Q&A341~350 of 卓球技術研究所t3i

卓球341~350

350.バックハンドのカウンターを自分のワザとしたいのですが……

2度目の質問となります。
卓球マンです。

卓球Q&Aを楽しみに拝見し、少しずつ実行し、
中高年の卓球を楽しんでいます。

戦型は、右シェークハンド裏裏です。

前陣から中陣での、
スマッシュも多用するドライブマンを目指しています。

早速質問させて下さい。
バックハンドについてです。

シェークハンドに転向して7・8年近く過ぎ、
やっとバックハンドにも慣れ、
フォアハンドのように振れるようになりつつあります。

ただ、カウンターができません。
相手のスピードや回転を利用できません。

守りとしてのブロック(当てるだけ)や下がってのドライブ、
攻めとして相手のカットボールや
浮いたボールを自分から強打することはできます。

ほんの少しスピードのあるボール・回転のあるボールがくると、
全て受けのブロックになってしまいます。

自分では、前につきすぎていてつまっているような、
下がりすぎていて
ラケットがしたから出てしまうような気がしていますが。

中高年になり体力も低下してきているので、
自分の力で強引にラケットを振るばかりでなく、
相手のボールを利用できるような
卓球を身につけたいと思っています。

是非、バックのカウンターを自分の技としたいので、
アドバイスをどうぞ宜しくお願いします。


バックハンドのカウンターができないというお悩みですね。

前陣でのカウンターということに限定して解説することにします。

シェークハンドに転向されて、
いまではフォアハンドと同じようにバックハンドが振れるとありますが、
それならカウンターも同様にできるはずです。

ここで書かれている「バックハンド」はハーフボレーですよね? 
それを前提とします。

ところで、ブロックとカウンターの違いってなんでしょうか? 
前者は守備的に止める、
後者は攻撃的にリターンする、
といった感じでしょうか。

しかし、言葉とは裏腹に、実践では
このブロックとカウンターの違いってあまりないのです。

というのも、完成度の高いブロックは、
それはもう十分カウンターといってもいいほどの
攻撃性がありますから。

また、カウンターには、ブロックとは違って、
相手に攻撃をさせて、それをねらい打ちする
という意味が含まれていることがあります。

この場合のカウンターは、
あらかじめ相手がどこに、どの程度に打球してくるか、
予測できているわけですから、
ブロックの領域ではなく、攻撃的な領域に入っています。

なので、カウンターは二つの意味があります。

ありますが、どちらのカウンターも考え方や打ち方はほど同じです。

というか、卓技研の考えでは、
強打、軽打、ブロック、カウンターなど、
スイングフォームに違いありません。
ほぼ同じです。

ただ、相手が強打や強ドライブなど、
強力な攻撃を仕掛けてくるときは、
それを待ち構えて打球するときの意識は
やはり違ってきます。

その意識を整理しましょう。

1.もっとも大切なのは、相手の攻撃にひるまないということ。

2.腰で相手打球を受け止めるという意識をもつこと。

3.フリーハンドで身体のバランスをとり、
とくにラケットヘッドが外側に向くことを
フリーハンドを使って内側に向かせるようにすること。

4.重要なのは、ラケット角度が内側に向くようにすること。
外を向くと、相手の強打や強ドライブにたいしてオーバーミスをする。

5.高い位置でラケットを構えること。
下からラケットが出るとオーバーミスにつながる。

6.5と同義だが、高い位置からラケットが出ると、その打球は速くなる。

7.頂点前をねらう。バウンド直後に打球するほど、
打球は速く、また相手打球の威力は抑えられる。

以上、お気づきかもしれませんが、
これはカウンターの解説であり、
またブロックの解説にもなっています。

つまり、自分のなかでカウンターとブロックとか分けずに、
正確なブロックが良いカウンター攻撃につながる、
という意識を持つことです。

それと、カウンターをするときの台との間隔ですが、
これはいつもバックハンド・ハーフボレーをしている位置と同じです。

というか、自分がいちばん、
攻撃がしやすい位置を基本として、
その位置でブロックやカウンターができることが
重要だと考えるからです。

※4は「基本」としての考えです。
4を基本としつつも、
その逆の動きでブロックする
水谷隼のようなトッププレーヤーもいます。
いずれ、その高度なブロックテクニックについては解説しますが、
ここではまず4をブロックやカウンターの
「基本」として大切にしてください。


349.レシーブの初動がよくなるスタンスとは……

ハイシニアです。
スタンスについてお伺いします。

基本的には肩幅から、肩幅よりやや広め
というのがテキストでよく言われていると思います。

一方、トッププロはこれ以上ないほどの
広めのスタンスを取っていると思います。

私の場合、前陣攻守型でやや広めのスタンスを取りますが、
今悩んでいるのはこのスタンスからの初動がスムーズに行かず、
悪くするとラリー中金縛りにあうような展開になり
スマッシュボールをミスる、ツッツキをネットに引っ掛けるなど
不本意な試合になってしまうことです。

基本的にはフットワークの問題かと思いますが、
特にレシーブに回ったとき
初動が上手くできるようなスタンスは
どうしたらいいのでしょうかアドバイス願います。

狭いスタンスを取り(やや腰高になる)、
ボールが来たら
いやでも左右のどちらからの脚を1歩出させることが
スムーズな初動につながるのでは
と自分なりの練習を始めているのですが・・・。


お答えします。

スタンスの幅ですが、
「肩幅よりやや広め」という表現は、
ごくごく一般的標準的な人間の動きにとって
合理的であると考えられているからです。

事実、それは間違いではなく、
『卓球パーフェクトマスター』でも、上記のように解説しています。

ただし、ご指摘のとおりトッププロは
かなり広いスタンスをとっているケースが多いものです。

とくに男子の中国プレーヤーや強ドライブタイプは
日本やヨーロッパでも広くなる傾向にあります。

また、身長の高いプレーヤーは
必然的に広くなるのは当然のことであり、
中国やヨーロッパのプレーヤーは、
日本と比較して身長が高いことも考慮したほうがいいでしょう。

以上の点をふまえて、ごく短絡的に結論づければ、
速く動くには肩幅からやや広め程度で、
打球に威力をこめるには広いほうがよい、ということになります。

中国選手が広めなのは、広いスタンスをとっても、
その鍛え上げられたフィジカルの強さによって
十分に俊敏なフットワークが可能だからです。

それと、ごく平均的な実力程度のプレーヤーでも、
身心ともに調子がいいとき、
しぜんに腰が滑らかに沈んでスタンスは広くなり、
そうなってもフットワークは落ちるどころかよくなる、
ということがあります。

おそらく、中国男子のトップはこういう状態を、
ごく当たり前にできるレベルにあるのでしょう。

ただ、ここで丹羽孝希選手のスタンスに
触れておく必要があるでしょう。

彼のプレースタイルは世界でもっとも進化したものだと
卓技研では見ております。

それはフォアハンドとバックハンドを常にフィフティフィフティで待って、
瞬時に両ハンドで対応できることにあり、
そのスタンスは狭く、いわゆる腰高です。

この幅と高さのスタンスで、両ハンドを自由自在にこなし、
かつ俊敏なフットワークを得られることは、
現在考えられる卓球プレーの
理想型というか未来型と考えられるでしょう。

彼の身長が高くないことも、スタンスと関係しているかもしれませんが、
それでもあの「リバーシブルスタンス」とも呼ぶべきものは、
卓球の未来を照射しています。

そして彼の最大の弱点はパワーです。

これが克服されたとき、彼は中国卓球を打ち破るでしょう。

さて、悩んでおられる、
スタンスと初動(およびレシーブ)の速さについて
ポイントを挙げておきます。

その前提となるのは構えたときの「待ち方」「待つ体勢」にあり、
そのことをふまえてお読みください。

1.フォアハンド主体で待つ、バックハンド主体で待つ、
両ハンドほぼ五分五分で待つ、
この待ち方によってスタンスの幅はかわる。

2.レシーブから攻撃する意識や
ラリー中に先に攻撃して優位にたちたいという意識が強すぎると、
待つとき前にでようとする意識も強くなり、
ミスにつながりやすい。

3.2と関連するが、初動のおける身心態勢について、
手からではなく「足から動く」ということを意識すること。

4.レシーブで構えるとき、
サーバーが手のひらにボールを載せたとき、
強く見つめるとか凝視するのではなく、
「静かな気持ち」と「柔らかい視線」で「観察するように」ボールを観る。
「見る」というより「観る」。

「レシーブ」「待ち方」「構えるときの身心の姿勢」「初動」は、
卓球にかぎらず、ほぼすべてのスポーツにとっての最大のテーマです。

このテーマは難問ということを意味します。

そしてそれは「意識」と密接に関連しているのです。

「狭いスタンスを取り(やや腰高になる)、
ボールが来たらいやでも左右のどちらからの脚を
1歩出させることがスムーズな初動につながるのでは」
とされていますが、それで技術的にはまったく問題がなく、
以上の1~4をふまえたうえで、
それを実践で調整されていけばいいのではないでしょうか。


348.フットワークができないので筋肉をつけて動けるようになりたいのですが、筋トレと柔軟の仕方を教えてください……

こんばんは
ハンドルネーム「Iroha」と言います

私は文章を書くのが苦手なので
理解しにくい点があるかもしれませんwww
ごめんなさい

私は中学1年生です
ペンハンドでラバーは裏ソフトラバーです

私が悩んでることは……
筋トレ、柔軟の仕方
特に柔軟の仕方です

私はすごく体が硬く筋肉もトレーニングしても
まったくつきません

やり方がダメなんでしょうか…………

フットワークがまったくできてないので
せめて筋肉をつけて動けるようなりたいと思います!!!

アドバイスよろしくお願いします゛゛゛


お答えします。

う~~ん。何と言ったらいいのか。

まず柔軟体操のやりかたは
多くの本が出ているので
それを参考にしたほうがいいでしょう。

やはり文章だけではわかりづらいので、
写真やイラストが載っている本を参考にしてください。

まあ、ものすごく簡単に柔軟をやろうと思えば、
ラジオ体操、そう学校でいつもやっている体操。

あれを勢いや反動をつけずに、
ゆっくりと息を吐きながらやるといいでしょう。

それとついでにラジオ体操についての意見があります。

まあやるよりやったほうがいいのでしょうが、
せっかく日本全国の学校や朝の公園で体操するなら、
もうちょっと効果的なものをやったほうがいいでしょう。

柔軟体操のポイントは「ゆっくり」「息をは吐きながら」することです。
ラジオ体操のように勢いや反動をつけてやるのは
効果が半減します。

あるいは体育の先生に教えてもらうとか。

「先生、柔軟体操教えてください」といえば、
よろこんで教えてくれすはずです。

それから、筋肉がつかないということですが、
まずいくら筋力をつけても、
フットワークのやりかたが間違っていれば、
早く俊敏に動けるようにはなりません。

これは打球の威力でもそうです。

いくら筋肉ムキムキに鍛え上げても、
正しいスイング・フォームでないかぎり、
速い動きや強い打球はできないのです。

むしろ、鍛えた筋肉の質によっては、
身体の動きを遅くすることもあります。

ちなみに、ボディビルダーのような筋肉をつけてしまったら、
卓球プレーヤーとしての動きを阻害することになるでしょう。

もしマラソンランナーがあんなムキムキに筋肉をつかたら、
長距離を走れなくなることは素人が考えてもわかりますよね。

マラソンランナーは、細い身体をしていますが、
マラソンランナーに適した筋力をつけているのです。

卓球選手もそれと同じです。

そのことをしっかりと認識することです。

まだ、中一だし、急いで筋肉をつける必要はありません。

もし、鍛えたいのなら、前述の柔軟体操をしっかりとやることと、
あとランニングをゆっくりでいいから
一日、15分程度くらいから始めてはいかがでしょうか。

慣れてくるにしたがって、
走る速さを上げ、距離を長くしていけばいいでしょう。

ランニングは確実に心肺機能がアップし、
またフットワークがよくなります。

ほんとうにランニングはフットワークによく、
これを何年も続けると卓球プレーヤーとして、
確実に大きな財産となるでしょう。

あと、おすすめは縄跳びです。

やりかたは本がありますから、
図書館にでもいって探してください。

筆者がいま若い現役のプレーヤーなら、
ボクシングジムにいって、
ボクサーがやる縄跳びの方法を教えてもらうでしょう。


347.ドライブをバックハンドショートでブロックするにはどうすればいいでしょうか……

お世話になります。

私は卓球好きのハンドルネームテンムックと言います。

ペンホルダーで時々試合に出ますが
強力なドライブでバック攻められると
相手コートに返す事ができません。

後打たれる事が多いですが
フォワ側は50%程度は止められています。

バック側に廻りこめば良いのですが簡単にはいきません。

自分としてはバックショートで返したいのですがうまくいきません。

ドライブを止めるバックショートを
ご教示お願いしたいのですが・・・・。

tenmukkuより


お答えします。

ドライブをバックショート、つまりバックハンドショートで止めるには
どうすればいいのか、という質問です。

卓技研のブロックの考え方は、
ブロックだからといって特別には変えず、
通常のラリーや強打と同じスイング・フォームで
対応するというものです。

つまり、あなたの場合、
通常のショート打法のスイング・フォームを
見直せばいいということになります。

実際にあなたのショートを観ていないのでなんともいえませんが、
まず以下の点をチェックしてみてください。

1.打球するときにラケットが下から上に押していませんか。

2.打球するときにボールの真後ろを打ってませんか。

3. クロスにショートするとき、
ラケットの面がまっすぐクロスに向いていませんか。

4. ショートするときヒジは身体の外ではなく、
脇腹にあたっていませんか。

恐らく、この1から4のどこかのポイントに充当するはずです。

まず、1ですが、打球するときは
下から上に上げてスイングしてはいけません。

2ですが、ラケットは台にたいして水平に動かします。
クロスにリターンする場合、
打球するボールを当てる位置は右利きなら、
ボールの左側面です。

3は2と関連してますが、
ラケットの軌道はクロスにスライドするように
左のほうに動かします。

4はショートのバックスイングのとき、
ヒジは右わき腹をこするように後ろにひきます。
ときどきお腹にヒジが当たっている人がいますが、
これではショートに威力もなく
またブロックも脆弱となります。

以上のようなバックハンドショートの
スイング・フォームをマスターすると、
通常のラリーが安定するとともに、
強いショートやプッシュ、
それにブロックもできるようになります。

その上で、ブロックに関してつぎのことを心がけてください。

1.ブロックするとき、
飛んでくるドライブに逃げないで向かっていく気持ちで。

2.手で止めるのではなく、腰でブロックする意識をもつこと。

3.そのとき、腰を外に開かないで、内に入るようにすること。

4.フリーハンドのヒジを外側に張るようにして、
身体とくに腰が外に逃げないようにする。

5.できるだけボールがバウンドした直後をねらう。

6.打球前のラケットの位置を高くとる。

こんなところでしょうか。

4のヒジの使い方は文面ではなかなか解説がむずかしいですが、
この技術はレベルの高いものですが、
これをマスターすれば
相手フォアサイドからストレートに打ってくる
ドライブや強打にたいして、
身体を開かずに
適切な身体の向き(腰の向き)にすることができます。

また5は強ドライブや曲がってくるドライブにたいして、
とくに有効な打法です。

ドライブをショートでブロックするには、
以上の点をマスターすれば、まったく問題なく、
ほんとうに簡単に対応することができるようになります。


346.小説『月とうさぎと虹のスマッシュ』で「尾骶骨でタイミングをとる」とありますが、そのタイミングのとり方とは……

こんにちは。
ハンドルネーム ペンドラーです。
いつも丁寧なアドバイスありがとうございます。

このHPは隅から隅までとても勉強になる事ばかりで、
何度も繰り返し読み返しています。

小説『月とうさぎと虹のスマッシュ』も
実際に役立つような事が沢山ちりばめてあり、
とても面白い内容でした。

フォア打ちのワン・ツー・スリー練習なども
僕が気に入って練習に取り入れているものの一つです。

その中で気づいたのですが、『ダブルス対決』の中で、
ゴンタクのサービスをシェフがアラシに教わったように
尾てい骨でタイミングを取って~ という場面がありましたが、
作中どこにそのような所があったか分かりませんでした。

もしよろしければ、
どのようなタイミングの取り方をするのか
詳しくご説明頂けないでしょうか?

お答えします。

小説『月とうさぎと虹のスマッシュ』は、
卓球少年の青春ストーリーと卓球上達メソッドも織り込んでいます。

卓技研はまさに卓球技術解説のウェブサイトですから、
読者サービスをしなくてはね。

実際の練習に取り入れておられる「ワン・ツー・スリー練習」は、
これはものすごく効果の高い練習メソッドです。

この練習をみっちり積めば、余裕をもってボールを見ることができ、
なにより集中力養成になります。

とくに試合で競ったときにも、
この練習法で集中力を高めておけば、
緊張することはありません。

集中力にも、クオリティがあることがわかるはずです。

さて、「尾骶骨でタイミングをとる」ですが、
これは作中でシェフがアラシが教えられた
とシェフが述べてはいますが、
それがどういうものなのか、作中には出てきません。

そこで今回、
特別に秋場がアラシに単独インタビューを申し込んだところ、
アラシは快諾、そのやり方を披露してくれました。

そしてその答えはとってもあっけないものでした。

「尾骶骨は人間の身体のどこにあるのか、それを考えると、
打球タイミングを尾骶骨でとる
ということが必然的に理解できるはずだ。
尾骶骨でボールの弾む音を聴くんだよ。ガァッハッハッハッ――」

そう言うとアラシは、窓ガラスと床、そして筆者の腹を
その迫力ある重低音の笑いで響かせて去ってゆきました。

まあ、これでは卓技研アンサーとしては、ちょっとあんまりなので、
アラシのことばにつぎのアドバイスを付け加えておきましょう。

1.尾骶骨は両脚の付け根にある。

2.もちろん身体のセンターに位置する。

3.1と2から、フィジカルとメンタルの両面から、
もっともバランスがとれるのが尾骶骨だという結論に達する。

4.それは、最適なタイミングと最速の始動を与えられる
ということにつながる。

……ということですね。

まあ、これは論より証拠……論より実際にやってみることです。

そう、「尾骶骨でボールの弾む音を聴く」ことですよ。


345.サービスミスを連発して自滅します。メンタルもふくめてサービスミスを減らす策をお願いします……

mikeです。いつも楽しく拝読しています。

早速質問です。

試合で勝つ手段の一つにサービス力があると思いますが、
私の場合、ポイントゲットをサービスに頼りすぎるせいか、
1セット中にサービスミスを連発し自滅することがよくあり
最近は自己嫌悪に陥っているほどです。

同僚から、サーブは70%くらいの力でとか、
サーブ時しっかりボールを上げればいいとか、
深呼吸してからサーブをしたらとか
いろいろのアドバイスを頂くわけですが、
いざ本番になると持っているサービスのすべての種類を駆使し
サービスエースを狙い結果的に同じミスを繰り返してしまいます。

その点、トップ選手のサービスを見ると、
彼らは多分試合の組み立てがしっかりできているし、
ラリーにも自信があるからでしょうが、
それほど多様なサービスを一か八かで出すことは
まずないように思います。

彼らのスキルと私の卓球を比べる余地もないわけですが、
今回は一つだけ、
サーブをする際メンタル面でどのようなことを心がけるべきか、
サービスミスを減らす策を含めご教示願えれば幸いです。

因みに、私はシェーク異質(フォア面裏ソフト、裏面粒高)で
裏面からのストレートサーブを主体に、
たまにフォア面から下切れ、
横下、横等10種類くらいのサーブを使いますが、
ここ一番でのストレートサーブでミスするケースが多いです。
以上。


お答えします。

試合でのサービスにおけるメンタルは、どう心がけるべきか? 
という質問です。

そう、試合になると、ふだんの練習試合ではありえない、
思ってもみないミスを連発することがあります。

では、なぜ試合になるとミスが多くなるのか?

1.試合という「ハレの場」という状況のなかで、
メンタルが適応できない

2.台のちがいによるボールの跳ね方のちがい


大きく二つのポイントがあげることができます。

まず、2ですが、台によって弾み方、跳ね方は
けっこう大きな違いがあるものです。

ですから、ふだんの練習場の跳ね方を覚えておいて、
試合会場の跳ね方をまず確認することをおすすめします。

さて、サービスミスは、やはり1のメンタルが大きく影響します。

大会での試合は、ほとんどの選手が緊張しています。

ふだんの練習試合の環境とちがうので、
メンタルの状況もふだんとはちがっています。

「ハレとケ」ということばをご存じですか。

「ケ」とはふだん、ごくいつもの日常的なことです。
「ハレ」とは晴れに通じる、ふだんとはことなる非日常的なことです。

結婚式、表彰式などの晴れの場は「ハレの場」なのです。

人間は意識的に祭や儀式などを作り出すことで、
日常のケを更新させて、
晴れ晴れと日常を生きる術を編み出して
ケガレることを防止しているのです。

日本の文化なら、正月が最大のハレ日となります。

この日は、多くの日本人が気分があらたまるでしょう。

そう正月という「ハレの装置」が機能しているからです。

さて大会の試合も、卓球選手にとっては、まさしくハレの舞台です。

日ごろ訓練してきた成果を発表する場ですから、

ふだんと気分がちがうのはとうぜんのことです。

こういう非日常的なメンタルのなかで試合をするとき、
多くの選手に起こることは、
「ボールを早く打ちたい」という無意識的な働きです。

試合では打球点が早くなって、
ふだんより前の打球ポイントになっている選手を
多く見受けることができます。

なぜ早くなるのか。そう、勝ちたいからです。

勝ちたいという気持ちが、
ふだんの練習試合よりも、何倍もたかまるからです。

そうすると、ミスをしたくないという意識になり、
思わず打球ポイントがふだんとかわってしまうのです。

そのことがもっとも端的に現れるのがサービスです。

大会でサービスミスが出る、ほとんどは打球点が早いためです。

もちろん、ふだんの練習試合でもミスの多くは
打球ポイントが早くなるためです。

ではこのミスを防ぐにはどうすればいいのか。

それはふだんの練習でつぎのことを心がければ解消します。

1.トスするとき“1”と数える。

2.ボールが頂点に達したとき“2”と数える。

3.インパクトするとき“3”と数える。

このイチ、ニ、サンを正確に数えてサービスの練習をするのです。

このイチ、ニ、サンのタイミングというかリズムを
頭と身体に叩き込みます。

そして、このタイミングで練習試合も大会試合のときも、
数えながらサービスをやるのです。

この訓練を2週間も続ければ、
ほとんどのプレーヤーはサービスミスが格段に減少します。

また、このタイミングをマスターすることにより、
サービスでの「タイミング的フェイント」「時間差攻撃」が
できるようになります。

たとえばイチ、ニ、サンに“ヨン”をプラスして
時間を長くしてスピード系サービスやロングサービスを出せば、
レシーバーはタイミングがずれて
詰まる可能性が高くなります。

それから、あなたの場合、
「サービスで得点する」という意識の問題があります。

サービスで得点することは、ひじょうに大切なことで、
ゲームにおけるサービスの重要性を考えているからのことでしょう。

そのためにサービスの練習も多く積んでおられると思います。

ただし、です。

あまりにもサービスで得点しようという意識が高すぎると、
サービスに依存して、
次の3球目、5球目攻撃に意識がまわりにくくになります。

サービスの効果を高めようとするなら、
3球目攻撃を強化することが大きな要因となるのです。

相手はレシーブが甘いと強力な3球目攻撃を受けるので、
レシーブのコース、高さ、強さなど、厳しい選択を求められることになり、
とうぜんそのためにレシーブミスが多くなります。

また、強力なサービスを出すと3球目攻撃がやりやすくなります。

サービスと3球目は有機的なもの、
あるいは1つのプレーと考えることが大切です。

サービスを強化することは必要だが、
サービスだけで得点しようという意識は実際の試合の現場ではなくす、
というメンタルのバランスが必要です。

多種多様なサービスをもつことはけっこうなことですが、
まずは自分のプレースタイルに有効に作用する
基本のサービスをみっちりと訓練することです。

このサービスなら、コース、長短、スピンなど、
絶対に相手にプレッシャーをかけられ、
3球目が優位になるというものが、
2つか3つあれば十分です。

その基本となる絶対的なサービスをもったうえで、
新たなサービスを獲得するようにすればいいでしょう。


344.ロングサービスに詰まったりして、上手くレシーブできません……

こんばんは。はじめまして。
ハンドルネームは「碁石361」と申します。
毎日、必ず拝見しています。

僕は、中学2年のシェーク両面裏ソフトドライブ型です。

早速ですが、質問させていただきます。

僕は、相手のロングサービスに滅法弱く、
フォアに来てもバックに来ても上手くレシーブできません。

ロングサービスが来た場合、
ネットにかけてミスしてしまったり、
攻撃的にレシーブができなかったり、
詰まってボールが浮いて返球が甘くなってしまったりして、
相手に打たれて先に攻めることができません。

それが原因で恥ずかしながら後輩に負けてしまいました。

何が何でもこの苦手を克服したいので、
このサービスに対するレシーブのコツを
フォアとバック両方とも教えてください。

よろしければ苦手意識をなくす方法や
アドバイスも教えてください。

よろしくお願いします。


お答えします。

まずレシーブは卓球にとってもっとも難しいパートです。
この点をよく理解することが大切です。

もっとも難しいパートであるレシーブなのに、
そのレシーブ練習というものは、かなりおざなりにしてませんか?

レシーブ練習という枠を組んでいないチームや
プレーヤーも多いのではないでしょうか。

サービス練習はするのに、
レシーブ練習をやらないのは変だと思いませんか。

レシーブ練習は練習試合のときに兼用していると
考えているプレーヤーが多いのではないでしょうか。

試合ではサービスに次いで、もっとも多く打球するパートです。

そして得点源の多くはサービスからの3球目攻撃で、
それにまず最初に対応するのがレシーブなので、
レシーブが上手くなれば
試合を有利に運べることはいうまでもありません。

なので、練習時間のなかに
「レシーブ枠」を取り入れるようにしましょう。

もちろんサービスがこないとレシーブはできないので、
サービスとレシーブを共用した
練習プログラムを作ればいいのです。

もし、30分のサーブ&レシーブの時間枠を設けたとしたら、
「サービス優位」「レシーブ優位」を半々の時間設定にします。

サービス優位とはサーバーが自由に出したいサービスを出して、
それをレシーブするというもの。

レシーブ優位はレシーバーがサーバーに
コース・長短・回転など指示して、
あらかじめどんなサービスがくるのか
わかったところでするレシーブ練習です。

まず、以上のような
しっかりとしたレシーブ時間を確保することです。

そして質問の
「僕は、相手のロングサービスに滅法弱く、
フォアに来てもバックに来ても上手くレシーブできません」
にお答えします。

ロングサービスに詰まるとありますが、
ロングサービスの対応でもっとも大切なのは
レシーブでかまえる台との間隔です。

詰まるということは、
台との距離が近すぎているときに起こりやすいものです。

いまかまえている位置から、10センチ下がってみてください。

最初は違和感がありますが、これくらいの間隔ならすぐに慣れます。

またこれくらいの間隔なら、
短いサービスでも問題なく処理できるでしょう。

レシーブというか人間の動き方というのは、
後ろに下がるよりも前に進むほうがスムーズです。

まず10センチ下がって、
じょじょに自分のかまえる位置で
もっとも適切な間隔に調整していくのです。

もうひとつ「詰まる」ことで問題となるのは、
かまえるときの前傾姿勢です。

あまりにも前傾が強いと、
ロングサービスのとき戻りが遅くなって詰まることになります。

卓技研ではレシーブのかまえで、
前傾姿勢をとることをすすめていません。

いつもスイングするときの姿勢を保った体勢で
かまえるのがベストだとしています。

レシーブで前傾姿勢をとると、
相手のサービスが見やすいというか、
集中しやすいという感じになるのですが、
それは錯覚です。

前傾になればなるほど身体が硬くなり、
また視神経が緊張して、
思わぬレシーブミスにつながります。

そして、とっさのロングサービスに対応しづらくなるのです。

レシーブは身体的にも精神的に、
できるだけリラックスした態勢でまつことが重要です。

それと、もうひとつ。

レシーブから攻撃を積極的に仕掛けたいのなら、
ラケットは高い位置かまえることです。

ラケットが下にあると、
ロング系とくにスピード系に反応が遅れて、
オーバーミスの原因となります。

苦手意識をなくす方法ですが、
苦手となることにたいして、
それは自分が上手くなるための
「先生」だと考えてください。

苦手と意識した段階で、
もうそれは半分克服できているのです。

自分の弱点を弱点と、意外に自己認識できていないものです。

上級の人ほど自分の弱点、
つまり「苦手」というものをよく知っており、
いつまでも上達しない人ほど、
自分の弱点というか「苦手」すら知らないか、
知ろうとしないのです。

苦手というものを有難く思い、
それを謙虚に見つめ、
具体的に訓練を積み重ねていくことが大切です。

なぜなら、もしその苦手を克服したら、
自分は一気に成長できるのですから。

そして、また新たな次元の苦手が発生することでしょう。


343.カウンターを安定させるには。丹羽選手のカウンターは手打ちではありませんか……

こんにちは
303で回答をいただいたものです

303の回答で積極的に攻撃することが
大切だということを教えられ
サーブを持った時は積極的に3球目を狙いに
行けるようになりました

最近はレシーブからの4球目攻撃として
カウンターを練習しているのですが
どうしても打球が安定しません・・・

自分では打ちやすいボールを
狙っているつもりですが
オーバーやネットミスしてしまいます

どのようにしたら安定して
カウンターが入りますか?

あと、丹羽選手はカウンターを打つ時
手打ちの気がするのですが
私の気のせいでしょうか?

回答をよろしくお願いします

シェーク裏裏ドライブ型 T.S




2011世界ジュニア男子シングルス決勝(丹羽孝希vs林高遠)

お答えします。

まず、質問の「最近はレシーブからの4球目攻撃として
カウンターを練習している」とありますが、
4球目攻撃としてカウンターというのは、
よく意味がわかりません。

4球目攻撃は先制攻撃であり、
カウンターは守備的反撃ということです。

もちろんカウンターをねらう「攻撃」もありますが、
これは相手の攻撃の威力がなかったり、コースが読める場合なら
カウンターを4球目にねらうというのもわかります。

しかし、実際の大会で、はじめての相手と対戦するとき、
カウンターを最初からねらうというのはかなりむずかしいものです。

やはりレシーブにまわればできるだけ先手をとって、
2球目→4球目で決めるとか圧倒する
ということをまず志向したほうがいいでしょう。

まあ、どうしてもカウンターが好きだし、
それにカウンターのセンスが自分はあるというのなら、
それをプレースタイルとして徹底的に磨く
ということもありかもしれませんが、
まあトッププレーヤーでも、
最初からカウンターをだけをねらっているケースは
ほとんどないでしょう。

そのうえで、
カウンターを安定させるテクニックを
あげてみましょう。

以下のカウンターは
前陣でノンスピン(ドライブでカウンターしない)で
対応する場合です。

前中陣より後ろやドライブでカウンターする場合、
4はこの限りではありません。

1.手や腕だけでボールを打ちにいかない

2.腰でボールを迎えるというイメージ

3.ラケットをもっていないフリーハンドで身体のバランスをとる

4.バックスイングを小さく、高い位置に

この1~4を意識して練習してください。
これをマスターするにつれ、
カウンターは確実に上達します。

「丹羽選手はカウンターを打つ時手打ちの気がするのですが
私の気のせいでしょうか?」とありますが、
まったく手打ちではありません。

動画は2011世界ジュニア男子シングルス決勝(丹羽孝希vs林高遠)で
丹羽が優勝したときのものですが、
彼のブロックは手打ちではないですよね。

一見、手打ちに見えるかもしれませんが、
丹羽は彼独特のバランスのとりかたで、
しっかりと全身をつかってカウンターをしています。

丹羽のバランスのとりかたは独特です。

というか非常に進化したバランスのとりかたで、
日本はもちろん世界的にも稀有な存在です。

はっきり「天才」と断言してもいいでしょう。

フォアハンドもバックハンドも、
ほぼ同じ重心バランスで打てるのです。

通常、たとえばバックハンドのスタンスや構えで
フォアハンドはスムーズに打てないのですが、
彼はそれをいとも簡単にやってしまうのです。

というより、フォアとバックの両ハンドのスタンスというか
構えをもっているのです。

常にリバーシブルな体勢でボールを待って、
リバーシブルのまま打てるのです。

もちろん、バックハンドとフォアハンドを実際に打つときは
その体勢をつくっていますが、
その両ハンドの切り替えがとてもスムーズというか、
切り替えすらしないで
両ハンドをチェンジできるように見えます。

丹羽のテクニックのみを評価すれば世界トップでしょう。

彼にないのはパワーだけです。

彼はまだ身体ができていない中学時代から
世界の強豪とたたかっており、
パワー不足をテクニックでカバーすることで
彼独特のリバーシブル・バランスがつくられたのではないでしょうか。

今後、丹羽の身体が大きくなり、
フィジカルも鍛えられパワーがついたとき、
世界に冠するプレーヤーが誕生するかもしれません。


342.シェーク・フォア表の前陣速攻ですが、下から上にスイングするクセを改善できるでしょうか……

こんにちは

いつもいろいろな技術のことをなるほどと思いながら
参考にさせていただいています。

卓球馬鹿ンスと申します。

早速質問させていただきます。
僕はシェークフォア表の前陣速攻で、
TSPさんのスピンピップスを使わせていただいていて
ラケットはバタフライさんのインナーフォースALCを
使わせていただいています。

しかし、フォア表にしたのは半年ほど前で
元々裏だったものですから
表にしても若干下から上にスイングしてしまい困っています。

どのようにすれば改善できるでしょうか?

それと下回転に対するミート打ちが棒球になってしまい
それを狙われてしまいます。

棒球にならないようなコツをお教えいただけたら幸いです。

よろしくお願いします。


お答えします。

表ソフトラバーはボールが当たるとすぐに反発してはねかえる、
球離れがはやい性質があります。

裏ソフトラバー、とくに粘着性の「ボールを持つ」性質とは正反対です。

表の大きな特徴は以下のとおりです。

1.スピードが出る。初速が速い。

2.相手の回転の影響を受けにくい。

3.回転が裏とくらべてかかりにくい。

4.放物線の打球ではなく、直線的に飛ばす打法に向いている。

まず1ですが、表を使うなら、
このスピードが出ることを活かす
プレースタイルと打法を指向すべきです。

2の性質を利用して、
回転のかかったボールを強打や
フリックなど攻撃的な打法でリターンするようにしましょう。

3はとくにドライブの回転量です。
表ソフトラバーにもスピンピップスのような
回転が比較的かかりやすいラバーもありますが、
それでもやはり裏の回転量には劣るものです。

ただ、ツッツキやサービスの場合は、
一瞬の回転の切れ味は裏よりかかることもあります。

4は表の強みと弱みの両面をもっています。

つまり、強打するときは
直線的に速い初速のボールが打てますが、
強打しづらい低いボールの場合の対応です。

これはご質問の「下回転に対するミート打ちが棒球になってしまう」
ということにつながります。

さて、一番目のご質問である
裏を使っていたときのクセが出て
ラケットが下から出てしまうということですが、
この改善法をあげてみます。

1.鏡の前で、小さな「前にならえ」の体勢をとって腰を軸に回転します。

そのとき「水平」を意識して、
とくに右利きなら右肩が下がらないか注意します。

そして、この水平の回転の感覚を覚えることです。

これがフォアハンドとバックハンドスイングの
基本的なスイング軌道と認識してください。

2.ラケットのグリップの人差し指を意識して、
人差し指の延長線上に腕と肩がつながっている
感覚をもってスイングします。

3.ラケットの角度は垂直です。
かぶせていればいるほど、スイングは下から上に向かいます。

4.バックスイングは体の横。小さくてかまいません。

打球の威力はバックスインの大きさで発揮するのではなく、
インパクト以降のフォロースルーの鋭さで得るようにします。

5.クロスに打つ場合、ラケットの方向角度とともに、
ボールを打つ位置も
しっかりとクロスの角度に合った側面(斜め横)を打つようにします。

右利きならボールの右側面です。

この1から5を意識して練習すると
かならずスイングは水平になります。

そして、確実に水平に打てた場合は「カーン」という高い音が出て、
インパクトのときに柔らかい感触を得ることができます。

スイートスポットに当たるということです。

さらにスピードが倍増することでしょう。

下回転を打つ時棒球になるということですが、
ドライブなど回転をかけずに打つ場合、
ボールの側面を叩くとともに
ラケットの方向角度を変えることで対応できます。

フォアハンドでフォアからクロスに打つ場合は、
基本的に上記5の要領で、ボールの側面を叩きます。

ただし、ボールの頂点を逃したり、低いボール、
あるいは下回転が強力な場合は
ラケット角度とスイング軌道を上向きに調整します。

またフォアハンドでバックサイドからクロスに打つ場合は、
ラケットを外に開いてボールの左側底面を叩きます。

ボールをいったんラケットに載せて、
小さく鋭く振り切るイメージです。



341.補助剤についてどう考えますか……

こんにちは。
ドライブ主戦型、
ハンドルネーム角飛車です。

前回、中国ラバーの質問に答えていただきました。
今回は補助剤についてです。

ネットでさまざまな卓球のサイトを見ていると、
海外のトップ選手の多くが、
ルールを無視して補助剤を使用していると書かれていたので、
とても気になりました。

最初は嘘だと思っていたのですが、
信憑性が高いサイトもあったので、
真実がわかりません。

私たちが考えても仕方が無いことですが、
秋場さんの考えが知りたいです。
よろしくお願いします。


お答えします。

補助剤ですが、
これは卓球関係者にとって「微妙」な問題です。

こういう一般に少なからず影響があるサイトでは、
あまりおおぴらにできない問題も含んでいるからです。

この問題は卓球界にとってのひとつの「恥部」です。

そういった意味では、
以前のスピードグルーの問題と
同じ要因を含むのかどうかを判断してからでないと、
なかなかイージーには触れることができないのです。

この補助剤にもそう言った意味で、
今回は詳細については触れることはできません。

いずれこの問題を審議している卓球関係者に取材してみてから、
その核心を展開してみたいと思います。

なぜ、補助剤が「微妙」な問題なのかというと、
それはたんに打球の質や速度に影響をあたえ、
それを使用する者とそうでない者とのあいだに
不公平がうまれるということだけではなく、
それは「化学物質」という面がクローズアップされるからです。

スピードグルーはまさにこの「化学物質」が問題となり、
国際卓球連盟が禁止したのです。

卓球の技術的進展は、
用具開発の進展と軌を一にしています。

直径40ミリ、重さ2.7グラムの
小さくて軽いボールを使用するのですから、
用具はかなり大きくプレーに影響をあたえます。

ですから、常に卓球というスポーツは
用具の改良が加えられます。

たとえば、用具メーカーのラバー開発をみるだけで、
十分にそれを理解することができます。

プレーヤーの多くはより高性能な用具を使いたいものです。

しかし、それは自分だけがその用具を使うわけではなく、
多少のライムラグはあるにしろ、
多くのプレーヤーがそれを使うことになれば、
その「高性能」な用具の優位性はなくなるわけです。

ですから、用具性能に
規制値を設ける必要があると卓技研は考えます。

もちろんいまも規制はあります。
しかし、ボールの回転やスピード、パワーなど
カバーしきれていない部分も少なからずあるのです。

プレーヤーだけではなく、
メーカーも新しい用具を開発して
企業間競争を勝ち抜こうとしますから、
そうは簡単ではないでしょうが。

しかし、これをやらないかぎり、
たえず「グルー」や「補助剤」のような問題に
卓球界は悩まされ続けるでしょう。