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卓球A241~250

250.中学の区大会でサービスなどルールを守らない現状について……

はじめてメールをさせていただきます、MNです。

私の職業はスポーツトレーナーです。
日本スポーツトレーナー協会に7年在籍し、
今は独立開業をしています。
今まで多数のオリンピック選手や世界大会に出場する選手を治療し、
現在はスポーツをする学生の指導に力をいれているところです。
その一環として数年前より
区立中学校卓球部の外部指導員をやっております。

この度は、ルールに関する質問をさせていただきます。

平成22年4月29日に区大会が行われたときのことです。

始まる前に、相手校が
・ラケットのグリップが割れているのをテープで巻いている
・ラバーがけずれているのをそのまま使っている

状態だったのに気づき、
そのような状態で試合をしていいのか
大会本部に問い合わせたところ、
「今日はしょうがない」と言われました。

試合が始まると、相手校が
オープンハンドをしていなかったため、
こちらの生徒が相手校に申告をしたのですが、
相手校は申告を無視し、試合が続行されました。
それがあまりにもひどいので、
審判を行っていたうちの生徒に試合を止めさせました。
すると相手校の生徒が、体育館の壁を蹴りました。

大会前、大会本部は
「ペットボトルを持ち込んだだけでも試合を没収します」
と言っていたので、当然試合は没収になるであろうと思いました。
相手校のルールを守らないあまりのひどさに
こちらの生徒たちもいらいらし
相手に罵声をあびせたところで急に本部の人が入ってきて、
こちらが一方的に悪いと言われてしまいました。

その後本部に呼び出され、
「オープンハンドは厳しくとらないように」と言われました。

納得がいかなかったので、
後日顧問の教師に大会本部に問い合わせてもらったところ、
5月14日に電話で回答がきて、
「中学生が審判をしているのでそんなにルールを厳しくとれません」
また「ルールを厳しくしたら大部分が失格になってしまうから
それは出来ない」とのことでした。

卓技研の指導者論にもオープンハンドの事が出ていて、
どこでも同じようなことはあるのだなと思いました。

私はスポーツトレーナーとして20年仕事をしておりますが、
ルールを守らなくていいスポーツなどないと考えております。

秋場さんはどのようにすれば
区大会のような小さな大会を変えられると思いますか?


仰る通りで、ルールを守らないスポーツなどありません。
というか、ルールをもって、スポーツ競技は成立します。

しかも、問題になっているサービスやラケットについては、
とても簡単なことで、
それほど解決不能な難問ではありません。
ちょっと意識すればすぐに解決することです。

ではだれが、「ちょっと意識する」のかといえば、
大会を運営している担当者(卓球部顧問・卓球指導者)や
学校の卓球部顧問といった人たちです。

大会本部からの
「中学生が審判をしているのでそんなにルールを厳しくとれません」
また「ルールを厳しくしたら大部分が失格になってしまうから
それは出来ない」という回答は、
まったく本末転倒したものです。

けっきょく、このような回答をすることは、
卓球指導を放棄していることを
暗に認めていることになります。

サービスについて、区大会レベルでは本当にひどいものです。
では、公式ルールとして規定されているサービスの出し方が、
ほとんどの学校の生徒が守れないような難しいものかというと
けっしてそんなことはないのです。

現に、私が指導していたとき、
ほぼ一回のサービスのルールに関するレクチャーで、
ビギナーの子もみんな、
このルールに則ったやり方でサービスを出せるようになります。

そのとき、
「ぼくたちの●●中はフェアプレーでいく。
たとえ、対戦相手校が守っていなくても、
ぼくたちは絶対に守る」と
レクチャーの最後に付け加えました。
これでルールを守るだけではなく、
自校卓球部に誇りが生まれ、
大会でも凛とした姿勢で臨むことができるようになりました。

ときには、レクチャーしても守らない子もいます。
それは町のクラブで
小学校から違反サービスで通してきた子です。
その子のアイデンティティは
おさないころから所属している町のクラブにあり、
そのクラブの他のメンバーもみんな違反サービスをしていて、
またその指導者もなにも言わなければ、
中1で入部したばかりの子が
聴く耳をもたないのもある面仕方ありません。

でも、そういう子であっても、
「きみは都大会に出る気はないんだ」と言って、
その子が「え?」となったところで、
「都大会ではきみのサービスは全部フォルトにとられるぞ」
と付け加えれば、一発でやるようになります。

●オープンハンド
●16センチ以上ボールあげる
●落下したときに打球する

サービスルールといっても、ポイント(他にも細則はありますが)はたったこれだけです。

以上の3点を覚え込ませて、
これをまもってサービス練習をものの10分もやらせれば、
だいたいできるものです。

あとはゲーム練習のときにサービスを見て、
できていない子がいれば、すぐその場で注意します。
サービス指導といっても、たったこれだけのことです。

そして、このサービス指導をすることで、
生徒たちに誇りが生まれ、
強いプレーヤーになるという自尊心に通じ、
ある種のモチベーションが高まります。

「区大会のような小さな大会を変えられると思いますか?」
というご質問ですが、
やはり区(あるいは市町村)の大会役員と
各学校卓球部顧問の意識がかわり、
学校単位でサービスのレクチャーを実施するしかないでしょう。

まあ、「卓球部顧問の意識」といってもたいそうなものではなく、
ほんのちょっとしたやる気があればできることです。

あるいは、各学校に配布される大会要項に
「この大会から、違反サービスはフォルトをとります」と
明記すればかなり効果はあるでしょう。

それから「体育館の壁を蹴った」という生徒がいたことですが、
実際の状態を見ていないので何とも言えませんが、
私が同じ立場で現場にいたら、
かなり激怒していたと思います。

私は他校の生徒であっても厳しく接したと思います。
卓球というスポーツ、
そしてその大会を踏みにじる行為はゆるせないからです。

このようなひどい行為は見たことはなかったですが、
大会会場の現場での悪しき行為については、
他校の生徒であってもかなり厳しく接しました。

そして、叱責された生徒のほとんどは謝りました。
自分が悪いことだという気持ちがどこかにあって、
しかもこちらの気持ちが本気であれば、
彼らはビビッドに対応します。

しかし、それにしても、
その蹴った生徒の学校の顧問の先生は、
その場に居られたことでしょうから、
いったいどういう対応をしたのでしょうか? 
そのことも大変気になります。

また、こういうウエブサイトにおいても指摘することが
現状を「変える」ことに繋がると考え、
機を見て何度でもうったえていきたいと思います。

※卓技研「指導者論」でこの問題を展開しています。

卓技研・秋場


249.筋力がなく、しかもコンパクトなスイングで速いドライブを打つには……

いつも大変ためになっています。TTTです。
自分よりも年下で
筋力もそんなにあるようには見えない選手(全国レベル)が
とても速いドライブを打つのを見ました。

それもコンパクトなスイングで。
体の使い方や力の伝え方が違うのだと思いますが、
自分もなるべく近付きたいです。
下半身や上半身の使い方を教えて下さい。

ご質問のコンパクトなスイングで
速いドライブを打つための
下半身と上半身の使い方ですが、
結論はドライブにかぎらず、
強打においてもインパクトの瞬間に
身体のあらゆる部位をその一点に集中するということです。

それはとくにつぎの点を意識してください。

①下半身のリードでスイングする

②スクワットの要領で下半身のバネを使う

③体重移動を活かす。
右利きなら右足から左足への重心移動をおこなう

④バックスイングのときリラックスして、
とくにグリップはやわからくし、
インパクトの瞬間にグッと握って、
そのまま振りぬく

以上がスピードドライブとパワードライブの基本です。

次に必要なのは、
⑤できるだけ早く動いて、
前に体重移動できるようにするためのフットワークをよくする

⑥上半身は肩甲骨・ヒジ・手首を十分に活用する。
とくにスピンを求めるときはヒジの速さが大切

⑦バックスイングにパワーを求めるのではなく、
インパクトからフォロースルーで動きでパワーを発揮する

⑧バックスイングのラケットの位置を高くする

以上ですが、
とくに⑦を意識するとスイングが必然的にコンパクトになり、
また現代卓球のテンポの速い卓球に対応しやすくなります。

卓技研・秋場


248.ドライブで頭が動きアゴがあがり、空振りしたり連打ができません……

こんにちは。
いつも参考にさせていただいています。
中学2年、右シェーク両面裏ソフトドライブ型の
富田という者です。

さっそく質問なのですが
僕はドライブを打つときに頭が動いたり、
アゴがあがったりします。
そのせいで空振りしたり、
連打ができません。

どうすれば軸がぶれないようなるでしょうか?
良い練習法などありましたら教えてください。


ご質問の「ドライブを打つときに頭が動いたり、
アゴがあがったりします」というのは、
ドライブするとき
上体に力が入りすぎるからです。
いわゆる力みすぎですね。

速く、あるいは回転の効いたドライブを
打とうと意識すると、
どうしても上半身だけをつかって
スイングしようとするものです。

腕だけをできるだけ速く
動かそうとするわけです。
そうすると、上体がツッコミ、
アゴがあがり、
頭が効き腕とは反対の方向へ向きます。

そして、ボールからあまりにも早く
眼を離すことにもなります。

これは卓球にかぎらず、
野球やゴルフなどでも
ヘッドアップと呼ばれるもので
過剰に力が入るのと、
結果を早く知りたいという
ことから生まれてしまうものです。

こうなると、とうぜん軸がぶれて
正確にボールをヒットすることができなくなり
空振りが増え、
また上体が前にツッコミ過ぎているので
スイングの返りが遅くなって
連打することがむずかしくなるのです。

この対策としては、

①まずあまりプレー中に結果を求めないことです。
結果よりもプレーそのものに集中します。

②手や腕でスイングするのではなく、
腹あるいは腰でスイングすると考えてください。
手からではなく腰のリードでスイングします。

③スイングしたあとのフィニッシュで止めるのではなく、
そのままラケットを身体の内側へ巻き込むようにして
ニュートラルまでもどします。

連打をよくする練習法としては、
たとえば多球練習で
ツッツキ性のボールをドライブして
つぎにすぐにロングボールを送球してもらい
それを強打やドライブするという、
2打で1セットの方法があります。

ドライブのパワーをつけ、連打をよくするには
下半身のパワーを活かすことを意識してください。
そうすると、あなたの悩みは確実に解消するでしょう。

卓技研・秋場


247.顧問の先生にすすめられてアンチラバーに換えたのですが、使い方や戦い方がわかりません……

初めましてギアンツといいます。
いつも卓技研を見させていただいています。

私は高校生で、数ヶ月前にバックをアンチラバーにした
シェーク異質攻撃型です。
顧問の先生にすすめられてアンチにしたのですが、
具体的な技術論を全く教えてくれません。
多分、アンチは珍しいラバーなので先生もわからないのだと思います。

なので、アンチラバーの打ち方が分かりません。
以前は両面裏ソフトだったのですが、
そのときより面をあげるだけでという方法だけで返球しています。

ただものすごく打ちにくく感じます。
アンチラバー用の打ち方・戦い方を教えて欲しいです。
とくに、アンチでの攻撃ができず
バックで打つときはほとんどつなぎになってしまっているので、
アンチでの攻撃の技術を教えて欲しいです。

わかりにくい説明ですみませんが、よろしくお願いします。


ご質問のアンチラバーの使い方についてですが、
顧問の先生からすすめられて裏から換えたということですが、
まず、ここから考えてみてはいかがでしょうか。

ラバーの変更、とくにアンチという特殊なラバーを使うことを
使い手のあなたご自身がどう思っておられるのでしょう。
それにまず、いったいどういう卓球をしたいのか、
それがいちばん大きな問題です。

まず、自分がやりたいプレースタイルがあって、
それに適したラバーを選択するのが正解ではないでしょうか。

単に顧問の先生から、
あるいは監督やコーチ、先輩からすすめられたから
ラバーを換えてみました、
では卓球への志向性が希薄ではないでしょうか。

以上のことをまず徹底的に考慮されたうえで、
もしアンチを使いたいのであれば、
ひとこと申しあげます。

まず、使われて実感されたでしょうが、
アンチは裏の粘着タイプとはまるで逆の飛び方をします。
つまりボールがラバーの上ですべるわけです。
裏のようには摩擦がおきてスピンがかからず、
すべるようになりその名とおり「アンチ」の回転となるのです。

ですから、このラバーに慣れていない相手選手は
打ちにくいボールとなります。
そして、このラバーを使用する本人も
その異色な飛び方、回転の掛かり方で、扱いにくいわけです。
まあ、この傾向はツブ高にもありますが。

では、なぜアンチを使っている選手がすくなく、
またトッププレーヤーにほとんどみないのか。

それはアンチが生む特徴的な飛び方や回転の変化によって、
対戦相手は慣れていないので、
すこしは対応に苦慮するかもしれませんが、
そのアンチのボールの性質に慣れてくると、
簡単に対応するようになります。

これはなぜだかわかりますか。

目先の変化だけでは、そう長く効果は得られないからです。
アンチのボールは、
ラケット角度のやスイング軌道の調整をすれば対応できるものです。

ちょっと技術力がある選手にかかると
すぐに対応されてしまうのです。

やはり普遍的に効果があるのは、
スピードとパワーです。
これに付随して、時間と距離が連関するので、
コースどりやスピンの威力(つまりドライブボール)も
普遍的な効果があります。

このスピードとパワーは、
どんな力量のある選手であっても、
それに対応するには限界があります。
だから、圧倒的多くのプレーヤーは
このスピードとパワーを追求するのです。

目先だけの変化だけで勝てる相手は限られています。

アンチラバー用の打ち方・戦い方ですが、
やはりどう打っても、どう戦っても攻撃的にはなりにくいものです。

攻撃的にしようとすれば、

① 相手コートに深く入れる
② ボールの頂点をおさえるようにして、
 山なりではなく、上から鋭角に入るように打つ
③ アンチ面だけではなく、反転させて裏を使う
④ あるいは③とは逆に、機を見てフォア面でアンチを使う

正直、あまり当方ではアンチをおすすめしませんが、
プレースタイルは
その選手本人の指向性が反映されてしかるべきものなので、
もしアンチを使うのであれば、
日本一、世界一の使い手になる気概をもって
臨んでいただきたいものです。

卓技研・秋場


246.バックハンドブロックを使いすぎて、バックハンドドライブができません……

こんにちは。卓球歴2年弱のOKSNといいます。
右シェーク両面裏ソフトドライブ型です。

私はバックブロックが得意で、
張怡寧や孔令輝のような卓球を目指しています。

しかしバックブロックを使いすぎて、
バックドライブの肘や肩を支点とした
スイングができなくなってしまいました。
バックブロックの練習は4ヶ月にも及んでおり、
ツッツキやストップから攻めるため、
バックドライブは使っていませんでした。

このままだとプレーの幅が広がらなく、
守備的なプレーになってしまうのかと心配です。
私は最終的には
張怡寧のようなのから孔令輝のようなスイングにしたいと思っています。
しかしスイングすらできません。
素振りをしてもなかなか上手くいきません。
どうしたらいいでしょう?


バックブロックが得意というのは
もちろん問題はなく、いいことなのですが、
ブロックだけでゲームを優位にすすめることは
なかなか難しいことです。

ブロックというパートは
相手から攻撃されたときに使うテクニックであって、
最初からブロックを念頭にしていては
なかなか試合を優位にすすめることはできません。

それにブロックを意識して待っていては
あなたが述べられるようにバックドライブもできないでしょう。

張怡寧や孔令輝はガンガン攻めまくる攻撃型ではありませんが、
しかし彼らのプレーの意識は
「攻める」ということがまず念頭にあります。
そして、けっして「守ろう」とはしていません。

攻撃で前に出ることや、
一発で決めることはすくないかもしれませんが、
自分の間合いをとることで連続攻撃をする幅を得ているのです。
これが守備的とみられるかもしれませんが、
けっして守備型ではないのです。

守備型とは相手のミスを誘発する戦い方です。
攻撃型とは相手のミスを期待するのではなく、
自分から得点を獲得しようというタイプのことです。

現代卓球において、
圧倒的に攻撃型が優位です。
もうほとんどのプレーヤーが
自分から先に攻撃を仕掛けようとしていることからもあきらかなように、
先に攻撃を仕掛けたほうが有利なのです。

それは守備型と考えられているカットマンでも、
世界のトップクラスでは
カットする比率は五分五分、場合によっては4分6分、3分7分です。

以上のことから、
もし張怡寧や孔令輝のような卓球を目指すのであれば、
あくまで先制攻撃を意識して、
たとえばサービスをもったら3球目を
レシーブなら4球目を
いかに攻撃するのかを考えてプレーにはいるべきです。

そのうえで、攻撃と守備、
たとえばバックハンドドライブとバックハンドブロックのバランスを考えて、
スイングのパワー、台との距離、ボールの待ち方などを
自分なりに調整したらいかがでしょうか。

つまり、バックハンドドライブをやろうと意識して待っていて、
もしそれができなくて
相手の攻撃にあったらブロックで対応するというように。

そして、ブロックではなく、
できればカウンター攻撃できるような意識で待つこと、
練習でもブロックよりもカウンターということを意識すれば
より進化した卓球に成長していくでしょう。

まずは以上の「意識」をもつこと、
そのうえでバックハンドドライブの練習を積んでください。
卓技研・秋場


245.ドライブのカット打ちに自信がもてるようにするには……

こんにちは!いつも拝見させてもらってますゆっこーです。
最近は部内リーグなどをやって少しずつですが勝てるようになってきました。
レギュラーにも入って試合をすることができました。
それはいいのですが、カットマンの友達と試合をするとどうしてもフォアハンドドライブが打てなくて困っています。
例えば、試合前の練習でドライブがオーバーミスするときは試合ではオーバーミスを怖がってしまい逆にネットを超えない時があります。
またその逆もあります。
全身を使ってしっかり打てば入るボールなんです。
だけど体が反射的にこういった行動をとってしまいます。
これはもっと努力して自分のドライブに自信が持てるようにしたほうがいいのでしょうか?
ほとんどメンタル面の問題ですが、解答よろしくお願いします。


ご質問ですが、メンタルの問題といえば、まあそうなのですが、
実はメンタルとテクニックは微妙な関係があり、
なかなか一概にメンタルと断言することはできないことがほとんどです。

ドライブでカット打ちをする場合ですが、
まずはカットマンのカットした打球の変化、
つまりどれくらいバックスピンが掛かっているのか
しっかりと見極めることが大切です。
オーバーミスを怖がってネットミスをしたかもしれませんが、
もしかしたら、そのカットボールは思いのほかバックスピンが掛かって、
よく切れていたかもしれないからです。
ですから、どんな対戦相手でも同じですが、
とくにカット打ちの場合は、
そのカットボールのスピン(回転量)をよく見極めることが大切です。

そして、見極めたら、はっきりと
ラケット角度、スイング方向を変えることです。
中途半端ではなく、
たとえば、切れていたらラケット角度は垂直に立て、スイング方向は上に向けることです。
そして、それでオーバーミスが出たら、
見極めがまちがっていたと判明します。
もちろん見極めは合っていても、
ラケット角度やスイング方向が合わなかったことも考えられますが、
それはオーバーした程度によって判断がつくものです。
同じミスをしても、有効なミスとなるのです。
いつまでも中途半端にミスしていては
問題の所在は明確にならず、
いつも同じところで泥沼にはまってしまいます。
メンタルというより、
ちょっと勇気をだして、
自分の見極めを信じて、
ラケット角度やスイング方向をはっきりとかえてやってみてください。

もうひとつ、大切なのは
ドライブのカット打ちでとくに注意したいのは
手や腕ではなく、
腰をスイングの軸にして、
腰でボールを持ち上げるように
ドライブすれば安定して、
オーバーミスやネットミスが減少します。
全身を使うということは、
単純に「腰を軸にする」というように要約して考えてもいいと思います。


244.重いスマッシュ・ナックルスマッシュを打つには……

はじめまして。
私は中ペンで片面の表ソフトで、卓球歴7年です。

早速ですがスマッシュについての質問です。

スマッシュandミート打ちで攻めるのですが、
ボールが軽い為
相手のラケットにボールが当たるだけで
簡単に返球されてしまいます。

できるだけ厳しいコースを考えて打つのですが、
相手が上級者となると
コースを読まれてしまいラケットに当てられ返球されます。

そこで質問なのですが、
重いスマッシュ・ナックルスマッシュを打つには
どのようにして打つのか教えてください。
よろしくお願い致します。
HN:ジョショ


重いスマッシュとナックルスマッシュですが、
まず表ソフトで「重いスマッシュ」というのは
裏ソフトと比較すると、やはりどうしても軽くなります。

なぜ表は軽くなるのかといえば
ラバー表面の粒の形状と硬さの関係で
ラバーにボールが食い込みずらく、
その分ボールにパワーが充填されにくい特質があります。
そのため「重さ」を感じないのです。

そのかわりに表はミートしたときの反発が速く
初速スピードが増します。
ですから、表で「重さ」を追求するのは矛盾というか
無理があるのです。
まあ、どうしても重さを求めるなら、
スポンジを特厚にして、
扁平状の薄くて大きな粒の、
スピンのかかりやすいタイプになります。

表を使うなら、やはりスピードを重視して、
いまよりいっそう「速さ」を追求されてはいかがでしょうか?

それにはラケット面を台にたいして垂直に立てて、
スイングをできるだけ水平にするのです。
そうすれば少々ボールが軽くても
ノータッチで相手を抜けるようになり、
また水平にスイングできれば
サイドを切ることも容易になります。

つぎにナックルスマッシュですが、
この打法についてまだ詳しく具体的に展開したことはありません。

まず、水平打法が打てることが前提になります。
というか、水平打法は限りなくナックル打法に近いのです。
ふつうに水平打法で打っていると
ごくナチュラルにナックルになっていることがあります。

ナックル打法のスイング軌道は水平よりも
若干ですが、上から下に振ります。
このときすこしボールを抑え込むように
あるいはカットするイメージでスイングします。

このナックル打法の打球で打ったボールを相手がネットにかけても
最初はナックル打法として
意識してこちらがナックルをかけたとは気づかないものです。
自分のミスったという気持ちで納得するでしょう。
まあ何回かやると、ナックルをかけられていると
わかるでしょうが。

コツは水平打法よりもまだ高いトップ
(バックスイングの頂点=身体の真横)
にするとナックルになりやすくなります。
卓技研・秋場


243.フォアサイドからの攻撃が苦手です……

秋場様 こんにちは
毎日、このサイトを楽しませていただいてます。
卓球パーフェクトマスター いいですね 。
リーズナブルだし
今までやってきたことの確認と修正ができて助かってます。

特に切れたサーブとナックルサービスの出し方は
感覚的にはマスターしていたのですが
打球面のどこの部分で打つかまでは
突っ込んで考えてませんでしたのでありがたかったです。

さて質問です。
私は前陣でのミート打ち(特に強打)を
得点源の一つとしていますが
バックに来たボールは
多少短く低くても簡単に強打することができます。

腕を折りたたんでコンパクトに振れます。

特に相手のバッククロスとミドルへの強打の精度と得点率は
高いものがあると思います
(フォアストレートでの得点はあまり記憶がありません)。

しかし、フォア前やフォアへの長いボールには
無理やりループドライブで対応しカウンターを食らうか、
強打してもオーバーやネットにひっかっかて失点してしまいます。

自分の感覚としては
フォアクロス強打による得点はあまりないように思います。
単なるフットワーク不足の問題なのか、
それともフォアにふられたときのフォームに問題があるのか
良くわかりません。

どういったところに注意して
フォア側での強打をしたら良いのでしょうか。
追記
先日、テレビで速読の特集をやってました。
バッティングセンターで小柄な女性が
金属バットをおぼつかなさそうな感じで持って
150㌔を超えるボールを振り抜きこそしてませんでしたが
軽がるとミートしていました。

速読をマスターすると反射神経も良くなり
スポーツにも応用できるそうです。
都内のサッカーチームも速読で強くなったところがあるようです。
簡単な速読練習として
 5×5 の25個の升目を用意して
そこに1から25までの数字をランダムに書き込む。
それを1から25まで昇順に読んでタイムを計るというモノです。
何回も同じことを繰り返しタイムが縮まってくればいいそうです。
全体を把握しながら
ピンポイントでものをとらえるという訓練が
勉強でもスポーツでも言いそうです。

上記のバッティングセンターの件ですが
卓球の前陣でもブロックにも応用できそうですので
早速私も速読の練習をしてます。
25個の升目だけですけど・・・・

秋場様に反射神経や動体視力を鍛えるメソッドを
このサイトで紹介していただけたらと思ってます。
BY riri


フォアハンド強打でバックサイドから
相手コートのクロスおよびミドルへの強打はできるものの、
フォアサイドからの攻撃が不得意ということですが、
その原因について、考えられるポイントをあげてみましょう。

1.フットワークの俊敏性
2.フットワークの方法
3.体重移動
4.バックスイング

この以上4点がまず考えられます。

ご自分でも指摘されていますが、
やはりフットワークが主な原因ではないでしょうか。

なぜなら、バックサイドの強打はできるのに、
フォアサイドからはできないからです。

1ですが、フットワークが遅いとどうしてもスイングが不安定になり、
凡ミスが多くなります。
これは身体の向きとそれに関連する身体の移動です。

バックサイドの場合、ほとんど待って構えた状態から前に向いて、
前に身体が移動しているはずですが、
フォアサイドの場合は動きながら、体は横を向いて
(右利きなら右に向く)、右に動くように打っていないでしょうか。

フォアクロスへの強打がほとんどないということは、
以上のことを裏付けていると思います。

身体がちゃんと正面を向いていないと、
フォアクロスへは打てないからです。

これはやはりフットワークの俊敏性に欠けることで起きることです。

2は1との関連ですが、理想的にはフォアサイドへ横に動いて、
次に打撃するときには前に移動することが必要です。

3も1と2の関連ですが、通常ドライブにしろ強打にしろ、
スイングのときは右利きなら、
右足から左足へ体重移動しているものです。

ところが1と2のフットワークに問題があると、
どうしてもこの体重移動ができなくなるものです。

4ですが、バックスイングでラケットを下に落としすぎると、
どうしても打球点も落としすぎてしまう傾向になり、
ドライブもループしかできなくなります。

日本のプレーヤーは
バックスイングでラケットを落としすぎます。

こうするとパワーと時間的な余裕がでるのですが、
現代卓球の早い動きには対応しづらくなります。

バックスイングは高い位置であまり大きくとらないで、
パワーはバックスイングで引くことで得るのではなく、
打撃スイングからフォロースルーで得るようにしたほうがいいでしょう。

バックスイングが高いと、フォアサイドへの対応が早くなり、
また前陣でのカウンターやブロックも容易になります。

つぎに対策と訓練法をあげてみましょう。

1.構える位置を現在より10~20センチ下がる
2.サービスのインパクトで相手を見る
3.スイングの戻しを早くする
4.横(フォアサイド)へ動いて、前に体重移動するフットワーク練習を多くする

1のようにすこし下がることで、
あなたのような問題は劇的に改善されることがあります。

時間的な余裕や前に移動する空間が生まれるほか、
ボールを待つ「間」や「間合い」が生まれ、
プレー全体にも余裕が出て
プレーを俯瞰することができるようになるからです。

もし「プレーの俯瞰」ができると、
凡ミスが激減し、動きが早くなり、
戻りが早くなり、連続攻撃ができ、
ブロックやカウンターもうまくなります。

2はなんども述べていますが、
サービスのとき、インパクトまでボールを見ないで、
相手を見ることで3球目への動きがものすごく早くなります。

フットワークの俊敏性や方法に問題があるといっても、
単に反射神経や足の動き、脚力だけにとどまらず、
それ以前の対応からも影響されるのです。

3のスイングのあとのラケットの戻りですが、
「フィニッシュ」というように
打ったあとラケットを止めるのではなく、
打った勢いを止めないで
そのまま回転させて
次のスイングの動作に入るようにすることが大切です。

これはいずれ近いうちに
新しい打撃法として発表する予定ですが、
これからの卓球理論の打撃スイングには
「フィニッシュ」という概念はなくなるでしょう。

4はこのとおりで、
実際の動きを何度も繰り返し練習することです。

ただし、この「横に動いて前に移動」は
あくまで理想的な動きで、
実戦においてはなかなかできるものではなく、
右に振られながら打球することはよくあることで、
やはりこの動きのなかで、
つまり不安定な動きのなかでよりミスが少なく、
より攻撃的な打球にするためには、
やはり繰り返しの練習しかないでしょう。

なお、追記の件、
実践での成果がありましたら、ぜひご報告ください。
また、反射神経などのメソッドについては
機会をあらためて展開したいと思います。

卓技研・秋場


242.試合前のトスで勝ったら、サービス、レシーブ、エンドのどれを選択するべきか……

お久しぶりです。ハンドルネームレオです。

今回お訊きしたいのは、
試合の最初にじゃんけんをして
サービス、レシーブ、エンドを決めるときのことです。

ほとんどの人はじゃんけんに勝ったらサービスを取りますし、
ほとんどの指導者もじゃんけんに勝ったらサービスを取れと言います。

もちろんサービスをとると
相手もゲームの序盤は体が硬くレシーブミスや、レシーブが甘くなり
3球目攻撃しやすい等のメリットもわかります。

でも僕はじゃんけんに勝ったときは、
ほぼレシーブを取ります。

理由はやはり自分のレシーブからゲームが始まり、
もしそのセットが競ったときに(8-10、9-9、10-8など)、
自分のサービスであるという安心感と、
1ゲーム目は相手選手を知るために1ゲーム目を落としても、
2ゲーム目は自分のサービスから始まることで2-0にしやすく、
1ゲーム目よりも2ゲーム目を取りやすくなると思うからです。

サービス、レシーブもしくはエンドのどれを取るべきか、
秋場さんの考えをお聞かせ下さい。


ゲーム前のトスで勝ったら
何を選択するべきか?

基本的にレオさんのお考えでよろしいのではないでしょうか。

レオさんはレシーブを選択する理由が明確であり、
それに自分の卓球に関する考えをしっかりもち、
またその自分の考えを客観的に分析しておられるからです。

いちばんいけないのは、
監督やコーチ、指導者がサービスを選択するべきだというから、
サービスにするということです。

つまり主体性なく、何も自分で考えなくて、
人のいうがままにすることがよくないのです。

日本の高校生が大学生になると伸びない、
最大の原因はここにあります。

サービスとレシーブ、あるいはエンドのどれを選択しようが、
それはメリットもあればデメリットもあるわけで、
その機会としてはほぼフィフティフィフティですから、
まあどちらでもいいわけです。

以上のような考えでトス(じゃんけん)をすべきです。

なぜなら、もし自分がレシーブを選択しようと思っていて、
じゃんけんに負けて
相手がレシーブを選択したとき焦らないためにも、
また気後れしないためにも、
自分はどちらだって十分に戦えるんだという
気持ちをいだくこと大切です。

試合の開始に先手必勝でサービスを選択して
2点をあげて先行をねらうべきか、
11ポイントの最終サービスで決めるのかは、
もうそれは選手本人の考え方次第です。

あとじゃんけんの勝ち方を教えちゃいましょうか?

ここでばらすと、みんなに知れて
その効果は薄れてしまうかもしれませんが、
まあ卓技研読者の共通の秘密ということでいいでしょう。

とはいっても、そんなにたいしたことではありません。

2回戦からこの方法は有効なのですが、
あらかじめ2回戦以降に当たる相手の試合は
観れるわけですが、
そのとき相手がじゃんけんで何を出すか確認します。
もし自分が試合でそれを観れなければ、
仲間に頼んで観てもらっておきましょう。

そして、つぎに対戦するとき、
その相手は、ほぼ確実にその試合で出した
グーかチョキかパーを出すものです。

この方法を中学のコーチのときに生徒に言ったら、
実行していた者も何人かいて、
彼らはじゃんけんでは必勝不敗の王者でした。

これはじゃんけんで勝つためというよりも、
試合でたたかうというとき、
いかに頭を働かせて有利にするのか、
ということを言外にアドバイスしたわけです。

プロ野球、前楽天監督の野村克也さんが
野球は知恵でするというのは
こういうことなのです。

知恵を働かせば
いくらでも優位になることがころがっているのです。

野球でも卓球でも、それは同じで、
知恵を働かせた者が
トップに登りつめるのです。

その典型が荻村伊智朗さんでしょうし、
現役ではやはり水谷準でしょうね。

水谷は身体的な卓球センスだけがいいのではなく
知恵もずばぬけているのです。

卓技研・秋場


241.緩急のあるボールの打ち方をアドバイスしてください……

こんにちは、いつも参考にさせてもらってます。 

前回深いボールの打ち方を
アドバイスしていただきました。

ワンコースではなんとかできますが、
ゲームになるとまだ安定しません。

さて今日の質問ですが、
先日、試合でシェーク(左裏裏)選手と対 戦したのですが、
先にスマッシュで攻めても
中陣からカウンターで攻められてしまい ます。 

敗戦後、サイドを切ったり緩急をつけるボールがあれば、
展開が変 わってたかなと思います。

自分はペン表なので、
回転の変化や打球点を落として打つことは 難しい。

スイングスピードや体の使い方でしょうか、
緩急あるボールの打ち方の
アドバイスをよろしくお願いします。

ハンドルネーム OGA


たしかに表ソフトの攻撃型は
スピードオンリーというか、
攻め手は強打だけという一本調子になって
相手に慣れられ反撃を食らうこともままあります。

正攻法としては両サイドを切る「鋭角打法」
それにさらにスピードをアップする「水平打法」を
まず修得する必要があることをふまえたうえで、
つぎの打法を覚えると、
攻略パターンがぐっと広がることでしょう。

表ソフト攻撃型の場合、
頂点で打てる場合はいいのですが、
いつもそういうボールが来るとはかぎりません。

そういうときはどうしても
打球点を落としてつなぐことになりますが、
逆にライジングやハーフボレーのように、
打球ポイントを早くするのです。

もちろん、頂点で打てない球ですから
そういう余裕がないケースなのですが、
こういうときは手だけを伸ばしてフォームなど気にせず、
腰も肩の回転など入ってなくていいから、
(入れらる余裕がないので)
ただボールをバウンドしたら
できるだけ早いポイントで当てるのです。

そうです。ただ当てるだけでいいのです。

これは守備的な打法ですが、
とくに中陣や後陣に下がっている相手には有効です。

なぜなら、打球ポイントが早いので
相手は打球する時間がとれなく、
しかも前へのダッシュ気味のフットワークを要求されるので
なかなか攻撃的なスイングができないものです。

名づけて「ロングストップ打法」とでもしましょうか。

カットマンはツッツキ系のストップには慣れていますが、
攻撃型の選手はストップには慣れていなくて、
(ほとんどそういうことをする相手がいないので)
かなりこの打法は効くのです。

相手が前にダッシュして打ったボールを
相手のフォアミドルを狙って
深く打てばほぼ決まりです。

この打法のポイントは、
バウンドしたら可能なかぎり早いポイントで打つことです。

卓技研・秋場

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