Q&A221~230 of 卓球技術研究所t3i

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卓球A221~230

230.エンドライン深く入るボールの打ち方を教えてください……

こんにちは。 
いつも参考にさせてもらってます。
先日のQ&A
ラリー戦を制するには
深いボールが有効であるとかいてありましたが、
エンドライン深く入るボールの打ち方を教えてください。

自分がドライブをかけながら、
エンドラインを狙うとオーバーミ
スが多いです。
よろしくお願いします。

ハンドルネーム オガ

深いボールを打つには、
どうすればいいのかということですが、
まずごく基本的な次のことが大切です。

①深く入れるということを「意識」して、
かならず深く狙うこと

②スイングのバランスを腰を軸にすること

③ラケット面を外に開かないようにすること

④十分な体勢で打てるようにすること

この4つのポイントを
確実に実行するようにしてください。

①の「意識」することは重要で、
意外と何となく打っていることが多く、
そういうなんとなく打つボールとい言うのは、
相手にとって打ちやすいボールになりやすいものです。
意識して練習すれば
エンドライン5センチ以内に入るようになるものです。

②は自分の打球のコントロールをよくするには、
スイングの精度を高める必要があり、
そのためにはスイングのバランスをよくすることがいちばんで、
それには身体の中心にある腰を意識して、
腰から始動するように心がけましょう

③これはドライブよりも、
ロングボールを打つ時のほうが多いのですが、
ラケット面が少しでも外を向くと、
相手の深いボールや強いボール、
それに伸びるボールを打球すると
オーバーミスがでやすくなるのです。

とくに前陣でプレーするときの
思わぬオーバーミスのときは
ラケット面が一瞬、
外を向いていることが多いものです。

④これはフットワークとも関連しますが、
不十分な体勢では
なかなかボールがコントロールがむずかしいので、
素早くベストポジションをキープして
十分な体勢で打ちたいものです。

またドライブのときにオーバーミスが多いのは、

①ラケット角度

②スイング軌道

③スイングスピードが遅い

ことが考えられます。

とくに③の場合、
相手の打球に圧されると
オーバーミスが出やすくなるので、
ドライブスイングを平行ぎみにして、
ラケット面も前にかぶせて、
できるだけスイングスピードを速くするようにしましょう。

卓技研・秋場


229ラリー戦を得意にしたいのですが……

こんにちは。
ハンドルネーム ペンドラーと申します。

最近このサイトを見つけました。
とても具体的にアドバイスされていて、
大変興味を持って読ませて頂いています。

私は38才で、ペンドライブ型です。

ラリー戦になった際、
相手のドライブにかなり回転がかかっていると、
相手の打球の伸びにタイミングが遅れて詰まってしまい、
手打ちになってしまうことがよくあります。

なるべく早めにバックスイングを取って
相手の打球に備えるようにしているのですが、
その考えは正しいのでしょうか?

打球する位置(打球点・自分の立ち位置)も
工夫した方がよいでしょうか?
どのような練習で改善したら良いかご指導願います。

又、だんだん後ろに下がりすぎて
打球を体の前で迎えてしまい、
腰の入っていない打球になってしまう事もあります。

このときは大抵オーバーミスをしてしまいます。

これは、右足が前に出てしまい、
バックスイングが取れていないまま
強引に打ちに行ってしまったりしている為だと思うのですが、
やはりどのような練習で改善できますか?

私のプレースタイルと言うか、
性分でどうしてもドライブにドライブで
返す派手な打ちあいが好きなのですが、
なんでもかんでもムキになって
ドライブで返そうとするのも良くないのでしょうか?

対ドライブボールへの対応ですが、
もっとも簡単に、しかもミスが少なく、
かつブロックではなくカウンター攻撃できる方法があります。

それはバックスイングを高くとることです。

あまりにあっけない答えで拍子抜けされるでしょう。
でも、高いバックスイングで対応できれば
簡単にカウンター強打することが可能になります。

というか、ほとんどバックスイングはいりません。
飛んできたボールの高さにラケットの位置を置き、
身体の真横から、そのまま水平に叩けば、
相手ドライブボールの回転力を利用して
鋭いカウンター強打になります。

じつはこの打ち方は「水平打法」そのものなのです。
水平打法は強打法とともに、
カウンター打法も兼用しているのです。

相手がドライブボールを打ってくる時、
もちろん早くバックスイングをとって待ち構えたいものですが、
その場合、ラケットを下に引くとどうしても遅れてしまいますが、
さっと高い位置にとれば、
もう瞬時に迎撃態勢にはいることが可能となります。

また下からラケットがでると、
相手のドライブボールの回転によって
オーバーミスがでやすくなります。

下がって打つとオーバーミスが出るとのことですが、
これは相手の打球にたいして
時間を稼ぐために下がるのですから、
バックスイングを真横で高い位置にすることで
下がる必要がなくなります。

さらにオーバーミスというのは
スイングが下から上の軌道のとき起こりやすいので
これもバックスイングを高くとることで解消されるでしょう。

ドライブをドライブでリターンする、
そのように打ちたいという気持ちはよくわかりますし、
それにプレースタイルから
こうすることがやりやすいわけです。

台から下がればドライブをドライブでリターンすることは
ごく合理的な方法でしょう。

しかし、前陣や前・中陣でドライブで対応するのは
エネルギーのロスを感じますし、
第一不安定です。

それよりもラケットを高く置き、
タイミングをはかって水平に振ったほうが安全だし、
強力な打球になります。

卓技研・秋場


228.裏面を使うと回り込まなくなるからダメだといわれたのですが……

こんにちは。

さっそくですが、
僕は右利き中ペンの両ハンドドライブ型です。

僕は、裏面を積極的に使っていきたいのですが、
「それだと回り込みをしなくなるからだめだ」、と言われます。

裏面は一体どんなときに使用すればいいのでしょうか?

裏面を使うと回り込まなくなるからだめだ、
というのを読んで思わず笑ってしまいました。

論理的にも、プレースタイル的にも
まったく破綻したとんでもない考え方です。

でも意外と、
この手の発言を平気でしている指導者は多いものです。
その問題点を具体化しましょう。

① 裏面を使っても回り込むことはできる。
事実、世界一の裏面の使い手でもある
王皓と馬琳にしてもフォアで回り込むことはよくある。
裏面を使っても、
回り込むべきボールは回り込んで
打とうという意識があれば
臨機応変に回り込むことができる。

② また、別に回り込むことが必要不可欠なことではなく、
回りこまなくても裏面で決めることができるならば
回り込まずに裏面バックハンドで打てばいいだけのこと。

③ ②との関連から、
回り込むことは自分のフォアサイドを
がら空きにするというリスクを背負う
ことでもあることを忘れるべきではない。

④ 回りこまなくなるからという、
恐ろしく稚拙な考えで裏面を使わないとなると、
その裏面を使わないことのリスクをどう考えるのか。

以上ですから、
あなたはどんどん自分のプレースタイルで
裏面が必要だと思えば使えばいいし、
裏面をできることは
ペンの最大の弱点を克服できることにつながるので、
大いに裏面技術を磨くことを推します。

王皓、馬琳がペンで世界チャンピオンになったのは、
この裏面ドライブ、裏面強打、裏面ブロックなどが
できたからであるのはもう論をまたないことです。

そんなおろかな言葉に惑わされないで、
どんどん裏面打法の研鑽に努めることをお勧めします。

卓技研・秋場


227.ペンのドラの要であるドライブが打てずに困っています……

こんにちは。
いきなりですが、僕は、
右利き中ペンの両ハンドドライブ型なんですが、
試合でカットマンと戦うときに球が上げきれず、
いつもミスをしています。

そのせいで最近、
フォアに自信がなくなってきて
いつもバックに頼ってしまいます。

おそらく、
原因はドライブを打つときの重心移動だと思うのですが。
どうやって、重心移動をしたらいいでしょうか。

できればこつを教えてください。

カットマンと対戦したとき、
ドライブ持ち上がらないということですが、
たとえば相手のカットマンが粒高だとすると
かなり切れたカットボールがきていると予想されるので
その場合は、重心移動だけの対応ではむずかしいでしょう。

ドライブをするとき、
たしかに体重移動は重要ですが、
あまりにも切れたカットボールをドライブするときは
かえってヘタに体重移動しないほうが
持ち上がるようになります。

切れているカットの場合、
体重移動するなら、
右利きなら右から左ではなく
下から上に垂直移動するように
したほうがいいでしょう。
そして右利きなら、
右足に重心を置いたままのほうが
ボールは持ち上がります。

相手の切れたカットに対してドライブで対応するには
基本的に3つの方法があります。

① もっとも理想的には水平の体重移動で
パワードライブで攻めてゆく

② ループで垂直の体重移動で、
スイングの第一の軸を肘におき、前腕を鋭く振りぬく

③ ラケット面を開いて、
カットボールをラバーの上に乗せるようにして、
包み込むようにトップスピンをかける

このなかで、目指すべきは
トッププレーヤーのように①ですが、
しかし並大抵のスイングスピードでは
よく切れたカットボールは持ち上がらないので、
②と③をまずはマスターされるほうがいいと思います。

とくに③はどんなに切れていても、
ラケット角度の調整で持ち上げる方法ですから、
非力な人やドライブにあまり自信のない人にも
打ってつけだろうと思います。

いずれにしても、①から③まで、
腰でボールを載せる意識を大切にしてください。

卓技研・秋場


226.卓球を28年ぶりに再開、もう用具選びから浦島太郎状態です……

はじめまして
卓球を28年ぶりに再開しました。
主にダイエットを目的として始めたのですが楽しいです。

なんで高校まででやめてしまったのか後悔してます。
まあ、時間が出来たことと
太りすぎが気になってはじめたので
きっかけがなかったら再開してなかったのですが・・・。

用具の選定からしてもう浦島太郎状態です。

私は現役の時は極端な用具でした。
ピストルラケットにフォアがスーパースレーバー(極ウス)、
バックが一枚ラバーです。

主に前陣のミート打ちと
ドライブカウンターで点とってました。

お店に行ってラバー選定しても
わかるラバーがスレイバーとタキネスだけでした。

まあ、今回は楽しんでやろうとの思いから
なんにもかんがえず、
一番高いラバーください・・で
購入したのがフォア、バックとも
テナジー64(厚さ 中)でした。

早速体育館で試し打ち! 
弾む弾む 
今の私では制御不可能なほどです。

打ち方の角度とかいろいろ工夫して
なんとか入るようになりましたが正直、
ラバー選定は失敗だったかなーと思ってます。

まあ初めて2週間ですから慣れてないのもあり、
使いこなしてやるって気持ちが今は強いです。
毎日、卓球のカタログと専門書を読み漁ってます。

体育館で中学生の卓球を見たときはうまいなーと思いました。
でも何回か通って目がなれてくると・・・
ラバーの性能とボールの大きさの変化により
ラリーが続くようになったのかなーと思うようになりました。

私の頃にあれだけラリーが続いたかどうか・・

とにかく楽しいです。
YOUTUBEで ワルドナー の動画見ましたがすごいですね。

私の頃は郭躍華が神でした。
小野対郭 のピョンヤン決勝はまさに伝説の試合です。
そしてそのピョンヤン大会に深くかかわり
大会実現に尽力した荻村伊知朗
日本はプレゼンスのある国だったのに
ちょっと最近は寂しいです。
BY RIRI

今回は、これといった具体的な質問は
見当たらないようですね。

学生のころ、
「ピストルラケットにフォアがスーパースレーバー(極ウス)、
バックが一枚ラバーです。」
とは懐かしいと同時に、
当時としてもかなりのマイナーな用具を選択されていたのですね。

もういまでは、
ピストルもスレイバーも一枚も
ほぼ完全に姿を消しましたからね。

また、ワルドナーの動画を観て、
すごいと言われますが、
もういまではワルドナーは
かなりむかしの選手に属するようになりました。

現在の中国のトップ選手はもちろんですが、
ヨーロッパの選手の試合は
観戦していてかなり迫力ある面白いラリーがつづきます。

もうまちがいなく、
これからの卓球は日本でも
こういう方向に進むと思います。

日本の男子は、
この5月のモスクワの世界選手権では
2位に入れば上出来ですが、
2年半後のロンドンオリンピックでは
中国の最大のライバルとして
その卓球王国の牙城を崩すかもしれません。

それだけ日本のレベルはここのところ上がっています。

卓技研・秋場


225.試合になると、ついループでつないでしまいます。うまくドライブを打つには……

はじめまして。
KOHと申します。

中ペンの裏裏ですが、
試合でドライブを打つときに
ついついループでつないでしまいます。

具体的には安全に行こうとして
手首を固めてしまい
スイングをついつい上に振ってしまっている状況です。

力を抜いてバックスイングして
インパクトの瞬間にラケットに力を入れてスイングする
ということは意識しているのですがなかなかできません。

どんな練習をすればよいでしょうか。

あと試合になると体からでなく
手打ちになってしまう癖があります。

これもドライブをうまく打てないのに
関係あると思うんですが
この解消方法も教えてください。

あなたの場合、
練習で、というよりも
気持ちの問題のほうが大きいと思います。

試合になると
ついついループで安全策をとってしまうというのは、
試合に勝ちたい→ボールを相手コートに入れたいという
という無意識的な連想がはたらいてしまうからです。

あなたにとって、
ここが大きな「カベ」のような気がします。

ここを突きぬけないと、
上に行くことはなかなか容易ではないでしょう。

試合で勝つというより、
自分がよいプレーをする、
自己上達をめざすというように
気持ちを切り替えることが
まずは大切なように思われます。

以上のことを念頭に
次のように練習をやってみてはいかがでしょうか?

ドライブのとき、
ラケット角度を約45度にして、
スイング軌道も45度に振り上げます。

このときのバックスイングは
できるだけ高い位置に引いてください。

この角度と軌道で、
ドライブボールがネットにかからずに入れば
さらに角度を前にかぶせ、
スイング軌道も水平により角度を小さくします。

もし、45度でネットにかかれば、
スイングスピードが遅いので、
もっと速く振るようにします。

そして、腕や手だけを速く振るのではなく、
下半身の体重移動を可能な限り、
上下から右利きなら右足から左足に
水平方向にボールを腰で運ぶように意識しながら行います。

手ではなく、腰でボールを運ぶこと。

これが強力なドライブを打つコツです。

卓技研・秋場


224.ブロックするとき、相手のどこを見ればいいのか……

こんにちは。
今回はブロックについてお尋ねしたいと思います。

ブロックをするとき
相手のラッケトを見てから動けと
顧問に言われるのですが、
見ながらやると反応が遅れたりします、

また相手のスイングスピードが速いときには
ラッケト面すら見えずにうまくブロックができません。

そこで今回質問したいことは

1、 ブロックするときの動きかた

2、 バックに大きく動かされてからフォアにドライブされると
ラッケト面が下に向いてしまう事

3、 ブロックしてからの攻撃(ドライブやカウンター)
などの仕方などを詳しく教えてもらえると光栄です。

ドラゴン長嶋

対戦相手の攻撃をブロックするとき、
相手のラケットを見てから動いていては
反応が遅くなることはごくとうぜんのことです。

まあ打球ごとのケースバイケースですが、
自分が打った打球とそれに対応して
相手が攻撃する身体全体の体勢やクセなどを
考慮して反応するしかありません。

ただし、自分のボールが深く、
しかもサイドを切った場合などは、
相手がリターンするコースはクロスが多くなるでしょうし、
高く、浅く浮いた場合などは
相手がどこに打つのかなかなか読みづらいものです。

ブロックにかぎらず、
相手ボールへの反応をよくするには、
自分が打球するまえに相手を見ることです。

打つ時、ボールをよく見ることは大切なのですが、
インパクトの瞬間まで見すぎると、
あるいは顔を動かしてボールを見ると
相手の動きがわかりづらく、
つぎの打球態勢に入るのが遅れることになります。

ですからボールを見るとき、
顔(頭)を動かして見るのではなく、
眼球でとらえるようにし、
またインパクトまでボールを見ないで、
インパクトのときは相手を見るようにします。

この、ボールをよく見ると
インパクトまで見ないというのは
矛盾するようですが、
ボールを見つつ、インパクトで相手を見ることは
意識して訓練すればできるようになります。

質問2の
「バックに大きく動かされてから
フォアにドライブされるとラッケト面が下に向いてしまう事」
は意味がよくわかりません。

さらに3の
「ブロックしてからの攻撃(ドライブやカウンター)などの仕方など」
も、抽象的なので、
もうすこし具体的に書いてください。

卓技研・秋場


223.馬龍選手が左手を前に出してドライブするのはなぜ……

いつも本当にお世話になっています。TTTです。

馬龍選手の試合の動画を見ていて、
ふと思ったのですが、
フォアドライブを打つとき
左手を前に出していることがあるのですが、
どういったメリットがあるのでしょうか?

「フォアドライブを打つとき左手を前に出している」のは、
もちろん身体全体のバランスをとるためです。

綱渡りするとき、
両手をひろげてバランスをとるのと同じ理屈です。

これまでラケットをもたない、
つまりラケットハンドの反対側
フリーハンド技術にたいする研鑽を
わたしたちはおろそかにしていたようですが、
フリーハンドの動きで
打球の安定はもちろん、
パワー、ブロックやカウンター、
フェイントなどを向上させることにつながります。

近いうちに「フリーハンド」を
技術論で展開したいと考えております。

卓技研・秋場


222.ペンの表面のバックハンド技術を習得するには……

一つお聞きしたいのですが、
河野のバックハンドを高く評価されている一方、
習得の難しさも言及されておりますが、
初級時の指導にも問題があったのではないでしょうか?

基本的にはペンでもシェークでも
バックハンドの場合時計回りの(右利き)体の
回転を身につけることがポイントになるかと思いますが、
ペンの場合初級時の目先の地区大会とかの勝敗に拘り過ぎると
ショートの精度を上げる(これはこれで大事ですが)ことに偏り
体を回転させる感覚が
なおざりになってしまったのではないでしょうか?

この点の指導方法や練習プログラムが精査されれば、
ペンの表面でもかなり程度の高いバックハンド技術を
習得できるのではないでしょうか?
この点に関しても
お考えをお聞かせいただければ幸いに存じます。

ペンのバックハンドですが、
仰るように、
たしかに日本のペンのバックハンド系技術の練習というのは
ショートやプッシュに限定されているようです。

もちろん、ショート系技術も
けっして拙劣な技術ではないのですが、
打球の威力と、
ツッツキ系の下回転やナックルを攻めることが
ショート系ではできなくはないものの
かなり弱いことは否定できません。

やはり、シェークの肘を軸としたハーフボレーの強打や
手首と肘と肩を軸にしたバックハンドドライブとくらべると
見劣りします。

そこで開発されたのがご存知の「裏面打法」です。
この裏面を使うことで、前記の打球の威力やツッツキ系のボールを
ドライブで攻めていくことが可能となり、
王皓、馬琳と連続して
男子世界チャンピオンがペンで輩出されました。

しかし、ここで述べられている「バックハンド」とは
裏面ではなく表面です。

残念ながら、日本では裏面を使うプレーヤーが少なく、
また裏面を使ったとしても、
使いこなしている選手はほとん見かけない状態です。

では表面で、シェークに匹敵するような、
あるいは裏面と同等の使い方はできないものでしょうか?
わたしはできる可能性は大いにあると考えます。

冒頭に述べたように、
日本ではバックハンド系技術練習のほとんどは
ショート(プッシュも含む)に限定されております。

このショート系技術も温存しつつ、
肘を軸にしたスイングを訓練すれば
ペンでもシェークのハーフボレーのような
使い方はできるのではと思います。

要するに、これまで日本ではショート練習のみに終始し、
これまでこのような肘を軸にしたバックハンド系技術の練習を
やってこなかったから使えないのであって、
やればできるのではと考えております。

そのペン表面のバックハンド・ハーフボレースイングのフォームですが、
シェークのハーフボレーのようにすこし肘をつっぱるか、
あるいは肘をたたみ、
スイング半径を小さくして、
その分、鋭く振りぬくのです。

もちろん、この打法は机上論ではなく、
私自身が試しており、
けっしてできないものではありません。

またショートにこのハーフボレーを混ぜることで
対戦相手はかなりタイミングが外れるのか
有効打となることが多いこともわかっています。

このハーフボレー打法を前陣で、
そして中陣から後陣では河野満ばりの
華麗なバックハンド強打をマスターすれば
中国・中ペンの裏面にも劣らない
日本オリジンのペンホルダー・バックハンド攻撃態勢が
構築できると確信しております。

卓技研・秋場


221.膝を故障していますが、膝の使い方についてアドバイスを……

初めまして。
ハンドルネーム「バンテリン」です。
いつも論理的で分かりやすい解説を
参考にさせて頂いております。
早速ですが、膝の使い方についてアドバイスを頂けないでしょうか。

自分は体力の衰えを感じつつある、
30代右打ちシェーク裏裏(粘着)のドライブ主戦型です。

Q:196の回答内「両膝に目があると思って」
の一文を読ませて頂いて、
ハッと思うところがあり、メール致しました。
実は最近、利き腕側である右足の膝に
関節痛が生じるようになりました。

プレイスタイルから自分なりに膝痛を分析すると、
前陣から中陣においてあまり前に踏み込まずに、
その場で右足を軸にしながら踏ん張って打つことが多いため
ではないかと考えております。

特にドライブは摺り打ちのため、
やや後傾のフォームとなり、
右足にかなりの負荷がかかっているように思います。

そこで左足を意識しながら打つようにしたのですが、
そうかと言って、簡単に直せるものではありません。
対策として、ダイエットするのが一番効果的かもしれませんが、
現実的な路線としてサポーターを付けることを検討しています。

気になり初めてからプロ選手を注目してみると、
許昕選手や張継科選手は
利き腕と反対側の膝にサポーターをしていますが、
王皓選手や陳衛星選手は利き腕側の膝に
サポーターをしています。

これは、プレイスタイルによって
負荷がかかる足が異なること表しているようにも思いますし、
膝に問題が無い限り、
どちらが正しいとも、悪いとも言い切れないと思います。

このように色々迷っているところですので、
「両膝に目があると思って」という一文は、
うまく実感できないのですが、
膝への負荷について
ヒントになるところも大きいような気がして、
その中身を質問させて貰った次第です。
また、いずれにしても、
年齢的なこともあって膝をケアする必要はあるので、
練習中の注意点などアドバイス頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。

まず、膝を故障している多いですね。

町の卓球場に行くと、
とくに中年以降のご婦人たちが
膝にサポーターをしているのをよく見かけます。
また高齢になって、ジョギングやスポーツをはじめた人も
膝を壊すことが多いようです。

この膝を壊す原因ですが、
卓球の場合はまず真っ先に挙げられるのが
準備運動不足です。

卓球する人でウオーミングアップする人のほうが
圧倒的に少ないでしょう。
これは他のスポーツでは考えられないことでしょう。
わたしはアスリートじゃないし、
楽しみで卓球をやっているだけだから
ウオーミングアップなんて必要ないと考えているのでしょうか。

運動をすると、
体重の10倍以上の荷重が膝にかかります。
体重が60キロの人なら
600キロの重さが膝に載るわけです。
この重さを膝が支えるわけですから、
とくに中年期以降の膝を支える筋力が弱っている人なら
膝がこわさないほうが不思議と言ってもいいくらいです。    

でもいくら楽しみのためといっても、
やはり上達したいという気持ちはあり、
よいプレーを望んでいることはまちがいないでしょう。
いいパフォーマンスをするためには
それなりの準備が必要であり、
アップしているあいだに、
身体はもちろん、これから卓球をするぞという
こころの準備態勢もととのってくるのです。

だいたい指導者でさえ、
ウオーミングアップをさせない人もいます。
わたしはそれだけで
卓球の指導者失格の烙印を押したくなります。
スポーツするうえでの基本中の基本です。

つぎに膝を壊す原因としては、
硬い床やアスファルト道路などで運動することです。

このような条件で、
とくに中年期以降の年齢のかたが運動すれば
かなり高い確率で膝を壊します。

おそらく人間の膝は
硬い地面で激しい運動に適応するような
強度をもった構造になっていないはずです。
このようにいうほど、
ほんとうによく膝を痛めますから。

予防法としては

① ストレッチを十分に行う

② 硬い床でプレーするときは、シューズのなかに中敷きや部厚い靴下をはく

③ 膝上の筋肉を強化して、膝への負担を軽くする

④ 股関節の硬さが膝を痛めるという説もあり、
この部分をとくに柔かくする

また「両膝に目があると思って」というのは
この文脈では膝を壊す予防としてではなく、
いろいろな意味を含んで述べているのですが、
体重をのせるバランスから見た場合、
結果的に予防につながることになります。

膝の使い方ですが、
まず基本はいつも柔らかくしておくことです。

そのうえで、膝でスイングをコントロールします。
このコントロールというのは、
フォームのバランス、
それと体重の移動(つまり、パワーの加減)です。
体重の移動は
左右の動きと上下の動きがあります。

また「両膝でボールを見る」というのは、
ボールを手や腕でコントロールしよう
という自我の悪しき傾向を抑え
身体全体を使い、
さらに身体の知恵を十分に活用しようというものです。

すこし専門的な話ですが、
感覚機能が脳を通じて動こうとする前に、
すでにその動きを察知して身体は始動しているのです。

そのことを脳研究が明らかにしています。
つまり、膝でボールを見るというのは、
その働きの作用を促進させることに通じるのです。

卓技研・秋場

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