもちたいものです。

これも卓技研が推奨する
ハイブリッドタクティックスの1アイテムですが、
たとえばレシーブでほとんどをチキータしていたとき、
ゲームの局面でパチンッとフリックすれば
決定打となる確率はチキータをはるかに超えるでしょう。

この⑤とつぎの⑥は
バックハンド技術のトップスピン系にカテゴライズします。

バック面に裏ラバーを使うなら、
実戦ではこの技術を多用することになります。

これも多球練習で
相手バックサイドに正確にリターンできるようにマスターしてください。

そして、ここからが本稿の最重要ポイントです。

以上の答えはすべて多球練習とロング練習でしたが、
これはバックサイドクロスへのリターンを前提としたものでした。

このクロスへの打球は基本ですから
徹底的にマスターする必要があるのですが、
実戦でも有効なのはストレートコースへの送球です。

多球練習でバックサイドからノックされたボールをストレート、
つまり相手が右効利きならフォアサイドに打つのです。

多球練習を取り入れるのはいいのですが、
なぜかバックハンド系打法に関して、
そのほとんどがクロスへ打つ練習ばかりなのです。

もちろんバックハンドでストレートへ打つのはむずかしいのですが、
実戦ではバックサイドへの強打や
強ドライブがきまる確率は低くいのにくらべ、
ストレートコースを突くとその確率はぐんとアップします。

練習方法は簡単です。

とにかく多球練習で、ストレートへ打つのです。

つぎにクロスラリーからストレートへ。

それからつぎは戦術的な練習です。

たとえば相手にバックサイドへ各種のサービスをだしてもらい、
それをいきなりストレートへ打ったり、
あるいはレシーブはクロスにリターンして、
つぎの4球目をストレートへ打つなどします。

とにかく、ストレートをねらうことを、しっかりと意識すること。

そしてストレートへのバックハンド打球の練習を重ねることです。

バックハンド系打法をストレートへ強く打つことができたとき、
あなたのランクは確実にアップするでしょう。

ちょっと、「練習方法」とは異なった回答になりましたが、
しかし以上の練習法とストレート打ちが最高の実戦的練習法なのです。


409.「ドライブ時の理想的な膝の使い方」についての意見をお伺いしたいです……

初めまして。
ハンドルネーム「ヨコヤマ」と申します。

いつもHP参考にさせていただいております。
今回は「膝の使い方」について考えが整理つかないため、
質問を投稿させていただきました。

私は右利き中国式ペン裏裏のラケットを使用しているドライブ型です。

これはフォア、バックでも共通で
普段から膝を曲げた状態で前傾のスタンスをとっている前提の話です。

私は下回転を持ち上げるドライブを打つ時、
体が上下してしまう癖があると
同じチームの上手い方に指摘を受けました。

その方が言うには「上下している分だけ戻りが遅くなる。
打球点がずれて安定しなくなる」とのことです。

この意見には納得がいっており、
秋場様のHPでも「上下動はしないほうが良い」
という記載があったと思います。

上下しているのは打球時に膝が伸びてしまっているからだ
という自覚があります。

しかし、その一方ドライブを打つコツに
膝を使うというのも様々なところで良く聞きます。

秋場様のHPからもドライブをはじめ、
色々な技術で膝を使うというのは重要なことと感じています。

ここで私の考えでは「膝を使う」のと
「体が上下しない」ということに矛盾が発生してしまいます。

膝を使う以上は膝の伸縮があり、
そのため必ず体の上下というのは
発生してしまうのでは無いかと思います。

考えに整理がつかない ので、
「ドライブ時の理想的な膝の使い方」について
秋場様の意見をお伺いしたいです。

宜しくお願い致します。


「ドライブ時の理想的な膝の使い方」ですが、
これはそのプレイヤー個々によって異なってきます。

というのも、膝を屈伸させることで(つまり体が上下します)タイミングと
パワーを得るプレイヤーもいれば、
膝を屈伸させずにタイミングとパワーを得る
プレイヤーもいるということです。

ただし、トッププレイヤーが一見、
膝や体を上下に大きく動かさないように見えても、
よく見れば重心の上下移動をしていることがわかりますが。

たとえば、野球のバッティングでいえば、
打撃のときに足を上げる打者もいれば、すり足の打者もいます。

長嶋は上げず、王は高く上げました。

ちょっと例がふるいですが。

いぜん、もう亡くなられましが、
かつての名プレイヤーである青田昇さんに
長嶋と王とのバッティングの違いについてお聴きしたことで
印象に残っていることばがあります。

それは「長嶋はタイミングを外され、
フォームをくずしても芯に当てることができ、
王はタイミングを外されても、
フォームをくずされないで打つことができた」
というものです。

バッティングにとってもっとも重要なタイミングについても、
これだけ個人によって異なるわけです。

これは卓球だって同じです。

要は自分がそのやり方で上手くいくかいかないかです。

そのために自分で試行錯誤するわけです。

王だって、初めからあんなに高く足を上げていたわけではありません。

現役のプロ野球選手でも、足を上げたり下げたり、
あるいはすり足にしたり、あるいはオープンスタンスにしたりとか、
いろんなスタイルの選手がいます。

もちろん、そこにはメリット、デメリットがありますが、
そこは自分の個性との相談できまるわけです。

筆者がドライブ打法で膝の使い方をアドバイスするときは
基本的につぎのようにしています。

まず、まったくの初心者には、はっきりと膝を屈伸するようにいいます。

スクワットの要領で膝を縮めて伸びあがり、
伸びあがるときに腕のスイングも同時におこなうように、と。

これはビギナーにわかりやすくドライブのコツを覚えてもらうためです。

まず下半身のパワーを上半身(腕)に伝えること、
つぎにそのドライブスイングの軌道が
ロング打法と違うことを膝の動きでわかってもらうためです。

ただ、膝を屈伸させれば、体が上下に移動して、
インパクトが不安定になります。

それでなくてもドライブは
ロングとくらべてラバーとボールの接触面が薄く
空振りが多くなりがちです。

さらに体が上下することで、
いっそう空振りが増えてしまうというプレイヤーがいることもたしかです。

また、体を上下させることは、始動からドライブまでの
スイングの遅さや戻りの遅さにもなることは事実です。

そういうことがはっきりと自分のウィークポイントになる人は、
体を上下させずにドライブスイングをすることを考える必要があります。

で、ここは膝の屈伸(体の上下をともなう)と、
それをしないかの個人のバランスなのです。

なかには、いくら体を上下しても空振りもしないし、
スイングや戻りの遅れも弱点にならないプレイヤーもいるからです。

まあ、とはいっても、ある程度の基準がほしいものです。

では卓技研的スタンダードを挙げてみましょう。

①ドライブは下半身のパワーを活かすことがとくに大切

②そのためには下半身の下から上への動きと腰の回転を使うこと

③必ずしも膝を屈伸させて体を上下させることはないが、
 ②の動きはぜったいに必要

④時間的に余裕のあるときは膝を屈伸させるなど
 ある程度大きな体の上下の動きをとってもかまわない

⑤ただし、現代卓球の速い動きに対応するために、
 できればあまり体を上下させないでドライブできるようにする

⑥以上の動きを担保するために、いつも膝を柔らかく保っていること

こんなところですか。

それと重心移動ですが、
人によって右利きなら右足から左足に重心を移動させるのと、
右足にぐっと体重をのせるというやりかたがあります。

これもサービスの重心移動と同じで
本人がやりやすい方法でいいでしょう。

ただし、かならず下半身のパワーを使うことを忘れないことです。

で、最後に、絶対的理想を述べておきます。

それは直列的・線形的な動きではなく、並列的・円形的な動きです。

究極はここに向かいます。

それはコンピュータが量子コンピュータをめざすのと同じです。


408.カットや粒高の球やツッツキをフォアでドライブするとフォームがおかしくなります……

ハンドルネーム:タクポン

カットや粒高の球やツッツキをフォアでドライブすると
フォームがおかしくなってしまいます

表ラバーの人のボールもフォアで打つと同じようにおかしくなります。

少し打つだけではおかしくならないのですが・・・・・

具体的におかしくなる例は、
ツッツキやカット、粒高の球、表ラバーの人の球を
フォアで何回も打つ練習をするときで、
それを打っていると粒高やカットの球が
どんどん打てなくなるだけでなく、
上回転も打てなくなり
得意のフォアハンドドライブがおかしくなり
入らなくなってしまいます。

粒高やカット、表ラバーの球やツッツキをドライブした時、
悪いと思うのは腕の使い方で特に肘に違和感があり、
肘の動き、肘の位置、腕の動き、に問題があると思うのですが、
実際のところよくわかりません。

粒高やカットマンと練習したあと裏ラバーの選手と練習すると
明らかにフォームが狂っているのがわかります
(自分では粒高、カットとやると肘を前に押し出すようなフォームに
なってしまいそのフォームでドライブも打ってしまっているのが
原因だと思っているのですが・・・)。

カットマンや粒高、表ラバーと練習したりすると
いちいちフォームが悪くなるのでどうしてもなおしたいのですが、
どのようなことに注意したりすればこの問題が解消できるのでしょうか。


カットマンや粒高、表ラバーと練習したあと、
裏ラバーと練習するとフォームが狂っている、というわけですね。

「狂っている」というか、
裏ラバーに適応したフォームに戻らないというわけでしょ? 

で、肘と腕の動きに、どうやら問題があるとにらんでいるわけですね。

とうぜん、カットマンや粒高、表ラバーの球と、
裏の球とでは球質がちがうので、
スイングフォームはかわってきます。

それが戻らないということは、
メンタルとテクニックの両面の問題が考えられます。

まずメンタルですが、自分のスイングフォームをもっと自覚することです。

自分が対裏と対粒高・対表と打つとき、
そのスイング軌道を自分で打ちながら、
もう一人の自分がそれを客観的に観察というか意識することです。

無意識ではなく、ああ自分はこうやってフォームを変えて打っている
と自覚することです。

そうすると、心と体というか、意識とフォームのつながりが
スムーズになります。

打っているとき、絶えず自分のフォームを
もう一人の自分がチェックすることです。

そうすれば、このような相手ラバーの種類にかぎらず、
自分の凡ミスの傾向もチェックすることができます。

また好不調の波や試合での傾向
(たとえばきょうオーバーミスが多いのはラケットが下から出ている。
そしてそれは試合で緊張して大事にいきすぎているからだ)
もすぐに修正できるようになります。

つぎにテクニックの問題ですが、
打つとき手や腕でスイングをコントロールしていませんか? 

なぜそう言うのかというと、「肘に違和感がある」ということなので。

おそらくカットマンや粒高、表ラバーと、
裏とのスイングフォームの調整を前腕のリードでおこなっているから、
肘に違和感があるのです。

たぶん、カットマンや粒高、表ラバーと打つとき、
肘が下がっているはずです。

肘が下がったままなので、裏と打つとき違和感があるのです。

前腕でこねくり回すように打っていませんか? 

もういちど、スイングフォームの基礎からやり直しましょう。

まずスイングの始動は腰です。

腰のリードでスイングが始まります。

この意識をもって打つだけでフォームが安定して、
少々左右に振られても安定したフォームで打つことができます。

また、相手ボールの変化にも、
まずは腰でスイングフォームのコントロールをします。

これで劇的に凡ミスが減少します。

そして、腕は肩甲骨から伸びていることを意識して、
肩甲骨をスイングの第1の軸にします。

この「腰」→「肩甲骨」が打撃スイングにおける
ボールコントロールの第1リード、第2リードとなります。

これが前提にあって、ドライブで回転を効かせたいとか、
インパクトのあとスイングをコンパクトに鋭くまとめたいときに
「肘」「手首」を活用するのです。

それともう一点重要なポイントがあります。

それは膝です。

膝を柔軟に保っておくこと。

膝をガチっと硬く固めてしまうと
上半身も硬くなってフォームが柔軟性がなくなってミスが増えます。

フォームもぎこちなくなり、柔軟に切り替えられなくなります。

膝に遊びをもたせることを意識してください。

膝が柔らかいと、ミスが減るのと、敏捷性がよくなり、
またパワーも出るようになります。


407.空き時間に適した練習法とは。またどんなことを意識してゲーム練習すればいいのでしょうか……

こんにちは。
私は大学二年生です。

授業の空き時間など居残りなどを利用して練習していますが
なかなか勝つことができません。

空き時間にはなにをやればいいかよくわかりません。

どんな練習をすることが必要でしょうか?

あと規定練習は多球がありません。

どんなことをやる必要がありますか?

またゲーム練習を行う上で
どんなことを意識すればいいのか教えてください。

お願いします。


空き時間にどんな練習をすればいいのか? 

ということですが、これはまず練習相手がいるかどうかで
練習内容は変わってくるでしょう。

もし一人なら、もうなにをさておきサービス練習です。

サービス練習は大きく2通りの練習法があります。

1つは、ミスしてもいいから「ぎりぎりのコース」「よくかかったスピン」
「フェイントモーション」など、
サービスの質を徹底的に鍛える方法。

もう1つは、レシーバーをおいて、そのレシーバーの
サービスの反応を試してみる方法です。

基本は前者の方法です。

単独でやるので、
ミスをしてもレシーブの相手を気にすることなく
思いきったサービス練習ができるからです。

「なかなか勝てない」ということですが、
試合でもっとも勝ちに結びつくのはサービスです。

攻撃型なら、サービス力がまずあって、
そこから3球目攻撃につながるわけですから。

サービス力があると、
精神的にもかなり優位な立場にたつことができ、
逆に相手はものすごいプレッシャーを感じるものです。

極端な話、レシーブできないと
試合ではぜったいに勝てないわけですから。

自分のプレースタイルを考慮して、
まずは自分の3球目攻撃パターンにつながる
サービスをマスターすることからはじめます。

1種類のサービスを徹底的に磨くのです。

自分のねらったコース、スピン、モーションで出せるまで
繰り返し訓練します。

プロ野球の投手は
新しい球種をマスターするのに1年かけるといいますが、
プロで通用するにはそれだけの時間と練習量が必要なのです。

卓球のサービスも、
プロ野球の投手が新しい球種をマスターするような
イメージで練習するといいでしょう。

まあ1年はオーバーとしても、
3か月で1アイテムのサーブをマスターするとして、
1年もつづければ4アイテムのサーブを獲得することができます。

サービスは相手のボールをリターンするのではなく、
自分からはじまります。

サービス練習はやったらやっただけ身に着くものです。

試合に勝ちたいのなら、ぜったいにサービスを磨くことです。

つぎの質問ですが、多球練習がないわけですか。

あなたが提案して、
多球練習を取り入れるように進言したらどうでしょうか。

もし、どうしても多球練習ができないのなら、
漠然と打つのではなく、
この技術をこうしようというテーマをきめるといいでしょう。

相手がいる練習であればミスができないので、
ミス覚悟の思いきったプレーはできないですが、
そこはバランスをとってやることです。

それとマシンを使える卓球場がありますから、
そこで打ち込むのも効果的です。

部内のゲーム練習で意識することは、
やはりテーマをきめてやることです。

たとえばきょうはレシーブを攻撃的にやると。

短いサーブがきても、できるだけフリックやチキータを使い、
ツッツキはやらない、というように。

あるいは、きょうはミスをしない卓球をしようとか。

無理に打たないで、つないで、ねばって、
とにかくミスをしないことを優先させるというように。

あと、とくに負けたゲームのその原因を
すぐにノートに書いておくことです。

それと自分に勝った相手をリスペクトすることです。

ただし卑屈にならず、また悔しい気持ちもしっかりと感じてください。

そして冷静に、自分に勝った相手を、
自分の弱点、欠点を教えてくれるコーチとして認めるのです。

なぜ自分は負けたのかを、
感情を抜きにして、クールに見つめ分析するのです。

ほとんどのプレイヤーは負けても漠然とした印象だけで、
すぐにその負けた試合のことを忘れてしまいます。

しっかりと悔しさを感じ、
そしてしっかりとテクニックとメンタルのポイントをピックアップして、
それを練習テーマとして訓練を積み、
つぎの対戦でそのポイントをクリアするように努めるわけです。

この繰り返しを数カ月、数年とつづけると
着実に力量がアップしていることでしょう。


406.ドライブをきっちりスイングできるコツをご教授ください……

こんばんは
セナと申します。

前陣のシェークハンド(裏裏)です。

初めて拝見させていただき是非お聞きしたいことあるのですが
練習や試合でドライブの引き合いや
バッククロスのワンコースの時に
すぐにドライブが打てなく困っています。

大学時(今35歳です)はなんの意識もなく
すぐにドライブ(主にシュートやフォアストレート)が打てたのですが
今はドライブのスイングがどうだったかわかりません。

まるで初心者のように当てるのが精一杯で
押し当ててるような感じになってます。

入る角度が定まってないので
怖くて思いっきりスイングできない状態です。

十分まともに打てないのですが少しずつまた打てるようになります。

この誤差が練習や試合の度にでます。

いろいろ試してきましたがすでに8年ほどこれに悩まされてます。

チャンスボールであるふわっとしたリターンですら
当てて入れる始末です。

試してきたことできづいたのは
左手で右手の二の腕を押さえるとドライブが安定します。

何か軸ずれてようなのですが改善の余地がなく困っています。

何か秋場さんのご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。

ドライブをきっちりスイングできるコツがあれば何卒ご教授願います。

得意なのはテンポの速いブロックとサーブです。

苦手なのはドライブです。

さらなるレベルアップを目指してます。

せめてチャンスボールは
スマッシュやドライブできるようになりたいのです。

よろしくお願い致します。


「ドライブをきっちりスイングできるコツ」はないか、という質問ですが、
メンタルとテクニックの両面が考えられます。

メンタルとしては、ボールを「相手コートに入れたい」
「協力なドライブが打ちたい」という意識(とくに前者)が
強すぎるように思われます。

そのような心の状態は、手や腕に頼ったスイングとして現れます。

そういったところから、
「左手で右手の二の腕を押さえるとドライブが安定します」
ということにつながるのでしょう。

なぜ、二の腕を押さえると安定するのか、よく考えてください。

これは技術的な面にもつながってくることです。

おそらくスイングのとき、
腕というか、その軸となる肩あるいは肩甲骨に力みがあって、
その軸と体全体とのバランスがくずれているのでしょう。

だから、二の腕を押さえて、その動きを抑制すると
スイングが安定するのです。

では、コツというか、改善策を具体的に挙げてみます。

①ボールを入れようと思わず、
まずはしっかりとスイングすることを意識する。

②ミスを気にしないで、とにかく振り切ること。

③腰のリードでスイングすること。
腰から始動して、腕や手はあとから付いてくるイメージで。

以上を前提として、つぎの訓練をしてみてください。

ラケットは持ちますが、ボールは使いません。

①ドライブスイングのスタンスをつくる。

②スクワットの要領で、膝を曲げて伸びあがる。

③右利きなら、足が伸びると同時に右腕が動いてスイングする。

④右足が伸びきったとき、スイングがフィニッシュする。

この動作を毎日、数百回繰り返してください。

要するに、足の動きとラケットハンド(腕)の動きを
同期させることを意識するのです。

これで基本的なドライブスイングのバランスをとることができます。

実際にボールを使った練習でも、
この動きを意識することを忘れないことです。

もちろん、この動き(スイング)は下から上への、
ループドライブスイングそのものですから、
スピードやパワーはありません。

でも、それは気にしないで、
とにかく足と腕、下半身と上半身の動きを一体化させて、
スイング全体のバランスを身に着けることがまずは重要です。

そして、この足と腕の動きがスムーズになれば、
つぎに「右足から左足への体重移動」「打球方向への体重移動」を
おこなうようにします。

さらには、スイング軌道もより水平にして、
スピン、スピード、パワーを増すようにするといいでしょう。

それと、以上のメソッドをするにあたって、
いままでのキャリアをいったん全部すててください。

初心者になって、
もういちど最初からドライブを学ぶという姿勢で取り組むのです。

そのほうが、以上のメソッドをよりよく吸収することができるでしょう。


405.回転がかかるサーブの出し方教えてください……

僕は中1の卓球部です。

部活に入ってめっちゃ卓球に打ち込んでいます。

僕はサーブをみんなよりものすごく練習しています。

部活の休憩時間を惜しんで・・・。

サーブの中でいいなと思って練習しているのが、横回転系のサーブです。

しかも直角に曲がらせたいのですが・・・。

練習しても、回転がかかりません。

友達にそのサーブをすると、
「かかってないやん、すぐ返せるし」と言われます。

めっっっちゃ悔しいです。

色々研究していて、横下やからいったん止まるようになって
・・・と考えますが、やっぱりかかりません。

今8位中6位という ザコ です。

絶対に強くなりたいんです。

人一倍練習しているつもりです。

教えてください。

サービスの練習をたくさんするのはとってもいいことです。

試合に勝ちたいと思えば、サービスがうまくなることです。

1日、最低でも30分以上はサービスの練習に費やしたいものです。

というか、練習時間の30%以上とってほしいですね。

サービスから試合が始まり、試合の主導権を握るのは、サービスです。

近頃、チキータ技術の向上で
レシーブのほうが有利になった面もありますが、
でもやはり圧倒的にサービスを出すほうが有利です。

もし自分のサービスで有利にならないのなら、
それはサービスのレベルが低いからです。

さて、質問のどうしたら回転がかかるのかについてお答えします。

横回転サービスは手首が利かないと、ほとんど回転がかかりません。

手首のひねりというか、柔軟な動きで、
ボールに強力なスピンを加えます。

まず、手首が柔らかく使えているかチェックしてください。

そのグリップで手首が使えますか? 

ペンは打撃スイングのグリップでも手首を使えますが、
シェークはそのままのグリップでは、手首が自由になりません。

そのために基本的にサービスを出すときは、
親指と人差し指だけで持ち、あと3本の指はグリップから外します。

そして、親指と人差し指だけでラケットをはさむように持ち、
ラケットヘッドを下にして、手首でラケットをぶらぶらさせてみてください。

ラケットが手首を支点にして、勢いよく動きましたか? 

動いたなら、グリップはOKです。

つぎにボールにラケットを当てる練習をします。

はい、右横回転(時計回り)サービスの練習です。

台は使いません。

右利きならサービスと同じように
右にラケット、左にボールを置いて、
投げ上げてボールに右横回転をかけます。

このとき、前の方向ではなく、
手首を使って上に跳ねあげるようにボールをこすります。

コツはラケットにボールを当てるというより、
ラバー面だけで回転させるという、薄くあてる感じです。

ボールにスピードではなくスピンだけを加えるというイメージです。

このとき、ラケットというかラバーの先端部分に
ボールを当てるようにします。

これは横回転だけではなく、下回転もおなじですが、
回転をかける切れ味は、ボールをラケット面のどの位置に当てるかで、
大きな違いになります。

回転をかけようとするなら、
ラケットの左端から先端部に当てる(右利き)ことです。

このラケット面の先端に当てる訓練を何回もやるのです。

そしてこの訓練をやっていると、
ほんとうによく切れた、回転のかかったボールになるとき、
ボールがラケットに当たったときの感触が違うことに気づきます。

先端部にあたって、よく回転がかかったときは、硬い感触があります。

この感触を伝えるのはむずかしいのですが、
練習を積めば、きっとわかるときがあります。

この感触で、自分のサービスがよく回転がかかったかどうか
判断することができるのです。

卓球の訓練を積んで、レベルが上がっていくと、
こんな「微妙な感触」がよくわかるようになります。

そうです、上手くなればなるほど、
それは微細な領域に入っていくことになるのです。

これは卓球というかスポーツの難しいところであり、
またとっても奥深い楽しさや喜びを感じるところでもあります。

トッププレイヤーというのは、日頃の練習や試合のなかで、
こういう微細な点をチェックしながら、
自分のきょうの技術やメンタル面もふくめて調子をはかり、
技術向上の手掛かりにしているのです。

そして、回転を強力にするには、これだけでは不足です。

つぎは下半身の使い方が大切になってきます。

重心移動で、下半身のパワーを腕や手首に伝えるのです。

この重心移動は二つのやり方があります。

一つは、スイング方向に向かって体重を移動する方法です。

右利きなら右足から左足に体重をかけます。

もう一つは、左足から右足に重心移動させるものです。

インパクトの瞬間、ぐっと右足に体重がのります。

ちなみに、筆者はこちらの方法です。

これは個人によって、やりやすい方法でいいと思います。

整理してみましょう。

①手首が柔軟に使えるグリップにする

②ボールをラケット面の先端(左先端部)に当てる

③重心移動を使う

以上、この3点さえ上手なれば、
強力な回転がかかったサービスが出るようになります。


404.張継科のスイングスピードの速さは、どのようにして生み出されるのでしょう……

秋場さん、こんにちは。坂田正臣です。

この間はご丁寧なお返事ありがとうございました。

水谷選手が公式に国際卓球連盟に抗議をしてから
随分と時間が経ちました。

国際卓球連盟が何らかのアクションを起こしてくれる事を祈っています。

今回実は技術的な質問がありメールをしました。

この間卓球台に近いアングルで張継科選手の動画を観覧しました。

その時私が驚かされたのはスイングスピードの速さでした。

張継科選手のフォアハンドドライブのスイングスピードは
世界一なのではないかと思ってしまいます。

実際卓球王国さんの編集部の記事にも
近くで張継科選手のフォアハンドドライブを撮影された際の
感想が書かれていましたが、驚愕したとの事でした。

率直に聞きたいのですが、張継科選手のスイングスピードは
どのように生み出されているのでしょうか?

このようにスイングスピードを
日本選手も身に付ける事は可能でしょうか?

これらが質問の内容です。

秋場さんは以前王励勤選手を近くで見た際そのスイングスピード、
球速に驚愕していました。

しかしこの張選手のスイングスピードの速さは
これを上回るものがあります。

秋場さんのお考えお聞かせください。

長文申し訳ありませんが、よろしくお願いします。


張継科のスイングスピードはなぜ速いのか? 

たしかに速いです。

まあ、中国選手は男女ともスイングが速く、
その打球にはすごいパワーがあります。

そして、打球点が高いこと。

これが中国男女が世界に君臨している
大きな要素であることはまちがいありません。

筆者が王励勤の試合をすぐ目の前で観戦したとき、
そのスピードには度肝を抜かれました。

それまでの日本のトップ選手とは、数段の違いがあったからです。

さて、張をはじめ、中国選手のスイングスピードは
なぜ速いのかですが、これには3つの大きな理由があると思います。

1つは常識的にフィジカルです。

中国トップと日本のトップの体格をテレビでざっくり見ても、
そのちがいは明らかでしょう。

中国選手がしっかりとした身体づくりをしているのは
誰が見ても明白です。

とりわけ下半身と体幹はずば抜けています。

中国トップが高速ラリーにおいても
高い打球点で打つことができるのは、
下半身の俊敏性が保証しているのです。

速く動いて、自分のタイミングでボールを打てることは、
スイングスピードの速さにもつながります。

その強靭な下半身が、
体幹によって生み出される速い腕の振りを支えるのです。

下半身と体幹の両輪がスイングスピードの源泉になっています。

2つめは、中国卓球のプレースタイルから、
必然的にスイングスピードの速さが求められます。

中国選手のほとんどは、粘着性ラバーを使いますが、
この中国製ラバーを一度でもためしてみたことがある人なら
すぐにわかると思いますが、
ふつうのロングスイング、ドライブスイングをしていては、
打球が飛びません。

よく、こんな飛ばないラバーで中国選手はやってるな、
とさえ思うのではないでしょうか。

でも、このラバーを使いこなすことができれば、
ボールを持てるという大きなメリットと、
その持った時間に充填されたパワーが
無類の威力を発揮できるのです。

もちろんボールを持つということは、デメリットにもつながります。

自分が時間を得るかわりに、相手にも時間を与えてしまうからです。

しかし、そのデメリットを簡単に払拭できる打球パワーを
中国選手は発揮するのです。

そして、このラバーを使いこなすには、
スイングスピードの速さが要求され、
必然ながら中国選手は
速いスイングスピードを身に着けるというわけです。

3つめですが、実はここがキモではないかと考えています。

それは卓球王国・中国という環境です。

王励勤を間近で観た試合のひとつに、
同じ中国人の劉国正との対戦がありました。

この試合の劉の戦いぶりに中国国内のレベルの高さと、
彼らが日頃練習する意識レベルの高さをみたのです。

その劉の戦いぶりとは、端的にいえば「つながない」ということです。

体勢を崩されても、けっして日本のレベルでいうふつうにはつながず、
強打、強ドライブで応じるのです。

日本のトップなら、まずまちがいなく、つなぐはずです。

体勢をくずされて強い球を打てば、ミスがでる確率が高くなりますが、
それでも劉はつなぎませんでした。

その理由ははっきりしています。

つないだボールを王に送れば、
それはほぼ100%確実にきめられてしまうからです。

それがわかっているので、
体勢を崩されようが劉は強く打っていったのです。

おそらく中国国内の練習や練習試合でも、
こんなふうにやっているはずです。

この環境が、中国選手全般の
スイングスピードの速さにつながっているのでしょう。

人間というのものは、すぐに環境に良くも悪くもなじんでしまうものです。

井の中の蛙とはよくいったものです。

日本のレベルのなかでやっていれば、
おのずとそのレベルのなかで満足しがちです。

これがむかしのように、日本が世界のトップであれば、
それでいいのでしょうが、
これほどはっきりとレベル差がある時代にあっては、
日本人が中国卓球の環境のなかでもまれないと、
なかなか日本のレベルアップは覚束ないはずです。

だから、水谷や福原、石川などは
中国の超級リーグに参戦したのでしょう。

なので、中国選手、あるいは張継科のスイングスピードの速さは、
その環境が生み出したといっていいと考えています。

あと、もうひとつ、その理由を加えるなら、指導者でしょうね。

日本のとくに中・高の指導者は、
はっきりと国際レベルというものを認識すべきです。

いまやどんなスポーツも国内だけで満足している時代ではありません。

やはり世界のいろんな国の選手との対戦は、
現代スポーツの醍醐味ですからね。

サッカーも国際大会はエキサイトしますからね。

筆者はインターハイも大好きですが、
どうも日本の指導者はここを頂点としすぎます。

日本のレベルアップには、インターハイとは別に、
高校生以下の国際大会を日本で開催すればいいのではと思います。

そうすれば日本選手と指導者の視野がひろがり、
日本選手のレベルもアップし、
必然的に日本選手総体のスイングスピードも速くなるでしょう。


403.ファオ前サービスを出すねらいと、そのレシーブでの対応をアドバイスしてください……

秋場さん、こんにちは。
ハンドルネーム ペンドラーです。

先日の大会で、ペンドラ対ペンドラの対戦になり、
相手は割りと強い選手で、今の僕の力ではちょっと敵わないな、
という感じだったのですが、
最近取り組んでいる色々なパターンのフットワークの練習と、
秋場さんに教えて頂いた
ラケットを高い位置で待ち構えてのカウンター打ちの成果が出て、
フルセットまで持ち込んだのですが、
ちょっとしたレシーブ力の差で金星を逃してしまいました。

特に手こずったのが、フォア前に出された
若干横回転の掛かったナックルサービスだったのですが、
僕はプレースタイル上、バックサイドよりに構えているので、
フォア前にきたサービスを突っついたり、
払ったりといった練習はしているのですが、
そのサービスはラケットの振りの鋭さの割にとても短く出されるので、
ロングサービスを警戒して思いきった踏み込みが出来ずに、
手が伸びきった状態のレシーブになってしまい、
オーバーミスをしたり、
相手のミドル付近にチャンスボールを上げてしまったりと、
最後まで攻略できませんでした。

しかし、サービスミスも結構あり、得意サーブというよりは、
決まれば必殺みたいな感じで使っている印象でした。

もしくは僕を実験台に試していたのかも知れませんが。

どんなサーブか上手く伝わったか分かりませんが、
この様なサービスを出す狙いと、対応するにはどうすれば良いのか、
秋場さんのアドバイスを頂ければ嬉しいです。

また、他のサービスとの組み合わせにもよると思いますが、
このサービスが効果的であるならば、
僕自信もマスターして、
自分のレパートリーにしようかと思っています。


フォア前サービスですが、
ほんとに短く、サイドラインぎりぎりに落とすと、
かなり効果的です。

このサービスを「超フォア前」と呼ぶことにしましょう。

別にスピンとか、サービスフォームとか関係なく、
ただ短く、サイドぎりぎりでいいんです。

なぜ効果的か? 

腕を伸ばさないとレシーブ処理できないからです。

これは身長の低い人はもちろんですが、
高い人でも、このサービスの短さにはプレッシャーを受けます。

フォア前ですから、クロスに大きく足が動き、手を伸ばすわけで、
そうなるとつぎの4球目への備えが確実に遅れるのです。

このサービスを出されると、なかなかフリックができないし、
長く鋭くクロスに切れ込むツッツキもできない。

また長いツッツキだと、相手が3球目に、
こちらのバックサイドにちょっとドライブを入られると、
フォア前に踏み込んでいるので、対応できないのです。

試しに一度、練習試合で使ってみてください。

ただし、フォア前に、ほんとうに短く低く、
サイドラインぎりぎりの「超フォア前」が条件です。

スピンは掛かってなくてかまいせん。

すこし練習すれば、できるようになります。

マスターするのにそんなにむずかしいサービスではありません。

そして、その効果を確認したら、こんどは同じフォームから、
このサービスの回転に変化をつけます。

ナックルのつぎはバックスピンをマスターするのです。

ナックルでは、大きなプレッシャーを相手に与えても、
なかなかレシーブミスはしてくれません。

でも、ここにバックスピンが混ざると、
面白いように相手はネットにかけてくれます。

フォア前のよく切れたバックスピンサービス
(ボールが台上でネット側に戻ってくる)は、
試合では非常に効果的です。

さらに、この超フォア前の2種類のスピンサービスを
マスターすると同時に、
相手のバックサイドへ深く入る
ロングサービスをマスターすることです。

フォア前に短いのと、バックサイドに長いサービスという、
このクロス長短のサービスの使い分けることで、
サービスの効果が2倍3倍と高まるのです。

バックサイドのサービスは、
フォア前と同じフォーム、モーションにします。

スピン系でもスピード系、どちらでもかまいません。

とにかく、同じフォームから、
バックサイドのエンドラインぎりぎりに入れることが重要です。

相手がバックサイドへの深いサービスにたいして、
フォアハンドで回り込む場合でも、
あるいはバックハンドドライブを使う場合でも、
エンドラインぎりぎりの深いサービスは、
たとえドライブできたとしても、
なかなか強力な打球にしづらいものです。

もちろん、長いサービスですから、
相手レシーブの攻撃一発で抜かれてしまう可能性があります。

しかし、たとえそうされたとしても、
バックサイドに深く入るサービスを持っているというだけで、
相手はバックサイドへのサービスを警戒することになり、
フォア前サービスの効果はアップします。

ぜひ、この「超フォア前」をマスターしてください。

その効果は卓技研が保証します。

また超フォア前サービスへの対応ですが、
可能な限り、速くフォアクロスへ動くということに尽きます。

それにはレシーブでかまえるとき、つまさきに重心をかけないで、
かかとを軽く床に着けるようにして、
ひざを柔らかくすることです。

また、頭は前に突っ込まないで、
ボールをにらまないで、やわらかい視線でボールに集中します。

リラックスして、静かな気持ちでかまえます。

そして、サービスが出されたら、
手からではなく、足から先に動くようにします。

超フォア前ですから、手や上半身が伸びているので、
レシーブしたら、すぐにステップバックして、4球目に備えるのです。

速い初動と、速い戻りをまずこころがけることです。

これを意識するだけで、4球目以降の対応が有利になります。


402.上下動でリズムを取る癖を直したいのですが……

こんにちはママさん卓球愛好家の はっち です。

こちらのページを見つけ、参考にさせていだだいています。

今日は思い切って質問をしてみようとメールさせていただきました。

私はフォア打ちの時、上下動があります。

膝の上下と腰の上下でリズムをとっているようで 
初めは気を付けて始めるのですが、
フォア打ちが続いてくると知らず知らず身体でリズムをとっています。

長年これで練習してきてしまい、
今これを直そうとしています。

上下動でなく腰の回転をもっと使えとアドバイスを受け、
自分の意識、認識で直る
とは言われるのですが、
身体に染み付いてしまった癖がなかなか直りません。

何か良い矯正練習方法がありましたら、お教えください。

宜しくお願いします。


膝と腰を上下させながらリズムをとって、
タイミングをはかっているわけですね。

まず、このタイミングの取り方で、何か問題があるのでしょうか。

あるとすれば、上下に動くので、おそらくスイングも上下にぶれ、
そのために凡ミスが出やすいということか、
もしくは上下の動きは力の方向性にロスがでるので、
打球にパワーが伝わらないということでしょうね。

まあ、実際にどの程度、上下に動くのか、
見てみないと何ともいえないのですが……。

自分が客観的にみて、
やはりこのタイミング(リズム)の取り方が
大きなマイナスとなっていると思えますか? 

もし、それほど大きなマイナスでなければ、
このタイミングの取り方を直す必要はありません。

というか、述べておられるように、
「身体に染み付いてしまった癖」は
なかなか直らないものです。

打撃スイングでもっとも重要なのは、タイミングの取り方です。

飛んでくるボールを自分のスイングフォームで、
狙ったコースに狙った打球で打ち返すには、
まずは自分でリズムを取る必要が生まれます。

そのリズムは人によってさまざまです。

とくにフォアハンドロングは、
このリズムを自分のなかで見いだせないと
なかなかうまくリターンすることはできません。

そのリズムをあなたは、膝と腰で取ることで覚えたわけです。

上下に大きく動くことは問題かもしれませんが、
すくなくとも膝と腰という下半身でリズムをとるのは、
手や腕などでタイミングをとるよりもはるかにいいことです。

さて、ではこの下半身を上下させてリズムをとる癖は
永遠に直らないものでしょうか。

いえ、直ります。

いくら、身体に染み込んだものとはいえ、かならず直ります。

ある時期がくれば――。

そしてアドバイスされたかたが言ったように
「自分の意識、認識」をすることで。

それはどういう時期かというと、
自分のプレーをもう一人の自分が
客観的に観察できるようになった時点です。

つまり、「自分の意識、認識」とは、
自分のプレーを自分がボールを打ちながら観察することですが、
それはある程度の時期というか、時間が必要なのです。

ただし、「自分の意識、認識」をしないでやっていると、
ずっとそのままの癖をもったままです。

「自分の意識、認識」をもちながら、
その時期がくるまであせらないで、練習を積み重ねることです。

以上を理解されたうえで、
最適のタイミングを取るメソッドをご紹介します。

①相手が打つ瞬間に「イチ」と数えます。

②飛んできたボールが台に当たった瞬間「二」と数えます。

③自分が打つ瞬間「サン」と数えます。

たった、これだけです。

ただし、よくボールを見て、
正確にその「瞬間」に声をだして数えてください。

惰性で声をだしても、まったく意味はありませんから。

非常に簡単ですが、
その「瞬間」に正確に声をだして数をかぞえることをずっと続けるのは、
実はとても根気が必要で、とてもしんどいことです。

でも、このメソッドはあなたの癖を直す最高のものです。

それだけではなく、
このメソッドは卓球の練習法のなかでもベストなものです。

最初は意識して数えていたものが、
そのうち意識しないで、
無意識でこの3つの瞬間をとらえることができたなら、
それは最高のパフォーマンスを保証する
前提が備わったことを意味するのですから。

卓球を極めていけば、最後に残るのは、「タイミング」です。

これは蛇足ですが、
トッププレイヤーが年齢的な限界を悟るのは、
タイミングのずれが起きたときです。

自分の意識のタイミングと身体のタイミングにずれが生じるのです。

意識と身体の齟齬ですね。

これは年齢によって、だれにでも起こるものです。

ただ、こういう微妙な意識と身体の齟齬を自覚できるのは、
とても深い領域でプレーの楽しさを味わった、
しあわせなプレイヤーでしょうね。
401.家でドライブ練習する、よい方法ありますか……

はじめまして。私は高校1年の卓球部のものです。

突然ですが、家でドライブの練習がしたいのですが
何か良い練習法はありますか?

夜分遅く申し訳ございません。


家でドライブの練習ですか。

つまり、台なしの練習法ってわけですね。

まあ、ごく一般的には「壁打ち」ですね。

この際だから、壁打ちについて、ちょっと述べておきます。

ときどき、練習場や試合会場で壁打ちやってるのを見かけますが、
そのスイングなら、やらないほうがいい、という人けっこういますね。

壁打ちは、ワンバウンドがノーバウンドで打ちますが、
ワンバウンドはビギナーかドライブ練習に向いています。

問題はノーバウンドですが、
ぽんぽんと羽つきのように優雅にやるのではなく、
もっと速打でやってみてください。

そうです。壁相手に強打の応酬をやるのです。

可能なかぎり壁に近づいて、
可能なかぎり低い位置、自分の頭や肩当たりの高さに当てるのです。

そして、可能なかぎり速く打ちます。

これは、反射神経、フットワーク、コントロールワーク、
スイングフォーム・バランスなど、効果の高い訓練になります。

この壁打ちなら、へたに台を使って人間相手に練習するより、
よっぽど練習になりますから。

また、フォアハンドロングだけでなく、ドライブやカット、ツッツキ、
それにバックハンド系にもトライしてください。

さてさて、家でやるドライブ練習ですね。

まず、ボールをフリーハンドのほうの手にもって、
ラケットを持ってるほうに投げ、それをドライブするのです。

このとき、以下のポイントについて注意しながらおこなってください。

①ドライブのスタンスをつくる

②重心移動をしっかりやる。
(右利きなら、右足から左足への重心を移す)

③腰の始動を意識する。

④スイングのとき、肩甲骨→肘→手首の順に意識してみる

⑤グリップの力を抜いて、ラケットの重みを感じて、
インパクトとともにぐっと握り、そのまま一気にするどく振り抜く

⑥インパクトのとき、腰をぐっと回転させる。
腰の“キレ”がパワーの大きな要素!

⑦スイング軌道を水平、45度、垂直など、いろいろな角度で試してみる。

以上はフォアハンドドライブを念頭におきましたが、
バックハンドドライブも同じです。
ただ、バックハンドの場合は重心移動などが逆の動きになります。

ちなみに、フリーハンドにボールを持ってやる方法は、
サービス練習でラケットにボールを当てる位置
の感覚をつかむ練習にもなります。

バックスピンはラケットの先端、ナックルは後端に当てると、
スピンの変化がつけやすいので、この練習が効果的なんです。

おそらく、この練習は、トッププレイヤーほど、数多くやっているはずです。

あと家でボールは使えないなら、やっぱり素振りですか。

これも試合会場で素振りをやってる選手を見かけますが、
おいおいそんなスイングじゃあ、
ちゃんとボールが入らないだろうというぐらい、
へんなラケット角度、スイング軌道でやってますね。

素振りっていっても、ただ振ればいいってもんじゃありません。

正確にボールを打ってる意識で振らなくちゃ、意味がありません。

というより、そんな素振りなら、やらないほうがいいと思います。

家で素振りやるときは、鏡を見ながらやるといいですね。

体重移動、腰の動き、バックスイング、インパクトのラケット角度、
フォロースルーまでのスイング軌道、
フィニッシュのラケットの位置など、
一つひとつていねいにチェックしながらやるのです。

高校生以上なら、ドライブのパワーを得るために、
スクワットはやってみてもいいですね。