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卓球271~280

280.フォアハンド強打やドライブするとき上体がのけぞるのですが……

はじめまして、大学生のピンズというものです。
右シェーク裏裏です。
卓球をはじめて一年近くたったのですが、
この一年自分で言うのもなんですが、
同じく大学から卓球を始めたほかの仲間よりも練習に打ち込んできて、
ほかの誰よりも強くなりたいと思っております。
その中で最近あることについてどうすれば直せるのかと
毎日考えていることがあります。
それは3球目4球目の攻撃のときや、
チャンスボールをフォアハンドで強打するときに、
上体がうしろにそる、大きくのけぞってしまうということです。

まわりからのアドバイスも含め
自分なりにのけぞる原因を考えてみました。

1,スイングするときに上体に力が入りすぎている
2,体重移動がうまく行えていない(重心が体のうしろにある)
3,股関節の動き、腰の回転を意識できていない
(上体だけで打とうとしている)
4,ラケットが下から出すぎている

といったことが思い当たるのですが、
実際これらのことを意識してのぞんでみても結局変わらず、
といったところです。
1に関しては当然上体の力を抜けばいいだけのことですが、
いざ打とうというときに
打球において何を意識すれば
力を抜いて打球できるのでしょうか。
(頭の中ではわかっていても
どうしても力んでオーバーミスしてしまいます。
たしかにちゃんと相手コートを打ちぬけるときも
あることはあるのですが、
入ったときと入らなかったときの違いがよくわかりません)

2に関してはおそらく4とも関係しているのではないのかと
考えているのですが、
特に3,4球目攻撃でのツッツキで返球された下回転のボールを
フォアハンドドライブで返すときに、
下から上に擦り上げようとしすぎていて
ラケットが前に進んでおらず、
重心がうしろに(右利きなので右足に)残ったままで、
かつ、上述したように力が入っているゆえに
のけぞっているのではと考えておりますが、
同じく打球において何を意識すればよいのでしょうか。

3は下半身の動きと上半身の動きを一体化させるときに
体のどこの部分を意識すればよいのでしょうか。

4はボールを入れすぎようという気持ちが強すぎるためでしょうか。
(しかしそれを意識してバックスイングの高さをあげると
ネットミスしてしまいます)

問題を発見してその原因、
解決策をそれなりに考えてはみたのですが、
おそらくまだ気づいていないところ、
見落としているところがあると思いますので、
失礼ですが、秋場さんにも見つけてもらえないでしょうか。
お願いいたします。
あと同じような質問が既出で
すでに回答されていたら申し訳ないです。
最後に一般的なことでフォアハンドのバックスイングについてですが、
バックスイングを小さくすることの利点は
たくさんあると存じておりますが、
ではバックスイングを大きくとることの利点というのは
どの程度のものなのでしょうか。
トップ選手、特に中国人選手の
フォアハンドのバックスイングを見てみると、
どこまでラケットを引くのかというほど
バックスイングをとるときがあります
(三球目攻撃のときなど)。
僕らのような(温泉卓球を抜け出たような)
初心者レベルのものがどこまで参考にしてよいのでしょうか
(僕のバックスイングはかなり大きくなることが多いのですが)。
ご回答お願いいたします。


「上体がうしろにそる、のけぞる」とあり、
その原因をご自分で分析されているのは大変いいことです。

では具体的にその「原因」を検討しましょう。

1.上体に力が入りすぎると、確かに「のけぞり」ますので、
適切な分析だと思います。
では上体の力を抜くのはどうすればいいのでしょうか? 
これはずばり、「グリップ」です。
グリップが硬いので、
手→腕→肩甲骨→上体と力が入ってしまうのです。
逆にいうと、上体に力を入れろと言われても、
そうはうまく入れることができないものです。
グリップをいかに軟かくできるのかは、
これは技術力そのものです。
もう明確に上級ほど「軟」で、
下級にいくほど「硬」となります。
そして「軟」であるほど凡ミスが減少し、パワーが出ます。
「硬」であるほど、凡ミスが多くなり、パワーが出ません。
シェークの場合、
人差し指と親指で「軽くはさむ感覚」でグリップします。
あとの中指、薬指、小指は添える程度で十分です。
『卓球パーフェクトマスター』で推奨した
「和のシェークハンド・グリップ」では、
小指はグリップから外して薬指にかけるようにしました。
このような軟らかいグリップにすると、
必然的に手首、前腕、上腕、肩甲骨が柔軟に使えるようになります。

2.体重移動ですが、これは強打とドライブとでは、
スイングのベクトルがちがうので、
まとめて説明することはできません。
ツッツキされたボールをドライブするときに関して言えば、
おそらくあなたは、ドライブするとき
「強く回転をかける」ことを意識しすぎているはずです。
ドライブのトップスピンの威力で
相手のリターンをオーバーさせてやろうと考えていませんか? 
その回転を意識しすぎると、
体重移動は下から上に垂直に向きます。
また、強打でも「強く打とう」という意識が強すぎると
上体が反る場合があります。
体重移動の要点は、「腰から始動する」ことを心がけることです。
無理に右足から左足に体重を移動する(右利きの場合)などと
意識しないで、ドライブにしろ強打、
あるいはツッツキでもカットでもスマッシュでも、
とにかくスイングの始動は腰から、
ということを心がければいいのです。
そうすればしぜんにスムーズな体重移動というか、
もっとも適切にバランスのとれたスイングができるようになります。
ですから、意識するのは「腰始動」です。

3.これも「腰」です。それともう一点、膝を軟らかく使うこと。
常に何センチかの「遊び」というか「余裕」というか
「クッション」や「バネ」のように使えるようにしておきます。
そうすると、上半身も軟らかく使えるようになります。

4.これはドライブにしても強打にしても、
ラケットが下から出すぎるときは
入れよういう意識が強いときです。
現代卓球の基本は高いバックスイングです。
卓技研のバックスイングの考えは
「上腕をほぼ直角に曲げた真横」の位置が基本です。
これはフォアスイングの場合、かなり高い位置だと思いますが、
高い位置ほどより攻撃的であり、またスピーディであり、
かつ攻撃的なブロックやカウンターができるようになります。
これは強打にかぎらずドライブもそうです。
もちろんドライブは強打よりも下になりますが、
できる限り高い位置を推奨します。
技術力もバックスイングが高いほど高度になりますが、
日ごろの練習で高い位置を意識して心がければ、
すぐに身に着くことです。

また、バックスイングは小さくとることを薦めています。
バックスイングを大きくとれば、
それだけパワーが出ることはいうまでもありません。
中国選手が大きくバックスイングをとっているのは、
そうできる余裕のあるときだけではないでしょうか。
なにも大きくとることがいけないのではないのです。
大きくとれるようなボールがきたときは
大きくとって打てばいいだけの話です。
しかし、実際の試合では、
そうは大きくバックスイングのとれるボールはこないし、
自分のスイング・フォームの習慣としていつも大きくとっていては、
スピーディな現代卓球に対応できないからです。
こう言ってもいいでしょう。
大きなバックスイングが身に着いていれば、
なかなか小さなコンパクトのスイングはできないものです。
しかし小さなバックスイングであれば、
大きなバックスイングで打つことはいつでもできるのです。
そして実戦では小さなバックスイングをする機会が圧倒的に多いのです。
バックスイングでは、
「大は小を兼ねず」
「小が大を兼ねる」ということです。
それと重要なことはバックスイングが小さくても、
①バックスイングの位置が高く
②腰始動
③水平スイング
④フォロースルーの鋭さ
であれば、十分パワフルな打球になります。
卓技研・秋場


279.世赫選手のように平行スタンスでバックカットしているのですが、ひきつけることができません……

はじめまして、高2のタコ先輩です。
僕は最近朱世赫のような
平行足バックカットに挑戦しているのですが、
振始めのときに
ラケット面でボールにぶつけてしまう癖がついてしまいました。

出来るだけ引き付けてカットするように意識はしているのですが、
ぶつけてしまい治りそうな気がしません。
この状態のままもう1ヶ月も経ってしまいました。

来月には大会があり、
勝ち進むと強いペンドラの選手に当たります。
カットの変化なしでは勝てる相手ではありません。
どうかご回答よろしくお願いします。


お答えいたします。
韓国の朱は世界を代表するカットマンです。
まあ、ナンバーワンといってもいいでしょう。
カットマンといっても、彼の基本的なパターンは
バック側をぶつ切りカット、
そしてフォア側はドライブという
それまでのカットマンのイメージをくつがえし
新しいカットマン・スタイルをつくりだしたのが朱です。

たしかに朱のバックハンドカットは平行足ですが、
バックサイド深い場合は
右足前のクロス・スタンスになることもあります。
それでも従来のカットマンよりも
平行スタンスであることはまちがいありません。

では朱はこの平行スタンスでどうやって、
ボールを引きつけて
自分がカットする「持ち時間」や「タイミング」を
とっているのでしょうか?

それは彼の両足のスタンスの大きな幅にあります。
横に大きく幅をとることで
「持ち時間」や「タイミング」を確保しているのです。

なぜこういうスタンスをとるかといえば、
それはフォアハンドとバックハンドの
カットやドライブをするときの切り替えをスムーズにするためです。

また朱はカットマンにしては台からあまり離れません。
なぜなら、相手の前後の揺さぶりや
それに得意のドライブ攻撃が下がりすぎると
やりづらくなるからです。

しかし、台に近いと相手のドライブや強打の
威力を受けやすくなります。
この面でも、スタンスを横に大きくとることで
そのウイークポイントを保障しているのです。
本来ならスタンスの前後にクロスさせることを
彼は横にとることでカバーしているといってもいいでしょう。

これはカットマンだけではなく、
たとえば中国女子の張怡寧なども
攻撃と防御のバランスをとるために
前後の動きをすくなくして、
その分を「横に踏み込む」ことでおぎなっています。

ですから、どうしても朱のように平行
(それでも若干はクロスしてますが)でやりたいのなら、
左右の足を大きくひろげるスタンスをとることです。
右利きならバックハンドカットは
とくに右足を大きく右へ伸ばすといいでしょう。

また、どうしても平行スタンスで
うまくいかないのであれば
少しぐらいクロススタンスをとっても
問題はありません。

カットで強いバックスピンをかけるには
ボールの底をすくうようなイメージで
ラケット軌道を操作すればいいでしょう。

それともっとも大切なのは、
スイング操作だけではなく、
ヒザの使い方の柔軟性にあります。
ヒザをできるだけやわらかく使うと、
カット変化がやりやすく、
また安定性の向上にもつながります。
これからのカット練習のときはヒザを意識して、
できるだけヒザのクッションをうまく利用するといいでしょう。
卓技研・秋場


278.オフシーズンに「休養」すべきでしょうか……

こんばんは。何時もお世話になっておりますマリモです
大学生活を送っていますが、
高校とは違ってオフシーズンがあります。
卓球は感覚重視のスポーツなので
僕としましては毎日練習しないと不安なので
色んな所で練習したり、
トレーニングの量を増やしたりして工夫しているのですが、
実際は休養も必要なのでしょうか?


休養は必要かどうか? さて、どうでしょう。
この休養に関しては、
自分自身の心身によく聴いてみることです。

まず「こころ」に関してです。
▷たとえば、いま何日間か卓球から離れて、リフレッシュしたいか?
▷卓球のほかに、絶対やりたいことがあるか?
▷卓球をすることへのストレスはあるか?

次に「からだ」に関してです。
▷卓球の練習による疲労が蓄積しているか?
▷身体の部位に故障や違和感があるか?

などを自分に問うてみることです。

いまから20年、30年前以上の選手は、
トップクラスに近いほど、
年間1日も練習を休みませんでした。
そういう選手たちは、
練習を毎日積み重ねてゆくことが
上達への最高の秘訣だと確信していたのだと思います。

それと、レベルが上がるほど、
その技術的な感覚というのは
微細な領域にはいってゆくものです。
それは日々の練習の連続のなかで研ぎ澄まされるものであり、
たとえ1日でも練習が途切れると、
それまで培ってきた「微細な感覚」が一時失われしまうことがあり、
それが怖くて練習を休まなかったのかもしれません。

ですから、もし上記のような質問を自分自身にしてみて、
別に練習を休む動機や必要性が見つからなかったら、
休まないで練習をつづけたほういいでしょう。

また、そのプレーヤーが強くなるとき、
あるいは基礎的な実力が養われるときというのは、
ある期間、ものすごく集中的に練習を積むものです。

元世界や日本のチャンピオンである
木村興治(国際世界卓球連盟執行副会長)さんに
早稲田大当時の現役生活をお訊きしたとき、
1日を「卓球」「睡眠」「学業・生活」と8時間ずつ3分割して、
早大の練習場で寝泊まりしておられたとおしゃってました。

これはもう、完全に卓球を中心とした生活ですね。
おおよそ、スポーツプレーヤーの
マックスの練習時間は8時間というところです。
平野早矢香選手は11時間も12時間も
練習するときがあるとか聞きますが、
まあ8時間が1日の最大練習時間でしょう。
こういう練習を4、5年つづければほんとうに強くなります。

というか、こういう練習をつづけられる人が
「天才」と呼ばれるのです。
天才とは、こういう努力を持続できる人のことをいうのです。
ちなみに天才と呼ばれ、
そして実績をのこしたアスリートは、
例外なく人一倍の練習をこなしています。

これは頑迷な精神論というか根性論ではなく、
合理的かつ実証的にもそうなのです。
もちろん、ただ闇雲に練習に明け暮れるのではなく、
その練習法を常に検証しながら、
自分に適したメソッドを用いておこなうべきです。
またそうでないと、
長期間ハードな練習に耐えることはできないでしょう。

以上のことを踏まえたうえで、
自分自身をよく見つめることです。
人は心身とも個性があり、千差万別です。

1日8時間の練習に耐えられない、
あるいはそれを数日連続してやると
疲労が蓄積して動くことができない、
などという人もいるかもしれません。

そんな人は自分にとって最適の練習時間を自分でみつけて、
それがたとえ1日5時間であっても、いや3時間であっても、
それがその人にとって最適であれば、
まったく問題ではありません。
練習時間が短い分、
集中力を高めるとか、練習法を工夫するとかでカバーできます。

また1週間休みなく練習するよりも、
週1日程度休んだ方がリフレッシュできて、
次からの練習効果が高まると感じれば、
そうすればいいのです。

あるいは、1日でも休むと「感覚が鈍る」と感じるのであれば、
30分から1時間程度だけでもやると感覚は維持できるものです。

ですから、大学生になってオフシーズンができたとき、
ほかの学生が休んでいるときに、
自分は練習をつづけて差を付けるんだと考えて
練習を続行してもいいし、
せっかくのオフだから、
ふだんできない旅行や趣味、研究などに費やすのもいいでしょう。

それはもう自分自身との相談です。

「バーンアウト」という言葉があります。
やり過ぎてしまうと、
燃え尽きて、心身のエネルギーが尽き果ててしまうことを意味します。
この言葉をどうとらえるかです。
わたしは必ずしもバーンアウトに否定的ではありません。
燃え尽きるほど、
その物事に集中してやったのだから満足だともいえるからです。

また、こうも考えます。
まだまだ卓球は上達できたし、もっともっとやりたっかのだけど、
「試合に勝ちたい」とか、「うまくなりたい」とか、
あるいは「チーム、監督、コーチ、先輩から命令」されて、
必要以上の過剰な練習をすることから
バーンアウトすることもあります。
こういうバーンアウトは肯定できません。

何度も繰り返しますが、
オフをどうするのか、
自分のこころとからだに、
よく聴いてみることです。

卓技研・秋場


277.小説にあったラケットの先端を上げるバックハンド・サービスがうまくだせないのですが……

どうも。初めまして。いつも読ませてもらってます。
ポロネーズ2んdというものです。

質問なのですが、
秋場さんの小説にあった
ラケットの先端を上げて出す
バックハンドサーブについてです。
(これは多分、
孔令輝選手がよく出すサーブだと思うのですが)

僕は見よう見まねで練習しましたが、
あんなにコンパクトなスイングだと、
とてもじゃないですがネットにかかったりして
相手コートに届きません。

何かアドバイスがあればよろしくおねがいします。
(孔令輝選手は上下使い分けているようなのですが、
そのコツもよければご指導お願いします。)


そういえば、たしかに
孔令輝が先端をあげるバックハンド・サービスを
使っていましたね。

『月とうさぎと虹のスマッシュ』の主人公の
「ぼく」(みんなからシェフと呼ばれてます)は、
孔令輝を真似たものではなく、
サービスの練習中に遊び心で
ちょっと先端を上げて
バックハンド・サービスを金星学園の部員にだしたら、
これが意外と効いたんですね。
それで試合でも使ってみたわけです。

新しいサービスを開発するのは、
こんな遊びごころから、
思わずいいアイデアが浮かんでくるものなんです。

小説でゴンタクが一度はオーバーミスしたように、
このサービスはなぜか下切れに見えるようなんです。
ただし、このサービスは
同じ相手に二度はなかなか通用しないのですが、
初回だけはかなりの確率でオーバーミスをやってくれるのです。

これは小説というフィクションの世界の話だけではなく、
実際のリアルな試合でも確かな効果があるものです。

もちろん相手にもよりますが、
初回は70パーセント以上のレシーバーが
ミスするか浮かしてくれます。

コツは一般的なバックハンド・サービスと同じフォームで、
ただラケットの先端を上げてバックスイングに入り、
インパクトの瞬間にボールの左側面(右利き)をこするように打球します。
回転はあまりかからず、
斜め上系のナックルという感じです。

もちろん、この先端上げサービスはこの回転だけではなく、
同じフォームからインパクトの瞬間にボールの左底辺を切れば、
斜め下回転になります。
これもそれほど回転はかからず、
斜め下系のナックルという感じになります。

この「斜め上」と「斜め下」をコンビネーションで使えば、
それなりに相手を幻惑するでしょう。

孔令輝を真似て、
バックスイングの小さいフォームだと
ネットを越えないということですが、
ショートサービスならネット際に第1バウンドさせれば
まずネットは越えて、しかもツーバウンドで入るはずです。

同じくロングサービスなら
第1バウンドを
エンドラインぎりぎりに速いサービス・スイングをすれば、
相手コートに深く入るでしょう。

もし、それでもネットを越えないのであれば、
孔令輝を真似るのはやめて、
十分にラケットを引く、
大きなバックスイングをとればいいのではないでしょうか。

また、バックハンド・サービスの
コンビネーションというかオプションとして、
先端を下げるのと上げるのを混ぜて
使えばかなり効果的でしょう。

さらに、年配のプレーヤーをのぞいて、
バックハンド・サービスはあまり使われていないので、
バックハンド・サービスをレシーブするのに慣れていません。
この面でも効果が期待できます。

卓技研・秋場


276.自分の欠点はここだと理解していますが、試合ではなかなか勝てません。どうすれば勝てるようになるのでしょうか……

石川県小松市 ●●●です

私は卓球を始めて5年目でシエークハンドです。
試合ではなかなか勝てません、
どうすれば勝てるようになるでしょうか指導下さい。

自分ではここに欠点があると理解しています。

1、試合になると体が動いていない。
2、相手のボールが来た方向にしか打ち込んでいない。
3、レシーブが前すぎるためさしこまれる。


試合でなかなか勝てない、
そして自分の欠点はここだと自己分析をしておられます。
この3つの「欠点」については、もう「答え」は出ていませんか?

1. は試合で体を動かすようにすればよい。
2. は相手のボールが来た方向とは逆の方向に打ちこめばよい。
3. レシーブの立つ位置をもうすこし後ろにすればよい。

……ということですよね。

ここで終わってしまえば、身も蓋もありませんから、
これを具体的に考えてゆくことにしましょう。

でも、ほんとうのところ、
あなたは自分の「欠点」というか、
課題についてよく認識されているのですから、
もうすこし具体的な自分のその課題を意識して
実践的にトレーニングすれば、
すぐに解決することなのです。
まず、そのことをおわかりください。

1. ですが、試合で体が動いていないというのは、
フィジカルとメンタルをくらべてみた場合、
メンタルの比重のほうが大きいものです。

試合はいつもの練習とはちがって緊張しており、
それは勝ちたいという意識が
練習のときよりも過剰に強くはたらきます。

そうすると、人間という動物はどうしても結果を求めるようになり、
手や腕の動きが優位となって、
下半身の動きが劣位になってしまうのです。

これは人間特有の「自我」という心のはたらきが
そうさせてしまうのですが、
これは人間の大脳新皮質という
自我をつかさどる部位が
手や腕の神経に直結しているというか、優位にはたらくためだと考えられます。

この課題を克服するには、
ふだんの練習で、「腰を始動」することの意識づけをすることです。
そう、「腰や足から先に動く」ということです。
これはもう何度も述べているのですが、
「手は放っておいても動く」ものですから、
スイングする時、手が遅れることは絶対にありません。

そして、すべてのスイング、
すべてのフットワークの「始動は腰から」ということを意識して、
それを繰り返し訓練すれば、
試合においても、ごくしぜんに動きがよくなります。

さらに、こうすることによって、
身体全体のバランスがとれるようになって、
凡ミスが減少し、打球に威力が出るようになります。

2. これはたんに逆の方向に打てばいいだけのことですが、
そのための練習法をご紹介しましょう。

その1つは、多球練習で
ノッカーがクロスに送ったボールをストレートコースに、
またストレートに送ったボールをクロスに打つことです。
これはバックサイドとフォアサイドがありますので、計4種類のコースがあります。

もう1つは、2人が同時に切り替えをやる練習法です。
お互いに台のほぼ中央にかまえ、
1人がストレート・コースに、もう1人がクロスに打ち、
このラリーをつづけるのです。
これは打つコースを変える訓練、
切り替えをスムーズにする訓練、
小刻みなフットワークをよくする訓練になる、
かなり有用なメソッドですから、ぜひお試しあれ。

3. レシーブでさしこまれるというのは、
相手のサービスがかなり深いボールでしょうから、
そのサービスが頂点となるところを
あなたがインパクトする基準にします。
そして、そこからレシーブのかまえる位置をきめればいいのです。

ただし、そのプレースタイルによって
位置はとうぜんかわってきます。

攻撃型でフォアハンドで主にレシーブするなら、すこし広めに台と離れ、
フォアハンド、バックハンドが五分に近いのなら
あまり離れないほうがいいでしょう。

ただ、前に踏み込んでレシーブしたほうが、
攻撃性は高まりますので、
ある程度前に踏み出すことを考慮して
若干、台から離れ気味にしたほうが、
レシーブの攻撃力が高まり、
さらに深いボールでもつまることはないでしょう。

最後に試合で勝とうと思えば、
まず自分のプレースタイルをよく分析して、
そのときにもっともよく使用するスイングの種類をピックアップして、
その比重に合わせた練習を多くとるようにします。

たとえば、ドライブによる得点が多ければ、
とうぜんツッツキ性のボールをドライブする練習を主体にして、
そのあとに展開するラリー戦のための
フォアハンド・ロングやバックハンド・ハーフボレーを、
そしてそのスイングを補償するための
フットワークや切り替え練習に時間を割くというようにです。

また、試合に勝つには、サービスを絶対に磨くべきです。
とくに3球目に関連した、
3球目攻撃をしやすいサービスを数種類、
その回転、コース、フェイント性などを、十分に磨きあげてください。
このサービスと3球目攻撃の武器(たとえばドライブ)がうまくなれば、
もう必然的に試合で勝てるようになってきます。 

卓技研・秋場


275.戦術を考えろとコーチにいわれたのですが、「戦術」ってどうやって考えるのですか……

はじめまして、中学2年のtkです。
戦型は右ペンドライブです。
卓球歴2年です。

このまえ「戦術を考えろ」とコーチに言われたのですが、
戦術はどうやって考えればいいんですか?
お願いします。


そうですか、コーチから戦術を考えろと言われたわけですか。
まあ、どういう意味で「考えろ」と言われたのかわかりませんが、
通常なら戦術はコーチが選手にアドバイスするものです。
なぜなら、その選手のプレーというのは、
卓球のことをよく知っているコーチのほうが
客観的な視点から的確に観察し分析できるからです。

しかし、とはいっても
自分で自分の戦術を考えるのはとても大切なことで、
自分を成長させるためには、絶対に必要なことです。

戦術を考えるには、
まず自分がどういうプレーヤーなのかをよく知ることです。
そのためには次の点について、
ノートに自分の考えを書いておくといいでしょう。

① 自分が理想とするプレー、あるいはプレースタイル
② 自分の技術的な長所
③ 自分の技術的な短所

さて①ですが、
これはもし自分のイメージがつかめなければ、
たとえばこんなプレーがしたいという
トッププレーヤーをモデルにしてもかまいません。

勉強にしろ、スポーツにしろ、
それを学ぶというのはまず「まねる」ところから始まります。
漠然とうまくなりたいんだと卓球をするよりも、
はっきりとイメージしやすい
モデルをつくったほうが早く上達します。

次に②と③ですが、
これはそれぞれの
たとえばサービスやフォアハンド・ロング、ショートといった、
具体的な技術を明確に自分で分析してみることです。

この①から③を明確化できると、
自分の得点パターンというものができてくると思います。
実際に試合でも、
自分がもっとも得意として、
しかもそれで得点できているパターンが浮上してくるはずです。

④得点パターンを知る

そして、その得点パターンをよく自分で見つめることです。
いまはこのパターンで得点しているけど、
それは自分の理想的なパターンなのか、
あるいはこのパターンで将来的な展望があるのか、
という点についても、しっかりと自分で分析してみることです。

以上のこともノートに書いてみるといいでしょう。

もし、この得点パターンというものがはっきりしないのなら、
ぜひ自分はこうやって得点をあげるんだ
という具体的なプレースタイルを考えてみることです。

そして、この④ができると、
自分がどういう練習をどういうようにやったらいいのか、
はっきりとしてきます。

たとえばあなたは右のペンドラということですが、
もしドライブ主体の得点パターンをでいきたいのなら、
そのパターンに必要な、たとえば
サービスの球種、フットワークのタイプとか、
あるいは攻撃的なドライブ技術とつなぐドライブ技術の獲得など、
たちまちそのパターンにふさわしい
具体的な練習のやりかたが見えてくるでしょう。

これはちょっと極端な話ですが、
ドライブ攻撃型をめざしているのに、
カットの練習ばかりしても、
あまり自分のための練習にはならず、
ゲームでも役立たないはずです。
練習を効果的にするためにも、
ぜひ④の得点パターンを明確化してください。

以上の①から④までができてはじめて、
「戦術」というものを考えることができます。

ちょうど、いま卓技研で連載中の
卓球小説『月とうさぎと虹のスマッシュ』の
「強豪という名のレッテ★12」で、
この戦術についてアラシが話をしているので
ぜひ参考にしてください。

アラシの話を捕捉すると、
アラシが言うとおり、
「1ゲームで得意パターンで3ポイント以上獲り、
相手の得意パターンで3ポイント以上獲られない」ことが、
試合を左右する決定的な要点となります。
試合では力量が上になるにしたがって、
このお互いの得点パターンのせめぎあいが
勝負を決めるわけです。

こういう経験はないでしょうか? 
強い相手と対戦して負けた時っていうのは、
そのほとんどの失点が、
相手の得点パターンでやられたのではないでしょうか。

そして①から④を自分でしっかりとつかんだならば、
あとはおのずとそれぞれの試合に有効な「戦術」が見つかるはずです。

また、この①から④のなかで、
どうしても不明な点や疑問が生じたのなら、
せっかくコーチがいるのですから、
コーチにノートを携えて忌憚なく質問してみたらどうでしょうか? 
おそらくほとんどコーチがよろこんでアドバイスしてくれるはずです。

卓技研・秋場


274.シェークのバック面が表ソフトです。深いナックルや下回転にうまく対応できません……

いつも勉強させていただいております。
私はシェークの前陣速攻です。
バック表の打ち方で悩んでいて
相談させていただきます。

短いボールに対しては安定して角度打ちすることができますが
深いロングのナックルや下回転に対してうまく対応できません。

擦ってしまいネットミスがかなり多いです。
回転系の表ソフトにして
ドライブをかけるようにしたほうが安定するのでしょうか。

できればミート打ちにして
表らしい返球をしたいと思っていますが
どのような体勢やラケットの軌道で打てば
ピード感のある返球ができますか?
よろしくおねがいします。
ハンドルネーム みい


シェークでバック面が表ですか。
深いナックルやバックスピンにたいして、
バックハンドで対応するには、
裏ですとドライブを用いれば
比較的安定した攻撃的な打球が打てますが、
これが表だと、たしかに安定性に欠けるきらいがあります。

安定性のみを考えるなら、
こするというか、トップスピンをかけるのも一案です。

しかし、それですと、表を使う意味が半減します。

できれば、述べておられるように
ミート打ちで対応したいものです。
そこで表のバックハンドの
ミート打ちのポイントについて展開してみましょう。

① バックスイングは小さく
② バックスイングのとき、ラケットは外を向かないようにする
③ バックスイングは高い位置にとる。
  飛んできたボールと同じ高さに
④ ラケット面は垂直に立てる
⑤ スイング軌道は水平
⑥ インパクトは頂点(A)かライジング(B)で、
  ボールの左側面(右利きで、バッククロスに打つ場合)をねらう
⑦ 頂点で打てるときは強打や決定打をねらう。
  頂点(A)で打てるために、台との距離を調整する
  →深いボールを頂点で打つには、
  台からすこし離れた位置がよい
⑧ ライジング(B)は強打や決定打をねらえない時や、
  台に近づきすぎていたときなど、
  時間的な余裕のないときにおこなう
  →ライジング打法は相手の回転の変化を減少させる効果があり、
  また相手に相手に与える時間がすくないので、
  いわゆる「つなぎボール」として有効となる。

以上の①から⑧を実践すれば、
表の特徴を活かしつつ、
また「安定性」と「防御性」も得られます。

ここで述べている「ミート打ち」とは、
「卓技研式水平打法」の要領にきわめて近いもので、
かなり高速の打球となります。

ご存知のとおり、
水平打法はボールを直線的に飛ばす打法ですから、
ドライブなどネットを山なり(放物線)に飛ばす打法とはちがって、
その面においては安定性に欠けます。

ただし、⑥で述べているように
ボールの側面に当てることにより
相手ボールの回転の影響をかなり減少させることができます。
また表も回転の影響を裏とくらべて受けにくいので、
この側面打法を使うことで、
たとえ下回転がかなりかかっていたとしても、
容易に強打で打ち抜くことができます。
もちろん、ボールの回転によって
ラケット角度とスイング軌道の調整は必要ですが、
練習を積むことで、
「こんなボールが」と思えるような下回転でも
強打することができるようになります。

またライジング打法は
これまで主に攻撃打法とカテゴライズされてきましたが、
防御打法としても有効なものです。

バウンドした直後は、
たとえ強力な回転であっても、
またバウンドしてからのボールの変化にも、
その回転の威力がマックスになる前に処理するので、
その影響を受ける度合いがすくないのです。

ラリー中は十分なスイング体勢をとれないことが多くあります。
時間や距離的に、
腰や下半身を使いきれないとき、
相手の強力なボールがきたときなど、
ただ手を伸ばして当てることしかできないとき、
この打法が有効となります。

もちろん、しっかりスイングできないのですから、
スピードはありませんが、
ライジングで打つことで、
相手のボールのスピードやスピンの反発を利用し、
かつ相手に時間的余裕を与えないので、
相手のチャンスボールになりにくい、
防御性に富んだ打球になりやすいのです。

卓技研・秋場


273.粘着ラバーの特性を活かすのは「擦る」それとも「当てる」のどちらでしょうか……

秋場さん、こんにちは。MLです。
前回はサーブについてアドバイスしていただきありがとうございました。

今回お聞きしたいのは、粘着ラバーについてです。
今まで使っていたテンション系のラバーを
粘着ラバーに変えたのですが、
打つときにパキンと球が潰れたような音になってしまいます。
大会で粘着ラバーを使っている人の打つ音を聞いても、
そんな音にはなっていません。
どうすれば、この音が出なくなるんでしょうか?

もう一つ質問なんですが、
粘着ラバーの特性を生かす打ち方というのは
「擦る」、「当てる」のどちらなんでしょうか?
自分は擦る打ち方だと思っていたのですが、
中国のコーチが粘着ラバーは
通常より強くミートしても強い回転がかかるから、
ボールを強く叩く方がいいと
言っていたという情報を聞いたので
どちらの打ち方がいいのか分からなくなってしまいました。
どちらの打ち方がいいのか、
こちらも合わせてアドバイスお願いします。


返信が大変遅くなり申しわけありません。

さて、答えですが、
今回はご質問の趣旨に沿いつつ、
「粘着ラバー」全般についても展開してみたいと思います。

まず、粘着ラバーを使ったときの「音」のことですが、
この音が出るからといって、
なにか問題があるのでしょうか? 

たとえどんな打球音がしようとも、
その音が出てなにか打球に問題がなければ
音は意識しなくてもいいのではないでしょうか。

打球音を意識するとき、
たとえば「卓技研式水平打法」では、
その打法が正確に行われているかどうかを
音で判断することができます。

水平打法はできるだけ打球の際にかかるスピンをなくして、
そのスピンに奪われたパワーをスピードに注ぐ打法ですが、
それを見極めるというか、聞き分けるとき、
打球音は重要な判断手段になります。

打球するときラバーにボールがひっかかると鈍い音が出、
またジャストミートすれば「カンッ」という、
ラケットのブレードに直接あたったときのような
高い音程の音が出ます。

今回のあなたの「パキン」という音が
どういうスイング軌道やラケット角度で、
それがどういう打球の性質となるのか、
それはご自身で検証されるべきでしょう。

おそらくブレードにボールがあたる音でしょうが、
もしそれならば打球するとき、前にかぶせて、
ボールをいくぶんこする(スピンをかける)ようにすれば、
そのような音は出なくなるでしょう。

次の質問の、
「粘着ラバーの特性を生かす打ち方というのは
「擦る」、「当てる」のどちらなんでしょうか?」ですが、
この質問は粘着ラバーの特性全体にあてはまるテーマなので、
すこし広くお答えしたいと思います。

まず、粘着ラバーですが、
この「粘着」という意味の通り、
このラバー粘着性をもつことで、
ラバーあるいはラケットとボールを
「長く持つ」ことを目的に開発されたラバーです。

では長く持つことはどんなメリットが考えられるのでしょうか?

① 長くボールを持てることで、ボール・コントロールしやすくミスが減少する
② 長くボールを持てることで、その分、ボールにパワーが充填して、ボールが伸びて飛んでゆく
③ 長くボールを持てることで、その分、ラバーとボールが接触する時間が長くなり、より回転のあるボールを出しやすい

この①②③の持つ、
粘着ラバーの特性を十分意識することが大切です。

このラバーを存分に使いこなせれば、
その打球はパワーのあるボールとなり、
しかも防御性にもすぐれているので、
攻守兼用の万能ラバーとして活用できるのです。

ではこのラバーを十分に使いきるには
どういうスイングがいいのでしょうか?
これはご質問の「擦る」「当てる」のどちらがいいのか、
というテーマと共通しています。

結論は「擦る」「当てる」のどちらがいいのかというより、
ボールをラバーにしっかり食い込ませる打ち方が
もっとも理想的な粘着ラバーの活用法となります。

では「ボールをラバーに食い込ませる打ち方」は
どうすればできるか、よくお考えください。
端的いえば、水平打法とまったく逆の打ち方となります。
その粘着ラバーの
フォアハンド・ロングおよびバックハンド系ロングの
スイング法を示しましょう。

① 前にラケットを被せる
② 十分にバックスイングをとる
③ 下半身のパワーを活かす
④ スイング軌道は約45度

この①から④をマスターすることで、
ボールが粘着ラバーによく食い込むことになり、
打球したボールはたっぷりとパワーとスピンが充填されて、
加速度的に飛び、またバウンドしてから伸びるようになります。

卓技研・秋場


272.フットワークや打球後の戻りが悪いのですが……

Ki 41才初心者です。

3年位卓球をやってるんですが
フットワークや打球後の戻りが悪くて
なかなか上達しなくて悩んでいます。

いきなりの質問で申し訳ありませんが、
練習場と家で出来る練習法を教えていただければ幸いです。
どうかヨロシクお願いします。


お答えするのが大変遅くなって申し訳ありません。

さて、フットワークと打球後の戻りが遅いということですが、
これは実際にあなたのプレーを見ないと
正確なところはわからないのですが、
今回は一般的な
このテーマについて改善する方法を述べてみます。

フットワークと戻りについては、
大きく「俊敏性」と「脚力」の2つの問題が考えられます。

① 俊敏性
これは3点のポイントがあります。

その1つは打撃したあとフィニッシュの問題です。
フィニッシュで止めてしまわないで、
そのまま円軌道でラケットをニュートラルまで戻すようにします。

もう1つは打撃したあと、
目線がそのままインパクトにあり、
ボールや相手をとらえるが遅くなる問題です。
これはかなり訓練が必要ですが、
インパクトの瞬間までボールを見ないで
(まあ、実際にはほとんどのプレーヤーは見ていない)、
インパクトするときはボールではなく相手を見るようにします。
そうすれば、かなり次の動きがよくなります。
インパクトでボールを見ないといっても、
ボールをよく見ないというわけではありません。
ボールをよく見つつ、
しかもインパクトの瞬間に相手をみるようにするのです。
これは意識して訓練をすればかならずできるようになり、
そして本当にこれができるようになると、
それは素晴らしい飛躍が期待できるでしょう。

もう1つは、まさにフィジカルとしての「俊敏性」です。
プレー中に動くときは
常に「腰(あるいは足から)始動する」ことを意識します。
人間というものはどうしても
手を伸ばしてボールを打とうという意識がはたらくのですが、
そうではなく腰や足から先に動くように心がけることです。
そうすれば、俊敏性はよくなり、
同時にプレーに余裕がうまれ、
したがって凡ミスが少なくなります。

② 脚力
これは読んで字のごとくフィジカルでの脚力です。
卓球ではとくに横の動きが重要になります。
またカットマンでは横に加えて、前後の動きも必要です。

横の動きは、左右の動きと、
バックサイドにフォアハンドで回り込むときの動きがあります。

ですから、この動きを練習場では
実際にボールを使っておこない(連続ラリー、多球練習)、
家ではこの動きをシャドーでやればいいでしょう。
そして、この動きで注意する点は、
上下の動きをへらし、
できるだけ滑らかに横に移動するようにします。

また、よりフットワークを良くしようと思えば、
縄跳びやランニングをおすすめします。
これを続ければ本当に体が軽くなり、
足の運びも軽快になります。

卓技研・秋場

271.超攻撃的プレースタイルを求めていますが安定性にかけます……

私自身現役といっても楽しむ程度になっておりますが、
長年の私の卓球理論に限りなく近く、
共鳴がとても嬉しく思っております。
さて質問いたします。

水平打法の、打球点(頂点とは思いますが)と、
打球後のフィニッシュ時の、
ラケットの角度は台に対して、
角度はどのくらいですか?
前腕を返して45度くらいに収まるよう、
指導しておりますがいかかでしょうか?

後はほとんど同様です。
超攻撃的にプレースタイルを求めてやっていますが
やはり少々安定性にかけるきらいがありますが、
このスタイルの宿命でしょうか

昔中国のナショナルの方にレクチャーして頂いたとき、
中国の卓球理論は山ボール まぁやまなりの
飛球線ということでしょうか。

また台の真ん中に送球するというような
安定を求めた形から入るそうです。
自球の頂点は、ネットの手前を意識する。
そんな事でした、もっとも、右打ち左押しの時代ですが。

長々失礼しました。
とても参考にしております。


お答えいたします。
水平打法のフィニッシュですが、
そうですね45度か、それよりももっと寝るというか
水平に近くなります。

攻撃的ということと
安定性ということは
どちらかがマイナスになることは
ある程度は否めないことではあります。

ただし、それは程度の問題でしょう。
いくら強力な打法であっても
それがあまりにもミスが多くて不安定であれば
試合の結果は自ずと知れたことです。

むかしは「51%理論」などがありましたが、
その攻撃球がすべて決まればいいでしょうが、
現代卓球ではこの理論はあまり通用しないでしょう。

「超攻撃的」という志向性はいいと思いますが、
やはり相手の打球の種類に応じて
的確に対応することが大切でしょう。

攻撃できるボールの場合はもちろん果敢に攻撃すべきなのですが、
攻撃できないで、いわゆる「つなぐ」というときの
対応がいちばんの問題なのではないでしょうか?

もうこれからの卓球は「つなぐ」という意識では通用しなくなり、
決定打は無理としても、
どこまで攻撃的に相手にプレッシャーを与えるボールを打てるかに
かかっていると思います。

具体的には
「水平強打」+「トップスピン(ドライブ)」
を織り交ぜることだと考えております。

卓技研・秋場

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