第16回ジャパントップ12 of 卓球技術研究所t3i

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大林カップ・第16回ジャパントップ12卓球大会
(国立代々木競技場第二体育館)

[観 戦 記]


トップ12b.JPG

優 勝
男子 水谷隼(明治大学)2年連続2回目
女子 藤井寛子(日本生命)6年ぶり2回目

男子、準決勝2試合がともに白熱ラリーの超激戦!
女子は藤井の貫録勝ち

今回の「トップ12」は男子準決勝の2試合が最高のトピックだろう。
2台同時に始まった準決勝は、
どちらの試合もポイントが決まるたびに
会場から大きな拍手が起きた。
観客は並行する2試合の
すさまじいラリーと勝負の行方に固唾をのんで見守った。
試合の「勝負」の妙味は全日本よりも、
この準決勝のほうがはるかに面白かった。

男子準決勝
水谷隼・明治大学 4(9、-8、-10、-6、9、8、8)3 笠原弘光・早稲田大学

この準決勝で水谷と対戦するのは、
笠原ではなく丹羽だと思っていた観衆が多かったのではなかろうか。
筆者も丹羽だと確信していた。
ところが、笠原は丹羽とラリー戦で圧倒し勝利をおさめた。
でもまあ、笠原はパワー不足の丹羽との対戦だから、
ラリー戦をものにしたのだと考えていた。
ところが、笠原は水谷とのラリーでも一歩もひかず、
むしろガチンコの打ちあいでは
笠原が優位に立つことが多いではないか。
「笠原って、打ちあいが強いんだ!」と驚いたしだい。
笠原の力量はほんものだ。
勝負的にも第3ゲーム終盤に追いつかれて
デュースになったものの、こもゲームを獲り、
つづく第4ゲームを獲ったときは、
館内のこれはもしかして
「水谷負ける……」という雰囲気になったものだ。

つづく第5、第6、第7ゲームは接戦となったが、
ここで負けないのが水谷の本領だ。
全日本では危ない試合はひとつもなかったが、
この対笠原戦が2週間前の全日本とこの大会をふくめて、
唯一の土俵際まで押し込まれた試合だった。

ファイナル第7ゲームは4-7で水谷がリードをゆるし、
ここでたまらず水谷が先にタイムアウト。
しかし、ここからが水谷のすごいところで、
タイムアウト後、一気に7-7のタイに。
今度は笠原がタイムアウト。
そして、水谷の8-7、8-8、9-8、10-8ときて
水谷がマッチポイントを握り、
壮絶な打ち合いの末、水谷に軍配があがり、
11-8でゲームオーバーとなる。
水谷は最後の勝負どころで、勝機を逃さず一気に決めた。

吉村真晴・野田学園高校 4(9、9、-5、-3、9、-5、11)3 張一博・東京アート

この結果は「想定外」だろう。
第1、第2ゲームを吉村が獲ったときは、
おおこの高校生もなかなかやるな思ったが、
つづく第3、第4ゲームを張が簡単に獲ったときは、
「やっぱり張だよな」と張の勝利を疑わなかった。

ところが、第5ゲームを吉村が奪ったあたりから、
「もしかして」というムードが館内に漂いはじめた。
そう、吉村の勝利だ。
吉村に味方する拍手も多くなってくる。
吉村は粗削りのプレーで、
連続してポイントを奪われることもある。
しかし、くずれない。くずれそうで、くずれないのだ。
ガチの打ち合いになったら、張を圧倒していた。
活きがいい高速ドライブがビンビンと決まった。

男子決勝
水谷隼 4(11、3、7、5)0 吉村真晴

トップ12a.JPG

これはもうカウントどおりのゲーム内容であり、
双方の力量もそうだろう。
しかし、打ち合いになったとき、
吉村の活きのいい打球が水谷をノータッチで抜くこともあった。
吉村はいまの粗削りのままでいいから、
攻めに徹してもらいたい。
これからこの高校生に注目してみたい。
秋場龍一


女子準決勝
若宮三紗子・日本生命 2(5、-13、-6、8、-6、-10)4 藤沼亜衣・日立化成
福原愛ANA 1(9、-9、-10、-13、-7)4 藤井寛子日本生命

女子決勝
藤沼亜衣 2(-8、8、-7、-8、7、-8)4 藤井寛子