Q&A of 卓球技術研究所t3i

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卓球

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 ▼
ryu777@oboe.ocn.ne.jp



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卓球Q&A

2017.5.6
■■■
ペンからシェークに転向します。
打法の違いはあるでしょうか……


こんにちは。

お世話になります。

久しぶりに質問させて貰います。

私は長年、ペン表ソフトとして活動して来ましたが、
ショートやブロックにミスが多く、
練習量やフォームの改良を試みましたが、
どうしても改善されず、限界を感じてます。

裏面も何度か挑戦しましたが、
グリップや重さ等で上手く打てませんでした。

そこで、シェークに転向しようと思います。

フォア表ソフト、バック粘着ラバー使用の速攻型です。

ペンからシェークに変えた場合、
打法で違いはあるでしょうか?

自分は肘の位置がペンより外側の方が
しっくりくる感じがします。

不調を覚悟で本気で取り組みますので、
ご指導の程、よろしくお願いします。

ガオ


ペンからシェークに転向する人は、まあけっこういます。

その逆はあまりないですが。

ペンとシェークの打法の違いですが、
フォアハンド系よりバックハンド系が大きいと思います。

ペンの場合、前陣だとバックハンド系は
ショートで、「押す」打法が主体になります。

その点、シェークはブロックのとき以外は、
基本的にヒジを第一の軸に、
手首を第二の軸に使います。

つまり、シェークは押すのではなく
振るバックハンドになります。

また、バックハンド系を振れないと
シェークを使う意味はないといってもいいでしょう。

それと、やはりバックハンドドライブやチキータなども
シェークはペンよりもはるかに使いやすいですから、
これもやらないとシェークを使う意味はありません。

ですから、まずは徹底的にシェークのヒジを軸にした
バックハンド系スイングをマスターする練習をおすすめします。

フォアは表ソフトということですが、
ここもポイントですね。

というか、ペンからシェークに転向するより、
フォアに表を使うほうが問題は大きいのでは。

表を使うことは否定はしないのですが、
問題は打球点を落したとき、
あるいは台から下がったときの対応です。

ネットよりも高い打球点で打つ場合、
表はかなり有効な打球を打つことができますが、
それより低い打球点になると
極端に攻撃力がダウンする傾向になります。

これはロングラリーではなく、
レシーブやツッツキ系のボールを攻めるときのケースです。

裏なら打球点が落ちても、
いくらでも強力なドライブで攻撃することができますが、
その点、表はどうしても弱くなります。

表の場合、角度打ちとドライブの選択がありますが、
どちらも中途半端な打球になりがちです。

またシェークの場合、
フォアハンドドライブのとき、
そのグリップの性格上、
ラケットを長く使えて、
その分、遠心力を活かすことができます。

ラケットヘッドの重みを感じるように
グリップを軽く握って振れば
ペンのドライブよりも威力が出ます。

しかし、表では、そのシェークのメリットを
活かすことがむずかしくなります。

表面と裏面をくるっと回転させて、
フォアハンドを裏で使うのも手かもしれませんね。

レシーブや3球目で裏でフォアハンドドライブで、
臨機応変に攻めるとか……。

そうすると、戦術の選択肢も増え、
またシェークに変えたメリットも活かせるでしょう。

卓技研・秋葉龍一


2017.4.22
■■■
「全日本」に出るためには
どんな練習法や戦略が必要なのでしょう……


ご返信ありがとうございました。

私なりに参考にし、
具体的な疑問が湧いてきました。
極端な話、
わたしの用具ころころ変えるについて、
秋葉様の威力と安定の両立を図る上で、
威力あるものに安定性を出した方が
私に合っていると思いました。

そこで、ZLCカーボンに代表される
硬いラケットではなく、
秋葉さんの世代かとも思われる
単板に着目しました。

手持ちにあるバタフライ特注の
中ペンラケット、
おそらくスピード95もしくはスピード90です。

中ペンをシェークハンドの持ち方にすることで、
バックハンドドライブをしやすくし、
先端重視になるため、
威力もあがり、
尚且つZLCよりも弾みがありました。

それでいて、球持ちもよく、
台上操作もしやすかったです。

ラケットの総重量自体も178gと重くなく、
これだ!これを極めようと思いました。

具体的に全日本出場のために、
現在の状況をお伝えします。

全日本社会人、代表選手との試合は
基本的に全ての球を強打されます。

強打されないコースや
変化ツッツキ、逆モーション、
このどれもが先手をとれたとしても、
強靭なるフットワークで無理な体勢からでも
相手は強打してきます。

ここで、私は考えました。
ーー
相手と試合をする際に
2つ以上の課題を相手に与えると良いでしょう。
ーー
この秋葉様のお答えを逆にとらえ、
相手が今、私に与えている課題は、
どのコースに打たれてもカウンターできること。

たとえ、先手をとられていても、予測戦で勝てる。
ということです。

ほほう、それでは手の打ちようもないではないですか。

では、私なりに今後の課題として何をすべきか考えます。

相手にカウンターされるような球を送らず、
回転量を変化させます。

台よりの下のとこから、
ループドライブに見せかけたバックスピンドライブをバックに送り、
相手はネットに落とすだろう。

ところが、どうでしょう。

完全なる上書きドライブでそれも強打されてしまいました。

そこからはロビングに逃げてしまい、
チャンスがあればカーブドライブを放つものの、
引き合い戦に慣れている相手は待ってましたとナックルドライブ。

私はその回転を読み取れず、
引き合いの中でスピードドライブを放ちました。

そして、ネットに落とすのです。

相手のサーブを逆モーションでバックにツッツキをします。

それを、相手はバックドライブでフォア側に、
私は下がり待ち、カウンターでフォアに、
そこからの引き合いは、
やはり、7対3くらいで負けてしまいます。

ストップからの下回転系チキータで攻めるものの、
逆モーションシュートドライブをされ、ロビングに。

そこからは先程と同じ展開です。

ここまで、くると私としては、
圧倒的な壁にぶち当たります。

秋葉様著の5%飛躍から、
回転量やコース狙い、スピードをあげたり、
完成度を高めたり、
それでも、私は何をどう練習していけばいいか分かりません。

具体的な練習方法、
上記のような試合になった場合、
どう攻略すればいいのでしょうか。
お願い致します。


「具体的な練習方法、
上記のような試合になった場合、
どう攻略すればいいのでしょうか」
ということですね。

まず、後者の上記のような試合になった場合、
という点から述べます。

「相手に二つの課題を与える」というのは
試合展開、戦術の基本ですが、
「相手にカウンターされるような球を送らず、
回転量を変化させます。
台よりの下のとこから、
ループドライブに見せかけたバックスピンドライブをバックに送り、
相手はネットに落とすだろう」
とありますが、もしかして、
これが「二つの課題」と考えていますか?

二つ以上の課題とは、ごく単純なケースでは、
たとえば自陣のバックサイドから強打をするとします。

このとき、どうしても相手のバックサイド、
つまりクロスにしか強打できない状況です。

相手のフォアサイド、
つまりストレートにはどうしても
時間的、距離的、技術的に打てないのです。

そういうケースって、試合ではけっこうあります。

とうぜん、相手もバックサイドに打って来ることを予想します。

まあ、強打は打てるので、決まる確率も高いのですが、
バックサイドに限定されているので、
ブロックなりカウンターされる確率も
かなり高いことが予想されます。

さて、ここでなにも考えずただ強打をしたとすると
相手には強打という「一つの課題」しか与えていません。

このとき、もうひとつ課題を与えると
決まる確率は飛躍的にアップします。

打てるのは相手のバックサイドへのクロス強打のみ……。

さあ、どうしますか?

もう、わかりますよね。

それはサイドラインを切るか、
相手のフォアミドルをねらうということです。

通常相手の打球を待つとき
サイドラインを切った打球や
フォアミドルへの打球は想定していないのです。

ラリー状況によって
サイドラインへの打球を予想することはあるのですが、
ブロックやカウンターで相手の打球を待つ場合、
サイドラインを切った打球
想定コースに入れていないものです。

相手が自分のバックに強打してくるとわかっていても、
バックサイドラインを切られた強打を止めることはかなり難しくなります。

こういう「強打+サイドを切る」が
「二つの課題を与える」ということなのです。

それと「ループドライブに見せかけたバックスピンドライブ」
などの打球は、
相手のレベルが上がれば上がるほど通用しません。

たとえ一回は通用しても、
相手はすぐに学習して、対応してきます。

全日本をめざすなら、
「学習して対応される」ものをめざすのではなく、
「学習しても対応しづらい」ものをめざす必要があります。

それはなにかといえば、
それこそが「タイミング」なのです。

ものすごく単純に述べますと、
強打がなぜ決まりやすいのかといえば、
打球スピードがあるからで(当たり前ですが)、
スピードという要素はタイミングがとりづらいからです。

でも、打球スピードがある強打でも、
その強打してくるコースがわかればリターンしやすくなります。

それはコースが限定されることで、
タイミングがとりやすくなるからです。

たとえばそこそこ強い小学生の強打を
水谷隼が前陣でリターンするとします。

このとき小学生の強打が
バックサイドなりフォアサイドのどちらかに限定されれば、
ほぼ100パーセント水谷はリターンできるでしょう。

まあ、水谷に限らずそれなりのプレイヤーなら、
サイド(コース)を限定されたらリターンできるでしょう。

ところが、これがオールラウンド、
全面どこに打ってくるかわからないなら、
水谷といえども前陣でのリターンは
それなりに難しくなるのではないでしょうか?

このとき水谷には強打とコースという
「二つの課題」が与えられたから、
リターンできる確率が落ちたのです。

そしてそれに、サイドを切るとか、逆モーションで打つとかすれば、
それは相手に与える課題が三つにも四つにもなるわけです。

で、ここで重要なのは、強打なり強ドライブを打つとき、
それがよりスピードがあり、より回転量がある、
ということなのです。

それがよりパワフルであるほど、
もう一つの課題も活きてくるからです。

たとえば直球とフォークの二種類しか投げられない投手でも
直球が速ければ、
ワンバウンドになるようなフォークでも
打者は振ってしまうことが多くなる、ということです。

自分の攻撃の軸になる打球の威力があればあるほど、
それ以外に与える課題が相手にとって難解になるわけです。

また、前述した相手のバックサイドラインを切る強打ですが、
相手の打球が速ければ、あるいは強ドライブであれば、
それなりの技術力が必要となります。

強打を打つとき、バックスイングでラケットが下から出れば
サイドを切る打球は打てません。

高いテークバックができないと相手の威力のある打球を
サイドを切って打つことはできないのです。

以上の点を踏まえたうえで、「上記のような試合になった場合、
どう攻略するか」とありますが、これ根本的に違います。

上記のようなラリー展開にすることがまちがっているのです。

もちろん、どういうラリー展開が好きだとか、
得意だということはありますが、
先に有利な展開にもっていくのが定石です。

カットマン以外、すくなくとも前陣・中陣でプレーするのであれば、
もう絶対に先に攻めるように指向すべきです。

先に攻めることを第一義として、それができないときに、
ブロックやカウンターとなる、というように考えてください。

つぎに全日本に出るための練習方法ですが、
徹底的にサービスの練習をしてください。

まず、ネット際、ハーフバウンド、
エンドラインぎりぎりのロングのコースへ、
各種のスピン系が出せること。

とくに強力なバックスピンは有効で、
各種のスピンサービスの軸になります。

バックスピンをツッツキでリターンするときラケット面を開きますが、
レシーバーの心理として、あまり極端に開きたくないものです。

ツッツキが高く浮く可能性がありますから。

ところが、バックスピンが強力だとそうもいっておられず、
やむなくラケット面を台と水平近くまで開かざるをえません。

そうなると、バックスピンの回転量をマックスからすこし減衰させると、
相手の開いた面でツッツキしたリターンは浮くことになります。

べつにナックルでなくても、
強力なバックスピンとやや強力なバックスピンの出しわけで、
相手に強烈なプレッシャーをかけることになるわけです。

で、この「強力」と「やや強力」の回転量を
相手が見分けるのはかなり難しくなります。

バックスピンとナックルでは、相手も判別しやすいですが、
同じバックスピンサービスではなかなか判別できないものです。

まあ、べつにこのようなサービスでなくても、
とにかくサービス力は絶対的に重要です。

水谷は日本一サービスの上手なプレイヤーです。

また、一昨年の全日本で平野美宇が決勝で石川佳純が負けたのは
ハーフバウンドサービスがうまく出せず、
石川にレシーブドライブされたことが大きな要因です。

今年、美宇ちゃんが勝ったのは、
攻撃力の向上とか他の要因もありましたが、
きっちりとハーフバウンドが出せたことも勝利の一因です。

ラリーでの戦略・戦術を考える以前に、
まずサービス→3球目→5球目、
レシーブ→4球目→6球目の6つのポイントを
具体的に明確にクローズアップすることです。

試合では7球目までいくことは50パーセントを超えないはずですし、
7球目以降のラリー戦になったとしても、
それまでのサービス、レシーブからの展開によって、
ラリーのヘゲモニーは優劣がついています。

なので、この6つのポイントをしっかり考え、訓練することです。

つぎにラリーでは、タイミングが究極のポイントになるので、
まずは自分のタイミングをつかむ訓練をする必要があります。

その最高の練習法は「ワン・ツー・スリー」です。

『卓球スピードマスター』でも述べましたが、
相手が打った瞬間に「ワン」、自陣にバウンドした瞬間を「ツー」、
そして自分が打つ瞬間を「スリー」と数えます。

これを惰性で数えるのではなく、
その打つ瞬間に集中して数えるのです。

ビギナーの練習法として、ものすごく有効なものですが、
じつはハイレベルなプレイヤーにも欠かせないメソッドなのです。

「打つ瞬間に集中して数える」は、
すべての打球を自分のタイミングにするという訓練になるのです。

自分のタイミングで打つことができれば、
凡ミスはなくなり、強打や強ドライブ、
それに相手コースを鋭く突くこともできます。

さらに具体的な練習法では、
いつもの気心の知れた練習相手とは、
できるだけ多球練習とか切り替え、
フットワークなどの練習がいいでしょう。

単独でのサービス練習はできるだけ時間を割くべきです。

そして、レベルの高いプレイヤーのいるところに出向くことです。

さらに、もっと高めたいのなら、
「ハイブリッドタクティクス」を指向していただきたいところです。

これからの卓球はまちがいなく、
「ドライブ+アタック」を指向します。

ラバーも表ソフトのように硬いシートの
裏ソフトが必要とされるようになり、
アタックでは表のようなスピード、
ドライブでは裏のようなスピンが出せる、
新タイプの「裏ソフトラバー」です。

これ、どこかのメーカーと卓技研で共同開発しようか、
と本気で考えています。

卓技研・秋葉龍一

2017.3.9
■■■
「全日本」出場をめざしています。
悩みは用具にこだわりすぎることです……


いつも勉強にさせて頂いております。

これまで沢山のQ&Aを見たり、
技術について見てきました。

私なりに現状の悩みというものを、
ぶつけてみたいと思いメールさせて頂きます。

中学から卓球を始め、
2年目で全国カデットに参加。

オリンピック代表の吉村くんもその当時は
まだ小さくてひょこひょことついてくる
そんなイメージでした。

中学の頃の私のスタイルは
シェークハンドの表×表ソフトでした。

当時福原愛選手を倒した
ミャオミャオ選手を真似たものです。

そして、私はエースでした。

小学校から卓球を打ち込んでる選手や
強豪校の選手相手に立ち向かったものです。

私は走り幅跳びの陸上選手でもありました。

中学の頃の話です。

そして、高校の頃は
反復横飛びの歴代記録を出したものです。

ここからが、本題になります。

卓球歴は4年です。

高校はやらず、大学でもやらず、
社会人でまた始めたものです。

当時のオレンジボールは白ボールに。
白ボールはプラスチックへと変化しました。

またグルーも無くなり、
名作のラケットも無くなりました。

私は県代表の全日本選手権予選を目指し
今は社会人では多い週5回、
平日2時間
休日8時間、多いときで12時間
練習しております。

そこである壁にぶち当たりました。

現在の使用ラバーは裏×裏になり、
何でも入るようになる感覚を得、
強打、水平ドライブ、繋ぎのドライブ
チキータ、台上バックドライブ、
台上フリック、ストップ、
そのどれもがコースや変化、
ある程度のものにはなってきたと自覚しています。

私の悩みは
用具に拘り過ぎてしまうことです。

上記のように何でも入る感覚がつくと
途端に飽きてしまいます。

キョウヒョウに代表される中国ラバーでも同様、
テンションラバーに代表される
テナジー64、80、05、
v15エキストラ
ラケットも七枚合板や、カーボン、
例えばティモボルalcや、インナーフォースレイヤーZLCです。
これといって、ひとつと決めず、
沢山のラケットを使っては飽き、
使っては辞めてしまいます。

練習メニューは切り返しの練習をメインに
フリーにランダムに振ってもらいます。

サーブからの練習になるので、
大概は下回転をドライブするところからです。

それ以外はあまりやりません。

レシーブ強化のつもりで、
練習試合でストップからのフリック、
ストップからのチキータ、
ストップからの引き合いをやっています。

結局分かったのはどのラケットも
特徴はあるけれども、
良いところが違っていても
あまり変わらないかなあといったところです。

alcであれば弧線重視なものの
引き合いになるとネットになり、
慣れてしまいすれば、
面の角度で引き合いでも
球離れの早さを利用したドライブが放てます。

zlcであれば、始めから飛距離がでるものの、
台上では弾みます。

慣れてしまいすれば、
ストップも容易になります。

わたしの悩みは何でも入る、
決定打にはかけるが、
安定性のあるものにし、威力を高めるか
決定打になるが、
安定性にかけるものをものにするか、
悩んでます。

そして、また用具を変えるのです。

けれども試合で代表選手には勝てない。

その理由を突き止める練習をしたいんですが、
環境も悪い。

同じ同世代の知人と練習をしています。

そもそも用具をころころ変える。

年齢も20代半ば。

全日本に出たいです。

突き詰めるしかないんですが、

歳も年です。

時間がないんです。


こんにちは。

悩みは用具をころころ変えること、
そして全日本に出たいが、
どうすればいいんだ、
というところでしょうか。

質問を読むところ、
なかなか卓球の素質と力量をおもちのようです。

なんといっても、
全日本出場を狙うわけですから。

上級というカテゴリーといってもいいのでしょう。

まず「用具をころころ」のことから。

用具を変えるということは、
卓球にたいする意欲があるということです。

それも「ころころ」となると、
相当に高い意欲があります。

卓球用具もそれなりに高価になっていますし、
その用具を変えるのは、
現状よりも高いレベルをめざしている
証左であるにちがいありません。

ですから、こころゆくまで
用具を変えていいのです。

レベルが上がるほど、
微細な領域のことに気が付きます。

卓球でもなんでも、
最初やりはじめてからしばらくは
どんどん成長するものです。

そして、ある程度のレベルまでいくと、
そこからはどんどん成長しなくなります。

そこからの成長は
微細な領域に入っていくのです。

卓球なら、たとえば、ちょっとした打球音や
打球感に気づくことが重要になってきます。

で、それはそれなりに卓球に精通した人でないと
認識できないことです。

そして、それを認識できる人が、
次なる成長へジャンプできる資格があるのです。

「微細な領域」の積み重ねが、
そのプレイヤーの大きな成長を促すのです。

その微細な領域は「用具」にも、
もちろん充当します。

トッププレイヤーであるほど、
用具にものすごくこだわるものです。

たとえば卓球でドライブをするとき、
ほんのわずかな摩擦力の減衰を感じて
トッププレイヤーや上級者は3日の練習で
ラバーを取り替えます。

もちろん、練習量のちがいはあるものの、
ほんの些細なドライブのときの打球感というか
摩擦感を上級者ほど感じるのです。

だから、彼は上級者になったのです。

また用具を変えるとき、
自分のプレースタイルに
悩んでいることも多いものです。

あなたの場合なら、
「決定打にはかけるが、安定性のあるものにし、
威力を高めるか決定打になるが、
安定性にかけるものをものにするか」
ですね。

でも、このテーマはすくなくとも
全日本に出たいレベルのプレイヤーなら
ほぼ普遍的な共通のテーマです。

はい、「威力」も「安定性」も必要なのです。

ですから、この両方を目指すしかないのです。

まあ、多少な偏重はあるものの、
どちらかを優位にするのはなく、
両方を高め、バランスをとることです。

「全日本に出たい」という目標ですが、
あなたの卓球歴は4年とあります。

4年といえば、
仮に中学から始めて
高一が終わった時点ということなります。

高一で全日本の一般の部に出るひとは
そうはいません。

4年で全日本に出たいというのは、
ちょっと虫が良すぎるかもしれません。

でも、その意欲はすばらしいですし、
筆者はそういうひとが好きです。

それと年齢的なもので
焦っているようですが、
だいたい38から40歳ぐらいが
スポーツ年齢(種目によって異なるが)の
限界だと考えています。

卓球では、
河野満さんが世界選手権のチャンピオンになったのが、
たしか31歳のときでした。

そんなに年齢で焦ることはありません。

体力的には落ちるかもしれませんが、
自分のプレーを客観視できる能力は
年齢を重ねるほど身に付きます。

この「客観視」こそが、
スポーツというか卓球のキモです。

自分のプレーをもう一人の自分が観察すること。

これは自分のなかに
自分のことをよく知っている
コーチがいるようなものですから、
それは貴重なものです。

全日本をめざすのなら、
卓球の究極のテーマを念頭に入れて
練習していただきたいものです。

それは――
「タイミング」です。

いかに自分のタイミングで打ち、
いかに相手のタイミングを外すか、
ということです。

この「タイミング」にすべての
技術パートが集約されます。

実践での戦術においては、
相手に「二つ以上の課題を与える」ように
努めるといいでしょう。

それとより上位の練習環境を求め、
優秀な指導者やプレイヤーの助言も
積極的に受けるようにしてください。

卓球技術研究所
秋葉龍一




2017.1.24
■■■
中学の息子は試合の後半、
ドライブもスマッシュも
ことごとくネット上部に当たりまくります……


こんにちは。

中学の息子のことですが、
試合中に特に後半戦になると、
今まで入っていた打球が、
フォアドライブだろうが、
バックドライブだろうが、
スマッシュだろうがことごとく、
ネット上部の白線部分に当たりまくって、
連続失点で逆転負けをしてしまいます。

もともと、フォアドライブもバックドライブも
他の人に比べ
速いスピードと回転でネットすれすれを通し、
スマッシュはカウンター気味に打つタイプですが、
一度はまると冗談のように
ネット上部の白線に当たります。

アドバイスでネットぎりぎりでなく
放物線を描くようにし
スマッシュはエンドラインを狙うように注意するのですが、
それでも直りません。

メンタルなのか、
疲れによる打点が落ちてしまったことなのか、
何かがおかしくなったとしか考えられません。

どうか原因と対策をよろしくお願いします。

悩み多き父


お答えします。

その答えは『卓球スピードマスター』の
「コココツ35」で述べていますので参考にしてください。

その原因ですが、
ネット上部に当たりまくるのは、
タイミングというか、
ミートポイント(打球点)にあるとみてまずまちがいないでしょう。

試合の後半ということは、
緊張感が高まるというか、
勝ちたいという勝負への気持ちにとらわれるところです。

そうなると、勝気にはやって、
ミートポイントが早くなるというか
いつもより前で当てることになります。

ミートポイントが前になると
必然的にネットミスが多くなります。

逆にゲーム後半、
緊張した場面で
オーバーミスを頻発するプレイヤーもいます。

これはミスをしたくないという気持ちが強くなりすぎて
大事に打とうという守りの意識になり、
いつもよりミートポイントが遅れ、
後ろ気味というか、打球点が下がってしまい、
そのためにオーバーミスにつながるのです。

たぶん、息子さんは強気のタイプじゃないですか?

相手の攻撃でやられることがかなり悔しいはずです。

試合が競って来ると、
どうしてもその個人の性格が出てしまうものです。

なので、ネットミスが出始めたら、
意識的にミートポイント(打球点)を遅めにとるというか、
ボールを待つようにするといいでしょう。

ただ、試合の途中では
なかなか修正するのはむずかしいので、
ふだんの練習では
以下のようなメソッド(対策)をおこなってください。

相手が打った瞬間「イチ」、
ボールが自コートにバウンドした瞬間「二」
自分が打つ瞬間「サン」と
声にだします。

正確にその瞬間と声を出すタイミングを
合わせるようにします。

これはすべてのラリー練習で
実施してください。

サービスも投げ上げる瞬間「イチ」、
投げ上げたボールが頂点に達したとき「二」、
打つ瞬間「サン」と声を出して
タイミングを合わせます。

以上のような意識化と対策で
問題は必ず解消されるでしょう。

卓球技術研究所
秋葉龍一



2017.1.15
■■■
切り替えとブロックが
上手くなりたい……


初投稿です!

私は卓球歴1年の中1です。

シェークの右裏表の前陣速攻型です。

私は部内の中ではそこそこ強いほうなのですが、
どうしてもブロックと切り替えが苦手です。

大会などでスマッシュが入っても取られてしまうと、
自分から返すことが出来ず、
もちろん練習でも、
速いボールをフォアバックに繰り返し出されるのも嫌いです。

切り替えと、
ブロックが上手くできるようにするには
どうするといいですか?


ブロックと切り替えを上手くなるための
共通点があります。

それは、ラケットのポジションを高く保つことです。

スイングした後、ラケットが下がると、
ブロックに入る体勢が遅くなり、
下からラケットが出ることにもつながり、
そうなると相手の速い打球や
ドライブなどに対して
オーバーミスが出るようになります。

それとラケットの位置が
低いところから出るとスイングが遅れ、
スムーズな切り替えができなくなるのです。

スイングしたフィニッシュ後にラケットを下げないで、
高い位置を保ったまま始動の位置まで
水平にバックスイングをとるといいでしょう。

次にブロックですが、
ラケットヘッドを上げて打球すると、
強力な打球や回転のかかったドライブボールにも負けないで
止めることができます。

それとブロックは腕というか手というか、
ラケットで止めるというより、
腰で止める、ということが大切です。
相手のボールに対して
しっかりと腰で向き合いましょう。

切り替えを早くするには、
スイングを小さくコンパクトにすることと、
しっかりとフットワークも使うことです。

切り替えというと、
腕だけで処理するという気持ちが働きがちですが、
来たボールに丁寧に足を運ぶことが重要です。

それと、前述したように、
高いラケット位置を保つことが
何より必要とだいうことを理解してください。

卓技研・秋葉龍一


2016.12.27
■■■
格上の選手と試合するときの戦術について悩んでいます……



こんにちは。

いつもお世話になっております。

格上の選手と試合するときの戦術について
伺いたいと思います。

私はひたすら打つというよりも、
まずはレシーブを確実に入れて、
その後ブロックなどでしっかりボールを繋いで
コースをついていく
後の先の戦い方をするタイプです。

そしてこれまでは格上の選手と試合するとき、
どうせこの戦い方では勝てないと思い、
リスクを負って
レシーブから先手をとりながら攻めていく
という戦い方をしていました。

しかしその結果
あまり自分の良い所を発揮できず
あっけなく負けることが多かったです。

しかしそれによって
勝つ試合もわずかながらありました。

今回伺いたいのは、
自分のような戦型が強い選手と戦う場合、
リスクを負って打ちに行くべきなのか、
それともしっかり自分の卓球を
するべきなのかということです。

また、一般的に強い選手と戦う場合、
まずは自分のミスを極力減らすべきか、
それともリスクを負って攻めるべきか
お考えをお聞かせ頂きたいです。



お答えいたします。

なかなか、いい質問というか、
答えがいのある質問です。

まず、「格上」の定義ですが、
格上にもレベルがあります。

これも一種のレッテルというか、
そのカテゴリーに属する
個人と集団で出来上がる
一種の「物語」が「格上」という表現です。

でも、実際に試合をしてぶつかってみないと、
そんな格上とか格下とかいうほど力量の差はない、
ということもよくあることです。

たとえば、先日のサッカーのクラブW杯で、
明らかに格上とされた
レアルマドリードに鹿島アントラーズは
かなり肉迫しましたよね。

疑惑の判定がなければ勝っていたかもしれないし、
延長戦がなければ引き分けでした。

だから、まずあまり試合前から
対戦相手のことを
格上とか格下とレッテルを貼ってみないように
したほうがいいでしょう。

そんな物語よりも、
相手の具体的な技術、戦型などの特徴を
冷静な視点で分析したほうが賢明です。

という点を踏まえたうえで、
まあそれでもやはり
明らかな実力の差というものはあるわけで、
その実力の差に応じた対策も
講じる必要があります。

まず、「格上」と対戦するときはチャンスであり、
ありがたいことだと考えてください。

また、「格下」との対戦で注意することは
受け身にならないことで、
あくまでも自分の力を100%出しきる、
という気持ちで臨まないと足元をすくわれます。

さて「格上」との対戦ですが、
勝てる確率があまりないほど実力の差があるときは、
気持ちが楽ではないでしょうか? 

どうせ負ける相手だから、
思い切ってプレーすることができるのですから。

勝負というよりも、
勝ち負けを超えた技量だけで
プレーというかゲームを楽しむことができます。

さて、質問の
「自分のような戦型が強い選手と戦う場合、
リスクを負って打ちに行くべきなのか、
それともしっかり自分の卓球を
するべきなのかということです。
また、一般的に強い選手と戦う場合、
まずは自分のミスを極力減らすべきか、
それともリスクを負って攻めるべきか
お考えをお聞かせ頂きたいです」
についてお答えします。

「自分のような戦型」では強い相手に勝ちにくい、
というニュアンスが感じられますがいかがでしょう?

たしかに、現代卓球は
先に攻めたほうが
有利なことはまちがいないでしょう。

でも、リスクをおかして攻めていくのは、
あなたがめざすというか、
あなたに適した戦型ではないわけでしょ? 

できれば強い相手にも
「自分のような戦型」で戦いたいのではないのですか? 

もし、そうだとしたら、
格上相手でも、
それを押し通せばいいのではないでしょうか? 

あなたは自分のスタイルを
「私はひたすら打つというよりも、
まずはレシーブを確実に入れて、
その後ブロックなどでしっかりボールを繋いで
コースをついていく
後の先の戦い方をするタイプです」
と分析しています。

であれば、それを徹底的に精度を高めてプレーする、
という指向性を持つのはどうでしょうか。

たとえば、「レシーブを確実に入れて」とありますが、
「レシーブを確実に入れて」なおかつ、
相手に余裕をもって攻撃されないレシーブとか……。

「レシーブを確実に入れて」のレベルを高めるのです。

レシーブから攻撃しなくても、
たとえツッツキでリターンしたとしても、
相手が絶対に攻撃しにくいレベルのツッツキとか……。

たとえがちょっと不十分ですが、
いわんとすることはおわかりいただけますよね。

じつはレシーブを確実に入れるというのは、
トッププレイヤーでも、
かなり難しいことなんです。

それができるということは
素晴らしいことで、
だったら、
そのセンスをさらに磨けばいい、
ということです。

ただし、レシーブに関していえば、
レシーブで構えているときは、
やはり攻撃できるサービスがくれば攻撃する、
という気持ちが必要だ
ということもわかってください。

サービスをだすとき、
相手がレシーブ攻撃してこないことを読まれると、
ものすごくサーバーは優位にたてます。

それは3球目も4球目も同じで、
攻撃すべき態勢をいつも持っておくことが必要です。

それともうひとつ。

リスクについてですが、
高い技術になればなるほど、
リスクも高くなります。

でも、これまでの卓球の歴史というか、
すべてのスポーツ史を通じて、
リスクが高いことを乗り越えて
高い技術を獲得してきました。

たとえば、バックハンド系のトップスピンテクニックなんて、
その典型ではないでしょうか。

すくなくとも30年前は、
バックドライブなんて使うプレイヤーは
ほとんど存在していませんでした。

いまや当たり前の技術になりましたが、
これも最初にマスターするプレイヤーが
リスクをとって試合で使ったからではないでしょうか?

だから、「リスクをとる」というのは、
「高い技術力をめざす」と同義なので、
そこを希求するのが
プレイヤーの本来のありかたではないでしょうか? 

もちろん、これは本人の自由ですが、
そうなっていただきたい、
という私の希望がふくまれています。

卓球技術研究所
秋葉龍一